「海に行くから金をくれ。」
「何で?」
「水着を買う。」
「持ってなかったっけ?」
「ガキの頃着てたスクール水着しか持ってねぇ。」
親父は首を傾げた。
「スクール水着じゃダメなの?」
「当たり前だろ!
どこの馬鹿がダチと海行くのにスクール水着着てくっつんだヨ!
第一、もうキツいだろうがッ」
えぇ~・・・とさらに親父が顔を顰める。
何でさっきからスクール水着に拘るんだと聞けば
「ちょっとキツ目のスクール水着に発展途上中の胸が張り詰めてるのが良いんじゃないか。」
オレの鉄拳がマジックの顔に命中する。
聞くんじゃなかったとオレは後悔した。
この、変態親父め。
「大体キツいって言っても、シンちゃんそんなに成長してるようには
パパ見えないけどなぁ・・・成長してるの?どう?」
どう?と聞かれて
うん・実は前計った時よりも●センチも大きくなったの!
と答える娘が何処にいる・・・。
本気でオレが答えてくれると思って言ってんのか?
それともセクハラのつもりで揶揄ってんのか。
親父の性格から言って後者だろうな。
そんなんでオレが恥ずかしがるとでも思ってんのか。
大体紳士が若い娘にそんな質問するなんて、男として恥を知れ!恥を!
「パパとしては不本意だけどシンちゃんが新しい水着がどうしても欲しいって言うなら、
お店ごと此処に持って来ても良いよ。」
オレが口を開くよりも先に、親父は胸の携帯を取り出すと何かを命令していた。
マジか、この男は。
; Girls Saurus
ヘリコプターでバラバラとそれはやってきた。
お店ごと、と言っていたが実際にはその店その物ではなく
デパートのフロア一階の一区画分に用意されている水着と、
一人で入るには広すぎる程の試着室が用意されていた。
無駄な事に金を遣いやがって・・・。
「はい、どーぞ。」
親父の方は平然としているのにオレだけがあっけにとられているなんて、
おもしろくない。
こうなったらオレだって『プリティウーマン』を気取ってやる。
オレは親父を無視して水着選びに取り掛かった。
マジックはマジックで、じっくりと色んな水着を観察している。
女物の水着をそんなに真剣に見ないで欲しい・・・。
男がそんなモン見て楽しいのか?理解不能な点が多い男だな。
オレの視線に気付いたのか、親父と目が合った。
こっちへ来る。来なくても良いんだけど。
何だよ、と自分の持っている水着を隠すと親父は真顔で
「白って濡れたら透けるんじゃないの?」
と問い詰めてきた。
こいつの頭の中ってそんな事ばっかりか・・・!?
しかもオレの選んだ水着しっかりチェックしてんのな。
大抵どの水着も、それ専用の下着がついてるから大丈夫だっつーの。
「平気だよ」
説き伏せるようにオレは白い水着の安全性を唱えたが、
親父は最後まで断固して引かなかった。
結局、無難に紺色の赤い淵のセパレーツのやつを選んだのだが、オレは少しだけマジックを見直した。
が、親父の腕にしっかりとオレが先ほど買おうとしていた白い水着が抱えられていたので
それは何だと尋ねたら口元をだらしなく緩ませてマジックは微笑んだ。
「後でこれ着て一緒にお風呂入ってもらおうってさっきからずっと考えてたんだ。」
色ボケ親父。いっぺん死んで来い。
「何で?」
「水着を買う。」
「持ってなかったっけ?」
「ガキの頃着てたスクール水着しか持ってねぇ。」
親父は首を傾げた。
「スクール水着じゃダメなの?」
「当たり前だろ!
どこの馬鹿がダチと海行くのにスクール水着着てくっつんだヨ!
第一、もうキツいだろうがッ」
えぇ~・・・とさらに親父が顔を顰める。
何でさっきからスクール水着に拘るんだと聞けば
「ちょっとキツ目のスクール水着に発展途上中の胸が張り詰めてるのが良いんじゃないか。」
オレの鉄拳がマジックの顔に命中する。
聞くんじゃなかったとオレは後悔した。
この、変態親父め。
「大体キツいって言っても、シンちゃんそんなに成長してるようには
パパ見えないけどなぁ・・・成長してるの?どう?」
どう?と聞かれて
うん・実は前計った時よりも●センチも大きくなったの!
と答える娘が何処にいる・・・。
本気でオレが答えてくれると思って言ってんのか?
それともセクハラのつもりで揶揄ってんのか。
親父の性格から言って後者だろうな。
そんなんでオレが恥ずかしがるとでも思ってんのか。
大体紳士が若い娘にそんな質問するなんて、男として恥を知れ!恥を!
「パパとしては不本意だけどシンちゃんが新しい水着がどうしても欲しいって言うなら、
お店ごと此処に持って来ても良いよ。」
オレが口を開くよりも先に、親父は胸の携帯を取り出すと何かを命令していた。
マジか、この男は。
; Girls Saurus
ヘリコプターでバラバラとそれはやってきた。
お店ごと、と言っていたが実際にはその店その物ではなく
デパートのフロア一階の一区画分に用意されている水着と、
一人で入るには広すぎる程の試着室が用意されていた。
無駄な事に金を遣いやがって・・・。
「はい、どーぞ。」
親父の方は平然としているのにオレだけがあっけにとられているなんて、
おもしろくない。
こうなったらオレだって『プリティウーマン』を気取ってやる。
オレは親父を無視して水着選びに取り掛かった。
マジックはマジックで、じっくりと色んな水着を観察している。
女物の水着をそんなに真剣に見ないで欲しい・・・。
男がそんなモン見て楽しいのか?理解不能な点が多い男だな。
オレの視線に気付いたのか、親父と目が合った。
こっちへ来る。来なくても良いんだけど。
何だよ、と自分の持っている水着を隠すと親父は真顔で
「白って濡れたら透けるんじゃないの?」
と問い詰めてきた。
こいつの頭の中ってそんな事ばっかりか・・・!?
しかもオレの選んだ水着しっかりチェックしてんのな。
大抵どの水着も、それ専用の下着がついてるから大丈夫だっつーの。
「平気だよ」
説き伏せるようにオレは白い水着の安全性を唱えたが、
親父は最後まで断固して引かなかった。
結局、無難に紺色の赤い淵のセパレーツのやつを選んだのだが、オレは少しだけマジックを見直した。
が、親父の腕にしっかりとオレが先ほど買おうとしていた白い水着が抱えられていたので
それは何だと尋ねたら口元をだらしなく緩ませてマジックは微笑んだ。
「後でこれ着て一緒にお風呂入ってもらおうってさっきからずっと考えてたんだ。」
色ボケ親父。いっぺん死んで来い。
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