キリリク5200『マジック×シンタロー』シンタロー士官学校時代
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世界最強の殺し屋集団と言われるガンマ団。
だが、それを構成するのは人間である。
例えそれが、人を切り刻んでも何とも思わないような殺人鬼だとしても、
平気で知り合いを人体実験に使う狂科学者だとしても、
部下の給料をどんどん下げる鬼部隊長だったとしても、
分類上は霊長類ヒト科、ホモサピエンスである。
だから、一瞬のうちに岩山を砕く戦闘員が、ガンマ団内の食堂で野菜ラーメンを食べていたとしても、驚くことはないのである。
むしろ驚かれたら、相手はきっと気を悪くするだろう。
――――けど、よ
士官学校の名物教師―――ただし悪い意味でだが―――が言っていた言葉を頭の中で反芻し、シンタローは頭の中で考えた。
―――― 一瞬のうちにあたりを灰燼に帰す人間が、戦闘員のキッチンでカレーを作ってる姿というのには……驚いても良いよな……?
そんなことを、今まさに一瞬のうちにあたりを灰燼に帰す人間が、戦闘員のキッチンでカレーを作っている姿を見て、溜息をついた。
その音に目の前の男が振り向く。
「やぁシンちゃんお帰りv 今日は遅かったんだね。」
「たでーま……何やってんだよ……」
「何って……」
一瞬のうちに辺りを灰燼に帰す人間;ガンマ団総帥マジックは自分の姿(ピンクのふりふりエプロン)を見て言った。
「見てのとーりお料理vだよ?」
――――………………んなこたぁわかっとる。
「何だって泣く子も笑うガンマ団総帥が、一戦闘員のキッチンでカレーなんざつくっとんじゃ!」
「ん~何でって……シンちゃんカレー好きだろう?」
「そーじゃなくって!」
まがりなりにもシンタローはガンマ団総帥の息子である。
よって他の戦闘員と同じ宿屋ではなく、父親とおなじ棟に入れられていた。
――――……公私混同とはいわんのか。
何度か考えた疑問だが、当面の問題ではない。
「先にお風呂がいいかい? それと」
『も、わたしかい?』は言えなかった。
シンタローの回し蹴りが飛んできたのだ。
紙一重でよけるマジック。
「はっはっは相変わらず殺気を悟られ安いぞ」
「ぐぅ……」
あっさり避けられ、ちょっと敗北感を感じるシンタロー
「ほら、そんなところでふてくされてないで、早く冷めないうちに食べちゃおう」
――――勝手にヒトの部屋に入ってきて何を言う……
そう思ったが、こちらはいつもより激しい戦闘練習の所為でお腹がぺこぺこ……今にもぐ~とか言いそうである。
仕方がない、若いのだから。
「食べないのかい?」
「……………………食べる」
言うことを素直に聞くのはちょっと悔しかったが、ココは従うことにした。
何より父親の料理の腕前は超一級……とまでは行かないものの、そこんじょそこらのレストランじゃ太刀打ちは出来ないほどである。
「じゃぁ、椅子に座って待ってるんだよv すぐに用意するからね?」
嬉しそうににっこりと笑うその表情。
――――こーゆー顔してっけど、平ー気で人殺せるんだよなぁ……
頭で理解していても、どうもにわかに信じられない。
まだ実践『練習』はしていても、実際の戦場に立ったことのない、
ましてや父親と一緒に戦ったこともないシンタローには無理のない話なのかもしれないが。
「シンちゃん?」
自分の顔をじっと見るシンタローに、マジックは怪訝な瞳を向ける。
「え?」
「そんな風に見つめられるとパパ照れちゃうぞ」
「なっにをいっとるかぁ! とっとと用意しやがれ!」
「は~い♪」
自分の怒りもどこ吹く風、もっとも三分の一は照れ隠しだと分かっているからかもしれないが。
「シンちゃんは何飲む?」
「別に何でも。」
「やっぱりカレーには氷水かなぁ……でもせっかくのシンちゃんとのお夕食vだしなぁ……」
氷水にスプーンを入れて運んでくる。これが基本でしょう。
シンタローにとってはどうでも良いことで悩み始めたマジック。
思わず口を出す。
「カレーになら甘口のワインでもいけるぞ」
「………………………………………………」
「あ……」
「シンちゃん……」
「イヤほらサービスおじさんが言ってたんだ!」
「ほほう……サービスがねぇ」
「あっイヤその………………」
口には出さないが、2人とも流石に親子である、アイコンタクトでいくらでも通じたりする。
つまり。
『カレーになら甘口のワインでもいけるぞ』
『………………………………………………』
『あ……』
『シンちゃん……』
(どうしてそんなことが分かるのかな?)
『イヤほらサービスおじさんが言ってたんだ!』
( 飲むわけねーだろオレ未成年だしっ!!)
『ほほう……サービスがねぇ』
(君は私がサービスに嫉妬してるって分かってて言ってるのかな?)
「あっイヤその…………」
父親の目が青く光ったのを見て、引きかけるシンタロー。
――――何とかしてごまかさねーと……
「ほらっ未成年が酒飲んだりタバコすったりすんのも、オレはタバコはやんねーけど、
単に『大人へのアコガレ』ってヤツだしっそんなに飲んでねぇって!」
「『大人への憧れ』ねぇ……」
「可愛いもんじゃねぇかっ! ってところで何でこっちに来るんだよ?カレー食べるんじゃないのか?」
無言でシンタローの方に歩み寄り、目線に会わせるように腰をさげてくる
「そんなに大人に憧れてるんなら、大人の扱いをしてあげようと思って」
「へっ?」
何かイヤ~な予感がして、逃げようとするが、それより先に腰を捕まえられる。
「ちょっとっおいっ」
……悪い予感という物は当たる物である。
「ん~っ♪」
「――――っっ!!」
とゆーわけで、でぃーぷな口づけをして、逃げられないように頭と腰を押さえ、そのまま引っ張り椅子から立たせる。
「――――~~~!!!」
シンタローは硬直している
シンタローは硬直している。
シンタローの体から力が抜け、マジックに支えられてやっと立っている……という状況になる。
そこでやっとマジックは唇を離した。
「ふっ…………」
そのまま椅子に力無く座る。へたり込んだ先に椅子があったと言うべきか。
手すりに捕まるのがやっと、というシンタローに、上から見下ろしてマジックが言った。
「このぐらいで腰が抜けてるようじゃ、まだまだ子供だよ♪」
「――――! ぐぬぅぅぅっ…………!」
そーゆー風に本気で悔しがるところも子供なのだが。
「ま、お子さまは牛乳でも飲んでなさい」
「ちっくしょぉぉっ!!」
――――
結局
父親の作ったカレーは、いつも通りおいしかったことをココに残しておく。
悔しいので、
「おいしいかい?」
と言う質問には
「まぁまぁだな」
と返しておいたが。
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後書き
はやくおとなになりた~い!
大人になったら『あのころは良かったなぁ』とかって思うんでしょうねぇ
ま、そんなことはともかく、
たいへん長らくお待たせしました(まったくだ)
シンタロー士官学校時代のマジシンでっす。
『マジシン』って『マジシャン』に似てません? あ、似てない? そうですね……
シンちゃんの好きな料理はカレー。と言う時点でお子さまですよ。
ハンバーグでもやっぱりお子さまだけど。
かくいう私は中学校2年まで『お子さまメニュー』で通してました。
大人用は量が多い……
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世界最強の殺し屋集団と言われるガンマ団。
だが、それを構成するのは人間である。
例えそれが、人を切り刻んでも何とも思わないような殺人鬼だとしても、
平気で知り合いを人体実験に使う狂科学者だとしても、
部下の給料をどんどん下げる鬼部隊長だったとしても、
分類上は霊長類ヒト科、ホモサピエンスである。
だから、一瞬のうちに岩山を砕く戦闘員が、ガンマ団内の食堂で野菜ラーメンを食べていたとしても、驚くことはないのである。
むしろ驚かれたら、相手はきっと気を悪くするだろう。
――――けど、よ
士官学校の名物教師―――ただし悪い意味でだが―――が言っていた言葉を頭の中で反芻し、シンタローは頭の中で考えた。
―――― 一瞬のうちにあたりを灰燼に帰す人間が、戦闘員のキッチンでカレーを作ってる姿というのには……驚いても良いよな……?
そんなことを、今まさに一瞬のうちにあたりを灰燼に帰す人間が、戦闘員のキッチンでカレーを作っている姿を見て、溜息をついた。
その音に目の前の男が振り向く。
「やぁシンちゃんお帰りv 今日は遅かったんだね。」
「たでーま……何やってんだよ……」
「何って……」
一瞬のうちに辺りを灰燼に帰す人間;ガンマ団総帥マジックは自分の姿(ピンクのふりふりエプロン)を見て言った。
「見てのとーりお料理vだよ?」
――――………………んなこたぁわかっとる。
「何だって泣く子も笑うガンマ団総帥が、一戦闘員のキッチンでカレーなんざつくっとんじゃ!」
「ん~何でって……シンちゃんカレー好きだろう?」
「そーじゃなくって!」
まがりなりにもシンタローはガンマ団総帥の息子である。
よって他の戦闘員と同じ宿屋ではなく、父親とおなじ棟に入れられていた。
――――……公私混同とはいわんのか。
何度か考えた疑問だが、当面の問題ではない。
「先にお風呂がいいかい? それと」
『も、わたしかい?』は言えなかった。
シンタローの回し蹴りが飛んできたのだ。
紙一重でよけるマジック。
「はっはっは相変わらず殺気を悟られ安いぞ」
「ぐぅ……」
あっさり避けられ、ちょっと敗北感を感じるシンタロー
「ほら、そんなところでふてくされてないで、早く冷めないうちに食べちゃおう」
――――勝手にヒトの部屋に入ってきて何を言う……
そう思ったが、こちらはいつもより激しい戦闘練習の所為でお腹がぺこぺこ……今にもぐ~とか言いそうである。
仕方がない、若いのだから。
「食べないのかい?」
「……………………食べる」
言うことを素直に聞くのはちょっと悔しかったが、ココは従うことにした。
何より父親の料理の腕前は超一級……とまでは行かないものの、そこんじょそこらのレストランじゃ太刀打ちは出来ないほどである。
「じゃぁ、椅子に座って待ってるんだよv すぐに用意するからね?」
嬉しそうににっこりと笑うその表情。
――――こーゆー顔してっけど、平ー気で人殺せるんだよなぁ……
頭で理解していても、どうもにわかに信じられない。
まだ実践『練習』はしていても、実際の戦場に立ったことのない、
ましてや父親と一緒に戦ったこともないシンタローには無理のない話なのかもしれないが。
「シンちゃん?」
自分の顔をじっと見るシンタローに、マジックは怪訝な瞳を向ける。
「え?」
「そんな風に見つめられるとパパ照れちゃうぞ」
「なっにをいっとるかぁ! とっとと用意しやがれ!」
「は~い♪」
自分の怒りもどこ吹く風、もっとも三分の一は照れ隠しだと分かっているからかもしれないが。
「シンちゃんは何飲む?」
「別に何でも。」
「やっぱりカレーには氷水かなぁ……でもせっかくのシンちゃんとのお夕食vだしなぁ……」
氷水にスプーンを入れて運んでくる。これが基本でしょう。
シンタローにとってはどうでも良いことで悩み始めたマジック。
思わず口を出す。
「カレーになら甘口のワインでもいけるぞ」
「………………………………………………」
「あ……」
「シンちゃん……」
「イヤほらサービスおじさんが言ってたんだ!」
「ほほう……サービスがねぇ」
「あっイヤその………………」
口には出さないが、2人とも流石に親子である、アイコンタクトでいくらでも通じたりする。
つまり。
『カレーになら甘口のワインでもいけるぞ』
『………………………………………………』
『あ……』
『シンちゃん……』
(どうしてそんなことが分かるのかな?)
『イヤほらサービスおじさんが言ってたんだ!』
( 飲むわけねーだろオレ未成年だしっ!!)
『ほほう……サービスがねぇ』
(君は私がサービスに嫉妬してるって分かってて言ってるのかな?)
「あっイヤその…………」
父親の目が青く光ったのを見て、引きかけるシンタロー。
――――何とかしてごまかさねーと……
「ほらっ未成年が酒飲んだりタバコすったりすんのも、オレはタバコはやんねーけど、
単に『大人へのアコガレ』ってヤツだしっそんなに飲んでねぇって!」
「『大人への憧れ』ねぇ……」
「可愛いもんじゃねぇかっ! ってところで何でこっちに来るんだよ?カレー食べるんじゃないのか?」
無言でシンタローの方に歩み寄り、目線に会わせるように腰をさげてくる
「そんなに大人に憧れてるんなら、大人の扱いをしてあげようと思って」
「へっ?」
何かイヤ~な予感がして、逃げようとするが、それより先に腰を捕まえられる。
「ちょっとっおいっ」
……悪い予感という物は当たる物である。
「ん~っ♪」
「――――っっ!!」
とゆーわけで、でぃーぷな口づけをして、逃げられないように頭と腰を押さえ、そのまま引っ張り椅子から立たせる。
「――――~~~!!!」
シンタローは硬直している
シンタローは硬直している。
シンタローの体から力が抜け、マジックに支えられてやっと立っている……という状況になる。
そこでやっとマジックは唇を離した。
「ふっ…………」
そのまま椅子に力無く座る。へたり込んだ先に椅子があったと言うべきか。
手すりに捕まるのがやっと、というシンタローに、上から見下ろしてマジックが言った。
「このぐらいで腰が抜けてるようじゃ、まだまだ子供だよ♪」
「――――! ぐぬぅぅぅっ…………!」
そーゆー風に本気で悔しがるところも子供なのだが。
「ま、お子さまは牛乳でも飲んでなさい」
「ちっくしょぉぉっ!!」
――――
結局
父親の作ったカレーは、いつも通りおいしかったことをココに残しておく。
悔しいので、
「おいしいかい?」
と言う質問には
「まぁまぁだな」
と返しておいたが。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
後書き
はやくおとなになりた~い!
大人になったら『あのころは良かったなぁ』とかって思うんでしょうねぇ
ま、そんなことはともかく、
たいへん長らくお待たせしました(まったくだ)
シンタロー士官学校時代のマジシンでっす。
『マジシン』って『マジシャン』に似てません? あ、似てない? そうですね……
シンちゃんの好きな料理はカレー。と言う時点でお子さまですよ。
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