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+++ことの発端+++





 




ある朝、目が覚めたら。

昨日まで無かった胸部の脂肪があり。

昨日まであった男としての象徴が無くなっていた。





「コレはてめぇの仕業か、アーパー親父!!!!」

驚いて放心とか、ショックで失神するなどという状態にはならず、
この異常現象の原因になりそうな人物の元へとシンタローは即座に
怒鳴り込みに行っていた。

「君は…?もしかしてシンタローなのかい?」

いきなり怒鳴り込んできた団内ではいるはずの無い女性に、
マジックは内心驚いたが、その口調と身体的特徴で判断して聞いてみる。

「そうだよ!!!!あん?アンタの仕業じゃねぇのか?」

その言葉に、少し平静を取り戻すシンタロー。

「違うよ。…それにしても可愛いね、シンタロー。お母さんの若い頃にそっくりだ。」

そう言いながら、シンタローの頬へ手を差し入れ微笑むマジック。

「順応早すぎるだろ、親父…。」

そんな父親の態度にあきれながら呟くシンタロー。
だが、大人しくしていたのが間違いだった。

空いている方の手で、マジックはシンタローの膨らんでしまった胸を
鷲摑んだからだ。
しかも、服装は昨日就寝時のときの服装のままなので、
シャツとズボン一枚だった。
身体が女性体へと変化してしまっているので、サイズがかなり困ったことになっていた。
シャツは元々首元が空いている上、かなり緩くなっていて、
今にも胸が出てしまいそうな状態だった。
ズボンは長くなった分たくし上げ織り込み、ウェストは紐で縛ってなんとか着ている状態だった。

「!!!??」

「うん。中々いいサイズだ。Dくらいはあるかな?」

「こぉんのエロ親父!!!!!眼魔砲!!!!!」

そう叫ぶとシンタローは力一杯タメなし眼魔砲をお見舞いした。

衝撃音が部屋に響いた後、煙の中からマジックは出てくる。

だが、マジックにはたいしたダメージは無かったようだ。
服が少し汚れている程度だった。
秘石眼の力である程度相殺したというのもあるが、
それでも普段のシンタローの力だったら身体にダメージが及ぶほどの
被害が出る。

「う~ん。本当に女性化してしまってるみたいだね。力も弱まっているようだ。」

「ちっくしょう、一体なんだってんだよ…。」

ショックなのと悔しいのとでシンタローは唇を噛んだ。

「いいじゃない、シンちゃんだったら家事全般オッケーなんだし。パパはいつでもシンちゃんを
お嫁さんにする気でいたしねぇ~。いい機会だからいっそそうしちゃおうじゃないか!!!!」

「馬鹿野郎!!!!何言ってやがる!新生ガンマ団を立ち上げてまだ1年だぞ!?
それなのに総帥がいきなり行方不明になってどうすんだよ!!!!!」


「伯父貴邪魔するぞ。朝から親子喧嘩か…?」

「もう~こんな朝早くから二人ともうるさいよ~?また痴話喧嘩?」

シンタローが再度爆発しそうなときに、グンマとキンタローが
返事も聞かずにずかずかとマジックの部屋へ上がりこんできた。

そして、シンタローの変わり果てた姿を見て、一気に石化した。

「お、お前シンタロー…なのか?」

珍しく、キンタローが動揺している。

「わぁーシンちゃん女の子になったんだねぇ~。可愛い~~。」

血は争えないのかマジックと同じように尋常じゃないスピードで順応するグンマ。

「あっさり順応してんじゃねぇよ、グンマ。
キンタロー、俺だって信じたくねぇ事実だがホントに俺がシンタローだ。」

疲れたのか、ややうんざりしながらシンタローは答えた。

「しかし、何故いきなり女性体になっているんだ?」

「その辺は俺も物凄く知りたい。
…親父が原因じゃないとすると、ジャンに聞くのが手っ取り早いか?」

従兄弟達と話して大分落ち着きを取り戻したのかシンタローはそう言い出した。
元々今のシンタローの身体はジャンのもの。
もしかしたらジャンに聞けば何かが分かるかもしれない。

「すぐにサービス叔父貴に連絡を取ってみよう。解決できるなら内々に済ませたいだろう?
お前は出来るだけ部屋から出るな。」

「悪いな、キンタロー。頼む。」

いつもの調子を取り戻したのか、キンタローはいつもの有能な補佐官ぶりを発揮した。

「えー。折角だからもう少しそのままでいようよシンちゃ~ん。」

「そうだよ~折角可愛いのに~。」

と、マジックとグンマ。

「阿呆か!さっきも言ったけど団のことはどうすんだよ!!!!!」

「それはまたパパが代行という形で総帥に…。」

「それじゃ代変わりした意味ねぇだろうが。」

「大丈夫、シンちゃんはパパに毎日お味噌汁を作ってくれてればいいから!!!!」

と、鼻血をたらしながら答えるマジック。

「答えになってねぇー!」

憤慨するシンタローを余所に、キンタローはサービスへ連絡を取るために部屋を出た。
サービスとジャンは一緒にいるはずだから。







タイミングがよかったのか、サービスとジャンは丁度ガンマ団本部へ数時間でいける場所にいた。
事情を説明し、二人はこちらに来てくれる事となった。






「いや、話には聞いたけどホントに女になってんのなぁ。中々可愛いじゃん、シンタロー。」

気楽なジャンの言葉はシンタローをイラつかせるには十分だった。

「元々は同じ顔のシンタローがこうなのだから、お前も女性化したらさぞかし可愛いのだろうな。」

「…そういう問題じゃないです。美貌の叔父様…。」

この二人がすぐに来てくれたのはただ単に見物しに来たんじゃないかと思うほど
サービスとジャンは気楽だった。

「で、どうなんだ?何か知っていることはないか?」

見かねたキンタローがジャンへ問いかける。

「う~ん。俺もその身体使って随分長かったけどそんな異常現象おこったことないぞ。」

あっさりと答える。

つまり、原因は未だ不明ということだ。

「まぁ、可能性として、こういうとお前は嫌だろうが、お前の魂自体は青の番人のものだ。
影とは言えな。それが長く赤の番人の身体であるその身体に入っているうちに何らかの異常を
きたしたのかもしれないな。」

ジャンのその言葉を聞き、シンタローは呟く。

「俺はこの身体になって不調になったことはねぇぞ。だけど、アンタの言葉で
ありえそうなことがもう一つ浮かんだぜ…。もしかしたら、秘石の仕業かも知れねぇな。」

その言葉に、その場にいた全員が沈黙する。
その石のせいでどれほど自分達一族が酷い目に合ったか、
記憶は未だ鮮明だ。

「はっ!上等じゃねぇか。もし秘石のせいならどうせまた暇だからやったとかいう
くっだらねぇ理由に違いねぇ。俺は思惑通り面白おかしく踊ってやる気はさらさら無いぜ。」

そう言ってシンタローは笑う。

「…親父、キンタロー、それにグンマ。面倒なことになったが俺はこんなナリでも総帥を続けたい。
協力してくれるか?」

真剣に、シンタローは三人にそう言った。

「それでこそお前だ。安心しろ、今まで以上にお前をサポートしてやる。」

とキンタロー。

「勿論!僕でできることならなんでも協力するよ~。」

そう言ってにっこり笑うグンマ。

「お前を後継者にしたのは正解だったよ、シンタロー。
自分の思うようにやってみなさい。」

そう言って、マジックは優しく微笑んだ。

「でも、そんなに気負わなくても大丈夫だよ、シンちゃん。
シンちゃん団内で物凄く人気あるからみんなついてきてくれるよ」

のほほんと、グンマがそう言う。

「あのなぁ、普通あんまり簡単には受け入れられないと思うぞ、こんな異常現象。」

あきれた様子でそう返すシンタロー。

「心配は無い。よく考えてみろシンタロー。マジック伯父貴の奇行にもついて来ていた
団員達だぞ?全然問題ないだろう。」

「…それもそうかもしれん」

「…酷いいいようだね、キンちゃん、それにシンちゃんまで…。」

そう言ってマジックは涙を流すのだった。



シンタローの懸念とは余所に、団員達は驚くほどの順応を持って、
シンタローの女性化を受け入れた。

問題は、そのせいで、今まで以上に実際にシンタローに手を出しにかかる
愚か者が増えるだろうということだった。
(男性体の頃も密かに狙っていた団員は結構いた。(手を出されたいというのも含め。))
(それは本人以外は知らない事実だったが。(キンタローや伊達衆が密かに粛正していた。))


何はともかく、ここに、ガンマ団史上初めての女総帥が誕生することとなった。

 

 

 


 

やってしまいました、女化シンちゃん(滝汗)
新生ガンマ団はシンちゃんをアイドル化してると思う。(重症だよこの人。)
ので、女体化しててもノープロブレム(笑)
中身は男前なままですしね(そういう問題じゃない。)
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