■パラダイス銀河■
突き抜けるような青い空。
眩しい太陽。
白い雲に透き通るような青い海。
煌く砂浜。
心地よい日差しを浴びながら、シンタローは砂浜に横になると、両手を頭上にかざしてぐーっと伸びをした。
気持ちよさそうに目を閉じると、波の音と気のせせらぎに耳を澄ます。
風がそよぐ度に、シンタローの艶やかな黒髪が、風になびいていた。
時間に追われることもなく、目まぐるしく変わるカレンダーに捕らわれずに、ゆっくり休みたい。
できるなら…南の島でゆっくりとできるリゾートがいい。っと思ったこともあった。が、
望まない、偶然によってそれが現実のものとなり、日常的に繰り返されて、うんざりした時もあった。
いつになったら出られるのだろうと、苛立つこともあった。
今はなんだかんだと、この生活を楽しみつつある自分がいる。
ただ、一つの問題を除けばだ…。
その原因は…。
「シ~ンちゃ~んvvパパだよ~vvv」
派手な水しぶきと爆音とともに、ど派手な戦艦が現れた。
…また、きやがった。
せっかくの、安らぎの時間を邪魔する奴。
そう原因は自分の父親でありガンマ団総帥、マジックだった。
近頃は週に一回のペースでくるから、マジックがくると一週間がたったのかと思うほど。
おまけに…本当に秘石を奪いに来てるのかとは思えない。
むしろ口実をつけて、自分にちょかいを出しに来ているのでは?とさえ思うほどだ。
「なんだ、もう一週間経っちまったのか」
面倒くさそうに、起き上がると砂をはらって立ち上がった。
「パパはカレンダー代わりかい? 確かに間違ってはないが…ιι」
戦艦から降りると、シンタローの前に立ちはだかる。
「どけよ。邪魔だ」
「今日こそは!! パパと、海辺でランチでも食べようじゃないか」
ね、ね。っといつのまにエプロンをつけたのか、いそいそとセッティングを始める。
「おい。…いいか、昼ってことはパプワとチャッピーの飯を用意しなきゃいけないんだよ」
「そうかい…じゃあ、これを持っていきなさい。そうすれば作る手間が省けるじゃないかvで、空いた時間にパパと海水浴でもしようvv」
「………」
ごくりと唾を飲み込んだ。親父の料理がうまそうだからじゃない(実際美味いけど…)。前半部分の魅力的な提案にだ。
「分かった。じゃあ…有難く……」
「いいんだね!!パパと海水浴vvvお揃いの水着、着ようね」
よこせよ。っと手を差し出したシンタローの手を両手で握ると、嬉しさを隠さずに、ぶんぶんと力強く上下に振る。
「違う!!その料理だけもらうってことだ。 バカ親父!!」
手を振り払って、傍らに置いてあった料理の入ったランチボックスを奪うと、クルリと背を向けた。
「パパは待ってるからね~」
その背中に向かってしつこく声をかけてくるマジックに、無視を決め込み。その場を去った。
「シンタローは食べないのか?」
豪華なランチボックスを堪能しながら、シンタローが一口も食べていないことに、パプワが気付いた。
「ん…。俺はいいから、お前らだけで食べな」
親父の料理は危険すぎる。
何が入れられているか分かったものじゃない。と考えを巡らせて疑っている間に、それは見る影もなくなった。
「…っ!? ………平気か?」
恐る恐る、尋ねれば…。
「何がだ?なかなか美味かったぞ。な、チャッピー」
「わう!」
「そ、そうか…」
何も入ってなかったのか…。いや…こいつらのことだから効かなかったのかも…。
なんにせよ、一食分手間が省けて助かった。たまには、役にたつこともあるもんだ。
夜もやってもらうか。…なんてな。
「さ~て、次は洗濯でもとりこむか」
昼食を片付けて、よし。っと気合をいれると照りつくような日差しの待つ、外に出た。
日差しと風のおかけで洗濯物の乾きも早く、物干しにかけられた洗濯物が気持ちよさそうになびいている。
それをさっと見やると、まずは手前の自分のシャツからと手をかけようとして…
「今日は風が強いから、選択物の乾きもはやいな……って!! やべッ」
強風に煽られて、自身のシャツが空を舞う。
「俺のシャツ…。 くそッ!! 生物にみつかったら面倒なことになる」
あいつらのことだから…。
『これ、シンタローさんのシャツよぉ。頂いちゃいましょうvv』とイトウ。
『イトウくん、ずるいわよ~。私、そのシャツをシンタローさんだと思って、スリスリするんだからvv』とタンノ。
ってな展開になるに決まってる!!
まずい!!まずいそ!! 想像するだけで、気色悪い。
「待て~!! 俺のシャツ!!」
空を舞うシャツを追って、シンタローは森へと駆け出していった。
「チっ…」
すぐに見つかると思ったが、なかなかシャツがみつからない。思わず舌を打った。
シャツなどほっておけ。と思うかもしれないが…。自分で洗ったものだ、それが袖も通さずになくなるのは、嫌だ!! そんなの俺が許さない!!
せっかく、手間かけたのに…時間の無駄じゃねぇか。
ブツブツいいながら、ヤシの木の上などにもを探しているうちに、広々とした真っ青な海が見えてきた。
「随分、来ちまったな。諦める…、か?」
ふと視線を海によこせば、そこにはガンマ団の戦艦がドトーンと浮いている。
やべ~…。
うるさいのに、会う前にここは引きかえそう。そう思い、シンタローは回れ右をして、戦艦に背を向けた。
そういえば、さっき…『待ってるからね』っと言っていたような記憶が…っとマジックのことを気にかけた時だ。
「シ~ンちゃん、遅かったね~。 パパ待ちくたびれちゃったよ。もう、焦らし上手なんだからv」
コツンと後頭部を指で小突かれた。
どこから沸いてきたのか、気配を感じさせないところはさすがといったところだが…待っていたとしたら…とんだバカだ。
「お、親父!! 帰ったんだじゃ…」
いきなり背後に立たれて、跳ね上がった心拍数をなだめるように、胸に手をやりながらマジックを指差した。
「パパ待ってるって言ったでしょ。今か今かと待ってたんだよ」
するりと、自分の腕に手を滑り込ませて、腕を組もうとするのをシンタローは払い落とした。
後ろに何歩か下がり距離をつくりながら、疑問を口にすれば、
「シンちゃんと一緒の時間を味わいたかったからね」
臆面もなく言い放つマジックに、思わずシンタローの顔が恥ずかしさで赤く染まる。
「ば、ばっかじぇね~の」
ぷいっと顔を背ける仕草が幼なくて、可愛くもあり…マジックはふっと吹き出しそうになるのを堪えた。
「で、何のようだよ」
顔を背けて、視線だけをマジックに向けると、冷たく言い放つと、
「何のってシンちゃんと、いちゃいちゃする為じゃない」
っと全く答える訳もなく、小首をかしげてわざとらしくしなをつくる。
「消えろ…」
自分の言葉に、眼魔砲の構えをする息子の様子に、彼が動くよりも先に動いた。
「まだ、外でしたことなかったでしよ。青空の下、いいこと…しよ」
シンタローの間合いに詰め寄ると、腰を抱き寄せた。
「ふざけろっ…。とっとと、帰れ!!」
グイグイと腰を押し付けられ、シンタローはマジックの肩に手をやり突っ張らせると、精一杯身体を反らす。
「帰れって…それは、あんまりだと思わないかい?さすがのパパも傷ついちゃうなぁ」
「全っ然!!…傷ついているように…見えねぇってιιι」
「え、向こうにいけば、木立が隠してくれるよ」
人の話聞けってばよ!! この親父は…!!!!
相変わらずのマジックに、シンタローはひたすら脱帽するばかり…。
こういうの何って言ったっけ?ぬかに釘…馬の耳に念仏って感じ?
なんて言葉遊びしてる場合じゃない。
マジックが自分の腕を掴み、今にも茂みに連れこうもしてるではないか。
「ば、ばかっ」
マジックが引っ張る方向と逆の方向に、身体を倒しながら足を地面にへばりつかせて、踏ん張った。
駄々っ子のような格好だが、この際そんな事は気にしていられない。
「だめかい?」
「ダメに決まってんだろ。離せっ!!」
どうにかして、自分の手首を握るマジックの手を外そうと試みても、手錠のようにがっちりと手首に指が食い込み、ピクリとも動かない。
「なんで?」
「っ、なんでって……、当たり前だろ!!」
その言葉に、背を向けてシンタローの腕を引っ張っていたマジックが、振り返りシンタローに向き直った。
今までのような、おちゃらけた雰囲気ではなく、総帥をしている時のようなマジックの顔にシンタローは思わず身を強張らせる。
蛇に睨まれた蛙の様に、動きたくとも身体がそれを拒否しているようだ。
「当たり前?こんな常識が通じない島で、何が当たり前というんだい。当たり前なことなど、この島じゃ何一つ無いんだよ。 シンタロー」
そして、唇が重なるのではないかと、身構えるほど顔を近づけられて、囁かれた。
だめだ…。この瞳に捕らわれたら…。ダメだとわかっているのに、マジックから眼が離せない。
だめだ!!
「いい加減にしろっ!!」
必死にマジックから視線をそらせた。
ただそれだけのことなのに、頭がガンガンと打ちつけるように痛い…。真夏だというのに、冷たい汗が背中を伝うのがよく分かった。
熱帯特有のむわっとした、じっとりと肌に絡みつくような暑さに、脳までいかれそうだ。
こんな所…こいつの前から、いっこくも早く離れなければ…!!
そうなる前に…その原因でもあるマジックの腕を振り払うと、踵を返してスタスタと歩き始めた。
「ッ………!!」
マジックはシンタローに追いつくと、抗うシンタローの腕を無理矢理掴み、木陰へと誘った。
「ここなら、大丈夫。見つからないよ」
そう言って、近くの木にシンタローの身体を押し付ける。木と木の間からの木漏れの日差しが、二人の姿を照らし出した。
「や…だって…」
押し戻そうにも、マジックはシンタローの足元に膝をつき、がっちりとシンタローの腰を掴んで離さない。
「本当は、見せびらかしたいぐらいだけど…」
ズボンに手をかけると、下着はそのままに引き落とした。
「動物たちには目の毒だからね」
下着の上から、挨拶がわりにシンタローのモノのいたるところにキスを降らすと、そのポイントをついた愛撫に、ビクリとシンタローの身体が小さく震える。
「ああっ」
ぴちゃぴちゃと水音を立たせ下着の上からしゃぶりつき、手をシャツの下に滑り込ませると小さな突起を親指と一指し指で摘みあげた。
それに反応して、シンタローのモノはますます硬さを増す。
「もうこんなにして……」
「ん…だめだって………っ」
身体を後ろに引こうにも、幹が邪魔をしてままならず、その些細な動きが余計にマジックを奮いたたせる。
「うそつき。ここ、はちきれそうだよ、カチカチで」
「違うっ……見るなっ」
目線を下におろせば、マジックの唾液と自らのもので下着がじっとりと濡れそぼっている、視界の卑猥さに眩暈がする。
とても、正視などできなくて空を仰いだが、キラキラとした木漏れ日が余計に恥ずかしくて目を細めた。
「ここは素直なのに、上の口は素直じゃないねぇ~」
ねっとりと、下着の上から硬さを増したモノを舐めあげた。
「そろそろ、直に舐められたいでしょ」
シンタローの答えを聞かずに、目線を上目遣いにシンタローを捉えながら、焦らすように下着を引き下ろした。
「濡れた下着は…おろしづらいね」
くすっと笑うと、そのままシンタローのモノを口元まで運ぶ。
「パパ、お昼食べてないから、シンちゃんのバナナ味わいたいな」
「勝手にしろ…」
また、流されてる。それは分かっているが、頭が霧がかったように、麻痺して…抗うことなんかできない。
この南国の無人島がそうさせるんだ。外でするなんて考えられないが、この熱帯の雰囲気が狂わせる…。全ては…この南の島が。
シンタローは諦めたように、マジックの頭に手をおいた。
それを、了解の合図ととって、マジックはゆっくりとシンタローを銜え込んだ。
「ん…ふ…っ」
「…ここ好きだったよね」
「あっ」
鈴口から、皮膚の薄い一番敏感な場所を舌で突っつかれ、シンタローは思わずうめいた。
「厭らしい身体だね」
シンタローの滑らかな背中のラインから、引き締まった局部にいやらしく指を滑らせる。
肌の感触を楽しみながら、マジックはうっとりと熱に浮かされたように囁いた。
シンタローの耳に届くようにワザと囁くと音を立てて、視覚と聴覚からシンタローを追い立てる。
「美味しいバナナだよ…。本当に食べちゃいたいぐらい」
そう言って少し強めに歯を立てた。敏感な箇所に歯を立てられてシンタローは身じろいだ。
「あぅ…ッ・・・」
「でも…ここも美味しそう…挿れたいな」
双丘の狭間のあさましく息づき始めた箇所に指を這わせ、ココっと合図するようにノックする。
「ん………っ」
シンタローの幹から流れ出るもので、テラテラといやらしく映し出す狭い場所へと、シンタローの返事を待たずに、指を差し込む。
「あっはぁ…、だめ…。だ、め…」
体内へと入る異物感にシンタローは、身体を微かに強張らせた。頭を仰け反らせると、片手で顔を覆い、もう一方のマジックの頭に置いた手が、髪を掴んだ。
「シンタロー…」
「あ、あぁ……っ」
くぷりと音を立てて、指を突き入られる度に、シンタローは小さく身じろぎ返す。
「あーっ、もう、………っ」
ぐちゅぐちゅと指を動かされ、シンタローの腰が物欲しげに揺れはじめる。
「もう我慢できない? シンちゃんもパパのバナナ味わいたい?」
指を乱暴に動かしながら、ダラダラとは涙を流しているシンタローの先端に吸い付き、吸い上げた。
「ぁっくぅ、…ぐだぐた…いうな…、と、っとと入れろっ」
「腰ゆれてるよ」
「ふっ…ぅあ……っ」
「パパのバナナが食べたいって、言って」
「や、だ……あぁっん」
突き入れた指を動かしなら、なおもいやらしく舌を這わせる。
「くっ、そ……っっ」
シンタローは額に汗を浮かべ、手の隙間から抜けるような青空をみた。
俺だけじゃない…親父だって、この無人島にやられてる…。
確たる保障はないが、自分が感じてるようにマジックも感じてるはずだと思った。
それを確認しようと、片足を動かすとマジックのモノを布越しに足で押し当てた。
「………っ!!?」
「親父だって…、早く挿れたい、んだろ…?」
目線を下げ、挑発的に微笑むとマジックのモノに当てた足をいやらしく撫で付ける。
まさかのシンタローの反撃に、さすがのマジックもこれには驚いた。
「いけない子だ…パパを誘惑するなんて…」
「…ァッ…ん」
シンタローのむき出しの腿を掴むと、自分の肩にのせあげる。
そうすとると、シンタローの膝がマジックの肩にかかり自然と足が広がり、今まで隠されていた部分が露になった。
そうして、内側の皮膚の薄い柔らかい部分に口付ける。
思いがけない仕草にシンタローの身体がビクリと強張ると、マジックはうっすらと笑みを浮かべながら、足の付け根のあたりを執拗に吸い付いては、赤く印のついた箇所を舌で縁を描いたり。
というような愛撫を繰り返し、蜜をしたたらせ熟したモノには触れようとしない。
「あぁ…ぅ…っ、親父っ」
「何? パパに何をして欲しいの?」
耐え切れずにシンタローの身体が小刻みに震え、マジックの名を呼ぶのを、わざととぼけてかわしている。
なんともしても、シンタローの口から言わそうというのだ。
「んっ、ふ…あぁ……ん」
意地悪く中にいれた指で、乱暴にポイントの部分に爪をたてられると、片足で身体を支えていた足は耐えられるはずもなく、その刺激にシンタローの膝がカクリと折れた。
「おっと。 もう…立ってられない?」
倒れそうになる所をシンタローの腰を掴み支えると、片足は肩にかけたままで立ち上がった。
そして、シンタローの身体を木の幹に押し付けると、自身の赤い軍服の前を開け、ズボンをくつろがせた。
「あっ…」
シンタローの視界に、鍛え上げられた腹筋と茂みにの中の、立ち上がりかけた逞しい肉棒が、木漏れ日に照らし出されているのが入ってくる。
瞬間、なんとも言いがたいゾクリとしたものが背中をかけあがり、ゴクリと唾を飲む。
初めてみるわけでもないのに、直にみることがあまりなかったせいか、この場所がそうさせるのか…そこから眼が離せない。
やけに唇が乾いて、何度も舌で唇を舐め上げる。
「欲しいんでしょ? すごく物欲し気な顔してる」
耳元で囁きながら足を抱えなおすと、マジックはそろそろとシンタローのモノに、自らのものを押し当てた。
そして、ゆっくりと蜜を滴らせた根元から先端の行き来を繰り返す。
「あん…はぁ…ぁ…ん」
「すごい…もう完熟って感じだね…ヌルヌルしてる」
先走りで濡れた、ぬらついたものを擦り合わせるようにして腰を使うと、にゅちゃにゅちゃと滑った音が辺りに響きわたった。
その音さえも、シンタローを追い立てて、マジックを押し返すように、腰をゆるゆると重ねてくる。
「あっ…くぅ…はぁ…、いい…」
「そんなに気持ちいい? でも、こっちに欲しいでしょ」
互いのもので、ぬらついた粘液を利用して、シンタローの奥まった蕾に押し当てた。
「あ、…欲しい…、いい…、はや、くッ」
「何が欲しいの?」
収縮を繰り返し、中へと引きこもうとする動きに反して、身体を離すと再びシンタローの肉棒に己のを重ね合わせる。
「と、さ…ん、の。 ぁっ、バナナ…たべ、…させ…ッて」
マジックの身体を逃がさないように、抱えられた足に力がはいる。
「たっぷり、食べるといいよ」
そういうと、シンタローの腰を両手で掴み、下から一気に突き上げた。
「んっ、…あああぁぁぁ…っ!!」
下から何度もえぐるように動く度に、木がギシギシと音を立てて揺れる。
「いいよ…。極上のフルーツのように、どこもかしこも甘いね」
いつのまにか、首までたくし上げたれたシャツとマジックのはだけた胸元が重なる。じっとりと汗ばんで熱い肌にシンタローの肌が粟立った。
「こんなに、木が揺れてたら誰かきちゃうかもね」
微笑を浮かべ、口調とは裏腹に奥へ奥へと突き立てた。
「ぁっん、いい…いくッ……いき…ぁぁっ」
快感の波にさらわれて、シンタローは無意識にマジックの固い鍛えられた腹筋に、自身のものの先端をこすり付ける。
「ぅあっ! あぁぁ、い…いい、ダメ…だ…ぁっ!も、俺…っ」
背中を木の幹に押し付けられ、素肌が擦れる痛みを感じるよりも、マジックに与えられる快感が激しくて、背中に手を回すと軍服のジャケットを掻き抱いた。
「イクッ…あ、ああっ」
見計らったように、ひときわ強く突き入れられて、シンタローは全身を硬直させて解き放つと、濃い粘液がシンタローとマジックの肌を汚した。
ガクリと力なく、幹に寄りかかるシンタローを抱きしめながら、マジックもシンタローの中へ注ぎ込んだ。
「愛してるよ、シンタロー…」
言葉にできない感情を、確執を、隠すかのように何度もキスを交わした。
そして、荒く息をつきながら見上げた空は、変わらずに…。
突き抜けるような青い空。
眩しい太陽。
そして一面には青い海と煌く砂浜。
波音と南の風に耳をかたむけながら、マジックに身体をゆだねた。
@End@
font-size L M D S
@Omake@
「今日のシンちゃんはよかったなぁ~」
軍艦の奥にある、総帥室で一人鼻歌まじりに悦に入る総帥が一人。そしてその男の手には白いタンクトップのシャツが…。
「あんなにうまくいくとはね~…さすが私」
うっとりと息子のシャツに握りしめ頬ずりをしながら、思い返した。
…シンタローはマジックに背を向けてランチボックス片手歩き出していたが、実はマジックもその後を歩き出していた。
だが、なぜか手には釣竿を釣り糸とフック。
シンタローが用意しているのを確認すると、素早くシンタローのシャツにそのフックをかける。そして後はシンタローが現れるのを待つばかり。
その後は、手はず通り…シンタローがシャツに手をかける前にシャツを釣竿でつればいいだけの話。
作戦は実にうまくいった。
釣ったシャツを小脇に抱え、一目散に逃げ…。そしてシンタローがくるのを今か今かと待っていたというわけだ。
どうにもやる気満々だったとしか思えないこの行動…。
そして、ちゃっかりシャツは返さずに持って帰るあたり…実に親族ストーカーという名がふさわしい。
マジックがシャツに鼻血を垂らさんばかりに陶酔している頃、シンタローといえば、タンノとイトウが持ってハズと二人…二匹に詰め寄っていたとか…。
@終了@
ありがとうございました。久々のおまけです。いや~これはキリリクの中では最短ですね。約一週間で終了。やればできるじゃん!!と思いました。
今回は青空でしたが、最初は青空でなく満天の星空の下で行うはずでした。なので、タイトルがパラダイス銀河なんです。
星空は木の茂みではなく、海辺でした。それもいいかなぁっと思いましたが、文字通り青空でいこうと、急遽青空で決行!!
全く違う内容になりました。夜は大人向けというかしっとり…という感じです。夜の海を見ながら…やっちゃうんですね!
結局、やることはやるんですが…。青空にしてよかったと思ってます~。素敵なリクをありがとうございました。
南国独特の開放感を少しでも感じていただけたら、幸いでございます。
突き抜けるような青い空。
眩しい太陽。
白い雲に透き通るような青い海。
煌く砂浜。
心地よい日差しを浴びながら、シンタローは砂浜に横になると、両手を頭上にかざしてぐーっと伸びをした。
気持ちよさそうに目を閉じると、波の音と気のせせらぎに耳を澄ます。
風がそよぐ度に、シンタローの艶やかな黒髪が、風になびいていた。
時間に追われることもなく、目まぐるしく変わるカレンダーに捕らわれずに、ゆっくり休みたい。
できるなら…南の島でゆっくりとできるリゾートがいい。っと思ったこともあった。が、
望まない、偶然によってそれが現実のものとなり、日常的に繰り返されて、うんざりした時もあった。
いつになったら出られるのだろうと、苛立つこともあった。
今はなんだかんだと、この生活を楽しみつつある自分がいる。
ただ、一つの問題を除けばだ…。
その原因は…。
「シ~ンちゃ~んvvパパだよ~vvv」
派手な水しぶきと爆音とともに、ど派手な戦艦が現れた。
…また、きやがった。
せっかくの、安らぎの時間を邪魔する奴。
そう原因は自分の父親でありガンマ団総帥、マジックだった。
近頃は週に一回のペースでくるから、マジックがくると一週間がたったのかと思うほど。
おまけに…本当に秘石を奪いに来てるのかとは思えない。
むしろ口実をつけて、自分にちょかいを出しに来ているのでは?とさえ思うほどだ。
「なんだ、もう一週間経っちまったのか」
面倒くさそうに、起き上がると砂をはらって立ち上がった。
「パパはカレンダー代わりかい? 確かに間違ってはないが…ιι」
戦艦から降りると、シンタローの前に立ちはだかる。
「どけよ。邪魔だ」
「今日こそは!! パパと、海辺でランチでも食べようじゃないか」
ね、ね。っといつのまにエプロンをつけたのか、いそいそとセッティングを始める。
「おい。…いいか、昼ってことはパプワとチャッピーの飯を用意しなきゃいけないんだよ」
「そうかい…じゃあ、これを持っていきなさい。そうすれば作る手間が省けるじゃないかvで、空いた時間にパパと海水浴でもしようvv」
「………」
ごくりと唾を飲み込んだ。親父の料理がうまそうだからじゃない(実際美味いけど…)。前半部分の魅力的な提案にだ。
「分かった。じゃあ…有難く……」
「いいんだね!!パパと海水浴vvvお揃いの水着、着ようね」
よこせよ。っと手を差し出したシンタローの手を両手で握ると、嬉しさを隠さずに、ぶんぶんと力強く上下に振る。
「違う!!その料理だけもらうってことだ。 バカ親父!!」
手を振り払って、傍らに置いてあった料理の入ったランチボックスを奪うと、クルリと背を向けた。
「パパは待ってるからね~」
その背中に向かってしつこく声をかけてくるマジックに、無視を決め込み。その場を去った。
「シンタローは食べないのか?」
豪華なランチボックスを堪能しながら、シンタローが一口も食べていないことに、パプワが気付いた。
「ん…。俺はいいから、お前らだけで食べな」
親父の料理は危険すぎる。
何が入れられているか分かったものじゃない。と考えを巡らせて疑っている間に、それは見る影もなくなった。
「…っ!? ………平気か?」
恐る恐る、尋ねれば…。
「何がだ?なかなか美味かったぞ。な、チャッピー」
「わう!」
「そ、そうか…」
何も入ってなかったのか…。いや…こいつらのことだから効かなかったのかも…。
なんにせよ、一食分手間が省けて助かった。たまには、役にたつこともあるもんだ。
夜もやってもらうか。…なんてな。
「さ~て、次は洗濯でもとりこむか」
昼食を片付けて、よし。っと気合をいれると照りつくような日差しの待つ、外に出た。
日差しと風のおかけで洗濯物の乾きも早く、物干しにかけられた洗濯物が気持ちよさそうになびいている。
それをさっと見やると、まずは手前の自分のシャツからと手をかけようとして…
「今日は風が強いから、選択物の乾きもはやいな……って!! やべッ」
強風に煽られて、自身のシャツが空を舞う。
「俺のシャツ…。 くそッ!! 生物にみつかったら面倒なことになる」
あいつらのことだから…。
『これ、シンタローさんのシャツよぉ。頂いちゃいましょうvv』とイトウ。
『イトウくん、ずるいわよ~。私、そのシャツをシンタローさんだと思って、スリスリするんだからvv』とタンノ。
ってな展開になるに決まってる!!
まずい!!まずいそ!! 想像するだけで、気色悪い。
「待て~!! 俺のシャツ!!」
空を舞うシャツを追って、シンタローは森へと駆け出していった。
「チっ…」
すぐに見つかると思ったが、なかなかシャツがみつからない。思わず舌を打った。
シャツなどほっておけ。と思うかもしれないが…。自分で洗ったものだ、それが袖も通さずになくなるのは、嫌だ!! そんなの俺が許さない!!
せっかく、手間かけたのに…時間の無駄じゃねぇか。
ブツブツいいながら、ヤシの木の上などにもを探しているうちに、広々とした真っ青な海が見えてきた。
「随分、来ちまったな。諦める…、か?」
ふと視線を海によこせば、そこにはガンマ団の戦艦がドトーンと浮いている。
やべ~…。
うるさいのに、会う前にここは引きかえそう。そう思い、シンタローは回れ右をして、戦艦に背を向けた。
そういえば、さっき…『待ってるからね』っと言っていたような記憶が…っとマジックのことを気にかけた時だ。
「シ~ンちゃん、遅かったね~。 パパ待ちくたびれちゃったよ。もう、焦らし上手なんだからv」
コツンと後頭部を指で小突かれた。
どこから沸いてきたのか、気配を感じさせないところはさすがといったところだが…待っていたとしたら…とんだバカだ。
「お、親父!! 帰ったんだじゃ…」
いきなり背後に立たれて、跳ね上がった心拍数をなだめるように、胸に手をやりながらマジックを指差した。
「パパ待ってるって言ったでしょ。今か今かと待ってたんだよ」
するりと、自分の腕に手を滑り込ませて、腕を組もうとするのをシンタローは払い落とした。
後ろに何歩か下がり距離をつくりながら、疑問を口にすれば、
「シンちゃんと一緒の時間を味わいたかったからね」
臆面もなく言い放つマジックに、思わずシンタローの顔が恥ずかしさで赤く染まる。
「ば、ばっかじぇね~の」
ぷいっと顔を背ける仕草が幼なくて、可愛くもあり…マジックはふっと吹き出しそうになるのを堪えた。
「で、何のようだよ」
顔を背けて、視線だけをマジックに向けると、冷たく言い放つと、
「何のってシンちゃんと、いちゃいちゃする為じゃない」
っと全く答える訳もなく、小首をかしげてわざとらしくしなをつくる。
「消えろ…」
自分の言葉に、眼魔砲の構えをする息子の様子に、彼が動くよりも先に動いた。
「まだ、外でしたことなかったでしよ。青空の下、いいこと…しよ」
シンタローの間合いに詰め寄ると、腰を抱き寄せた。
「ふざけろっ…。とっとと、帰れ!!」
グイグイと腰を押し付けられ、シンタローはマジックの肩に手をやり突っ張らせると、精一杯身体を反らす。
「帰れって…それは、あんまりだと思わないかい?さすがのパパも傷ついちゃうなぁ」
「全っ然!!…傷ついているように…見えねぇってιιι」
「え、向こうにいけば、木立が隠してくれるよ」
人の話聞けってばよ!! この親父は…!!!!
相変わらずのマジックに、シンタローはひたすら脱帽するばかり…。
こういうの何って言ったっけ?ぬかに釘…馬の耳に念仏って感じ?
なんて言葉遊びしてる場合じゃない。
マジックが自分の腕を掴み、今にも茂みに連れこうもしてるではないか。
「ば、ばかっ」
マジックが引っ張る方向と逆の方向に、身体を倒しながら足を地面にへばりつかせて、踏ん張った。
駄々っ子のような格好だが、この際そんな事は気にしていられない。
「だめかい?」
「ダメに決まってんだろ。離せっ!!」
どうにかして、自分の手首を握るマジックの手を外そうと試みても、手錠のようにがっちりと手首に指が食い込み、ピクリとも動かない。
「なんで?」
「っ、なんでって……、当たり前だろ!!」
その言葉に、背を向けてシンタローの腕を引っ張っていたマジックが、振り返りシンタローに向き直った。
今までのような、おちゃらけた雰囲気ではなく、総帥をしている時のようなマジックの顔にシンタローは思わず身を強張らせる。
蛇に睨まれた蛙の様に、動きたくとも身体がそれを拒否しているようだ。
「当たり前?こんな常識が通じない島で、何が当たり前というんだい。当たり前なことなど、この島じゃ何一つ無いんだよ。 シンタロー」
そして、唇が重なるのではないかと、身構えるほど顔を近づけられて、囁かれた。
だめだ…。この瞳に捕らわれたら…。ダメだとわかっているのに、マジックから眼が離せない。
だめだ!!
「いい加減にしろっ!!」
必死にマジックから視線をそらせた。
ただそれだけのことなのに、頭がガンガンと打ちつけるように痛い…。真夏だというのに、冷たい汗が背中を伝うのがよく分かった。
熱帯特有のむわっとした、じっとりと肌に絡みつくような暑さに、脳までいかれそうだ。
こんな所…こいつの前から、いっこくも早く離れなければ…!!
そうなる前に…その原因でもあるマジックの腕を振り払うと、踵を返してスタスタと歩き始めた。
「ッ………!!」
マジックはシンタローに追いつくと、抗うシンタローの腕を無理矢理掴み、木陰へと誘った。
「ここなら、大丈夫。見つからないよ」
そう言って、近くの木にシンタローの身体を押し付ける。木と木の間からの木漏れの日差しが、二人の姿を照らし出した。
「や…だって…」
押し戻そうにも、マジックはシンタローの足元に膝をつき、がっちりとシンタローの腰を掴んで離さない。
「本当は、見せびらかしたいぐらいだけど…」
ズボンに手をかけると、下着はそのままに引き落とした。
「動物たちには目の毒だからね」
下着の上から、挨拶がわりにシンタローのモノのいたるところにキスを降らすと、そのポイントをついた愛撫に、ビクリとシンタローの身体が小さく震える。
「ああっ」
ぴちゃぴちゃと水音を立たせ下着の上からしゃぶりつき、手をシャツの下に滑り込ませると小さな突起を親指と一指し指で摘みあげた。
それに反応して、シンタローのモノはますます硬さを増す。
「もうこんなにして……」
「ん…だめだって………っ」
身体を後ろに引こうにも、幹が邪魔をしてままならず、その些細な動きが余計にマジックを奮いたたせる。
「うそつき。ここ、はちきれそうだよ、カチカチで」
「違うっ……見るなっ」
目線を下におろせば、マジックの唾液と自らのもので下着がじっとりと濡れそぼっている、視界の卑猥さに眩暈がする。
とても、正視などできなくて空を仰いだが、キラキラとした木漏れ日が余計に恥ずかしくて目を細めた。
「ここは素直なのに、上の口は素直じゃないねぇ~」
ねっとりと、下着の上から硬さを増したモノを舐めあげた。
「そろそろ、直に舐められたいでしょ」
シンタローの答えを聞かずに、目線を上目遣いにシンタローを捉えながら、焦らすように下着を引き下ろした。
「濡れた下着は…おろしづらいね」
くすっと笑うと、そのままシンタローのモノを口元まで運ぶ。
「パパ、お昼食べてないから、シンちゃんのバナナ味わいたいな」
「勝手にしろ…」
また、流されてる。それは分かっているが、頭が霧がかったように、麻痺して…抗うことなんかできない。
この南国の無人島がそうさせるんだ。外でするなんて考えられないが、この熱帯の雰囲気が狂わせる…。全ては…この南の島が。
シンタローは諦めたように、マジックの頭に手をおいた。
それを、了解の合図ととって、マジックはゆっくりとシンタローを銜え込んだ。
「ん…ふ…っ」
「…ここ好きだったよね」
「あっ」
鈴口から、皮膚の薄い一番敏感な場所を舌で突っつかれ、シンタローは思わずうめいた。
「厭らしい身体だね」
シンタローの滑らかな背中のラインから、引き締まった局部にいやらしく指を滑らせる。
肌の感触を楽しみながら、マジックはうっとりと熱に浮かされたように囁いた。
シンタローの耳に届くようにワザと囁くと音を立てて、視覚と聴覚からシンタローを追い立てる。
「美味しいバナナだよ…。本当に食べちゃいたいぐらい」
そう言って少し強めに歯を立てた。敏感な箇所に歯を立てられてシンタローは身じろいだ。
「あぅ…ッ・・・」
「でも…ここも美味しそう…挿れたいな」
双丘の狭間のあさましく息づき始めた箇所に指を這わせ、ココっと合図するようにノックする。
「ん………っ」
シンタローの幹から流れ出るもので、テラテラといやらしく映し出す狭い場所へと、シンタローの返事を待たずに、指を差し込む。
「あっはぁ…、だめ…。だ、め…」
体内へと入る異物感にシンタローは、身体を微かに強張らせた。頭を仰け反らせると、片手で顔を覆い、もう一方のマジックの頭に置いた手が、髪を掴んだ。
「シンタロー…」
「あ、あぁ……っ」
くぷりと音を立てて、指を突き入られる度に、シンタローは小さく身じろぎ返す。
「あーっ、もう、………っ」
ぐちゅぐちゅと指を動かされ、シンタローの腰が物欲しげに揺れはじめる。
「もう我慢できない? シンちゃんもパパのバナナ味わいたい?」
指を乱暴に動かしながら、ダラダラとは涙を流しているシンタローの先端に吸い付き、吸い上げた。
「ぁっくぅ、…ぐだぐた…いうな…、と、っとと入れろっ」
「腰ゆれてるよ」
「ふっ…ぅあ……っ」
「パパのバナナが食べたいって、言って」
「や、だ……あぁっん」
突き入れた指を動かしなら、なおもいやらしく舌を這わせる。
「くっ、そ……っっ」
シンタローは額に汗を浮かべ、手の隙間から抜けるような青空をみた。
俺だけじゃない…親父だって、この無人島にやられてる…。
確たる保障はないが、自分が感じてるようにマジックも感じてるはずだと思った。
それを確認しようと、片足を動かすとマジックのモノを布越しに足で押し当てた。
「………っ!!?」
「親父だって…、早く挿れたい、んだろ…?」
目線を下げ、挑発的に微笑むとマジックのモノに当てた足をいやらしく撫で付ける。
まさかのシンタローの反撃に、さすがのマジックもこれには驚いた。
「いけない子だ…パパを誘惑するなんて…」
「…ァッ…ん」
シンタローのむき出しの腿を掴むと、自分の肩にのせあげる。
そうすとると、シンタローの膝がマジックの肩にかかり自然と足が広がり、今まで隠されていた部分が露になった。
そうして、内側の皮膚の薄い柔らかい部分に口付ける。
思いがけない仕草にシンタローの身体がビクリと強張ると、マジックはうっすらと笑みを浮かべながら、足の付け根のあたりを執拗に吸い付いては、赤く印のついた箇所を舌で縁を描いたり。
というような愛撫を繰り返し、蜜をしたたらせ熟したモノには触れようとしない。
「あぁ…ぅ…っ、親父っ」
「何? パパに何をして欲しいの?」
耐え切れずにシンタローの身体が小刻みに震え、マジックの名を呼ぶのを、わざととぼけてかわしている。
なんともしても、シンタローの口から言わそうというのだ。
「んっ、ふ…あぁ……ん」
意地悪く中にいれた指で、乱暴にポイントの部分に爪をたてられると、片足で身体を支えていた足は耐えられるはずもなく、その刺激にシンタローの膝がカクリと折れた。
「おっと。 もう…立ってられない?」
倒れそうになる所をシンタローの腰を掴み支えると、片足は肩にかけたままで立ち上がった。
そして、シンタローの身体を木の幹に押し付けると、自身の赤い軍服の前を開け、ズボンをくつろがせた。
「あっ…」
シンタローの視界に、鍛え上げられた腹筋と茂みにの中の、立ち上がりかけた逞しい肉棒が、木漏れ日に照らし出されているのが入ってくる。
瞬間、なんとも言いがたいゾクリとしたものが背中をかけあがり、ゴクリと唾を飲む。
初めてみるわけでもないのに、直にみることがあまりなかったせいか、この場所がそうさせるのか…そこから眼が離せない。
やけに唇が乾いて、何度も舌で唇を舐め上げる。
「欲しいんでしょ? すごく物欲し気な顔してる」
耳元で囁きながら足を抱えなおすと、マジックはそろそろとシンタローのモノに、自らのものを押し当てた。
そして、ゆっくりと蜜を滴らせた根元から先端の行き来を繰り返す。
「あん…はぁ…ぁ…ん」
「すごい…もう完熟って感じだね…ヌルヌルしてる」
先走りで濡れた、ぬらついたものを擦り合わせるようにして腰を使うと、にゅちゃにゅちゃと滑った音が辺りに響きわたった。
その音さえも、シンタローを追い立てて、マジックを押し返すように、腰をゆるゆると重ねてくる。
「あっ…くぅ…はぁ…、いい…」
「そんなに気持ちいい? でも、こっちに欲しいでしょ」
互いのもので、ぬらついた粘液を利用して、シンタローの奥まった蕾に押し当てた。
「あ、…欲しい…、いい…、はや、くッ」
「何が欲しいの?」
収縮を繰り返し、中へと引きこもうとする動きに反して、身体を離すと再びシンタローの肉棒に己のを重ね合わせる。
「と、さ…ん、の。 ぁっ、バナナ…たべ、…させ…ッて」
マジックの身体を逃がさないように、抱えられた足に力がはいる。
「たっぷり、食べるといいよ」
そういうと、シンタローの腰を両手で掴み、下から一気に突き上げた。
「んっ、…あああぁぁぁ…っ!!」
下から何度もえぐるように動く度に、木がギシギシと音を立てて揺れる。
「いいよ…。極上のフルーツのように、どこもかしこも甘いね」
いつのまにか、首までたくし上げたれたシャツとマジックのはだけた胸元が重なる。じっとりと汗ばんで熱い肌にシンタローの肌が粟立った。
「こんなに、木が揺れてたら誰かきちゃうかもね」
微笑を浮かべ、口調とは裏腹に奥へ奥へと突き立てた。
「ぁっん、いい…いくッ……いき…ぁぁっ」
快感の波にさらわれて、シンタローは無意識にマジックの固い鍛えられた腹筋に、自身のものの先端をこすり付ける。
「ぅあっ! あぁぁ、い…いい、ダメ…だ…ぁっ!も、俺…っ」
背中を木の幹に押し付けられ、素肌が擦れる痛みを感じるよりも、マジックに与えられる快感が激しくて、背中に手を回すと軍服のジャケットを掻き抱いた。
「イクッ…あ、ああっ」
見計らったように、ひときわ強く突き入れられて、シンタローは全身を硬直させて解き放つと、濃い粘液がシンタローとマジックの肌を汚した。
ガクリと力なく、幹に寄りかかるシンタローを抱きしめながら、マジックもシンタローの中へ注ぎ込んだ。
「愛してるよ、シンタロー…」
言葉にできない感情を、確執を、隠すかのように何度もキスを交わした。
そして、荒く息をつきながら見上げた空は、変わらずに…。
突き抜けるような青い空。
眩しい太陽。
そして一面には青い海と煌く砂浜。
波音と南の風に耳をかたむけながら、マジックに身体をゆだねた。
@End@
font-size L M D S
@Omake@
「今日のシンちゃんはよかったなぁ~」
軍艦の奥にある、総帥室で一人鼻歌まじりに悦に入る総帥が一人。そしてその男の手には白いタンクトップのシャツが…。
「あんなにうまくいくとはね~…さすが私」
うっとりと息子のシャツに握りしめ頬ずりをしながら、思い返した。
…シンタローはマジックに背を向けてランチボックス片手歩き出していたが、実はマジックもその後を歩き出していた。
だが、なぜか手には釣竿を釣り糸とフック。
シンタローが用意しているのを確認すると、素早くシンタローのシャツにそのフックをかける。そして後はシンタローが現れるのを待つばかり。
その後は、手はず通り…シンタローがシャツに手をかける前にシャツを釣竿でつればいいだけの話。
作戦は実にうまくいった。
釣ったシャツを小脇に抱え、一目散に逃げ…。そしてシンタローがくるのを今か今かと待っていたというわけだ。
どうにもやる気満々だったとしか思えないこの行動…。
そして、ちゃっかりシャツは返さずに持って帰るあたり…実に親族ストーカーという名がふさわしい。
マジックがシャツに鼻血を垂らさんばかりに陶酔している頃、シンタローといえば、タンノとイトウが持ってハズと二人…二匹に詰め寄っていたとか…。
@終了@
ありがとうございました。久々のおまけです。いや~これはキリリクの中では最短ですね。約一週間で終了。やればできるじゃん!!と思いました。
今回は青空でしたが、最初は青空でなく満天の星空の下で行うはずでした。なので、タイトルがパラダイス銀河なんです。
星空は木の茂みではなく、海辺でした。それもいいかなぁっと思いましたが、文字通り青空でいこうと、急遽青空で決行!!
全く違う内容になりました。夜は大人向けというかしっとり…という感じです。夜の海を見ながら…やっちゃうんですね!
結局、やることはやるんですが…。青空にしてよかったと思ってます~。素敵なリクをありがとうございました。
南国独特の開放感を少しでも感じていただけたら、幸いでございます。
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