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om
シンちゃんが小学校の頃の話だ。

学校から帰って来た彼女が、私のいる書斎にボロボロの姿でやって来た。
せっかく買ってあげた水色のワンピースは皺くちゃだし
今朝結んであげたツインテールの片方のりぼんは一体何処へ落として来たのか。
可愛らしい顔は泥と傷だらけである。
おてんばなのは良い事だけれど顔に傷をつくるのはやめて欲しい。
痕になったらどうするって言うんだ。
そんな事になったらパパ、気が狂っちゃうよ。シンちゃん。
とりあえず、

「シンちゃん!どうしたんだい?その格好!
パパに言ってごらん!」

も~~~パパすっごく心配!とドアの前で突っ立ったままのシンちゃんの小さな身体を勢い良く抱き上げる。
一気に気が緩んだのか、ぼろぼろと大粒の涙がシンタローの目から零れた。
どうやらクラスメイトの男子とケンカしたらしい。
子供とは言え男がレディーに手を上げるとは日本の教育システムはなってないな。
まぁ、きっと
その男の子って言うのはシンちゃんの気を引きたくてやった事なんだろうけど
シンちゃんはシンちゃんで勝気だし壮絶な戦いが繰り広げられたんだろうな。
しかし如何なる理由があっても私のシンちゃんに傷をつけた以上
それなりの償いをしてもらわなければ。後で担任に連絡しておこう。・・・私も大人気ないな。

「シンちゃ~ん、泣いてちゃ解からないよ。パパに理由を教えて?」

嗚咽が止まらないシンタローを抱きかかえて、椅子に座る。
机の上に置いてあったティッシュで鼻を拭いてやりながら
やっぱりシンちゃんは泣いてる顔も可愛いなぁ、なんて不謹慎な事を考えていた。

「きょ、ガッコで・・・」

「うんうん?」

「せっ、先生が、ジュギョッ、・・で、作・文に、将来の、夢、書きなさいっ・て」

・・・それで何でこんな格好になるんだろう・・・。

子供と言うのは本当に不思議な生き物で見ていて飽きない。
それで?と優しく聞くと
シンタローは、将来の夢に『パパのお嫁さん』と書いたらしい。
それを盗み見した男子が父親と結婚できるわけないだろ、と馬鹿にした事で
激しいバトルが繰り広げられたようだ。
相手をこてんぱんにやっつけて授業も途中だと言うのに帰って来たと泣くシンタローに
頬がカァーっとなった。
何て愛しいんだシンちゃん・・・。
どれだけキスしても足りない位だ。
パパはキミのためだったら、法律だって変えてあげるよシンタロー。

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