ゾロ目リク11111『マジック×シンタロー』夏でちょっぴりだ・い・た・んv
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夏祭り!!
ガンマ団恒例夏祭り!!
屋台に御輿に花火大会!
この時ばかりは総帥幹部ぺーぺー関係なしにみんなで盛り上がる大事な行事だ!
そんな中、オレ、ガンマ団総帥シンタローは、前ガンマ団総帥マジックと一緒に屋台を回っていた。
2人ともオヤジの作った藍染めの浴衣を着ている。
「やっぱり浴衣には黒髪の方が似合うねぇ……」
感慨深げにオヤジが呟いた。
「見慣れないからってのもあるんだろうけどな。」
「何というか……こういったお祭りの中で浴衣を見ていると」
「見ていると?」
「いきなり暗がりに誘い込んで嫌がる体を無理矢理押さえつけて
胸元を思いっきり開いて足を開かせていきなり自分のぶふぅッ!!」
「やめんかエロオヤジ」
オヤジが数字あわせで当てたビニールトンカチ(3等)で思いっきり殴り倒す。
まぁ、弾力はあるから痛くはなかっただろう。
「男の夢だろう!?」
「違う! 絶対!!」
何となく身の危険を感じ、後ろに後じさりしながらつっこみを入れる。
「お祭りのにぎやかな雰囲気と、その裏の淫靡な雰囲気の対照が素晴らしいんじゃないか!!」
「そう言うことを堂々と断言するなぁっ!!」
ふと辺りが妙に静かなことに気づき、周りを見回す。
あああっ! 半径2mに人がいねぇ!!
「ったく……こっちは『表』なんだからよ。ちったぁその編のことも考えやがれ!」
「ちょっぴりダ・イ・タ・ン☆になってみたかったんだよ」
「今までの人徳まで失ってどうするっ!!」
雑談をかわしながら歩いていく。
その間にもオヤジは射撃や、金魚すくい、スーパーボールすくい、数あてや、鮫釣りを
オレはかき氷、たこ焼き、広島焼き、落書き煎餅に焼きそば、人形焼きに、じゃがバター、わたあめまで制覇した。
「で、次はシンちゃん何を食べるんだい?」
セーラー○ーンのハッカパイプを口に銜えながらオヤジが聞いてくる。
「……なんかソレだとオレが食ってばっかみてえじゃねぇか……」
「違うのかい?」
「…………りんご飴がまだだったな……」
否定は出来ないので、最後の楽しみにと、取っておいたりんご飴の屋台を探し始めた。
帰路について、お囃子を聴き、花火を見ながらリンゴ飴をなめていると
「少しもらってもいいかい?」
オヤジが微笑みながら聞いてきた。
……まぁ……それくらいなら……
「ほら。」
手に持ったりんご飴をオヤジの方に差し出すと、こっちに顔と手を差し出して
ひょいっとオレの手をどかし顔を近づけてきた。
唇に柔らかいものがあたり、すぐに離れる。
…………え?
気づいた頃にはオヤジの顔が元の位置に戻っていた。
ド……ォン……
遠くで花火の音がする。
何があったのかと確かめるように自分の指を唇に持っていく。
「甘いね。」
呆然と唇に触れるオレに、父さんがやっぱり微笑みながら言った。
「そう……だな……」
………………ええっと……
な……に……やってんだよオレッ!
今までも散々キスくらいされてきたろうが!!
俺がいっくら怒っても何度もなん……ど……も…………。
ぼっっ
顔が一気に熱くなる。
っておいッ!? 何でココでそうなるんだ!?
ドンッドンッドン……
花火は……スターマインに入ったようだ。
爆発音に混じってパラパラという音がする。
「し……シンちゃんっ!?
大丈夫かい!?
ごめんねごめんねっシンちゃんが余りにも可愛かったからついッ!!」
「あ…ああ……」
珍しく必死で謝ってくる父さんに、何とか正気を取り戻し返事を返す。
うぅ…顔がまだ熱い。
ふと父さんの顔を見上げると、何故か心配そうな顔をしていた。
ド……ン…………
更に遠くなった花火の音が妙に心に響く。
………………
「父さん……」
珍しく『オヤジ』ではなく『父さん』と呼ぶと、驚いたようにこちらを見てくる。
「なんだい?」
慌てていつもの調子を装って聞いてくる。
「食べないのか?」
リンゴ飴を父さんの前に差し出す。
「そうだねぇ……じゃ今度はちゃんと……」
りんご飴をぺろりと舐め、やっぱり甘いなぁとつぶやく父さんを見ていて、
自然と唇から言葉が零れた。
「……父さんのも味見したい…………」
父さんが驚いたようにこちらを見て、
俺はそのスキに未だりんご飴の味が残っている唇に自分のソレをよせた。
花火の音は消え、辺りにはお囃子の音だけが響いている。
すぐに離れ、オレと同じ目に遭わせてやると何となく勝ったような気がした。
……実際には引き分けなんだけど……
珍しく硬直しているオヤジが見れたから……まぁ……いいか。
そう思って、オレはさっきりんご飴に父さんが口をつけたところに舌を這わせた。
なんだか……その場所はよけい甘く感じられた。
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甘ぇのはおめえさんらだがっっ!!!!!!
どしたんよあたし! 一体何があったん!?
マジシンの時は……たとえ裏でも最後には必ずオトしてきたんに!!!
とうとうシンちゃん完全にオチたんか!!???
……すみません……自分でもあまりの驚きに、お国言葉が出てしまいました。
ええいぃコンチクショウこうなったら無理矢理にでもオトしてやる!!
以下! 下ネタなので嫌いな人は見ないでぷりーず!!
好きな人は反転ぷりぃず!
ああ、本編とは関係ありませんので。
「……父さんのも味見したい…………」
父さんが驚いたようにこちらを見た。
「じゃぁ……」
かすれた声で父さんが言葉を紡ぐ。
「父さんのチョコバナナをおしゃぶがふっ」
…………こんなヤツに一瞬でもときめいたオレがバカだったよ。
リンゴ飴を喉に詰まらせて呼吸困難に陥っているオヤジを見下ろし、オレは自分の部屋がある棟に戻っていった。
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……あーすっきりした。
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