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ms3
2週間を経てもなお、彼ら親子の関係は修繕されなかった。
こんなにも長帳場になったというのに焦れたシンタローが歩み寄る気配もまったくない。
ただ時を拱くのならばまだしも、むしろ、状況は段々と悪化してきている。
縋るような眼差しでマジックを見ていたシンタローがいつの頃か、視線を逸らすようになった。
キンタローとグンマはそんな従兄弟に最初こそ歩み寄って拒絶されたからでないか、と考えたがどうやらじっと観察してみると違う。
昨年度の決算の報告を探しに資料室へ赴いたキンタローは過日のファイルがないことに気づいた。
そしてそれが総帥室のデスクに入っていることにも。

あの写真が印刷されたページではない、けれど同じ人物が写ったページをすぐに開けるほどに折り目がついたそれを発見したとき、キンタローは思わず苦笑した。
どうしようもない親子だ。キンタローとグンマを巻き込んですれ違っているくせに、本心では同じ感情でいる。
元々、マジックの態度に不審を抱いただけなのかと思っていたが違ったらしい。
今もシンタローは視察に訪れた支部の貴賓室で憂いを帯びた表情でいる。
視線の先には飾り棚に置かれたマジックの著書があった。

支部の責任者との懇談が終えれば、帰還するだけだ。
少し休んでから帰る、とキンタローが伝えてからこの支部の人間は皆退席している。
ため息だけが続く部屋に2人でいるのも飽きてキンタローは口を開いた。

「いつまでそうしているつもりだ?」
視線を一点に集中していたシンタローは弾かれるように傍らの椅子に座るキンタローへと転じた。

「え?あ、悪い。結構休んじまったな。すぐに帰んなきゃいけねえのに」
テーブルの上に供されていた茶はすっかり冷め切っている。

「帰還の話じゃない。おまえと伯父貴のことだ」
キンタローの答えにシンタローはぎくりと身を震わせた。

「気づかないわけないだろう。俺もグンマも先月から迷惑しているんだ。とっととくっつくなり何なりしてくれ」
「くッ……くっつくって、ちょっ……キンタロー、おまえな」
何を言ってるんだ、と慌てるシンタローにキンタローは呆れたように息を吐いた。

「好きなんだろう。伯父貴が」
「好きって……親父と俺は親子だぞッ!」
何言ってるんだ、とシンタローはキンタローに詰め寄った。
動いた拍子にテーブルの上の茶碗が動いてがちゃっと音を立てる。
注がれたまま冷たくなっていた茶がガラステーブルへと揺れ零れて、うすいグリーンの小さな水溜りを作った。

「親子といえばそうだが、おまえたちは血は繋がっていないはずだ」
問題はない、とキンタローが言い切るとキンタローのスーツを掴んでいたシンタローの手が緩む。

「……問題、あるだろ。それでも親子なんだから」
血が繋がってなくても俺たちは親子だ、と苦しげに言うシンタローにキンタローの眉が寄る。

「親子でも好きなんだろう。今のような状態が辛いくせになにを逃げているんだおまえは。
伯父貴に離れられて寂しいくせに言わないし、おまけにおまえも避けてると思ったら未練がましく机に写真を入れていただろう」

「なんで知って……」

「見たからだ。昔の伯父のページかと思えば、引退直前に撮られたものだったがな。
写真なんぞ見ていたって状況は変わらないぞ。それこそ、そこの本の背表紙を穴が開くほど見ていたってな。
ガンマ団総帥が背中を見せてどうする。尻尾を巻いて逃げるおまえに俺もグンマも愛想が尽きてきたんだ。とっとと告白するなり押し倒すなりしろ」

キンタローはシンタローの髪を掴んだ。
ぎり、と黒い髪が擦り合わされ手の中で音が鳴る。その痛みだけではなく、シンタローは眉を寄せ、泣きそうな表情を浮かべた。

「好きだなんて言えるかよッ!親父にとって俺は息子なんだぜ。血が繋がってなくても息子だって言ってくれたんだ!そういう対象なんかじゃない!!」

離せよ、と髪を掴むキンタローの手にシンタローは触れた。
ふん、と鼻を鳴らしキンタローは渋々掴んだ髪を開放する。

「俺の調査ではきちんと対象範囲に入っている。
伯父貴とおまえはたしかに互いに親子だと認め合ってるがな、どっちも相手の気持ちに気づかないで恋に苦しんでいる自分を演じる愚か者だ」

「対象って……ンなわけ」
ないだろ、と呟くシンタローの口唇にキンタローは指で触れた。
戦慄くシンタローの口唇は青ざめて冷たい。

「伯父貴はおまえに惚れている」
シンタローの口唇をゆっくりなぞったあと、キンタローは静かな声でそう言った。

「告白しろ、シンタロー。伯父貴が好きで仕様がないんだろう」
友好国の顧問としての依頼が舞い込んでいる、とキンタローは告げた。

「駄目なら駄目でおまえは仕事に打ち込むだけだ。伯父貴は海外に行ってもらう」
いいから、告白しろ。年末はただでさえ忙しいんだ。チャンスは今だけだ、とキンタローはゆっくりと言った。

「……だけど」
「とっとと好きだと言いに行け。後のことは俺がどうにかする」
後のこと、とキンタローが言うとシンタローは目を見開いた。

「後のことってなんだよ?」
「振られたらおまえの自棄酒に恋人が出来るまで毎日でも付き合ってやる。
おまえのかわりに伯父貴の老後の面倒も見てやる。……ああそれから」

成功したら明日の仕事は俺だけで片づけてやる、とキンタローは笑った。

「だから、行ってこい。シンタロー」
弱いおまえなど価値がない、とキンタローはシンタローを見据え、一枚のメモを渡した。





*





シンタローが飛び出していってから、キンタローは椅子に座り込んだ。
手のかかるヤツだ、と頑固な従兄弟を思い出してため息を吐く。
ジャケットから取り出した携帯の短縮番号を押し、繋がる前に冷たい茶で喉を潤す。

数回のコール音の後、受話器の向こうで明るい声が聞こえた。

「もしもし。キンちゃん?」
「そうだ。今から帰る。……ああ、俺一人だ」

ああ、よかった、という声がキンタローの耳元に響く。

「お父様のとこへ行ったんだね、シンちゃん」
「ああ。……ちゃんと焚き付けておいたからな。今夜は帰らないだろう」

上手くいかないはずがない。
2人を思い浮かべて、キンタローはグンマに大仰なため息を吐いた。

「あはは。そうだね。まあ、明日2人で揶揄ってあげようよ。僕たちをずっとやきもきさせたんだから」
「そうだな」
笑うグンマにキンタローは同調する。
グンマもキンタローの反応にくすっと受話器越しに笑みを漏らした。

「あの2人は放っておくとして……キンちゃん。まだ支部でしょ?まだお仕事?」
「いや、もう挨拶をして帰るところだ」
「じゃあさ、早く帰ってきてよね。誰もいなくて今、暇なんだ。それから……」

2人がいないから、今日のお夕飯はキンちゃんが作ってね、とグンマは受話器の向こうで破願した。





キンタローに教えられたホテルへとシンタローが着いたとき、ちょうど人の波が崩れてゆくところだった。
著書の全巻刊行を終えた記念に開かれたサイン会はシンタローの想像していたよりもずっと多くの人間が集まっている。
会場から捌けてゆく人並みをくぐり抜け、父親の元へと急ぐ。
立ち止まると、気分までもが尻込みしてしまいそうでシンタローは駆け足のまま、裏口へと向かった。

歓声の湧く人の塊を押しのけて、赤い絨毯へと出て行く。
ここから先は来ないでください、と警備に当たっていた人間が一瞬シンタローを押し戻そうとしたが、顔を確認して手を出すのをやめた。
イベントの仕切りもなにもかもがガンマ団の息がかかっている。
自分のとこの総帥は分かってるらしいな、と肩を竦め、シンタローは父の背へと駆け寄った。

「親父ッ!」
「シンタロー!?」
どうして、と驚いたのはマジックだけでない。警護の者も付き従っている秘書もだ。
だが、シンタローは彼らを気にすることなく父親の顔をしっかりと見つめた。

「……話があるんだ。アンタが泊ってるとこ、一緒に行ってもいいだろ」
「シンタロー様!?どうされたんですか!?」
間に入ろうとする秘書をマジックは手で押し止める。

「人目があるよ。騒がないように」
「マジック様」
すみません、と謝る秘書にマジックは微笑んだ。

「……話があるんだね。分かったよ」
ついておいで、とマジックは軽く目を伏せてシンタローに言った。

「……ああ、そうだ。騒がせたね。みんな、今日はありがとう」
優雅に上げられた手に何事かと見守っていた周囲はわっと歓声を上げた。





車中は互いに一言も口を聞かなかった。
秘書もちらちらと助手席からミラー越しに窺っていたが、声をかけることなんてできない。
サイン会場に設定されたホテルから少し離れたホテルへと移るなり、秘書はフロントで受け取ったキーをマジックへと渡した。

「別室で控えていますので何かあったら及びください。お二人でごゆっくりどうぞ」

一礼する彼に親子は短く礼を言って後にした。




ピーッと電子音とともにロックが解除され、ドアが開く。
淡い色調の部屋はシンプルな内装だったが、よく見るとカーテンひとつシーツひとつとっても最高級のものだった。
ウェルカムドリンクとして用意されていたグレープフルーツジュースをマジックはデキャンタからグラスへと注ぐ。
シンタローへとそれを勧めると、マジックは用件を問いただす前に喉を潤した。


「……話ってなんなんだい?」
シンタローも口をつけ、喉が嚥下するのを見計らいマジックは問うた。
かちゃっと手にしたグラスをどちらともなくテーブルに置く。
冷たいジュースで冷やされたグラスから水が滴ってテーブルクロスの花模様がわずかに滲んだ。

「聞いて欲しいことがあるんだ。……驚くかも知れねえけど」
シンタローは両手を組んだ。
軽く目を伏せてから意を決して口を開く。

「俺さ、親父が好きなんだ。その……恋愛対象として」

口にした語尾が思わず掠れてしまってシンタローは口唇を噛み締めた。
しんとした沈黙が室内に落ちる。青い目を驚愕に染めたマジックにシンタローは泣きそうな気持ちになる。

「……俺とアンタは血が繋がってない。でも親子だ。それでも好きなんだ」
もう押さえられそうもない、とシンタローは組んでいた手を自分でぎゅっと握り締める。

「もともとアンタからすれば俺は対象じゃないだろうけど……」

「……シンタロー」
マジックは掠れた声で息子の名を呼んだ。

「いきなり、こんなこと言って迷惑だろ?悪かったな。忘れてくれ……」
涙声でシンタローは告白相手である父親から顔を背けた。
帰る、と言い残しドアへと向かう。


「シ、シンタロー!」


息子の行動にマジックは慌てて駆け寄った。ノブが回る前に手でシンタローの肩を掴む。

「……離せよ。悪かったから」
シンタローの掴むノブに涙が落ちる。ガチ、ガチ、と回せないノブが音を立てて、それからシンタローは背後から抱きすくめられた。

「私も――」
おまえが好きなんだ、と振り絞るようにマジックはシンタローの髪へと顔を埋めた。





「好きだ、好きだよ。愛しているんだ。シンタロー」
熱に浮かされたようにマジックはシンタローへ囁いた。
ドアノブからシンタローの指を外させ、正面から抱きすくめる。
勢い余ってシンタローは背をドアへと打ちつけたが、そんなことにかまっていられる余裕はなかった。

「マジ……かよ」
涙の溜まる目尻へとキスを落とされシンタローは呆然と呟く。
こんなことがあるなんて、と驚きでいっぱいだった。

「本当だよ。親子だけれど、パパはシンちゃんがどうしようもないくらい好きなんだ」
ごめんね、とマジックはシンタローに困ったように微笑んだ。

「父親失格だよね」
ごめん、とマジックはシンタローを抱き寄せた。それから、シンタローの背へと腕を回し抱え上げる。
対して体格など変わらない、むしろ年齢の経たマジックのほうが振りだというのにマジックは子どもの頃風邪を引いたシンタローをベッドへと運んだように抱え上げた。
「親父ッ!」
危ない、とシンタローはマジックに言う。けれども、マジックは息子の言には従わず、易々とベッドまで運んでみせた。
背中へ衝撃を与えることなくそっと下ろされ、シンタローはマジックを見上げた。
いつのまにかマジックの瞳には驚きと苦悩ではなく情欲の色が浮かんでいる。
父の手がシーツについて、それから体重をかけてベッドに乗りあがってきた。
ぎしり、と軋む音にシンタローの心臓がどくりと跳ね上がる。

「好きだよ、シンちゃん」
軽蔑しない?とマジックは口にしてシンタローの顎へと手をかけた。






熱い……くちづけだった。

微かに酸味の帯びた舌が口腔を這い回るとともに逃げるようにシンタローの舌が動く。
捕らえられるのを恐れて逃げ回っても逃げ場など泣きに等しい。すぐに絡めとられ、シンタローはマジックのくちづけを為すがままに感受した。
ねっとりとした舌がシンタローから解かれて、口腔から出て行っても余韻が口の中に残っている。
ため息をこぼすとマジックはシンタローの顎に添えていた指を滑らせた。

「嫌いにならないで。私はもう抑えられないんだ……」

ぷつっと総帥服のボタンがひとつづつ外されていく。
胸元に触れたマジックの指が自分と同じくらい火照っているのを感じてシンタローはカッと頬を染めた。

ボタンを弄っていたマジックは次の標的をベルトへと定めた。
片手で器用にかちゃかちゃと緩め、ズボンのジッパーを下ろす。
圧し掛かられたままのシンタローはどうしていいのかわからなくてじっとしていたが、思い切って口を開いた。

「いい。……自分で脱げる」
「駄目だよ。私にやらせて」
間髪いれずに断られてシンタローはむっとした。
眉を顰めたシンタローにマジックは微笑み、皺のよった眉へとくちづけを落とす。
シンタローの眉が緩んだ隙に下着ごと下肢をマジックは一気に肌蹴けさせた。


何も纏っていない状態の下肢に外気が触れる。
空調が効いたホテルの一室とはいえ、まじまじと視線をマジックが落としているのを感じてシンタローは身を震わせる。

「最後にお風呂に入ったときはこんなに生えていなかったのにね」
愛しげにマジックはシンタローの中心を撫でた。
そんなこと言うなよ、とシンタローが怒って起き上がる前に、マジックはシンタローの秘部が見えるように足を大きく開かせた。

「……ッ!!」
「暴れないで、シンちゃん」
気持ちよくしてあげるから、とマジックは開いた足の中心へと手を這わせた。
ゆるゆると動かし始めれば子どもの頃とは違うかたちをくっきりと主張していく。
ふふ、と笑みをこぼしながらマジックはシンタローの成長に熱い息を吐いた。

「や、め……親父ッ」
触るな、といやいやをするようにシンタローは頭を振った。
けれども、マジックは嫌じゃないでしょ、とすげなく言い切ってその動作をやめない。
透明な蜜が零れ始め、ぬるぬるとシンタローの裸身を汚してもマジックは手を休めなかった。

「……一回、達してた方がいいからね」
誰ともなく呟くとマジックはシンタローの括れを爪で擦った。
痛くならない程度に、と力を入れたその指使いに敢え無くシンタローは身を震わせる。

「や、イっっちまう……!」
刺激するな、とシンタローは髪を乱したがマジックは
「遠慮しなくていいからね」
と微笑んで、シンタローの敏感な先端を突いた。




吐き出したシンタローの精を達したばかりのものにぬるぬると塗りつけながらマジックはさらに奥へと指を進ませた。
ぬめった感触と敢え無いからだの反応に羞恥を感じたシンタローのものは再び鎌首をもたげ始めている。
若いね、と思いながらマジックはシンタローへと体を進め、足をばたつかせぬよう、しっかりと固定した。
どうしていいのかわからず、達したままぼんやりと焦点の合わぬ瞳で見上げる息子にマジックは焦がれた。

ゆっくりと指の腹で奥まった秘所を探り、そっと進行していく。
ぬるつく指で傷つけないように慎重に埋め込みながらマジックは息子の喘ぐ顔を堪能することにした。






汗で長い髪が胸へと張り付いている。
はあはあと途切れぬ息が濡れた口唇から零れ落ちて、視線を上げれば両の眼は潤んでいた。
指を増やすごとに、マジックがシンタローの体を揶揄するごとに、シンタローのものは顕著な反応を見せた。

「シンちゃん、愛してるよ」
埋め込んでいた指を引き抜くと、身を捩ったシンタローの髪が動いて、今まで髪で隠れていた乳首が晒される。
下肢のものと同じく勃ち上がっているそれにマジックは満足げに息を吐いた。

「感じてるんだね。でも……」
ちょっとの間、気持ちいいことは終わりだよ、といってマジックは自分の下肢にシンタローの手を導く。

「後悔しない?シンちゃん」
熱いものを握りこませてマジックは問いかけた。
潤んだ目でシンタローは、
「……ふざけんな」
と答える。

後悔をしないわけがない。勢いのまま告白したとはいえ、親子なのだ。
血の繋がっていないとはいえ、シンタローを組み敷く男は24年間父親だった男なのだから。

後悔しないわけがない。それでも。

「……今更、ンなこと聞くんじゃねえよ」
散々好きにしやがって、とシンタローは手の中のものに軽い力を込める。
息子の反応にマジックは笑みをうかべ、それから……。


「今だけは……パパと呼ばないで」
熱い吐息交じりに囁いて、マジックはシンタローの額へと軽いキスを落とした。

「馬……鹿じゃねえの。パパなんていつも呼んでないだろ」
噛み付くようなキスをお返ししてシンタローが言うとマジックはそうだねと笑った。





足を抱え上げられ、熱い切っ先を押し当てられてシンタローは身を捩った。
ゆっくりとシンタローの内部を圧迫して行くそれは指とは比べ物にならない。
告白し合うついさっきまで互いに躊躇いがちだったのに、今では互いを食い尽くすように貪りあっている。
我慢して、と囁かれ熱い舌で口内を慰撫されてシンタローはマジックを逃がさぬよう懸命にくちづけた。

「シンちゃん。ごめんね。……愛してる」
耳朶を食まれてシンタローは謝るなと濡れた目で訴えた。

「シンちゃ……シンタロー」
シンタローの抗議に気づいたマジックは苦笑した。
ごめんね、ともう一度言いそうになってマジックは目を伏せる。
熱い楔を打ち込みながら、マジックはシンタローの黒い目にキスを落とした。

「愛してるよ、シンタロー」
「ん、ああ……わかってッ」


「……シンタロー」
おまえは、と情欲に染まった目でマジックはシンタローを見つめた。
答えを聞かせて、とシンタローの耳朶に息を吹き込んでマジックは息子の答えを強請る。

「俺、も……愛してる……マジック」
回答の最後に切なげに父の名を呼んだシンタローに、マジックは溢れ出す愛しさで理性を保てなくなった。





END





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