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ゾロ目リク5777小説『マジック×シンタロー』ちょっとラブラブv

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あれ以来オヤジがうるさい。
『アレ』というのは、この前の父の日……
色々あって妙な薬を飲まされた訳なんだが、
まぁ……何にも起きずに済んだ。
しばらくはオレも落ち込んだりしたが、事情を知ってるキンタローがそのことは秘密にしていつものメンバーで飲み会を開いてくれたり、
事情をどこからか知ったサービスおじさんが、オレの代わりに高松をボコにしてくれたりと、色々な協力から何とか立ち直った。
だと言うのに! あのオヤジと言ったらスキを見てはあの薬を飲ませようとしてくる。
どうやら高松から無理矢理手に入れたらしい。
高松にしてもせっかく作った薬だから、捨てたくはなかったのだろう。データだって欲しいだろうし。
だがしかぁし! 何で総帥自らが妙な薬の実験台になんなきゃいけねーんだ!
一昨々日は、夕食のビーフシチューに入れられてたらしい。
『らしい』というのは、食べる前に緊急会議が入ってしまい、そっちに行ったからだ。
ちなみにオヤジの言動が妙だったので、露見した。
一昨日は会議中のコーヒーに。コレは……オレが飲むはずだったのを、間違えてトットリが飲んでしまい……
……まぁ……色々あってばれた。ミヤギ大変だったろーなー
昨日にいたっては、天井裏から糸を垂らし、寝ているオレの口に入れるという…………忍者かアンタは。
まったく……今日はどうなるやら…………
そんなことを考えつつ服を着替え、朝食を食べるためダイニングルームに行く。
テーブルにはハムエッグとポテトサラダ、トマトと、飾りに乗っているレタスが乗ったお皿、
きつね色に焼けたトースト、ミルクたっぷりのコーヒーが乗っていた。
しかし、先にテーブルに付いていた人物を見て硬直する。
オヤジはこちらに気づき、振り向きざまにっこりと笑うが。
「帰る」
思わず即答。
「大丈夫だよ、今回は何にもしないからv」
今回『は』って何じゃ!
そもそも
「アンタの言うことは信用なんねぇんだ!」
はっきり言うと少し寂しそうな顔で言われる。いっとくが、そんな顔しても説得力ねーぞ。
「ひどいねぇ……せっかくいつもお疲れのシンちゃんに朝食を用意したって言うのに……」
「アンタの用意した朝食だからだ! この3日間アンタが何してたのか忘れたのか!?」
オレが疲れてるのはアンタのせいだろうがぁ!と叫ぶのを抑え、きっとにらみつける。
「やれやれ……」
仕方ないなぁと言うように溜息をつかれたが、溜息をつきたいのはこっちの方だ。
「じゃあシンちゃん朝食はどうするんだい?」
「自分で作れる。」
言いながらキッチンの方に歩いていく。
「私が用意したのはどうする~?」
「捨てちまえそんなの!」
「せめてポテトサラダだけでも……」
「いらんっ」
っていうか何で『ポテトサラダ』と限定するんだ!
薄切りのパンと、冷蔵庫からトマトとレタス・ハムを取り出し、簡単にサンドイッチとコーヒーを作る。
そのままテーブルに運んでいくと、まだオヤジが作ったヤツは残っていた。
「どうするんだよソレ……」
「だから食べないか?って言ってるんだが……」
「絶対いらん!」
「仕方ないなぁ……じゃぁパパが食べちゃうぞ?」
言ってポテトサラダにお箸をのばす。
「好きにしろっ」
言いながら自分で作ったサンドイッチに手を伸ばすが……
って待て……
「私が食べるとどうなるんだろうねぇ……」
不吉な台詞にお皿の上を見ると、見事にポテトサラダは消えていた。
早ッ!
「お……オイ…………」
不吉な予感がして椅子から立ち上がる。
同時にオヤジも立ち上がった。
3……2……1……
0!
出口に向かってダッシュ!
ガッ
後ちょっとと言うところで腕を捕まれた。
オイ…………おいおいおいおいおいおい~~~
やめろ!と言う暇も与えられず、抱きしめられる。
オヤジの顔を見ようとすると、先に頭を捕まれ無理矢理上を向かされた。
「んっ……うぅっ」
そのまま唇が押しつけられる。と、なんかいきなり暖かいモノが口の中に注がれてきた。
こりは……
顔が離れ、オヤジをキッと睨み付けると、俺の目に見える位置に空になったコーヒーカップを手に持っていた。
ポテトサラダはフェイクか!?
――――てぇコトは…………
「うわぁぁぁあああッッのんじまったぁぁああ!」
頭を抱えて絶叫するオレの首根っこを掴み、オヤジが言った。
「さ、パパの部屋にいこーねv」
そのままずるずると引きずられていく。

オヤジの部屋に入ったとたん、ぎゅっと身体を抱きしめられる。
その行動に顔が熱くなりながらも、何とか抵抗するが、
背中やら頭やら撫でられると、抵抗する気も失せてくる。
何より父親の胸は暖かくてこうやって抱きしめられてるだけでも安心する。
あ……そろそろやべーか……?
「シンちゃん……」
名を呼ばれ上を向くと、父さんの人差し指がオレの唇をなぞっていた。
「私が好きだって言ってごらん?」
……そんなのっ
「言えない……」
目をつむり、首をふってイヤだというと、少し寂しそうな声で言われた。
「シンちゃんは……パパが嫌いなのかい?」
本当に辛そうな声で言われるが……
こんな薬で言わせる方がどうかしている!
そもそも無理矢理飲ませたのはアンタだろうが!
「こんな……こんな薬の所為で言うんじゃなくて……自分の口から言いたいんだっ!」
…………………………………………………………………………
言ってから、自分の台詞の意味に気づく。
……くッ……クスリのせいだ!
慌てて上を見ると、オヤジはもっと驚いたような顔をしていた。
っておい、アンタが飲ませたんだろうが! 『考えてもないようなこと』まで言う薬だろうが!
そこでオレが妙なこと言っても『あ、薬の所為だな』って分かるだろ!?
何でそこで驚くんだよ!
そう突っ込もうとすると、またぎゅうっと抱きしめられる。
「シンちゃん……シンちゃん…………」
ただ名前を呼ばれてるだけなのに、顔がどんどん熱くなる。
その熱から逃げるように父親の身体を押すと、今度はあっさりと身を引いてきた。
「?」
意外な行動に顔を見ると、オヤジはにっこりと笑って言った。
「朝早くからすまなかったね。もう行っていいから、ちゃんと朝食食べておいで」
ぽんっと頭を軽く叩かれるが、何でそうあっさりしてるか。
まぁ……このままココにいたら操が危なそうだし……
「あ、ああ」
とだけ言って部屋から出ていった。

にしても……
今度こそ自分の作ったサンドイッチ(そのままにしてあった)を頬張りつつ
ふと考える。
何だってオヤジはあそこで引いたんだ?
いつもならもっと強引に……
…………………………………………………………………
まさか……
イヤ……でも……
オヤジに抱きしめられたとき、
顔は熱かったけど……頭はしっかりしてたな……
以前例の薬飲まされたとき……あそこまで頭しっかりしてたっけな……
と言うことは……………………………………………………………………
ま、高松の作った薬だしな。
あの後イロイロ改良してても不思議はないか。
そう判断したオレは残りのツナサンドに手を伸ばした。

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後書き~
と言うことで後書きです。
『ちょっとラブラブv』がリクエストですが、ラブラブかなぁ……
『ちょっと』じゃなくて『実は』が正しいんじゃないかなぁ……
さてさて今回のお話のポイントは、『果たして本当に薬は入っていたのか?』です。
さ~てさてさてどうなんでしょうねぇ?
とりあえず分かっているのは、管理人がこの後のことは何にも考えていないと言うことですね。
行き当たり人生万歳!

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