構想は前からあったやつ。やっと日の目をみることができました。
「…魔法使いになりたいッ!!」
私の可愛い息子シンタローが、最近流行のハリー・ポッターを読んで影響を受けたらしく、棒を振り回しながら呪文を唱えていた。
当たり前なことだが、魔法など非科学的なものが使えるわけがなく、魔法を使いたいと私にお願いをしてきた。
「パパ、僕、魔法使いになりたいんだ」
ああ、可愛いよシンちゃん!
「魔法をつかって、何をしたいんだい?」
魔法を使わなくても、パパにできることなら何でもしてあげるよ。
「え、えっと…、ん~ん~」
魔法でしたいことが無いのに、非現実的のことを欲求するのは子供ならではだ。
にしても、可愛い。
「いまんとこないや」
そんな可愛い眼でパパを見て、食べちゃいたいよ!
「そうかい。じゃ、何か魔法を使ってしたいことが見つかったら、パパって呼ぶんだよ」
「なんで?」
こ首を傾げて、可愛いッ!!
「いいかい。これはシンちゃんだけが使える、召喚魔法なんだよ」
「召喚魔法ッ!!?」
キラキラお目めが、股間を擽るよッ!!
「そうだよ」
ぴょんぴょん跳ねて、シンちゃんのお顔がパパのちょっと元気な息子に、当たちゃっているよ。
「すごいや。僕、高等魔法の召喚魔法が使えるんだッ!!早速、試してくるねッ!!」
可愛い私の天使が、去っていくよ。
「獅子舞ッ!!」
「お。カネヅル!金貸せよ」
「もう、お前なんかには負けないぞ」
「あ?何だよ、やる気か?」
「食らえ、召喚魔法ッ!!」
「へいへい、金出してみせろよ」
「パパぁッ!!」
「え?」
「パパ」
「兄貴?」
「眼魔砲ッ!!」
「パパ、召喚できちゃったッ!!」
「すごいね、シンちゃん」
終わり
反省
書きたかったのは、パパを召喚するシンちゃんと、被害を被るハーレムでした。
「シンちゃーんッ!!」
「うわっ、汚ねぇだろッ!!」
総帥室でいつもどおり仕事をしていたら、親父が鼻血を垂らしながら部屋に入ってきた。
しかも、大事な書類に血痕を付けやがって。
「何のようだよッ!!」
「あのね…」
どうやら、俺のベッドで昼寝をしていたら夢の中に俺が出てきて、裸で、親父にまたがって、「して」と誘ってきたらしい。
鼻血を流しながらそんなことを言われても、俺には関係ねぇんだよ。
「シンちゃん、正夢になったら、パパどうしようッ!!??」
なるわけねぇだろッ!!
「安心しろ、そんなこと絶対にな…」
ビリビリビリ…
って、それは重要書類じゃねぇかッ!!
「親父、何してるんだよッ!!」
「ん?シンちゃん、正夢になると思うかい?」
眼がマジだ。
怪しく光を放っているその両眼は、何時この部屋を吹き飛ばしてもおかしくない。
ここにはまだ片付けていない書類が山積みだ。
たかが変態親父の夢に振り回されたくはないが、ここは少し大人になって譲歩しよう。
「人類が滅亡するときぐらいは、なるかもしれねぇな」
「シンちゃんVv!じゃ、パパ今から、全人類を抹殺してくるねッ!!」
ちょっと待てーッ!!
たかが夢に人類抹殺されたら、パプワに一生会わす顔がねぇッ!!
「待てよ、親父ッ!!」
「だって、シンちゃん。人類滅亡しないと正夢にならないんでしょ?」
人のあげ足をとるなーッ!!
ここは話題を変えようッ!!
「親父…」
「なんだい?」
なるべく可愛らしく、笑えんで俺ッ!!
「シンちゃん、可愛い…」
上目遣いで…
「う…鼻血が…」
甘えた声で…
「パパぁ、僕、お腹ペコペコぉ」
「任してシンちゃん!パパ、ご飯作ってあげるからッ!!」
鼻血の池地獄を作って、親父は去っていった。
「よかった。人類は救われた」
「これを料理に仕込んだら…正夢になるだろうねVv」
一族専用フロアにある、マジック専用キッチンでマジックはお鍋のなかの美味しそうなカレーに、小瓶のなかの怪しげな液体を入れていた。
小瓶には『高松特性媚薬 ※キンタロー様には使用禁止』と書かれてあった。
「マジで、腹減ってきたな…」
「シンちゃんお待たせッ!!パパ特性カレーだよッ!!」
「お、美味そうッ!!」
ご愁傷さま
おしまい
反省
無性に鼻血が書きたかったのでした。
「シンちゃん、パパと旅行に行かない?」
「やだ」
「シンちゃん、パパとドライブ行かない?」
「嫌だ」
「シンちゃん、パパと遊ばない?」
「いやだ」
「シンちゃん…」
「いやだ」
「パパ、まだ何も言ってないよ…シクシク」
ここ最近、シンタローが私に冷たい。
私と何をするにも、誘うのも『いやだ』の一点張り。
昔はあんなに、私の後を追い掛けてきたというのに。
昔を懐かしんでも、その時間が戻ってくるはずもない。
昔のシンタローも確かに可愛かったが、今のシンタローは可愛さと美しさを兼ね備えて、私の心を乱れさす。
「今の方がいい…」
そうだ。
今のシンタローが一番性欲的なのだから。
大切な私の、シンタロー。
暫らく、誘うのをやめてみようかな。
ティラミス達からも、仕事が遅れる原因は私のそれだと言うしね。
数日後
「親父」
「なんだい?」
仕事中のはずのシンタローが、わざわざ私の執務室までやってきた。
気のせいなのだろうか、どこか淋し気なシンタロー。
「最近、誘ってくれねぇんだな」
「え?」
「別に、いいよ。無理しなくても」
そう言い残して、シンタローは部屋から出ていった。
「もしかして…」
それに気が付いたとき、正直、私は驚いてしまっていた。
いつも誘うと、あんなに嫌がるのに、あれはシンタローにとって、私との大切なコミュニケーションだったのだ。
そして、急に誘われなくなったことに、シンタローは不安を覚えたのだろう。
自分のことが嫌いになったのだ、とでも思ったのかもしれない。
だったら、私は何をするべきなのか。
答えはもうでている。
「マジック様、総帥でしたら自室にお戻りになりました。」
総帥室に行こうと、自分の執務室から少し歩いたところで、ティラミスとチョコレートロマンスに出会った。
「マジック様が総帥を構わないおかげで、仕事が倍以上遅れてしまいました」
「総帥は、今日は使えそうになかったので、自室に戻しました」
使えないって、ひどいよ。
「マジック様も、そうそうに総帥の自室に行かれることを、お願い申し上げます」
まったく、この二人はよくできた秘書だよ。
「わかった」
深々と頭を下げる二人に手を振って、私はシンタローの自室に向った。
「シンちゃん?」
自室を覗いたが、シンタローはそこにはいなかった。
もしやと思い、私の寝室に行ってみると、案の定シンタローは私の寝室のベッドの上で、身を小さくして寝ていた。
「シンタロー」
声を掛けるが、返事が返ってこない。
近づくと、小さな寝息が聞こえる。
「…シンタロー」
目元を、少し赤く腫らして眠っている。
ああ、お前はそんなにも悩み、苦しんでいたんだね。
それに気付いてやれなくて、ごめんよ。
息子の額に、口付けをする。
私はこんなにも、お前を愛しているんだよ。
「シンタロー」
ごめんよ。
勝手に勘違いをして。
「シンちゃん、パパとブティックホテル行かないッ!!??」
「却下だッ!!」
「じゃ、エス★エムしない?」
「拒否するッ!!」
「じゃ、じゃ、パパここにいてもいい?」
「それぐらいなら、許可するぜ」
「うん。パパ、部屋の隅っこでシンちゃん人形を作るから、気にしなくていいよッ!!」
「気になるわッ!!…ったく、親父、少し手伝えよ」
あれから、私は以前と同じようにシンタローに毎日お誘いをしている。
シンタローも、少し素直になったみたいで、前みたいに邪険しなくなった。
「シンちゃんッ!!!!」
「ギャーッ!!抱きつくなーッ!!」
終わり
反省
中途半端だね。
しかも、初英語の題名ッ!!
わーい、わーい。
これは、親父と結婚から抜粋しました。何で?って言われると、いい部分なのに編集したら不要になってしまったからです。
勿体ない!
(パプワ島から帰ってきてはいますが、まだ総帥をついでいないとき)
きっかけは些細なことだった。
ある日、俺がちょっとしたかすり傷を手の甲に作ってしまった。
簡単な肩慣らし程度の柔道の組み手で、俺が誤って壁に手を打ち付けた、ただそれだけ。
なのに、俺とペアを組んでいたミヤギは大騒ぎして「総帥に殺される!」と泣き叫び始めた。
俺が大丈夫だと、一生懸命あやしてやっているそんな中、ミヤギの大声に野次馬が集まり理由を俺に聞いてくる。
そして、遡上効果なのか段々とその人数が増え、俺から直接理由を聞けない奴は俺に近い奴から話を聞きだそうとし始め、烏合の衆と化してしまった。
そして、この些細な騒ぎが大きな騒ぎになろうとは、このとき俺も親父に懲罰を受けることを想像していたミヤギさえも知る由もなかった。
この話は、周りのやつから話を聞いた連中が、ほかの連中に伝え、伝言ゲーム特有のありもしない話へと代わって言った。
それが、「シンタローが、殺された。最後を看取ったのはミヤギだ」って、何で最前線にも行っていないのにそんな話に変わるんだ?
そして、それを鵜呑みにしたのがあの親父。
まず、医務室の高松に事実確認をしたらしい。
そしたら、「治療しました」だけの返事。
その次に、ミヤギに出頭要請をし内容の確認。
それで、ミヤギは自分が悪いんですの謝罪とあとは、号泣して言葉にはならなかったらしい。
そして最後に、霊安室に行ったあのあほ。
面白いから、高松とぐるになって死んだ振りをしていたら、本当に親父は涙を流しながら・・・いつも垂らしているのは省く。
『シンちゃんがいなくなったら、世界なんてどうでもいい。いっそのこと、壊しちゃおうかな・・・。そのほうがいい。そして、私は一人お前の骸片手に毎日なき続けるよ。お前が迎えに来てくれるまで・・・・』
俺って、簡単に死なせてもらえないんだとちょっと感動。
だから、「ごめん」と謝って起きたら大変なことになった。
高松、ミヤギ、そして伝言ゲームの最後のティラミスが半殺しにあっていた。
ミヤギのせいで、後の説明が大変だった。
何故あんなことしたのか、毎日質問攻めだ。
ま、おかげで父さんのあの言葉が聞けたから、よしとするか。
俺のいない世界は、くずみたいなんだろ?
最高のプロポーズじゃん。
「シンちゃんッ!!結婚しようッ!!」
「いいよ」
「……」
あり?
黙ったぞ?
「本当に、シンちゃん?」
何言ってんだよ。
俺が、偽物といいたいのか?
「本物だよ」
「じゃ、じゃぁッ!!何でそんなに、素直で優しいんだいッ!!」
ああ、そこかよ。
「あれ以来、眼魔砲も撃ってこない、飛び付いても殴らない、蹴らない。夜なんか…夜なんか…あんなことや、こんなことしてくれるし…」
ああ、そういえば口淫や愛撫って、この前までしたことねぇな。
「それにそれに、常にパパの傍にいるし…」
居て悪いのかよ。
「パパのこと、『父さん』って呼ぶし」
「父さんって、呼んじゃダメなのか?」
「できれば、あの時に言ってもらえると、ね」
いつも父さんって呼んでいる時って、性行為の時だもんな…。
慣れてくれないか。
「あそこがね、元気になっちゃうから…」
パブロフ犬…
「パパのこと、パパって呼んでほしいなッVv」
「分かった、パパ」
何、涙流してんだよ。
「そうじゃなくてね、シンちゃん」
なんだよ。
「好きだから、一緒にいたい。好きだから、その人が望むことを、喜ぶことをしたいじゃ、ダメなのか?」
「シンちゃん…」
「俺は、前みたいに弱くはない。もう、逃げたりなんか、しないよ」
パプワ島に行く前の俺は弱かった。
あのころはすぐ、逃げていた。
けど、今は違う。
だって、あなたは血のつながっていない俺を必要としてくれるから。
目を開けて、現実を見れば道は開ける。
だから、待つだけでは何も変わらない。
だから…
「父さん、俺と結婚しよう」
「シンちゃん!」
「そんで、遺産をたっぷり俺だけに残して死ね」
貴方が、好きだから。
今から始まる、未来がここにある。
終わり
反省
ふふ、ダミー君消しました。
ああ、もう、だるいわ。
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一年に一度、離れ離れになってしまった天の恋人達が出会える日。
それが、七夕。
好きな人と会うことが、一年で一回しかできなかったら、貴方はどうしますか。
IF…
「シンちゃん、もしもね大好きな恋人と一年に一回しか、会えないとしたらたらどうする?」
夏の暑い昼下がり、何時もならクーラーの効いた部屋にいるのだが、夏の風物を食べるのに暑さを感じないと味気ないと駄々をこねるマジックの我儘を聞くために、渋々暑いテラスに出てかき氷を食べていると、頭の中までこの暑さで腐ってしまったのか、マジックが変なことを言い出してきた。
「何だよ、それ」
「だからね、シンちゃんは一年で一回しか好きな人と会えなかったらどうする?」
そういえば、今日は7月7日。
彦星とおり姫の出会える日。
そんなことで、聞いてきたのかと溜め息を吐くと、暑さで少々思考回路が鈍っている頭をフル回転し、質問の答えを考えだす。
「別れる」
それが、シンタローが出した答え。
マジックが望んでいない答えであることは、シンタローも重々承知のうえ。
どんなに愛し合った男女でも、一年も会えなかったり、お互いの目先の欲望に走るに決まっている。
それが当たり前だろうと、シンタローが出した答えなのだが、マジックはそんな答えを望んでいないので、頬を河豚のように膨らませながら不機嫌だと、自己主張してきた。
「不満か?」
ぶんぶんと音が出るくらいに、頭を縦に振る。
こういう仕草をするところは、やっぱりグンマとこいつは親子なんだなと、改めて考えるというか、感心してしまう。
似すぎだろ。
気持ち悪いくらい、似すぎだ。
育ての親がこいつだったが、こんな仕草まで似なくてよかったと、シンタローは自分自身に感謝した。
「シンちゃん、パパと一年間会えなかったら…悲しい?」
「は?」
勘違いしている。
一体、何時、俺とあんたが恋人になったっていうんだ。
心の中で叫びながらも、じりじりと照り続ける太陽に少し頭の中まで焼かれているのか、シンタローは立ち上がり大声で後々後悔するような事を叫んでしまった。
「何考えているかは知らねぇが、俺が親父と別れることがあるって考えたこともねぇよッ!!何時も、しけぇくらいにくっついてきたんだろ、もしとか考えるくらい頭に暇があるんだったら、もう少し傍にいようとか、一緒にいれる時間を大切にしようとか考えやがれッ!!俺はな、折角一緒にいれる時間を、あんたの変てこ話で終わらしたくないんだよッ!!」
一気に言いおわると、シンタローはそのまま後ろに倒れてしまった。
「シンちゃんッ!!」
間一髪のところで、マジックがシンタローの腕をひっぱり自分に引き寄せたので、地面に激突することは防げた。
「シンちゃん?」
悪態も吐くことなく、腕のなかに収まったままの物静かなシンタローに首を傾げながら、何度か名前を呼んでみるが返事が返ってこない。
どうしたものかと、照れているであろう表情を見るために、顎に手を掛け自分の方に向かせてみると、眉間に深くしわを寄せて少し青ざめている顔が、そこにあった。
「シンちゃんッ!?」
額に何か冷たい感触を感じ、目を開けるとそこには心配そうに自分の顔を覗き込む親父がいた。
「親父?」
「よかった、目が覚めたんだね」
辺りを見回すと、そこは先程までいたテラスではなく、マジックの寝室だった。
と言うことは、今自分が寝ているのはベッドの上と認識すると、シンタローは自分の身につけているものを手探りで確認した。
「シンちゃん、さすがに気絶したシンちゃんを食べたりはしないよ」
信用できないと、心なのかで悪態を吐きながら、体に情事の後のいつもの気怠さを感じないことから、まだやられていないんだと安堵した。
「あ…、親父今何時だ?」
体を起こし、午後からのスケジュールを少し痛む頭で思い出す。
今日はあの書類を仕上げて、そして明日の朝に入っている会議の…っ、何だったっけ?
「シンちゃん、今日のお仕事は全てキャンセルしたよ」
色々思い出しているときに、マジックからストップがかかった。何故といった顔で、マジックを睨み付ける。
「シンちゃんね、テラスで日射病を起こしちゃったんだよ。そんなに体が弱っているんだから、今日くらいはゆっくりお休みしなさい」
促されて、渋々起こした体をベッドに沈めた。
あれくらいの短時間で、日射病を起こすなんてそんなに自分の体は弱まっていたのかと、頭の隅で考えながら、目を閉じた。
今日くらい親父の言うことを聞いて、休むのもいいかな…。
次に目が覚めたのは、夜空に星の川が流れ始めてだいぶ経ってからだった。
「親父?」
暗くなった部屋を見渡し、ベッドの横に置いてある椅子の上で眠る父親を見つけた。
「父さん…」
恋人が一年に一度しか逢えなくなってしまったのなら、無理矢理にでも見つけだし、そしてどんなに暴れようが縛り付けて手元に置く。
それがマジックの答えなら、自分の答えは『別れる』で十分なのだ。
親父が俺を愛する限り、俺を追い掛けてくれるから。
追い掛けてくれる限り、自分が愛されていると実感できるから。
だから、俺はあんたの質問から逃げるよ。
そして、追い掛けてこいよ。
それが俺とあんたとの、愛し合い方だろ?
次の朝、マジックは笹の葉を片付けようと、笹を縛っている紐を外そうとした。
その時、昨日はついていなかった真っ青な短冊が一枚、目に入った。
誰が付けたのだろうと短冊を捲ると、そこに書いてあった願いことに、マジックは一人顔を綻ばせた。
『大好きな人が、ずっと自分を追い掛けてきますように』
終わり
反省
読んでて、文章がいつもと違うと感じた方がいらっしゃるでしょう。
一回、ワープロで打って、次にちょこちょこ携帯のキーを打ちました。
大変だけど、自分が納得できる文章ができるので、この作業でUPしていこうと思います。
しかし昨日、半分が消えたときはショックだったけど、ワープロに残っていたから助かりました。遅くなりましたが、これが七夕小説です!
記憶のなかの親父は、いつも優しい眼で俺を視ていてくれた。
赤い秘石が泣いた。
青い秘石も悲しんだ。
俺に残された時間が、あと一日だったから。
アルバムの写真を処分しよう。
残された奴が、いつまでも悲しまないように。
親父のコレクションも処分しよう。
いつまでも、心を痛めて欲しくないから。
全て俺の記録を、物を処分しよう。
跡形も無いように。
「シンちゃん、どうしたの?」
「今夜、一緒に寝てもいいか?」
「いいよ。おいで」
優しい父さん。
「シンタロー?」
「色々迷惑かけて、ごめん。赤の他人の俺を息子といってくれて、ありがとう。そして…」
「シンタロー、私を置いていかないでおくれ」
「…さようならだよ」
「シンタロー」
「じゃ、俺逝くから。コタローとグンマ、キンタローを愛してくれよな…」
「…シンタロー」
「あんたの腕なのかで逝くから」
「俺のこと、記憶の片隅にでも置いててくれよな」
最後に見たのは、優しい父さんの眼。
お休み、父さん。
そして、さようなら。
終わり
反省
暗い話でごめんなさい。突発的に思い付きでかきました。
探偵ナイトスクープ見て思い付きで、かきあげました。
※福岡は一週間遅れで放送されるから、悲しいよう。
日本映画を観て、感動したあまり自分も映画のように、愛している人に愛を叫んで欲しいと、向かった先が総帥室。
ノックもなしに入ると、珍しく一人で総帥室にいるシンタロー。
いつもいる秘書は、どうやら不在のようだ。
早速、シンタローにお願いしてみるマジック。
「シンちゃん、パパに愛してるよっていってごらん」
しかし、当のシンタローはうわの空。
何か考え事をしていた様で、マジックが無断で入ってきたことに怒りもしない。
「シンちゃん?」
何回か名前を呼んで、マジックの存在に気が付いたシンタローは、その顔を観て小さくため息を吐いた。
「…なぁ、親父」
いつになく、どこか辛そうにも見えるその表情のシンタローが、マジックの瞳を見つめる。
「どうしたの、シンちゃん?」
何か悩みごとでもあるのかと、ちょっと父親に呈して聞いてあげようとマジックは鼻血を垂らしながら、シンタローの言葉を待った。
少し時間を置いて、シンタローが口を開けた。
「俺の父親って、いないんだよなって、今、考えてたんだよ」
「何言ってるの、シンちゃん。パパはここにいるよ」
ちゃんと見えてるのか、確認するようにシンタローの目の前で手を振るマジック。
シンタローは苦笑いをしながら、そんなマジックをみつめる。
「母さんも、俺にはいないんだよ」
マジックは、なんとなくではあるが、シンタローが言いたいことが分かってきた。
「シンタロー」
名前を呼ぶと、シンタローの黒い瞳に涙が溢れてきた。
「世界中探したって、俺の親はいないんだぜ。昔描いた、親の絵なんて本当は描けないのに…。俺、俺、本当の親に会ってみたいんだよ。目や髪が黒くて、俺に似た親に…」
ゆっくりとシンタローの傍に寄る。
「私では、役不足かい?」
辛そうに自分を見るマジックに、シンタローは涙を流した。
「父さん、…ごめん。本当に苦しいのは、父さんなのに…」
マジックに抱きつき、何度も謝るシンタロー。
そんな彼の頭を撫でながら、マジックは己の腕のなかにいる息子への愛が、体の奥からあふれ出ることを感じていた。
「愛してるよ、父さん。父親として、愛してるよ」
「シンタロー、私もだよ。息子としてお前を、愛している」
二人の愛の告白。
シンタローは、マジックの懐の中でにやりと笑った。
「それじゃ、もうHはできねぇよな。何たって、親父は俺を息子として愛してるんだからよ」
はめられたと気が付いたときは、すでに遅く、総帥室から追い出されたマジック。
「シンちゃんッ!!」
どんどんとドアを叩いても、その頑丈な扉が開くことはなかった。
渋々、マジックは帰ろうと歩きだした。
どんなに、何度も振り返っても、シンタローは姿を現わしてはくれなかった。
「ひどいよ、シンちゃん」
当初の目的を達成したことを、すっかり忘れているマジックでした。
終わり
反省
題名が長いよ。
しかし、シンちゃんの設定は美味しいよねッ!!
DO本買ったけど、パパ若い頃、かっこいいよ。マジで。
しかし、若くして総帥になったパパはどうしてあんな変態に?
疑問だ。
今日はシンちゃんの大好きなカレー。
玉葱はカラメル色になるまで炒めたし、愛情は溢れる程入れ込んだ。
ご飯は、サフランの花びらとレーズンを入れて、辛さのなかに引き立つ甘さ。
完璧だ。
後は、シンちゃんが帰ってくるのを待つだけ。
「帰ってこない」
遅いよ、シンちゃんッ!!何でパパの元に帰ってこないんだい?
もう、お仕事終わっている時間じゃないかい。
ティラミス、チョコレートロマンスにも、今日は早く終わらせるように言っていたのに。
「シンちゃーん、シクシクシクシク…」
小さい頃はいつもパパの傍にいて、大きなお目めをいつもキラキラさせて……。
シンちゃん。
「ただいま~」
仕事が終わり、家族専用フロアに帰ってきたというのに、いつもそこにいるはずなのにあのくそ親父はいなかった。
「ったく、どこに行ったんだよ」
他の部屋を見ても、いない。
ということは、寝室か…。
「おや…ッ!!」
俺は開けたドアを閉めた。
今、とてつもなく見てはいけないものを見てしまった。
寝室に以前からついていた、液晶大画面(あれは何インチっていうんだ?)の前で俺の人形に囲まれた親父が、等身大の人形を抱き締め、俺が6歳の頃のビデオを真っ暗な部屋のなかで見ていた。しかも、ドアを開けた俺を恨めしそうに睨んでいた。
恐い。
マジで恐いぞ。
今日は、ミヤギ達の部屋にでも泊まろうかと考えたとき、寝室の扉がゆっくりと開き始めた。
出てくる。
嫌なものが出てくる。
ここは、三十六計逃げるが勝ちだ。
「おかえり、シンちゃん」
思いもよらない優しい声に、俺は気が抜けた。
「た、ただいま」
「今日はね、ちょっとこってみたんだよ」
そう言いながら、俺の夕食を準備した親父。
言うだけあって、今日のカレーはこっていた。
「いただきます」
「はい、どうぞ」
「ふう、ご馳走様」
食後のバナナラッシーを飲む。
「美味しかった?」
「ああ、美味かった」
今日のカレーは、親父が今まで作った中で一番美味かった。
やっぱ、カレーはいいな。
「そうか、よかった」
急に部屋の空気が変わった。
なんかこの空気、久しぶりだなって、まさか。
「ティラミスとチョコレートロマンスは、私との約束を破ってシンタローを拘束して…。役にたたないから、消してあげようか。ねぇ、シンタロー?」
怒ってる。
すげー、怒っている。
見ると、現役時の親父がそこにいた。
カッコイイかも…。
はッ!!やばいって俺ッ!!
「私も、美味しいものを食べたいんだがね」
俺の右手をとり、その甲にキスをする。
やっぱ、カッコイイ。
はッ!!だから、やばいって俺。
「さぁ、行こうか」
いつもとは違う、総帥モードの気品漂う親父にエスコートされる。
ダメだ。
あんた、カッコイイよ。マジで。
「シンタロー?」
何だよ。
見んなよ。
今、顔真っ赤なんだからよ。
「行こうか」
「うん」
「マジック様、お許しを」
「ははは、逃げなくていいよ」
「ヒィィッ」
「腰いてぇ…」
今日の仕事、休みでよかった。
ああ、遠くで爆発音が。グンマだろうな。
また、修理費かかっちゃうなぁ。
終わり
反省
シンちゃん、シンちゃんじゃなくなっているよう。
いいのかにゃ、こんなので。
いい加減にしてほしかった。
毎日、毎日、毎日ッ!!
「シンちゃーん、パパとセックスしようッ!!」
「だぁーッ!!近づくなッ!!この変態ッ!!」
真っ赤なスーツに身を包んだガンマ団総帥マジックが、最愛の息子でもあるシンタローのもとへとやってきた。
「パパは、変態じゃないよ。だって、私のペニスはシンタローの痴態にしか反応しない…って、何でシンちゃん逃げるの?」
「逃げたくなるわッ!!」
シンタローの襟首を捕まえながら、マジックが首を傾げる。
この父親には、常識は通じないのだと重々承知でいたが、それでもシンタローはなんとか自分の意見を通したいのだ。
「仕方ないなぁ。シンちゃんはそんなにパパとしたくないんだったら、パパはシンちゃん以外の男とセックスするよ?」
「な……ず、ずりぃぞ…それ」
「別に?シンちゃん、パパとしたくないんでしょ?」
「や…だって…その」
「なに?」
「ぅ~っ」
「ん?」
「俺以外と、すんなよ…」
「ああ、そうするよ」
そして、二人はどこかに消えていった。
オバカ二人に、いい加減にしろと訴えたいガンマ団員達は、少々あきらめながら今日も平凡となってしまった、世間では刺激的な一日をすごしているのでした。
終わり。
反省
時代はいつとは考えないでください。
昔、親父に初めて抱かれたとき、死にたいと思ったことがあった。
ただ、あの目が恐かった。
獲物を見る目。
すごく泣いて、抵抗した。
今は、それを考える事もない。
あれ以来、親父は『俺』を抱いていない。
「っぁ…ぁぅ…」
「私にもっと、お前のその美しい声を聞かせておくれ」
虚ろな頭のなかで、どこか遠くから親父の声が聞こえる。
今は、夜なのだと思う。
「っぅ…ふっ、ぁ、あぁんっ!ひゃぁっ、あんっ、いいぃ…そこぉ…」
これって、誰の声だよ?
聞いたこと、ある。
「ああ、すごくいい声だよ…」
なんだよ。
すっげぇ、親父の声が優しいぜ?
「やぁんっ、抜かな…ぃでぇ…」
この声、どこかで聞いたことのある。
どこで?
「もっと、…父さんの太い肉棒と熱い精子を、俺のアナルにぶちこんでぇ…」
父さん?
まさか!?
「いいよ、お前の中に全て注いであげるよ。…シンタロー」
俺ッ!!
「…っッ!!!ひっやあぁぁっ!!やだっ!っあ、ひゃぁん、ぬい…て…ぁあっッ!!」
苦しさと快楽が、一気に襲ってくる。
「おや、もう素に戻ったのか…薬の効き目が短くなっているみたいだね…高松」
どこか楽しそうで、冷たい親父の声。
「そうみたいですね。もう一度、作り直してみます」
これは高松の声だ。
ということは、俺、今、親父に犯されているんだ。
どこか客観的に自分を見つめれる。
どうしてだろう?
「ひゃぁうッ!!」
「シンタロー…全部、受けとめるんだよ…」
そんなの無理だろ。
あんた、何回も中に出してるんだからよ。
全部は無理…、
あれ?
俺、何でそんなこととまで覚えているんだ。
薬、効いていたはずなのに。
「あっ…もぅ、ダメ…イクッ!!」
「ふっ…愛してるよ、シンタロー…」
!
ああ、そうか。
そうなんだ。
「父さん…俺も…愛してるよ」
薬なんてとっくの昔に、効かなくなっていた。
だけど、この行為を拒否できないのは、それは俺があんたを愛しているから、だから拒否できなかった。
「シンタロー?」
あんたを父親以上に愛していることを、俺は認めれなかっただけ。
認めてしまえばこんなにもあんたの傍にいることが、嬉しいと思える。
「もっと、俺を愛してよ…父さん」
「シンタロー、いいのかい?明日が、きついよ…」
「いっぱい、して」
嬉しそうなその顔、自分が本当に愛されているんだと思える顔。
高松に見られていようが、気にはならない。
あんたが、俺を愛してくれるから。
「腰、いてー…」
「だから、パパ、シンちゃんに何ども聞いたでしょ」
ベッドサイドに座り、俺の頭をやさしく撫でる親父。
「へいへい、そうでした」
「愛してるよ、シンタロー」
「ん、俺も愛してるよ、父さん」
軽い口付けを受ける。
「……やば」
「シンちゃん、どうしたの?」
自分自身の体が、昨日から制御できない。
あんな軽いキス一つで、親父が欲しくなるなんて、正直俺の人生終わったな。
「シンちゃん?」
俺の顔を覗き込む親父の首に、腕を回して自分に引き寄せる。
「して」
たった二つから成り立つ言葉。
親父はそれをすぐに理解したようだ。
眼が、違う。
「お前を、壊してしまいそうだ…」
俺、その眼、すごく好きだよ。
「いいよ、父さんのためなら…」
俺を獲物として見る、その眼に。
「シンタロー?」
安心して、この身をあんたに―
「死んでもいいよ…」
―捧げることができるから。
それは、あなたに捧げる供物。
死にたくて
死ねなくて
そして今がある。
終わり
反省
途中まで、薬漬けシンちゃんの予定でした。全然18Rじゃないよ。反省…。
6/29に、少々書きなおし。書きなおししたくても、下手すぎてどけに手をつけていいのやら困りました…。
※父の日のシンタローおかしい版です。まとも版は2になります。
「パパが夜業~をして、シンちゃん人形を作っていた~…」
おしよき集団新生ガンマ団の、ナイスミドルな元総帥マジックは何時ものごとく、その容姿に似つかわしくない細かい針仕事をしていた。
「そうだ私と離れてとっても寂しがっているシンちゃんに、遠征用マジック人形をあげよう…。私の代わりにならないが、ほんのナノミクロンくらいは、心の寂しさを紛らわせることができるだろうし…」
(絶対、破り捨てられるのが落ちですっ!!)
ティラミスとチョコレートロマンスは、言葉には出さず、同時に突っ込みを入れていた。
「ついでに、体の寂しさには、天国に行けちゃう玩具を持たせよう。そうなると、玩具入れの巾着袋も繕わないと…」
言いながら鼻血が、ポタポタ。
何かを思い出したらしく、今度はダラダラ…。
(貴方様が、天国逝きですっ!!)
二人は、涙を流しながらマジックの部下になったこと、ガンマ団に入ったことを何時ものことながら、少しだけとはいわず、かな~り後悔していた。
「思い出すなぁ、初めてシンちゃんが私を受け入れたとき…」
(やっぱり、この人、息子を喰ってたっ!!)
ティラミス、チョコレートロマンスの心の叫びに気付かないマジック元総帥。
「裂けて、血が出て大変だったな~。それでも続けると、泣いて喜んでたねぇ」
(鬼ッ!!!)
「今ではもっと、いやらしくなってしまって、私の寝込みを襲うくらいだもんねvv」
(信じれませんッ!!つーか、一々声に出して語らないでくださいッ!!!)
そんなやり取りが、小一時間くらいした時、マジックの部屋にノックもなしに、ズカズカと入ってくる礼儀知らずの者がいた。
「シンちゃんッ!!!」
「総帥ッ!!!」
「パパぁ、ただ…い"ッ!!?」
ティラミスとチョコレートロマンスは、己が耳と眼を疑った。
礼儀知らずな侵入者は、現総帥シンタローだったのだが、今まで見たこともない満面の笑顔で、絶対口にはしないだろう単語が確かに聞き取れたのだ。
(あんな、笑顔ありえないッ!!しかも今、『パパぁ』ってッ!?)
二人がいることに気が付いたシンタローは、その笑顔を消し、怒ったような表情になった。
「ティラミス、チョコレートロマンスッ!!今のこと全て忘れろッ!!絶対忘れろッ!!!総帥命令だッ!!!!忘れなかったら減給だからなッ!!!」
一気にそう告げられる、ティラミスとチョコレートロマンス。
(忘れられたくても、忘れられないです。総帥…ッ!!)
あまりにも衝撃が強かったのか、一生忘れられないであろうことに、心の中で泣く二人。
「悪いが、二人は席を外してくれるないかい?シンタローと、今後のガンマ団の方針について、少し話し合いたいんだ」
まったく動じる様子もなく、元総帥のマジックは穏やかな表情のまま二人に、助け船なのか、ただ二人が邪魔なのか、退室を命じる。
さっさと退室したかった二人は、元総帥と新総帥に一礼をして退室した。
部屋から出た二人は、大きなため息を突いた。
「…俺、忘れられそうにない」
「俺も…。不可能に近いよ」
「パパぁ、ただいまぁv」
仕切り直しとばかりに、満面の笑顔でマジックに抱きつくシンタロー。
「シンちゃん、おかえり」
力強く、抱き締め返すマジック。
「今日、父の日だからキンタローに無理いって帰ってきちゃったVッ!!…それでね、券作ってきたよ。あげるッ!」
照れながら、胸ポケットの中から、手書きの紙の束を渡す。
「ありがとうッ!!」
貰った手作り券を、一枚一枚めくってみる。
「『ディープキス券』(よだれ)、『デート券』(頬染める)、『ラブホ券』(鼻血)、『チンポ舐め舐め券』(鼻血とよだれ)、『お注射券』(鼻血噴水)、『SM券』(秘石眼キラリ)、『鞭叩き券』(鼻血と頬染め)、『ワカメ酒つぎ券』(鼻血とよだれと頬染め)、『三角木馬券』(鼻血噴水と涙)、『秘石眼で束縛券』(秘石眼キラリと鼻血)……『眼魔砲で☆になる券』…」
最後の一枚は使い道がないが、他の券すべて鼻血を出して喜ぶにふさわしい手作り券。
「シンちゃん、ありがとうッ!!!」
「パパぁ、早く使ってねv」
そんな、和やかな父の日でした。
終わり
反省
これ、一回誤って消してしまいました。なのでもう一回書きなおして、UPしました。
それにしても何考えて作ったんだろう、私。
アホアホ度がどんどん増してくるよう(T_T)
※父の日シンタローまとも版です。父の日をベースにしてますが、所々違ってます。
「パパが夜業~をして、シンちゃん人形を作っていた~からだぁが夜泣きしてぇ、寂しかろうとぉ~、せっせぇと…」
おしよき集団新生ガンマ団の、ナイスミドルな元総帥マジックは何時ものごとく、その容姿に似つかわしくない細かい針仕事を鼻歌混じりにしていた。
「そうだ私と離れて、とって~も寂しがっているシンちゃんに、遠征用マジック人形をあげよう…。私の代わりにならないが、ほんのナノミクロンくらいは、心の寂しさを紛らわせることができるだろうし…」
(現実を見てくださいッ!!絶対、破り捨てられるのが落ちですっ!!)
ティラミスとチョコレートロマンスは、言葉には出さず、同時に突っ込みを入れていた。
「ついでに、シンちゃんの淫乱な体の夜の寂しさ対策に、今度から遠征の時はかならず、天国に行けちゃう玩具を持たせようッ!!…そうなると、玩具入れの巾着袋も繕わないといけないねッ!!!」
興奮しているのか、かなり大きな声で言いながら、鼻血がポタポタ。
今度は何かを思い出したのか、想像してしまったのか、鼻血がダラダラ…。
(確実に貴方様が、天国逝きですっ!!)
二人は、涙を流しながらマジックの部下になったこと、ガンマ団に入ったことを何時ものことながら、少しだけとはいわず、かな~り後悔していた。
「思い出すなぁ、夜ばいが成功して初めてシンちゃんが、私を受け入れたとき…」
(そうですか。やっぱり、この人、息子を喰っていたんですか…)
ティラミス、チョコレートロマンスの心の嘆きに気付かない、冷血男マジック元総帥。
「あそこが裂けて、血が出て大変だったな~。それでも続けると、泣いて喜んでたねぇ」
(総帥、お可哀想に。つーか、鬼ッ!!!)
「今では、もっといやらしくなってしまって、反対に私の寝込みを襲うくらいだもんねvv」
(信じれませんッ!!ありえませんッ!!つーか、一々声に出して語らないでくださいッ!!!)
かなりきつい下ネタ暴露大会が三時間くらい続き、チョコレートロマンスとティラミスがこの部屋から逃げ出したいと本気で考え始めたその時、マジックの部屋にノックもなくズカズカと入ってくる礼儀知らずの者がいた。
「…ッ!!…シンちゃんッvV!!!」
「総帥ッ!!!」
「眼魔砲ッ!!!」
いきなりの攻撃に、マジックは一瞬にして★になった。
ティラミスとチョコレートロマンスは、延々と続くナイスミドルの下ネタ大会が終わったことに安堵し、その恩人でもある礼儀知らずな侵入者を見た。
「総帥、お帰りなさいませ」
そう侵入者は、唯一マジックにためなし眼魔砲をぶっぱなす、現総帥のシンタローだった。
「ああ、ただいま。留守中の親父の介護、ご苦労だったな」
笑顔で、労いの言葉を二人に言う。
(今、総帥が輝いて見えるッ!)
「ティラミス、チョコレートロマンス。総帥命令として、くそもうろく親父の言ったこと全て忘れろ。絶対にだ…」
真剣な表情でそう命じられた、ティラミスとチョコレートロマンス。
「承知しました」
(あんな見え透いた嘘、忘れられますよ。総帥…ッ!!)
心の中で頷く二人。
「…それでだ、二人は席を外してくれないか?親父が戻ってきたら、今後のガンマ団の方針について、少し話し合いたいんだ。…ま、俺の留守中にあいつの相手をして二人とも疲労が蓄まっているだろうから、今日はあがってゆっくり体を休んで欲しい。明日から、俺が持ち帰った仕事が山のようにあるしよ、しばらく休みが取れないからな…。今、二人に倒れられたりでもしたら、俺一人ではまだ何もできないから……悪いが、我儘な総帥のお願いとして聞いてくれ」
辛そうに笑いながら、二人に休むように命じるシンタロー。
「承知しました。総帥、あまり無理をなさらないで下さいね」
「あなた様は、私達の希望なのですから…」
あんな風にいわれたら、断ることもできないので、二人は一礼をして退室した。
「おりがとな」
「…俺、今日初めてガンマ団に入ってよかったって思えた」
「俺も…。総帥ってあの一族、唯一のまともな人だよ」
部屋から出た二人は、目に涙を溜めていた。
「シンタロー様が総帥になって、本当によかった。あの方は、部下思いのいい人だッ!!!」
「シンちゃん、ノックもしないで入ってきて、ただいまも言わずに、いきなりパパに眼魔砲を撃つなんてひどいよ」
怪我一つなく帰ってきたマジックは、子供のようにぷんぷんと怒りながら、シンタローが座っているソファに近寄る。
「親父、今日父の日だけど何か欲しいもんあったらいえよ」
マジックの方に振り向かず、ぶっきらぼうに言うシンタロー。
声からにして、照れているのが分かる。
「…………」
欲しいものを考えたが、何も思い浮かばない。
何度頭をひねっても、出てこない。
自分はこんなにも無欲になったのかと、感心してしまう。
「何もねぇのかよ?」
振り向いて、呆れる表情をするシンタロー。
「ごめんね。今、十分に幸せだから、何も浮かばないよ」
それもそうだなと、思うシンタロー。ただ一つ欲しいものは、今は未だ夢の中で自分と戦っている弟のみ。
「ごめんね。無理して父の日の帰ってきたのに、何も答えることできなくて」
横に座り、無理をして疲れている息子の頭を撫でる。
「別にいいよ。これが幸せなんだからよ…」
ささやかな幸せを感じれる、それが最高の父の日。
終わり
反省
エロ最近ないよ…。ごめんなさい。そして、私はティラミス、チョコレートロマンスとマジック元総帥でコントするのが好きです。
だから、ほとんどコント。それが反省のねたです。
「シンちゃん」
親父の優しい声が聞こえる。
あの五月蝿かった日々は、突然終わりを迎えてしまった。
心の中に、大きな穴を感じながら俺は、久しぶりに親父と交わした情交のせいでギシギシ痛む体に鞭を打ちながら起き上がった。
「朝飯…」
「パパが作っておいたよ」
俺の部屋…いや、俺が親父のベッドに寝ていたんだ。
「なんだい?」
じっと親父の顔を見れば、一年前と違ってはっきりと俺の目に映る。
そう、一年前は何かフィルターのようなものがかかって見にくかった。
今ははっきりと見えるのは、これもすべてパプワのお陰なんだと実感した。
あいつは、俺に色々なものをくれた。
俺は、あいつに何をして上げられたのだろう。
もし、次に会うことができるのなら、俺はお前に何かをしよう。
「シンちゃん、パパと二人きりのときはパプワ君のことを考えないって、約束でしょ?」
「あ、ん、わりぃ」
だって仕方ないだろう。
もう、あの日常は戻ってこないのだから。
終わり
反省
シンちゃん、パパと一緒にいるときにほかの男のことを考えるなんて・・・、あとでひどい目にあうぞ!
俺にとって親父という存在はかなり、大きな存在であって、叶うはずなんてないものなんだと自分に言い聞かせていた。
それは、あの秘石眼の力ではなく存在自体が大きなものであったから、そして俺の憧れであり、尊敬する人だったから。
口では、サービスおじさんが一番だって言っていたけど、恥ずかしくていえなかったけど、本当はあんたが一番だ。
気づかれたくないからって、あんたに反抗ばかりしていた。
そうしないと、格好悪いって思っていた。
だけど、そんな自分が一番格好悪いってわかった。
だから正直になろう。
あんたにこの気持ちを伝えるために。
大好きだと、伝えるために。
終わり
反省
シンちゃんの独り言。
文章は相変わらず下手。
親父の髪は、キラキラ光って綺麗だと、俺は思う。
太陽の光って言ったら、なんか嘘臭いかもしれないが、それくらい綺麗で…眩しかった。
ふと、自分の髪を見れば暗闇のような暗さに、つい苦笑が漏れてしまう。
あれだけ、必死になって望んでいた光も、他人の俺にはどうあがいても手の届かない光だった。
光が欲しかった。
今でも欲しくて、
だから、親父を…
誘ってみた。
「親父、俺のことスキ?」
「何を言っているんだい?当たり前だよ。パパはシンちゃんのこと、大好きだよッ!!」
ほら、これを見てよと言わんばかりに、俺の人形を山のようにどこからともなく出してくる。
「じゃ、俺とセックスしよう?」
「ぇ?」
「親父のスペルマを、俺のケツの穴ん中にいっぱい注ぎこんでくれよ」
ああ、鳩が豆鉄砲食らったような顔して…そんなに、イヤなのか?
「シンちゃん、冗談きつ…」
「んなら、キンタローとでもしてく―」
離れようとしたとき、腕を掴まれた。
「いかせないよ」
あの青い瞳が、俺を捕らえた。
「気が済んだかい?」
お腹が熱くて、少し満たされた感覚が胸にしみわたる。
「ぁっ……熱い…親父の…父さんのいっぱい…で、熱い」
「ああ、こんなにパパのを溢れさせて…。シンちゃんの太ももが、パパのでいやらしく濡れているよ。もしかして、まだ足りないのかな?わざと、誘っているでしょ?」
けど、
「ん…もっと、中にちょうだい。父さんのスペルマ、熱くて美味しい」
まだ、足りない。
少しでもあんたの光を手に入れたくて、これで満たされることができるのなら…
俺は、あんたを誘惑する。
終わり
反省
何が反省って?
そりゃ、Hシーンを入れていないから!
もしも、シンタローがパパ大好きっ子だったら…。
「ありえませんッ!!地球が崩壊しようが、絶対にありえませんッ!!」
「その通り、そんなことが許されるなら、この世のなかが滅びていますッ!!」
必死に否定をする秘書ズ。
そんな彼らに、当の本人は…
「ティラミス、チョコレートロマンス、一辺、血の池地獄に温泉旅行にでも行くか?」
笑顔で脅す。
「ひッ!!総帥ッ!!」
「ははは…、シンちゃん落ち着いて」
ここで来たのが、助け船ならぬ泥船。
「マジックさまッ!!」
「今の季節は温泉よりも、登山のほうがお薦めだよ。…針山にね」
「おお、それいいな」
笑顔で怒る親子ズでした。
「ひぃ~!」
夜
「親父」
マジックの寝室を覗くと、そこの部屋の主は読書の真っ最中だった。
「なんだい、シンちゃん?」
シンタローの呼び掛けに、少し顔をあげて目線をあわせる。
シンタローはマジックがいる、ベッドに向かって歩きだした。
裸足で歩くと、柔らかな絨毯が足裏を擽る。
それに少し顔を、綻ばせながらベッドに辿り着く。
「父さん、しよ?」
自分の着ていたパジャマを足元に落し、艶めかしいほほ笑みを浮かべ、ベッドに上がってくる。
「シンちゃん。確か、パパとシンちゃんは、昼間もしたんじゃないのかな?」
「あれは、別」
苦笑しながらも、息子のわがままに付き合うために読んでいた本を閉じ、枕元に置いた。
「まったく…シンちゃんは、私の精力を吸い取る気なのかい?」
言いながら、シンタローに手招きをする。
「大丈夫。精力つく飯しか食わせてねぇし、もしも立たなくなったら、高松にでも頼んで強力な精力剤作ってもらうからよ」
手招きに従い、マジックのもとに近寄る。
「…パパを殺す気かい?」
「父さんと腹情死ってのも、いいな」
「ぎゃー!ありえない!絶対無理!つうか、あんた絶対精力尽きる事自体有り得ない」
マジックの妄想ごとに、一々顔を赤く染めながら否定をする、シンタロー。
説得力無。
「ひどいねえ」
そんなシンタローに、どこか嬉しく笑うマジックでした。
好きだといったらお前はいつも怒ってばかり。
だけどね、そんな怒った表情も私は好きだよ。
とっても可愛い。
あ、また怒り出した。
え?
ニヤニヤするなって?
ひどいな。
私にそんな表情をさせているのはお前なのに、いつもいつも私が悪者なんだよね。
パパ泣いちゃうよ?
ああ、今度は壁に頭をくっつけて・・・
ちょっと壁に焼けちゃうな。
そういう時は、恋人の胸に頭をくっつけるのが常識だよ?
おや、今度は泣き出した。
本当にお前は、万華鏡のようにころころ表情を変えて、一度だって同じ表情をしたことが無いのだから。
私はすごく楽しいよ。
ね、シンタロー。
終わり
反省
久しぶりの更新ですね。
しかもパパの独り言。
すごく好きな人がいます
だけどその人は、もう既婚者でした
僕はどうしたらよいのでしょうか
先生、教えてください
「何、これ…」
俺が子供のころに書いた作文を読みながら、グンマが首を捻っていた。
「どう見たって、ガキの作文だろ」
「だって…」
誰も答えをくれないのです
だから僕はあの人の伴侶を殺害しようと考えた
毎日、僕があの人の伴侶に食事を持っていくから
僕があの人の伴侶思いと思わせるため
みんなが僕を疑わないように
毎日、毎日食事に漂白剤を、0.1ccを混ぜている
においの強いものに混ぜればばれないから
だけどそれでも、中々くたばってくれない
「シンちゃん!!」
「何だよ!」
グンマは体を小刻みに震わせながら、シンタローを見つめる。
「だって…」
早くいなくなってもらうため、僕は
粉末にした銅を、食事に入れるようにした
「おい!何が言いたいんだよ」
「シンちゃんが、お母様を殺したの?」
「あ?俺が?馬鹿言うなよ」
そうだよねと、グンマは乾いた声で笑った。
「毒を入れていたのは、俺だけじゃないぜ」
「え?」
グンマの耳に口を寄せ、シンタローは笑い声の混じった声で小さく、心に大きく響く声で囁いた。
「親父も、食事に毒を入れていた」
終わり
反省
はい、シンタローが悪い人になっていますね。
基本的に私のシンタローはこんな感じなのですよ。
「ありえませんッ!!地球が崩壊しようが、絶対にありえませんッ!!」
「その通り、そんなことが許されるなら、この世のなかが滅びていますッ!!」
必死に否定をする秘書ズ。
そんな彼らに、当の本人は…
「ティラミス、チョコレートロマンス、一辺、血の池地獄に温泉旅行にでも行くか?」
笑顔で脅す。
「ひッ!!総帥ッ!!」
「ははは…、シンちゃん落ち着いて」
ここで来たのが、助け船ならぬ泥船。
「マジックさまッ!!」
「今の季節は温泉よりも、登山のほうがお薦めだよ。…針山にね」
「おお、それいいな」
笑顔で怒る親子ズでした。
「ひぃ~!」
夜
「親父」
マジックの寝室を覗くと、そこの部屋の主は読書の真っ最中だった。
「なんだい、シンちゃん?」
シンタローの呼び掛けに、少し顔をあげて目線をあわせる。
シンタローはマジックがいる、ベッドに向かって歩きだした。
裸足で歩くと、柔らかな絨毯が足裏を擽る。
それに少し顔を、綻ばせながらベッドに辿り着く。
「父さん、しよ?」
自分の着ていたパジャマを足元に落し、艶めかしいほほ笑みを浮かべ、ベッドに上がってくる。
「シンちゃん。確か、パパとシンちゃんは、昼間もしたんじゃないのかな?」
「あれは、別」
苦笑しながらも、息子のわがままに付き合うために読んでいた本を閉じ、枕元に置いた。
「まったく…シンちゃんは、私の精力を吸い取る気なのかい?」
言いながら、シンタローに手招きをする。
「大丈夫。精力つく飯しか食わせてねぇし、もしも立たなくなったら、高松にでも頼んで強力な精力剤作ってもらうからよ」
手招きに従い、マジックのもとに近寄る。
「…パパを殺す気かい?」
「父さんと腹情死ってのも、いいな」
「ぎゃー!ありえない!絶対無理!つうか、あんた絶対精力尽きる事自体有り得ない」
マジックの妄想ごとに、一々顔を赤く染めながら否定をする、シンタロー。
説得力無。
「ひどいねえ」
そんなシンタローに、どこか嬉しく笑うマジックでした。
好きだといったらお前はいつも怒ってばかり。
だけどね、そんな怒った表情も私は好きだよ。
とっても可愛い。
あ、また怒り出した。
え?
ニヤニヤするなって?
ひどいな。
私にそんな表情をさせているのはお前なのに、いつもいつも私が悪者なんだよね。
パパ泣いちゃうよ?
ああ、今度は壁に頭をくっつけて・・・
ちょっと壁に焼けちゃうな。
そういう時は、恋人の胸に頭をくっつけるのが常識だよ?
おや、今度は泣き出した。
本当にお前は、万華鏡のようにころころ表情を変えて、一度だって同じ表情をしたことが無いのだから。
私はすごく楽しいよ。
ね、シンタロー。
終わり
反省
久しぶりの更新ですね。
しかもパパの独り言。
すごく好きな人がいます
だけどその人は、もう既婚者でした
僕はどうしたらよいのでしょうか
先生、教えてください
「何、これ…」
俺が子供のころに書いた作文を読みながら、グンマが首を捻っていた。
「どう見たって、ガキの作文だろ」
「だって…」
誰も答えをくれないのです
だから僕はあの人の伴侶を殺害しようと考えた
毎日、僕があの人の伴侶に食事を持っていくから
僕があの人の伴侶思いと思わせるため
みんなが僕を疑わないように
毎日、毎日食事に漂白剤を、0.1ccを混ぜている
においの強いものに混ぜればばれないから
だけどそれでも、中々くたばってくれない
「シンちゃん!!」
「何だよ!」
グンマは体を小刻みに震わせながら、シンタローを見つめる。
「だって…」
早くいなくなってもらうため、僕は
粉末にした銅を、食事に入れるようにした
「おい!何が言いたいんだよ」
「シンちゃんが、お母様を殺したの?」
「あ?俺が?馬鹿言うなよ」
そうだよねと、グンマは乾いた声で笑った。
「毒を入れていたのは、俺だけじゃないぜ」
「え?」
グンマの耳に口を寄せ、シンタローは笑い声の混じった声で小さく、心に大きく響く声で囁いた。
「親父も、食事に毒を入れていた」
終わり
反省
はい、シンタローが悪い人になっていますね。
基本的に私のシンタローはこんな感じなのですよ。