「シンタローさん…俺…もぅダメっす…!」
「諦めるな!!ヤンキー頑張れ!!」
今朝、リキッドが風邪を引いたらしい。
らしいというのは、この島に医者がいないから憶測でしかないから。
パプワとチャッピーにゃ移ると大変なので、タンノの家にご厄介させて戴く事になった。
「しゃーねぇ、沙婆斗の森行って薬貰ってきてやるよ。」
「スンマセン、シンタローさん…。」
ズズッと鼻水をすすって、布団を被る。
どうやら起き上がる事もままならないらしい。
シンタローさん、優しいなぁ。なんて思っていた矢先に、自分の貯金箱を叩き壊され有り金全部持って行かれた。
鬼姑ッッ!!
しかし、何も抵抗出来ず、その光景を見ている事しかできないのだった。
シンタローは金を握り閉め、沙婆斗の森まで歩いてゆく。
別段早足でもなんでもなく。
ストーカーにも無事会わず難無く沙婆斗の森に付き、中に入ると、胸キュンアニマルのテヅカ君とタケウチ君がお出迎えしてくれた。『いらっしゃいませ~何をお探しですか?』
「風邪薬探してんだけど。超協力で一発で直るやつ。」
すると、二人はひそひそと話し合い、後ろの棚にある琥珀色の液体を差し出した。
硝子の入れ物に入っているそれをシンタローに手渡す。
『これが超強力風邪薬、風邪なおーる君デス。一発で直る代わりに副作用が出てしまうんですがいいですか?』
「副作用?」
『ハイ。あ、でも、病気になるとか、命に関わるって事はないです。作ったはいいのですが余り売れないので、1280円でいいですよ。消費税もサービスしておきます。』
チーン!とレジの音が鳴る。
強欲な二人にしては随分気前がいいなと思いながらも、自分が飲むわけじゃないので関係ないと思い、そのままお金を払って店を出た。
『ありがとうございます。』
後ろから二人の声を聞き、片手を上げて帰路につく。
パプワの顔見てから帰ろうかとも思ったが、タンノがまたウザイかなとか思って、素直にパプワハウスへと足を運ぶ。
「シンタローはーん!」
うわ、見つけたくないものを見つけてしまった!!
ガサガサと木の影から現れた変態ストーカーアラシヤマ。
右手の平に存在感アリアリのデッサン人形のトージくんも忘れずに。
取り敢えず目線を合わせないよう、スタスタと早足で歩く。
俺は何も見なかった!!
「あぁ~ん、シンタローはんたら、照れ屋なんどすから~ν」
そして、トージくんに頬を擦り寄せる。
回りは友情パワー、アイラブユー。
ハートマークがアラシヤマを取り囲んでいる。
そして、我慢が出来なくなったらしく、おもむろに、かつ、大胆にシンタローに飛び掛かった。
「眼魔砲。」
アラシヤマの方を決して見ずに溜め無しでぶちかます。
ドォン!!と、音がして、アラシヤマにクリーンヒット!
「嗚呼、愛が痛い。」
「じゃかぁしいっ!!埋まってろ!!」
罵声を浴びせた後、乱れた前髪を片手で掻き分け、長い髪をなびかせ、スタスタと歩いて行ってしまう。
「嗚呼ッッ又ロンリー!!」
そう叫んだ後、埋まった首を少し下げると目の前にトージくんが。
以下、アラシヤマの妄想でお送り致します。
☆☆☆☆☆☆☆
『大丈夫?アラシヤマくん。』
「こ、この声はトージくん!!」
『今、友達の僕が助けてあげるよ。』
「嗚呼、トージくん!!やっぱり持つべきものは友達どすなぁ…。」
トージくんの友情、確かに受け取りましたえ。
嗚呼、久しぶりの友情パワーに、わて、わて、涙が滲んで前が見えまへん!!
その時だった。
ピュー、ぽて。
南風が吹いて、トージくんはぱたりと横倒しに。
ぴくりとも動かない。(注:トージくんはデッサン人形です。)
「嗚呼ッットージくん!トージくんッッ!!」
『ゴメンネ、アラシヤマくん。僕、もう駄目みたいだ。』
「そんな!頑張っておくれやす!トージくん!死なんどいて!!」
アラシヤマの悲痛な叫びが児玉したのであった。(再び注:トージくんはあくまでもデッサン人形です。)
☆☆☆☆☆☆☆
そんなことはどうでもいい俺様な姑、シンタローは、アラシヤマの叫び声も無視し、パプワハウスへと歩いてゆく。
「おう、貰ってきたゾ。」
パタンと開けると、リキッドがはいつくばって掃除をしていた。
「あ、シンタローさん、お帰りなさい…」
血の気のない顔と、元気のない声。
それでも頑張ってるリキッドの頭をくしゃくしゃ撫でてやった。
初めは殴られると思ってビビッて目を固く閉じていたリキッドだったが、シンタローが自分の頭を撫でていることがわかると、照れ臭そうに微笑む。
頭から伝わる熱い熱。
「ホラ、薬貰ってきてやったから、取り敢えず布団に入れ。」
「あ、ハイ。」
布団にモゾモゾと入り、取り敢えず目をつぶるリキッド。
シンタローは、水桶から水を少し救い、器に入れて火にかけた。
薬は水よりぬるま湯の方が早く利く。
昔、自分が熱を出した時、父親がそう言ったのを思い出した。
プクプクと気泡が上がったのを見計らって水を火から下ろし、又少し水を入れる。
少し飲んでみたが、きちんとぬるま湯になっていて、流石俺と、自画自賛するシンタロー。
「オラ、ヤンキー、少し起き上がれ。」
「ハイ。」
汗びっしょりになりながらのろのろと起き上がる。
呼吸は浅く、ほてってぼーっとした顔をこちらに向けた。
「タケウチくん所でもらってきた超強力風邪薬だ。」
「スンマセン、シンタローさん。」
コンコンと、咳をした後、シンタローから器と薬を受け取り喉に流し込む。
ぬるまったい水と、苦い薬が流れる感覚。
「今日は掃除、洗濯、料理はしなくていいから、横になってろ。」
「スンマセン、ありがとうございます。」
そう言うや否や、何かタガが外れたように、スースーという寝息が聞こえてきた。
シンタローは、少し顔を綻ばせ、リキッドの為にお粥を作り始めたのだった。
「シンタローさぁん。」
パチパチと燃える火の音と共に掠れ声のリキッドの声が聞こえる。
その声は甘えを含んでいて、いつもならそんな声は出さないのに。
やはり、風邪を引くと淋しくなるんだろうな、なんて思い、シンタローは取り敢えずリキッドの方を向いた。
「どうした。リキッド。」
「なんか体が変なんです…。」
潤んだ瞳でシンタローに訴える。
タケウチくんに貰った超強力風邪薬のおかげか、咳は出ていないようだ。
「汗かいて服が気持ち悪いんじゃねーの?特別サービスで体拭いてやるヨ。」
シンタローが立ち上がり服を取りに行き、リキッドに持っていく。
そして、水をタオルに浸した。
リキッドの布団をあげると、シンタローは見たくないものを見てしまった。
リキッドの中心部が明らかにテントをはっている。
「………。」
シンタローは見なかった事にして、又布団をリキッドの上にかけた。
が。
ガバチョ!とリキッドに押し倒される形となってしまった。
俺様ピンチ!!
「シンタローさん…俺…もぅダメっす…!」
「諦めるな!!ヤンキー頑張れ!!」
はぁはぁ、と、熱い吐息が耳にかかり、シンタローはゾクリと背中を震わせた。
静止の言葉も聞かず、シンタローのタンクトップの中に熱い指が這う。
「ひっ…」
プクリと膨らんだ乳首をリキッドはコロコロ転がした。
「ばっ…やめろ…ッッ!」
「助けて下さい、シンタローさん…ッッ。」
そう言うが早いか、タンクトップを持ち上げて乳首に舌を這わせる。
ペロリと舌先で舐めると、シンタローはヒクヒクと体をわななかせた。
「やぁ…だ、めッッ!」
「嘘ばっかり。シンタローさんのココ、もう立ち上がってますよ。」
「ああん!!」
服の上から中心部を握ると、なまめかしい声を出した。
もしかして、タケウチくんの言ってた副作用ってコレかぁ!?
ぼーっとする意識の中、ふと、そう思う。
いつものリキッドは良く言えば紳士的、悪く言えば奥手である。
そんなリキッドがシンタローに無理矢理紛いの事はしない。
かなり切羽詰まっていることが伺える。
余裕もないのか、顔も辛そうだ。
「シンタローさん…」
「…んぅ」
唇が寄ってきて、舌を絡ませる。
くちゅくちゅと咥内を犯されて、酸素を求めるが中々手に入らず涙が流れる。
シンタローがキスに夢中になっている隙に、リキッドはシンタローのズボンをパンツごと引き下ろした。
「ら、らめ!んぅ!!」
一瞬唇を離して講義の声を出すが、その唇を塞がれて、又咥内を犯される。
そして、リキッドは直にシンタローの中心部をやわやわと上下に擦った。
先端から透明の液体が溢れてくる。
尿道をぐりぐりいじくりまわすと、シンタローは切なそうな声を上げた。
「シンタローさん、スンマセン。」
「あ?あ、あ、ああぁあ!!」
唇を離されたかと思うと、もう片方の手でシンタローの蕾の中に指をつっこむ。一本、二本と増やしていき、バラバラと動かされる。
「いぁ、はぁ!!んん!!リキッ…ドぉ…!」
浅はかにゆらゆらと腰を揺らし、貪欲にリキッドの指を貪る。
「シンタローさん、スッゲー綺麗っすよ。フフ、イヤラシイ体っすね。」
バラバラ動かしていた指を今度は出し入れする。
「あ、ひぃんッッ…!そんな、だ、めぇ!」
布団をにぎりしめて快楽の涙を流す。
「ウソツキ。シンタローさんのココは、もっとって言ってますよ。」
「ひぅう…っ!!」
唇を噛み締めて快感から逃れようとするが、上手くいかない。
だが、リキッドの指が自分の蕾から抜き取られた。
「ンアッッ!!」
浅い息を繰り返し、ほてった体を落ち着かせようとした。
「あああああ!!」
ズズッ!!
濡れた音と共に蕾に圧迫感。
入れられている。
俺は今、この年下の男に犯されている。
その事実だけが脳内に描かれる。
声を押し殺す事も出来ず、快感に足を震わせ、事もあろうにリキッドの背中に腕を回した。
「すげ…気持ちいいっす、シンタローさん、ッッ!」
恍惚とした表情で見下ろされ、それで興奮したのかキュウッと中が閉まった。
「ゃ、あ、あ、そんな…ぅ…動かさ…なぃでぇ…ッッ…!!」
がくんがくんと揺さぶられ、最奥に突っ込まれた時、中に生暖かいものを感じた。
中に出された。
そう理解すると、シンタローは、ポロポロと涙を流す。
痛かったのか、恥ずかしかったからなのか、気持ちよかったからなのかは解らない。
「ふぐ、ふ、ぅぅ…」
そんなシンタローにリキッドは唇を合わせ、涙を舌で救い取る。
「どうしたんすか?シンタローさん。」
悪戯っぽい目でシンタローを見る。
薬の副作用のせいだろう。
シンタローの中で出したのに、リキッドはまだ立ち上がる。
中で大きくなっていくのが手に取るように解った。
「も、やだ…やめろッッ…」
力無く、ぐずぐすと涙を流しながらも気丈に振る舞う。
グイ、と、リキッドを押すが力が入らない。
「まだ、納まりそうにないんです。それに」
「ンアッッ!!やぅ!!」
シンタローの張り裂けんばかりの雄を握り締める。
途端にシンタローの口からイヤラシイ声が漏れた。
「シンタローさん、まだイッてないじゃないっすか。」
だから、イカせてあげますよ。
耳元で囁かれ、シンタローは羞恥のあまり目をつぶった。
又、動きを再開され、今度は口の中に指をつっこまれ、体を反転させられる。
「指、舐めて下さい。」
獣の体制で後ろから遠慮なく奥に前にと動かされる。
「ふぐっ!!んーんーっ!!」
口が閉じられない為、だらし無く唾液が流れるのを止められない。
「スゲッッ…ッハ、シンタローさんの中に俺のが入ってンのまる見えっすよ。」
「ンあ!みな…ぃで…」
訴えても、そう言われる事で感じている浅はかな自分。
膝も、まだガクガク笑っていて、リキッドの片手が腰を掴んでいなかったら落ちているだろう。
チュポン、と、シンタローの口から指を外す。
先ほどよりは酸素が吸える。
そう思った矢先、
両手でガッチリ腰を捕まれ激しいピストン運動をされた。
「あひぁ…ッッ…あ、あ、イッ…いっちゃ…ぁ!!」
虚ろな瞳に涙をいっぱい浮かべて、なすがまま、されるがままに快感を受け入れる。
リキッドがペロリと、耳たぶを嘗めた時、
ピシャァァ!!と、シンタローは精を吐き出した。
びくん、びくん、と体を震わせるシンタロー。
しかし、リキッドの動きはまだ止まらない。
シンタローがイッてから少しして、リキッドはシンタローの腹に己の精をぶちまけたのだった。
「シンタローさん、ヤラシーν蕾から俺の精が垂れ流しっすよ。」
「ンンッッ!!も、しぬ、しんじゃう」
何度も何度も中に出されたり体にかけられたりして、シンタローの体と、中ははドロドロだった。
それでもリキッドは止まらない。
流石20歳!若いだけある!
「次はシンタローさんの、舐めてみよっかなーν綺麗にしてあげますよν」
「やめ、もぅ、勘弁してくれよ…」
気持ち良すぎて足腰の立たないシンタローをいいことにリキッドはかなりヤリタイ放題。
この後、シンタローが気絶するまで事を行ったリキッドが、お姑パンチではなく、眼魔砲をぶっ放されたのは言うまでもない。
「諦めるな!!ヤンキー頑張れ!!」
今朝、リキッドが風邪を引いたらしい。
らしいというのは、この島に医者がいないから憶測でしかないから。
パプワとチャッピーにゃ移ると大変なので、タンノの家にご厄介させて戴く事になった。
「しゃーねぇ、沙婆斗の森行って薬貰ってきてやるよ。」
「スンマセン、シンタローさん…。」
ズズッと鼻水をすすって、布団を被る。
どうやら起き上がる事もままならないらしい。
シンタローさん、優しいなぁ。なんて思っていた矢先に、自分の貯金箱を叩き壊され有り金全部持って行かれた。
鬼姑ッッ!!
しかし、何も抵抗出来ず、その光景を見ている事しかできないのだった。
シンタローは金を握り閉め、沙婆斗の森まで歩いてゆく。
別段早足でもなんでもなく。
ストーカーにも無事会わず難無く沙婆斗の森に付き、中に入ると、胸キュンアニマルのテヅカ君とタケウチ君がお出迎えしてくれた。『いらっしゃいませ~何をお探しですか?』
「風邪薬探してんだけど。超協力で一発で直るやつ。」
すると、二人はひそひそと話し合い、後ろの棚にある琥珀色の液体を差し出した。
硝子の入れ物に入っているそれをシンタローに手渡す。
『これが超強力風邪薬、風邪なおーる君デス。一発で直る代わりに副作用が出てしまうんですがいいですか?』
「副作用?」
『ハイ。あ、でも、病気になるとか、命に関わるって事はないです。作ったはいいのですが余り売れないので、1280円でいいですよ。消費税もサービスしておきます。』
チーン!とレジの音が鳴る。
強欲な二人にしては随分気前がいいなと思いながらも、自分が飲むわけじゃないので関係ないと思い、そのままお金を払って店を出た。
『ありがとうございます。』
後ろから二人の声を聞き、片手を上げて帰路につく。
パプワの顔見てから帰ろうかとも思ったが、タンノがまたウザイかなとか思って、素直にパプワハウスへと足を運ぶ。
「シンタローはーん!」
うわ、見つけたくないものを見つけてしまった!!
ガサガサと木の影から現れた変態ストーカーアラシヤマ。
右手の平に存在感アリアリのデッサン人形のトージくんも忘れずに。
取り敢えず目線を合わせないよう、スタスタと早足で歩く。
俺は何も見なかった!!
「あぁ~ん、シンタローはんたら、照れ屋なんどすから~ν」
そして、トージくんに頬を擦り寄せる。
回りは友情パワー、アイラブユー。
ハートマークがアラシヤマを取り囲んでいる。
そして、我慢が出来なくなったらしく、おもむろに、かつ、大胆にシンタローに飛び掛かった。
「眼魔砲。」
アラシヤマの方を決して見ずに溜め無しでぶちかます。
ドォン!!と、音がして、アラシヤマにクリーンヒット!
「嗚呼、愛が痛い。」
「じゃかぁしいっ!!埋まってろ!!」
罵声を浴びせた後、乱れた前髪を片手で掻き分け、長い髪をなびかせ、スタスタと歩いて行ってしまう。
「嗚呼ッッ又ロンリー!!」
そう叫んだ後、埋まった首を少し下げると目の前にトージくんが。
以下、アラシヤマの妄想でお送り致します。
☆☆☆☆☆☆☆
『大丈夫?アラシヤマくん。』
「こ、この声はトージくん!!」
『今、友達の僕が助けてあげるよ。』
「嗚呼、トージくん!!やっぱり持つべきものは友達どすなぁ…。」
トージくんの友情、確かに受け取りましたえ。
嗚呼、久しぶりの友情パワーに、わて、わて、涙が滲んで前が見えまへん!!
その時だった。
ピュー、ぽて。
南風が吹いて、トージくんはぱたりと横倒しに。
ぴくりとも動かない。(注:トージくんはデッサン人形です。)
「嗚呼ッットージくん!トージくんッッ!!」
『ゴメンネ、アラシヤマくん。僕、もう駄目みたいだ。』
「そんな!頑張っておくれやす!トージくん!死なんどいて!!」
アラシヤマの悲痛な叫びが児玉したのであった。(再び注:トージくんはあくまでもデッサン人形です。)
☆☆☆☆☆☆☆
そんなことはどうでもいい俺様な姑、シンタローは、アラシヤマの叫び声も無視し、パプワハウスへと歩いてゆく。
「おう、貰ってきたゾ。」
パタンと開けると、リキッドがはいつくばって掃除をしていた。
「あ、シンタローさん、お帰りなさい…」
血の気のない顔と、元気のない声。
それでも頑張ってるリキッドの頭をくしゃくしゃ撫でてやった。
初めは殴られると思ってビビッて目を固く閉じていたリキッドだったが、シンタローが自分の頭を撫でていることがわかると、照れ臭そうに微笑む。
頭から伝わる熱い熱。
「ホラ、薬貰ってきてやったから、取り敢えず布団に入れ。」
「あ、ハイ。」
布団にモゾモゾと入り、取り敢えず目をつぶるリキッド。
シンタローは、水桶から水を少し救い、器に入れて火にかけた。
薬は水よりぬるま湯の方が早く利く。
昔、自分が熱を出した時、父親がそう言ったのを思い出した。
プクプクと気泡が上がったのを見計らって水を火から下ろし、又少し水を入れる。
少し飲んでみたが、きちんとぬるま湯になっていて、流石俺と、自画自賛するシンタロー。
「オラ、ヤンキー、少し起き上がれ。」
「ハイ。」
汗びっしょりになりながらのろのろと起き上がる。
呼吸は浅く、ほてってぼーっとした顔をこちらに向けた。
「タケウチくん所でもらってきた超強力風邪薬だ。」
「スンマセン、シンタローさん。」
コンコンと、咳をした後、シンタローから器と薬を受け取り喉に流し込む。
ぬるまったい水と、苦い薬が流れる感覚。
「今日は掃除、洗濯、料理はしなくていいから、横になってろ。」
「スンマセン、ありがとうございます。」
そう言うや否や、何かタガが外れたように、スースーという寝息が聞こえてきた。
シンタローは、少し顔を綻ばせ、リキッドの為にお粥を作り始めたのだった。
「シンタローさぁん。」
パチパチと燃える火の音と共に掠れ声のリキッドの声が聞こえる。
その声は甘えを含んでいて、いつもならそんな声は出さないのに。
やはり、風邪を引くと淋しくなるんだろうな、なんて思い、シンタローは取り敢えずリキッドの方を向いた。
「どうした。リキッド。」
「なんか体が変なんです…。」
潤んだ瞳でシンタローに訴える。
タケウチくんに貰った超強力風邪薬のおかげか、咳は出ていないようだ。
「汗かいて服が気持ち悪いんじゃねーの?特別サービスで体拭いてやるヨ。」
シンタローが立ち上がり服を取りに行き、リキッドに持っていく。
そして、水をタオルに浸した。
リキッドの布団をあげると、シンタローは見たくないものを見てしまった。
リキッドの中心部が明らかにテントをはっている。
「………。」
シンタローは見なかった事にして、又布団をリキッドの上にかけた。
が。
ガバチョ!とリキッドに押し倒される形となってしまった。
俺様ピンチ!!
「シンタローさん…俺…もぅダメっす…!」
「諦めるな!!ヤンキー頑張れ!!」
はぁはぁ、と、熱い吐息が耳にかかり、シンタローはゾクリと背中を震わせた。
静止の言葉も聞かず、シンタローのタンクトップの中に熱い指が這う。
「ひっ…」
プクリと膨らんだ乳首をリキッドはコロコロ転がした。
「ばっ…やめろ…ッッ!」
「助けて下さい、シンタローさん…ッッ。」
そう言うが早いか、タンクトップを持ち上げて乳首に舌を這わせる。
ペロリと舌先で舐めると、シンタローはヒクヒクと体をわななかせた。
「やぁ…だ、めッッ!」
「嘘ばっかり。シンタローさんのココ、もう立ち上がってますよ。」
「ああん!!」
服の上から中心部を握ると、なまめかしい声を出した。
もしかして、タケウチくんの言ってた副作用ってコレかぁ!?
ぼーっとする意識の中、ふと、そう思う。
いつものリキッドは良く言えば紳士的、悪く言えば奥手である。
そんなリキッドがシンタローに無理矢理紛いの事はしない。
かなり切羽詰まっていることが伺える。
余裕もないのか、顔も辛そうだ。
「シンタローさん…」
「…んぅ」
唇が寄ってきて、舌を絡ませる。
くちゅくちゅと咥内を犯されて、酸素を求めるが中々手に入らず涙が流れる。
シンタローがキスに夢中になっている隙に、リキッドはシンタローのズボンをパンツごと引き下ろした。
「ら、らめ!んぅ!!」
一瞬唇を離して講義の声を出すが、その唇を塞がれて、又咥内を犯される。
そして、リキッドは直にシンタローの中心部をやわやわと上下に擦った。
先端から透明の液体が溢れてくる。
尿道をぐりぐりいじくりまわすと、シンタローは切なそうな声を上げた。
「シンタローさん、スンマセン。」
「あ?あ、あ、ああぁあ!!」
唇を離されたかと思うと、もう片方の手でシンタローの蕾の中に指をつっこむ。一本、二本と増やしていき、バラバラと動かされる。
「いぁ、はぁ!!んん!!リキッ…ドぉ…!」
浅はかにゆらゆらと腰を揺らし、貪欲にリキッドの指を貪る。
「シンタローさん、スッゲー綺麗っすよ。フフ、イヤラシイ体っすね。」
バラバラ動かしていた指を今度は出し入れする。
「あ、ひぃんッッ…!そんな、だ、めぇ!」
布団をにぎりしめて快楽の涙を流す。
「ウソツキ。シンタローさんのココは、もっとって言ってますよ。」
「ひぅう…っ!!」
唇を噛み締めて快感から逃れようとするが、上手くいかない。
だが、リキッドの指が自分の蕾から抜き取られた。
「ンアッッ!!」
浅い息を繰り返し、ほてった体を落ち着かせようとした。
「あああああ!!」
ズズッ!!
濡れた音と共に蕾に圧迫感。
入れられている。
俺は今、この年下の男に犯されている。
その事実だけが脳内に描かれる。
声を押し殺す事も出来ず、快感に足を震わせ、事もあろうにリキッドの背中に腕を回した。
「すげ…気持ちいいっす、シンタローさん、ッッ!」
恍惚とした表情で見下ろされ、それで興奮したのかキュウッと中が閉まった。
「ゃ、あ、あ、そんな…ぅ…動かさ…なぃでぇ…ッッ…!!」
がくんがくんと揺さぶられ、最奥に突っ込まれた時、中に生暖かいものを感じた。
中に出された。
そう理解すると、シンタローは、ポロポロと涙を流す。
痛かったのか、恥ずかしかったからなのか、気持ちよかったからなのかは解らない。
「ふぐ、ふ、ぅぅ…」
そんなシンタローにリキッドは唇を合わせ、涙を舌で救い取る。
「どうしたんすか?シンタローさん。」
悪戯っぽい目でシンタローを見る。
薬の副作用のせいだろう。
シンタローの中で出したのに、リキッドはまだ立ち上がる。
中で大きくなっていくのが手に取るように解った。
「も、やだ…やめろッッ…」
力無く、ぐずぐすと涙を流しながらも気丈に振る舞う。
グイ、と、リキッドを押すが力が入らない。
「まだ、納まりそうにないんです。それに」
「ンアッッ!!やぅ!!」
シンタローの張り裂けんばかりの雄を握り締める。
途端にシンタローの口からイヤラシイ声が漏れた。
「シンタローさん、まだイッてないじゃないっすか。」
だから、イカせてあげますよ。
耳元で囁かれ、シンタローは羞恥のあまり目をつぶった。
又、動きを再開され、今度は口の中に指をつっこまれ、体を反転させられる。
「指、舐めて下さい。」
獣の体制で後ろから遠慮なく奥に前にと動かされる。
「ふぐっ!!んーんーっ!!」
口が閉じられない為、だらし無く唾液が流れるのを止められない。
「スゲッッ…ッハ、シンタローさんの中に俺のが入ってンのまる見えっすよ。」
「ンあ!みな…ぃで…」
訴えても、そう言われる事で感じている浅はかな自分。
膝も、まだガクガク笑っていて、リキッドの片手が腰を掴んでいなかったら落ちているだろう。
チュポン、と、シンタローの口から指を外す。
先ほどよりは酸素が吸える。
そう思った矢先、
両手でガッチリ腰を捕まれ激しいピストン運動をされた。
「あひぁ…ッッ…あ、あ、イッ…いっちゃ…ぁ!!」
虚ろな瞳に涙をいっぱい浮かべて、なすがまま、されるがままに快感を受け入れる。
リキッドがペロリと、耳たぶを嘗めた時、
ピシャァァ!!と、シンタローは精を吐き出した。
びくん、びくん、と体を震わせるシンタロー。
しかし、リキッドの動きはまだ止まらない。
シンタローがイッてから少しして、リキッドはシンタローの腹に己の精をぶちまけたのだった。
「シンタローさん、ヤラシーν蕾から俺の精が垂れ流しっすよ。」
「ンンッッ!!も、しぬ、しんじゃう」
何度も何度も中に出されたり体にかけられたりして、シンタローの体と、中ははドロドロだった。
それでもリキッドは止まらない。
流石20歳!若いだけある!
「次はシンタローさんの、舐めてみよっかなーν綺麗にしてあげますよν」
「やめ、もぅ、勘弁してくれよ…」
気持ち良すぎて足腰の立たないシンタローをいいことにリキッドはかなりヤリタイ放題。
この後、シンタローが気絶するまで事を行ったリキッドが、お姑パンチではなく、眼魔砲をぶっ放されたのは言うまでもない。
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