■love affair■
あんたはいつも、自分だけがオレのこと好きだというけど、オレだって・・・・・・。
でも、この気持ちはオレだけの秘密。絶対言葉にしない。
うすうすバレてるんだろうけどさ、いつも振り回されてるんだから、それぐらいは、いいだろ・・・。
たまにはあんたにオレと同じぐらいの、甘い傷跡を残してやりたいと思うのは・・・・・・・・・
うだるような暑さの…このおかしな気候のせいかもな。
いつまでも、されてばっかりじゃ~なんだぜ。
足元すくわれないように、気をつけな。
************************
『ンっ・・・ぁ・・・・・・っ』
あん・・・もう・・・も、だめっ!!!
・・・オヤジ、早く・・・っ!!早くッ・・・
っ!!父さ、んっ!!!!
「・・・・・・・・・・・・夢?・・・か・・・・・・ッ///」
ベットから起き上がると…下半身に気だるい感覚。
すごく昔に味わったことがあるような、ないような・・・。
「うそ・・・・・・だろっ」
オレって若いな。とは思うほどまだ人間ができちゃーいない。
もうそんな歳じゃないだろ・・・っていうかオヤジで抜いちゃったよ・・・それも夢精ってどうよ。
そんなに欲求不満なわけ!!? ま…欲求不満だけどさ・・・。
本部出てから2ヶ月か・・・今回は随分長かったな・・・。
その遠征も今日で終り、あとは帰るだけだっていうのに・・・・・・。
そりゃ、いるときはしつこいぐらいにオヤジにやられて、溜るわけもないけど…いくらなんでもこれはないだろ…。
女が抱けないわけじゃない…。オヤジと寝てたって、それとこれは別…。
でも・・・オヤジじゃなきゃ・・・・・・ダメ・・・なんだ。
オレの隙間を埋められるのは…悔しいけれどアイツだけ。
コンプレックスの根源なのに…アイツじゃなきゃ…満たされないオレの心。
馴らされたオレの心と身体。
勝手につくり変えやがって…。
まだ薄暗いベットの中で、膝を抱えると顔を埋め、思わず呟いた。
オヤジは・・・。
「オヤジは平気なのか・・・」
ふとそんな疑問が浮んだ。
オレだけこんな思いをするのは性に合わない。
クスリと自嘲気味に笑うと面白い考えが頭に浮んだ。
******************************
俺は親父の部屋のセキュリティーを解除すると、ゆっくりと一歩足を踏み入れた。
とたんに・・・ムスクの香りが鼻腔をくすぐる。
2ヵ月ぶりの香りに、胸が高鳴った。いや・・・匂いのせいじゃない、部屋を出た時からすでに鼓動が早い。
今からすることを考えるだけで、呼吸が乱れ心臓の音がドクドクとやけに大きく聞こえてくる。
一つ深呼吸をすると月明かりだけを頼りに、ゆっくりと目的の部屋へと向かう。
こんな風にマジックの部屋に忍び込むのは、いつぶりだろうか・・・子供の頃、脅かそうと忍び込んだっけな。
あの時もすごくドキドキしたっけ。
昔とは違うのは・・・今日は親父を驚かすだけじゃない。
今までの仕返しもあるんだ。今まで俺がされたこと・・・今度は親父にしてもらうぜ。
ニヤリと笑みを溢し、音を立てずに足を運ぶと・・・。
ここだ・・・・・・。
ゴクリと唾を飲みこんだ。
心臓がどきどきする。
寝室の前で、呼吸を整えると心の中で気合を一発。よしっと重い扉に手をかけた。
本部には明日帰る予定だと連絡をいれてある。
内密に緊急の予定だからと俺と極少数のものだけ帰ってきた。
大部分は明日の予定。いくら親父といえども…俺がすでに帰っていることなど分かるはずもない。
扉を開くと、ベットに膨らみがみえる。
口元が自然と緩む。
そろそろと足音を立てないように歩くと、肌に身につけているバスローブの擦れる音が響いているような錯覚に、軽く手で足元の生地を押さえた。
ベットサイドにたどり着いて、親父の顔を覗き込むとすやすやと規則正しい寝息が聞こえる。
冷たい蒼い瞳が閉じられていると、だいぶ印象がかわるな…。
そういえば、親父の寝顔って見たことあったかな。寝顔は見られていても、見ることってないからな。
年のわりには本当若いよな・・・なんかしてんのか?? 変な薬飲んでんじゃねぇの。
・・・て、こらしっかりしろ、親父の顔に見入って場合か!? いつ気付かれるか分からないんだぞ。
俺はゆっくりとマジックの上に体重をかけないように膝立ちで跨い、着ているバスローブのタオル生地のベルトを外すし片手で握った。
ベルトを握ったまま、手を左右の枕の横に手をつくと、顔を親父の唇へよせた。
しっとりとした感触が心地よい。舌先で下唇をゆるゆるとなぞると、少し親父の唇がひらく。
「んっ・・・ふっ、んぁ」
面白い・・・ちゃんと反応するんだ。深く舌を絡ませながら、空いた手で親父の両手を縛った。
よし・・・。
ぴちゃぴちゃと音をさせながらさらに深く、口内を侵したその時…意識の無いはずの親父が、俺の舌に吸付いて軽く歯を立てた。
「んっ!!」
飛び上がらんばかりにびっくりして、思わず唇を離した。その拍子に親父の上に腰をおろしてしまった。
信じられない面持ちで、親父をみると、うっすらと瞳があけられて・・・俺を捕らえた。
「シンちゃん・・・おかえり」
穏やかに見つめられて、俺はわかったね。こいつ起きてたんだ。
いつからかは分からないが・・・たぶん俺が乗っかった時には起きてたんだ。
ちぇっと舌を出すと、頬を膨らます俺に親父はクスリと微笑を溢した。
「パパが恋しくて早く帰ってきちゃった? シンちゃんの匂いだってすぐわかったよ」
俺の疑問を打ち消すかのように、先手を打ってくる。
いつも俺の一歩先を行くんだ。本当に意地が悪いったら・・・。
でも・・・この後のことはさすがに読めてないよ・・・ね。
ここで起きられたのは計算外だったけど・・・だまって縛られたのはまずいんじゃねぇの。
俺は先ほど縛った、親父の両手を持ち上げるとベットヘッドにひっかけた。さすがに親父も怪訝そうな表情で俺を見上げてる。
「どうすると思う?」
いつも親父がやるように唇の端を吊り上げて、笑いを含んで言った。
「どうするのかな?」
縛られているのに、全然余裕な表情で・・・本当食えないやつ。
でも、その余裕もいつまでつづくのかな。
俺はその言葉を無視して、俺と親父とを隔てる布団を剥ぎ取ると親父の上に覆いかぶさった。
親父の首筋に顔を寄せると、浮き上がる鎖骨に歯を立てた。跡後がつくほど吸い上げると、鮮やかな赤い色が浮かび上がった。
面白い・・・。
俺はおもちゃを与えられた子供のように、親父の肌に跡をつけた。たまにきつく噛み付くと、ビクっと身体が震えるのがよくわかる。
調子に乗って手を鍛えられた腹筋に這わせた。
相変わらずいい体、羨ましいぐらいに逞しい筋肉を確かめるように手を動かすと指先が何かに触れた。
これは・・・。
全然自分とは違う・・・弄られると、男でも乳首はでかくなるものなのか?
いつも親父にされるように乳首を咥えると、今まで好きなようにさせていた親父が口を開いた。
「シンタロー」
「なに?」
咥えながらしゃべると、嫌なのか少し身を捩る親父が面白い。
「どういうつもりなのかな」
「さあね。たまには俺がしてもいいんじゃない」
いいながら、手をそろそろと下へしのばせると親父のペニスを握りこむ。
「なんだ、少しは感じてくれてるんだ」
互いの唇が触れるか触れないかぐらいまで、顔をよせるとゆっくりとできるだけ厭らしく囁いた。
「親父の息子が…硬くなり始めた」
やばい・・・親父を追い詰めるつもりなのに・・・すごい興奮して下半身が重い。やけに唇が乾いて何度も舌で唇を湿らせた。
そんな俺の様子にまた親父の立派な息子が主張しはじめた。
「どうして欲しい?」
いいながらゆっくりと親父の肉塊を撫で回した。
「いつも俺のこと言葉で煽るよね?いったらしてあげる」
「じゃあ、シンちゃんその厭らしい口でしゃぶってもらおうかな」
うっすらと額に汗を浮かべて、熱い蒼い瞳が俺を捉えて離さない。ゾクリとしたものが背筋を貫いた。
本当はもっと言葉で苛めるつもりだったのに…。俺の身体がもたないみたい。
「OK。じゃあ、口でいかせてあげるよ。パパ」
俺はうざったい髪を掻きあげると、身体を親父の下半身へと移動させ・・・そっと昂ぶりの先端にキスをした。
反射的に親父の身体が揺れたのが楽しくて、俺は親父の熱く昂ぶったものに舌を這わせる。根元までいっては裏筋を舐めるのを何度も繰り返す。
気持ち良さそうな吐息が親父の口から漏れている。
俺は感じ始めたのを確認すると、大きくなってきた肉棒を口に含んだ。
「ん・・・・・・ぅ」
顔をあげて親父の顔を覗き込むと、気持ちよさそうに瞳をとじて身を委ねている。堪らないって感じかな?
いつもは顔なんか見るようなことが無いから、すごく新鮮。
新鮮っていったらこれまでの全てがだけどね。
俺は親父の表情が嬉しくて、もっと感じさせてやりたくて、いつもされていることを思い浮かべながら、舌を動かしたり先端を吸い上げたり、亀頭に舌を這わせて刺激していった。
「うまいだろ・・・俺・・・・・・」
顔をあげると眉をよせ俺を睨み上げる、親父の顔が見えた。
まさか、俺が誰かで試してると思ってる?
そうだよな、親父にしてやったことなんて…数える程度、片手に余る程だもんな。
「勘違いすんなよ・・・俺がこんなこと誰にでもすると思ってるワケ?」
思わず笑ってしまった・・・。それが気に入らないのかピクリと親父の眉が上がる。
「勝手に勘違いしてな・・・」
フッと鼻で笑うと俺は、親父を口に含み直し前後に動かして親父を追い上げた。
「・・・・・・っつ・・・くっぅ・・・・・」
親父のペニスがピクピクと振るえてる。そろそろかな…。
「いきたいだろ?」
「・・・・・・・・・・いかせてくれないのかい?」
親父がニヤリと意地悪く唇を吊り上げる。少しぐらいは慌てろよな。
「イカせない。今日のは今までの仕返しなんだぜ?」
「仕返し? シンちゃんは本当懲りないね・・・・・・」
苦しのだろうに眉を歪めながら、やれやれとため息をついた。
そのため息が癇に障る。なんだよ・・・。そのため息・・・。
「親父のせいで・・・俺は・・・」
そうだ、親父がいけないんだ。
こいつのせいで俺は…不安になったりして…最低なことに夢精まですることになったんだ。
「シンちゃん?」
「ふざけろよ・・・あんたが勝手に・・・・・・だけだなんて、症にあわない・・・俺だけ・・・」
「何がシンちゃんだけなの?」
「この俺が、あんたと離れて、寂しいと思うなんて・・・肌寂しいと感じるなんて」
こんなこと言うつもりじゃなかった…。気付いた思わず呟いていて…ハッとして口を噤んだ時は既に時遅かった。
きっとバカ面下げた親父が、俺をひやかすんだ。
・・・いつもあんたが・・・俺の気持ちを言う前に、好きだの、愛してるのだというから・・・。
俺は自分の気持ちを押し込むしかないんじゃねぇか。
「シンタロー・・・・・・」
「っだよ」
俺は顔をあげることが出来なかった。ぎゅっと自分のバスローブの端を握り締めた。
「シンタロー」
やんわりとした声に、少しほっとしたが・・・恥ずかしくて親父の顔がみれない・・・どうせ目じりがだらしなく下がってる。
「だから何だよ」
「顔をあげてくれないのかい?」
「・・・・・・・・・」
「久々に会うんだ、顔をよく見せて」
「・・・・・・・・・」
俺にも意地がある…フイっと顔を背けると、前から声を押し殺したような笑い声がする。
その笑い声に思わず、俺も笑いを含んだような声がでて、親父の顔をみた。
「んっだよ」
「・・・やっとこっち向いたね」
やっぱり・・・見るべきじゃなかったかな?
と頭の隅で思ったけど、そう言った親父の顔があんまりにも穏やかで、優しかったから・・・目線を外すことができなかった。
そんな俺にゆっくりと、諭すように親父が言葉を続ける。
「おかえり、シンタロー・・・。私も寂しかったよ。逢いにいこうかと思ったほどだよ」
「・・・・・・どうだか」
「おや?おかしなことをいうね・・・。私がどんなにお前のことを思ってるか、今更分からないなんて事いわないよね」
「どうせ、俺がいなくても・・・他の誰かを抱くんだろ」
こんな、女々しい・・・まるで女みたいな。
なじってるみたいじゃないか・・・。そんなことを言うために忍び込んだのか・・・。
違うだろ・・・親父を驚かしてやるんだ。
俺にこんな思いをさせるようにした、親父に復讐してやるって決めたんだから。
親父が何か口をひらこうとするのを、黙らせるように唇を重ねた。
舌を絡ませ、飲み込めない唾液が喉を伝うのを追うように、唇を落とし跡を残していく。
広い胸板を手で滑らせると、そのまま先ほどまでしゃぶっていた、親父のペニスを掴み上下に強弱をつけながらしごきあげる。
既に準備万端で、ヌルヌルとした粘っこい液体が俺の興奮を煽った。
「・・・・・・・・・んッ」
喉の引きつったような音がするが、それがまた俺を高みへと誘うような。
「やべ・・・、すっげぇ興奮してる・・・」
我慢できずに、親父の上に跨り見せ付けるように、バスローブを脱ぐと床に放りなげた。
俺のそこも、親父同様・・・ペニスは堅く勃ち上がっていて、表面が先走りの液でテラついていた。
それを見ただけよけいにテンションがあがる…。
親父を攻めるという、いつもなら考えられないシチュエーションが、俺を酷く興奮させていた。
「突っ込んでやりたいかも」
「私にかい?」
そんなこと、お前にできるのか?とのような態度がえみえみで、余計に頭にくる。
興奮はしているが、親父に突っ込むなどしようとも思わない。
いくら普段の復讐とはいえ、自分よりも体格のいい親父に…もともと男好きじゃないし…それは出来ない。
でも、なんとか一泡ふかせたい。
ともなれば・・・。・・・あ、そうだ!!
「俺にはできないって思ってる?」
フンっと鼻で笑うと、用意していた潤滑クリームを取出して見せ付けるように、親父の目の前でクリームを指にたっぷりとのせる。
「これどうすると思う?」
少しだけ親父の顔色が変わるのを確認すると、改めて、親父の上にのしかかり薄く開いた唇を舌でなぞり、下唇に軽く歯を立てては舐めるといった行為を繰り返した。
うっすらと開いた唇に、舌を滑り込ませると口腔を蹂躙しながら、先ほど手に取ったクリームを自分の後ろへと手を伸ばした。
「・・・あ、・・・んぅ・・・・・・っ」
舌を絡ませながら、もてあます熱をぶつけるように、親父は荒々しいキスを返してくる。
そのキスに応えながら、指を後ろにあてがうと割とすんなり、1本中に入り込んだ。
すぐに2本目を差込むと中で指をグチュグチュと掻き混ぜた。
中に挿れたいという、逸る気持ちを抑えながら、ヌルヌルとする指で溶かし、次への段階へ進むべくそこを慣らしていった。
「んっ、ぁ・・・・・・ん・・・」
準備が整い、ゆっくりと口腔を蹂躙していた唇を離すると、手を親父の膝にかけた。
「入れるよ」
膝を軽く立たせ、腰を起こすと・・・
「シンちゃん・・・」
どこか少し焦った声が聞こえる、いい気味だ。その顔を見ながら、親父の上に跨って片手で親父のペニスを掴み支えると、その場所に昂ぶりを擦り付け、そして…
「あっ、あ、あぁぁ・・・・・・っっ」
一気に腰を降ろした。
ズブズブと中に入っていく…。あまりの圧迫感に身体の毛穴という毛穴から汗が吹き出たような気がする。ゆっくりと深呼吸と繰り返すとようやく全てを飲み込むことが出来た。
「俺にいれられると思っただろ?」
ニヤリと意地悪く笑うと、縛られたままの親父にお返しとばかりに、下肢を上へと突き上げられた。
「ぁあっ・・・っ動くなよ・・・」
入り込んできたものの大きさに、俺は眉をひそめた。
何度も小さく呼吸を繰り返して、身体を力を抜くと、複雑な顔をした親父が目に入った。
「親父は動いたら、ダメだからな」
親父に釘をさして短く息を吐くと、親父の逞しい腹に両手をついて、身体を持ち上げた。
「っ・・・、んぁ・・・・・・くっ・・・」
まだ慣らし足りていなかったからか、久々に親父を咥え込んだからなのか、内臓が引きづられるような圧迫感に息をつめた。
それでも、火のついた身体は疼きっぱなしで、動けと催促してくる。
手に力をこめると、身体を浮かし何度も上下に腰をおろすと、ある一点を擦られて体が後ろに仰け反った。
「あぁッ」
「・・・シンちゃん・・・これ外してくれないかな」
「ダーメっ、・・・ぁん・・・俺が満足、するまでは、・・・はぁ…さないっ」
内部を擦られて気持ちよくて、言葉が喘ぎ声にしかならない。
いつもなら、我慢するのに、今日は親父を犯してるみたいで・・・敏感になってるのか。
声を我慢することが出来ない。
「どうしても外さないっていうんだね」
「ダメだって言っ・・・あぁッ やっ」
下から動ける範囲で親父が腰を打ち付けてきた。奥まで突かれて、腹で支えている腕が萎えそうになるのを必死でつなぎとめた。
「動くなってっ、あぁ・・・いい・・・・・・いぃ」
遠征で禁欲生活だった身体には刺激が強すぎた。それにいつになく興奮していて、夢中で上下左右に動かして快感を貪った。
「あ、もっ・・・だめ」
一気に熱が昂ぶってくる。絶頂に向かって、動きに激しさが増す。
「シンちゃん。外しなさい・・・後で酷いよ・・・ッ」
「あ、も・・・出る・・・・・・っ」
そんな親父の言葉さえも耳にはいらなくて、俺は貪欲に親父の肉棒に絡みついて、最奥をついた。
「あぁぁぁ――っ」
嬌声とともに、親父の腹に精液をぶちまけて、俺はぐったりと胸に崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
荒い息を吐きながら、ゆっくりと身体を起こした。そしてゆっくりと親父のモノを抜き取って復讐は完了だ。
男にとっていけないほど、苦しいものはない。ヤッて、いけないならなおさらだ。今夜は一人悶々とするがいいさ。
明日あたりには解いてやろうかな。
腕に力を入れて、モノを抜きとろうとしたその瞬間に、腰を強く掴まれた。
「あぅ・・・ッ!?・・・お、親父ッッ!!」
再度、腰に打ち付けられて顔をあげれば、腕の縛りはなくなり額に汗を浮かべた残忍な表情をした親父の顔があった。
いつの間に外しやがった!?
そんな俺の狼狽を嘲笑うように、鼻で笑う。
「まさか、これで終わりだなんて思ってないよね」
「やだ・・・離せ・・・・・・っ」
荒々しく、上に乗っかっていた俺を抱え込んで、反転すると俺をベットに押さえ込んだ。
「これが自然な体勢だよね」
足を抱えなおし、片方を自分の肩にかけさせると、いっきに突き入れた。
「アァ・・・っ・・・・・・」
繋がった腰を立て続けに揺すぶられて、抵抗するにも力がはいらない。
「さっき、外しておけば、一回で終わらせてあげようかと思ったけど…」
「っあ、ん・・・・・・っ、・・・けど・・・?」
自分で動いたせいもあって、身体に力が入るはずもなく、なけなしの力で親父の背中に爪を立てた。
「パパが誰も抱いていないって分かるほど、注ぎこんであげるからね」
「や、やだぁ・・・あ、あ、あぁ」
俺の拒絶とも嬌声ともいえる声に、親父はぐっと腰を引き寄せて、奥まで掻き回してくる。
「ずっと、シンちゃんの妖艶な姿見せつけて、一人勝手にイっておしまい。はないよね」
やっぱり間違いだ…。寂しくて会いたいなんて思うなんて、間違ってる
そもそも、この関係事態からして――。
後悔したって、熱に浮かされた頭じゃまともに考えることもできやしねぇ。
「一つ、言っておくけど…」
「・・・うる・・・せ・・・・ぇ」
グイグイ腰を押し付けて、掻き回しながら、何を言うっていんだよ!!
ぴたりと動きを止めると、上から俺の顔をまっすぐに見つめてくる。
なんだか恥ずかしくて、視線を外そうとするとそれを見計らったように親父が口を開いた。
「パパも不安だよ。シンちゃんはどんどん魅力的になっていくのに、パパは年とるし。いつよそ見されるか考えると、気が気じゃない」
「何言いって・・・・・・・・・」
「パパはシンちゃんしか欲しくない。それだけは覚えておいてね」
何いってんだよ。あんたがそんなたまか!?信じられるわけないのに…苛立った気持ちが抜けていくのがわかる。
それを認めるのも嫌で、勝手にしろ。とだけ呟くのが精一杯だった。
そんな俺に、満足そうに微笑むと、
「さて、2か月分埋めようね」
なんて言いながら、再び腰をゆるゆると動かしやがったっ。
――やっぱり、俺が間違ってた!!
「お前なんて、大ッ嫌いだぁ――!!」
★End★
300番を踏んでいただいた。まりあ様のリク☆マジシン、シンちゃん誘い受けです。
最初、ちょっとポエム?ひとり言を入れてみました。・・・これが恥ずかしくて仕方ないです。
なので、ちょっとメルマガで配信したのから変更しました。恥ずかしかったのでιι
誘い受けというのはなかなか、思いつかなかったのですごく新鮮でした!!
シンちゃん同様、ドキドキしながら毎回書かせて頂きました。
ちょっと子供っぽいシンちゃんです。なんとなく、そんな気がします。
それにしても、うちのシンちゃんは快感に弱いというか…本誌の男前っぷりが
すっかりなりを潜めてます。・・・がっくし。
ありがとうございました。
幸央
あんたはいつも、自分だけがオレのこと好きだというけど、オレだって・・・・・・。
でも、この気持ちはオレだけの秘密。絶対言葉にしない。
うすうすバレてるんだろうけどさ、いつも振り回されてるんだから、それぐらいは、いいだろ・・・。
たまにはあんたにオレと同じぐらいの、甘い傷跡を残してやりたいと思うのは・・・・・・・・・
うだるような暑さの…このおかしな気候のせいかもな。
いつまでも、されてばっかりじゃ~なんだぜ。
足元すくわれないように、気をつけな。
************************
『ンっ・・・ぁ・・・・・・っ』
あん・・・もう・・・も、だめっ!!!
・・・オヤジ、早く・・・っ!!早くッ・・・
っ!!父さ、んっ!!!!
「・・・・・・・・・・・・夢?・・・か・・・・・・ッ///」
ベットから起き上がると…下半身に気だるい感覚。
すごく昔に味わったことがあるような、ないような・・・。
「うそ・・・・・・だろっ」
オレって若いな。とは思うほどまだ人間ができちゃーいない。
もうそんな歳じゃないだろ・・・っていうかオヤジで抜いちゃったよ・・・それも夢精ってどうよ。
そんなに欲求不満なわけ!!? ま…欲求不満だけどさ・・・。
本部出てから2ヶ月か・・・今回は随分長かったな・・・。
その遠征も今日で終り、あとは帰るだけだっていうのに・・・・・・。
そりゃ、いるときはしつこいぐらいにオヤジにやられて、溜るわけもないけど…いくらなんでもこれはないだろ…。
女が抱けないわけじゃない…。オヤジと寝てたって、それとこれは別…。
でも・・・オヤジじゃなきゃ・・・・・・ダメ・・・なんだ。
オレの隙間を埋められるのは…悔しいけれどアイツだけ。
コンプレックスの根源なのに…アイツじゃなきゃ…満たされないオレの心。
馴らされたオレの心と身体。
勝手につくり変えやがって…。
まだ薄暗いベットの中で、膝を抱えると顔を埋め、思わず呟いた。
オヤジは・・・。
「オヤジは平気なのか・・・」
ふとそんな疑問が浮んだ。
オレだけこんな思いをするのは性に合わない。
クスリと自嘲気味に笑うと面白い考えが頭に浮んだ。
******************************
俺は親父の部屋のセキュリティーを解除すると、ゆっくりと一歩足を踏み入れた。
とたんに・・・ムスクの香りが鼻腔をくすぐる。
2ヵ月ぶりの香りに、胸が高鳴った。いや・・・匂いのせいじゃない、部屋を出た時からすでに鼓動が早い。
今からすることを考えるだけで、呼吸が乱れ心臓の音がドクドクとやけに大きく聞こえてくる。
一つ深呼吸をすると月明かりだけを頼りに、ゆっくりと目的の部屋へと向かう。
こんな風にマジックの部屋に忍び込むのは、いつぶりだろうか・・・子供の頃、脅かそうと忍び込んだっけな。
あの時もすごくドキドキしたっけ。
昔とは違うのは・・・今日は親父を驚かすだけじゃない。
今までの仕返しもあるんだ。今まで俺がされたこと・・・今度は親父にしてもらうぜ。
ニヤリと笑みを溢し、音を立てずに足を運ぶと・・・。
ここだ・・・・・・。
ゴクリと唾を飲みこんだ。
心臓がどきどきする。
寝室の前で、呼吸を整えると心の中で気合を一発。よしっと重い扉に手をかけた。
本部には明日帰る予定だと連絡をいれてある。
内密に緊急の予定だからと俺と極少数のものだけ帰ってきた。
大部分は明日の予定。いくら親父といえども…俺がすでに帰っていることなど分かるはずもない。
扉を開くと、ベットに膨らみがみえる。
口元が自然と緩む。
そろそろと足音を立てないように歩くと、肌に身につけているバスローブの擦れる音が響いているような錯覚に、軽く手で足元の生地を押さえた。
ベットサイドにたどり着いて、親父の顔を覗き込むとすやすやと規則正しい寝息が聞こえる。
冷たい蒼い瞳が閉じられていると、だいぶ印象がかわるな…。
そういえば、親父の寝顔って見たことあったかな。寝顔は見られていても、見ることってないからな。
年のわりには本当若いよな・・・なんかしてんのか?? 変な薬飲んでんじゃねぇの。
・・・て、こらしっかりしろ、親父の顔に見入って場合か!? いつ気付かれるか分からないんだぞ。
俺はゆっくりとマジックの上に体重をかけないように膝立ちで跨い、着ているバスローブのタオル生地のベルトを外すし片手で握った。
ベルトを握ったまま、手を左右の枕の横に手をつくと、顔を親父の唇へよせた。
しっとりとした感触が心地よい。舌先で下唇をゆるゆるとなぞると、少し親父の唇がひらく。
「んっ・・・ふっ、んぁ」
面白い・・・ちゃんと反応するんだ。深く舌を絡ませながら、空いた手で親父の両手を縛った。
よし・・・。
ぴちゃぴちゃと音をさせながらさらに深く、口内を侵したその時…意識の無いはずの親父が、俺の舌に吸付いて軽く歯を立てた。
「んっ!!」
飛び上がらんばかりにびっくりして、思わず唇を離した。その拍子に親父の上に腰をおろしてしまった。
信じられない面持ちで、親父をみると、うっすらと瞳があけられて・・・俺を捕らえた。
「シンちゃん・・・おかえり」
穏やかに見つめられて、俺はわかったね。こいつ起きてたんだ。
いつからかは分からないが・・・たぶん俺が乗っかった時には起きてたんだ。
ちぇっと舌を出すと、頬を膨らます俺に親父はクスリと微笑を溢した。
「パパが恋しくて早く帰ってきちゃった? シンちゃんの匂いだってすぐわかったよ」
俺の疑問を打ち消すかのように、先手を打ってくる。
いつも俺の一歩先を行くんだ。本当に意地が悪いったら・・・。
でも・・・この後のことはさすがに読めてないよ・・・ね。
ここで起きられたのは計算外だったけど・・・だまって縛られたのはまずいんじゃねぇの。
俺は先ほど縛った、親父の両手を持ち上げるとベットヘッドにひっかけた。さすがに親父も怪訝そうな表情で俺を見上げてる。
「どうすると思う?」
いつも親父がやるように唇の端を吊り上げて、笑いを含んで言った。
「どうするのかな?」
縛られているのに、全然余裕な表情で・・・本当食えないやつ。
でも、その余裕もいつまでつづくのかな。
俺はその言葉を無視して、俺と親父とを隔てる布団を剥ぎ取ると親父の上に覆いかぶさった。
親父の首筋に顔を寄せると、浮き上がる鎖骨に歯を立てた。跡後がつくほど吸い上げると、鮮やかな赤い色が浮かび上がった。
面白い・・・。
俺はおもちゃを与えられた子供のように、親父の肌に跡をつけた。たまにきつく噛み付くと、ビクっと身体が震えるのがよくわかる。
調子に乗って手を鍛えられた腹筋に這わせた。
相変わらずいい体、羨ましいぐらいに逞しい筋肉を確かめるように手を動かすと指先が何かに触れた。
これは・・・。
全然自分とは違う・・・弄られると、男でも乳首はでかくなるものなのか?
いつも親父にされるように乳首を咥えると、今まで好きなようにさせていた親父が口を開いた。
「シンタロー」
「なに?」
咥えながらしゃべると、嫌なのか少し身を捩る親父が面白い。
「どういうつもりなのかな」
「さあね。たまには俺がしてもいいんじゃない」
いいながら、手をそろそろと下へしのばせると親父のペニスを握りこむ。
「なんだ、少しは感じてくれてるんだ」
互いの唇が触れるか触れないかぐらいまで、顔をよせるとゆっくりとできるだけ厭らしく囁いた。
「親父の息子が…硬くなり始めた」
やばい・・・親父を追い詰めるつもりなのに・・・すごい興奮して下半身が重い。やけに唇が乾いて何度も舌で唇を湿らせた。
そんな俺の様子にまた親父の立派な息子が主張しはじめた。
「どうして欲しい?」
いいながらゆっくりと親父の肉塊を撫で回した。
「いつも俺のこと言葉で煽るよね?いったらしてあげる」
「じゃあ、シンちゃんその厭らしい口でしゃぶってもらおうかな」
うっすらと額に汗を浮かべて、熱い蒼い瞳が俺を捉えて離さない。ゾクリとしたものが背筋を貫いた。
本当はもっと言葉で苛めるつもりだったのに…。俺の身体がもたないみたい。
「OK。じゃあ、口でいかせてあげるよ。パパ」
俺はうざったい髪を掻きあげると、身体を親父の下半身へと移動させ・・・そっと昂ぶりの先端にキスをした。
反射的に親父の身体が揺れたのが楽しくて、俺は親父の熱く昂ぶったものに舌を這わせる。根元までいっては裏筋を舐めるのを何度も繰り返す。
気持ち良さそうな吐息が親父の口から漏れている。
俺は感じ始めたのを確認すると、大きくなってきた肉棒を口に含んだ。
「ん・・・・・・ぅ」
顔をあげて親父の顔を覗き込むと、気持ちよさそうに瞳をとじて身を委ねている。堪らないって感じかな?
いつもは顔なんか見るようなことが無いから、すごく新鮮。
新鮮っていったらこれまでの全てがだけどね。
俺は親父の表情が嬉しくて、もっと感じさせてやりたくて、いつもされていることを思い浮かべながら、舌を動かしたり先端を吸い上げたり、亀頭に舌を這わせて刺激していった。
「うまいだろ・・・俺・・・・・・」
顔をあげると眉をよせ俺を睨み上げる、親父の顔が見えた。
まさか、俺が誰かで試してると思ってる?
そうだよな、親父にしてやったことなんて…数える程度、片手に余る程だもんな。
「勘違いすんなよ・・・俺がこんなこと誰にでもすると思ってるワケ?」
思わず笑ってしまった・・・。それが気に入らないのかピクリと親父の眉が上がる。
「勝手に勘違いしてな・・・」
フッと鼻で笑うと俺は、親父を口に含み直し前後に動かして親父を追い上げた。
「・・・・・・っつ・・・くっぅ・・・・・」
親父のペニスがピクピクと振るえてる。そろそろかな…。
「いきたいだろ?」
「・・・・・・・・・・いかせてくれないのかい?」
親父がニヤリと意地悪く唇を吊り上げる。少しぐらいは慌てろよな。
「イカせない。今日のは今までの仕返しなんだぜ?」
「仕返し? シンちゃんは本当懲りないね・・・・・・」
苦しのだろうに眉を歪めながら、やれやれとため息をついた。
そのため息が癇に障る。なんだよ・・・。そのため息・・・。
「親父のせいで・・・俺は・・・」
そうだ、親父がいけないんだ。
こいつのせいで俺は…不安になったりして…最低なことに夢精まですることになったんだ。
「シンちゃん?」
「ふざけろよ・・・あんたが勝手に・・・・・・だけだなんて、症にあわない・・・俺だけ・・・」
「何がシンちゃんだけなの?」
「この俺が、あんたと離れて、寂しいと思うなんて・・・肌寂しいと感じるなんて」
こんなこと言うつもりじゃなかった…。気付いた思わず呟いていて…ハッとして口を噤んだ時は既に時遅かった。
きっとバカ面下げた親父が、俺をひやかすんだ。
・・・いつもあんたが・・・俺の気持ちを言う前に、好きだの、愛してるのだというから・・・。
俺は自分の気持ちを押し込むしかないんじゃねぇか。
「シンタロー・・・・・・」
「っだよ」
俺は顔をあげることが出来なかった。ぎゅっと自分のバスローブの端を握り締めた。
「シンタロー」
やんわりとした声に、少しほっとしたが・・・恥ずかしくて親父の顔がみれない・・・どうせ目じりがだらしなく下がってる。
「だから何だよ」
「顔をあげてくれないのかい?」
「・・・・・・・・・」
「久々に会うんだ、顔をよく見せて」
「・・・・・・・・・」
俺にも意地がある…フイっと顔を背けると、前から声を押し殺したような笑い声がする。
その笑い声に思わず、俺も笑いを含んだような声がでて、親父の顔をみた。
「んっだよ」
「・・・やっとこっち向いたね」
やっぱり・・・見るべきじゃなかったかな?
と頭の隅で思ったけど、そう言った親父の顔があんまりにも穏やかで、優しかったから・・・目線を外すことができなかった。
そんな俺にゆっくりと、諭すように親父が言葉を続ける。
「おかえり、シンタロー・・・。私も寂しかったよ。逢いにいこうかと思ったほどだよ」
「・・・・・・どうだか」
「おや?おかしなことをいうね・・・。私がどんなにお前のことを思ってるか、今更分からないなんて事いわないよね」
「どうせ、俺がいなくても・・・他の誰かを抱くんだろ」
こんな、女々しい・・・まるで女みたいな。
なじってるみたいじゃないか・・・。そんなことを言うために忍び込んだのか・・・。
違うだろ・・・親父を驚かしてやるんだ。
俺にこんな思いをさせるようにした、親父に復讐してやるって決めたんだから。
親父が何か口をひらこうとするのを、黙らせるように唇を重ねた。
舌を絡ませ、飲み込めない唾液が喉を伝うのを追うように、唇を落とし跡を残していく。
広い胸板を手で滑らせると、そのまま先ほどまでしゃぶっていた、親父のペニスを掴み上下に強弱をつけながらしごきあげる。
既に準備万端で、ヌルヌルとした粘っこい液体が俺の興奮を煽った。
「・・・・・・・・・んッ」
喉の引きつったような音がするが、それがまた俺を高みへと誘うような。
「やべ・・・、すっげぇ興奮してる・・・」
我慢できずに、親父の上に跨り見せ付けるように、バスローブを脱ぐと床に放りなげた。
俺のそこも、親父同様・・・ペニスは堅く勃ち上がっていて、表面が先走りの液でテラついていた。
それを見ただけよけいにテンションがあがる…。
親父を攻めるという、いつもなら考えられないシチュエーションが、俺を酷く興奮させていた。
「突っ込んでやりたいかも」
「私にかい?」
そんなこと、お前にできるのか?とのような態度がえみえみで、余計に頭にくる。
興奮はしているが、親父に突っ込むなどしようとも思わない。
いくら普段の復讐とはいえ、自分よりも体格のいい親父に…もともと男好きじゃないし…それは出来ない。
でも、なんとか一泡ふかせたい。
ともなれば・・・。・・・あ、そうだ!!
「俺にはできないって思ってる?」
フンっと鼻で笑うと、用意していた潤滑クリームを取出して見せ付けるように、親父の目の前でクリームを指にたっぷりとのせる。
「これどうすると思う?」
少しだけ親父の顔色が変わるのを確認すると、改めて、親父の上にのしかかり薄く開いた唇を舌でなぞり、下唇に軽く歯を立てては舐めるといった行為を繰り返した。
うっすらと開いた唇に、舌を滑り込ませると口腔を蹂躙しながら、先ほど手に取ったクリームを自分の後ろへと手を伸ばした。
「・・・あ、・・・んぅ・・・・・・っ」
舌を絡ませながら、もてあます熱をぶつけるように、親父は荒々しいキスを返してくる。
そのキスに応えながら、指を後ろにあてがうと割とすんなり、1本中に入り込んだ。
すぐに2本目を差込むと中で指をグチュグチュと掻き混ぜた。
中に挿れたいという、逸る気持ちを抑えながら、ヌルヌルとする指で溶かし、次への段階へ進むべくそこを慣らしていった。
「んっ、ぁ・・・・・・ん・・・」
準備が整い、ゆっくりと口腔を蹂躙していた唇を離すると、手を親父の膝にかけた。
「入れるよ」
膝を軽く立たせ、腰を起こすと・・・
「シンちゃん・・・」
どこか少し焦った声が聞こえる、いい気味だ。その顔を見ながら、親父の上に跨って片手で親父のペニスを掴み支えると、その場所に昂ぶりを擦り付け、そして…
「あっ、あ、あぁぁ・・・・・・っっ」
一気に腰を降ろした。
ズブズブと中に入っていく…。あまりの圧迫感に身体の毛穴という毛穴から汗が吹き出たような気がする。ゆっくりと深呼吸と繰り返すとようやく全てを飲み込むことが出来た。
「俺にいれられると思っただろ?」
ニヤリと意地悪く笑うと、縛られたままの親父にお返しとばかりに、下肢を上へと突き上げられた。
「ぁあっ・・・っ動くなよ・・・」
入り込んできたものの大きさに、俺は眉をひそめた。
何度も小さく呼吸を繰り返して、身体を力を抜くと、複雑な顔をした親父が目に入った。
「親父は動いたら、ダメだからな」
親父に釘をさして短く息を吐くと、親父の逞しい腹に両手をついて、身体を持ち上げた。
「っ・・・、んぁ・・・・・・くっ・・・」
まだ慣らし足りていなかったからか、久々に親父を咥え込んだからなのか、内臓が引きづられるような圧迫感に息をつめた。
それでも、火のついた身体は疼きっぱなしで、動けと催促してくる。
手に力をこめると、身体を浮かし何度も上下に腰をおろすと、ある一点を擦られて体が後ろに仰け反った。
「あぁッ」
「・・・シンちゃん・・・これ外してくれないかな」
「ダーメっ、・・・ぁん・・・俺が満足、するまでは、・・・はぁ…さないっ」
内部を擦られて気持ちよくて、言葉が喘ぎ声にしかならない。
いつもなら、我慢するのに、今日は親父を犯してるみたいで・・・敏感になってるのか。
声を我慢することが出来ない。
「どうしても外さないっていうんだね」
「ダメだって言っ・・・あぁッ やっ」
下から動ける範囲で親父が腰を打ち付けてきた。奥まで突かれて、腹で支えている腕が萎えそうになるのを必死でつなぎとめた。
「動くなってっ、あぁ・・・いい・・・・・・いぃ」
遠征で禁欲生活だった身体には刺激が強すぎた。それにいつになく興奮していて、夢中で上下左右に動かして快感を貪った。
「あ、もっ・・・だめ」
一気に熱が昂ぶってくる。絶頂に向かって、動きに激しさが増す。
「シンちゃん。外しなさい・・・後で酷いよ・・・ッ」
「あ、も・・・出る・・・・・・っ」
そんな親父の言葉さえも耳にはいらなくて、俺は貪欲に親父の肉棒に絡みついて、最奥をついた。
「あぁぁぁ――っ」
嬌声とともに、親父の腹に精液をぶちまけて、俺はぐったりと胸に崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
荒い息を吐きながら、ゆっくりと身体を起こした。そしてゆっくりと親父のモノを抜き取って復讐は完了だ。
男にとっていけないほど、苦しいものはない。ヤッて、いけないならなおさらだ。今夜は一人悶々とするがいいさ。
明日あたりには解いてやろうかな。
腕に力を入れて、モノを抜きとろうとしたその瞬間に、腰を強く掴まれた。
「あぅ・・・ッ!?・・・お、親父ッッ!!」
再度、腰に打ち付けられて顔をあげれば、腕の縛りはなくなり額に汗を浮かべた残忍な表情をした親父の顔があった。
いつの間に外しやがった!?
そんな俺の狼狽を嘲笑うように、鼻で笑う。
「まさか、これで終わりだなんて思ってないよね」
「やだ・・・離せ・・・・・・っ」
荒々しく、上に乗っかっていた俺を抱え込んで、反転すると俺をベットに押さえ込んだ。
「これが自然な体勢だよね」
足を抱えなおし、片方を自分の肩にかけさせると、いっきに突き入れた。
「アァ・・・っ・・・・・・」
繋がった腰を立て続けに揺すぶられて、抵抗するにも力がはいらない。
「さっき、外しておけば、一回で終わらせてあげようかと思ったけど…」
「っあ、ん・・・・・・っ、・・・けど・・・?」
自分で動いたせいもあって、身体に力が入るはずもなく、なけなしの力で親父の背中に爪を立てた。
「パパが誰も抱いていないって分かるほど、注ぎこんであげるからね」
「や、やだぁ・・・あ、あ、あぁ」
俺の拒絶とも嬌声ともいえる声に、親父はぐっと腰を引き寄せて、奥まで掻き回してくる。
「ずっと、シンちゃんの妖艶な姿見せつけて、一人勝手にイっておしまい。はないよね」
やっぱり間違いだ…。寂しくて会いたいなんて思うなんて、間違ってる
そもそも、この関係事態からして――。
後悔したって、熱に浮かされた頭じゃまともに考えることもできやしねぇ。
「一つ、言っておくけど…」
「・・・うる・・・せ・・・・ぇ」
グイグイ腰を押し付けて、掻き回しながら、何を言うっていんだよ!!
ぴたりと動きを止めると、上から俺の顔をまっすぐに見つめてくる。
なんだか恥ずかしくて、視線を外そうとするとそれを見計らったように親父が口を開いた。
「パパも不安だよ。シンちゃんはどんどん魅力的になっていくのに、パパは年とるし。いつよそ見されるか考えると、気が気じゃない」
「何言いって・・・・・・・・・」
「パパはシンちゃんしか欲しくない。それだけは覚えておいてね」
何いってんだよ。あんたがそんなたまか!?信じられるわけないのに…苛立った気持ちが抜けていくのがわかる。
それを認めるのも嫌で、勝手にしろ。とだけ呟くのが精一杯だった。
そんな俺に、満足そうに微笑むと、
「さて、2か月分埋めようね」
なんて言いながら、再び腰をゆるゆると動かしやがったっ。
――やっぱり、俺が間違ってた!!
「お前なんて、大ッ嫌いだぁ――!!」
★End★
300番を踏んでいただいた。まりあ様のリク☆マジシン、シンちゃん誘い受けです。
最初、ちょっとポエム?ひとり言を入れてみました。・・・これが恥ずかしくて仕方ないです。
なので、ちょっとメルマガで配信したのから変更しました。恥ずかしかったのでιι
誘い受けというのはなかなか、思いつかなかったのですごく新鮮でした!!
シンちゃん同様、ドキドキしながら毎回書かせて頂きました。
ちょっと子供っぽいシンちゃんです。なんとなく、そんな気がします。
それにしても、うちのシンちゃんは快感に弱いというか…本誌の男前っぷりが
すっかりなりを潜めてます。・・・がっくし。
ありがとうございました。
幸央
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