「ッは――ッ!ご、…ごめ、なさ…おじさ…」
肩で息をし、恍惚の表情を浮かべ、目には涙を溜め、己の粗相を詫びる。
サービスの腕につけてしまった己の精。
「随分溜まってたんだな。」
サービスは無表情でシンタローを見る。
怒ってしまったのだろうか?
自分が汚いものをサービスに付けてしまったから。
ビクビクしていると、サービスはシンタローの出した白濁の液を赤い舌先で舐めた。
そして、シンタローの顔を指で持ち上げ、顔にかかったのまで舐める。
「おじさ…汚いから…」
どうしたら良いのか解らず、シンタローは目の焦点を何度も動かす。
「どうして汚いんだい?シンタロー。お前が汚い事は絶対にない。」
寧ろ汚いのは私だ。
お前が私に逆らえない事を解っていて、こんな事をした。
無理強いと変わらない。
私は卑怯だ。
解っていてもお前の体に欲情してしまう。
許して欲しい。汚い私を。
「どうだった?シンタロー。気持ち良かったかい?」
シンタローの視線に自分の視線も合わせる。
シンタローは恥ずかしそうにサービスを見た。
そして、コクリ、と頷く。「そうか…でも、お前だけ気持ち良くなるのは不公平だと思わないか?」
え、と、シンタローはサービスを驚きの表情で見る。
やはり怒ってしまったのか。
しかし、それは間違いだと気付かされる。
サービスがシンタローのズボンをパンツごと下ろす。
そして、自分のコートを脱ぎ、地面に敷いた。
「シンタロー、この上に座ってご覧。痛いだろう?」
「で、でも、そんな事したらサービス叔父さんのコートが…」
戸惑うシンタローを無理矢理抱き上げ、コートの上に乗せる。
そして、後ろを向かせ、手足を付けさせた。
四つん這いである。
「ヒッ!!」
サービスの指が、シンタローの蕾を触る。
シンタローは怯えた声を出した。
「ココ、使った事はあるかい?」
シンタローは髪を揺らしながらぶんぶんと頭を左右に振る。
怖いのか、サービスのコートを強く握りしめていた。心なしか、フルフルと体が震えている。
「じゃあ、ゆっくり慣らそう。」
舐めなさい、とシンタローの口にサービスは指を二本入れる。
「ちゃんと舐めないと、後で痛い思いをする事になるぞ。」
そう言って、指でシンタローの咥内をなぶる。
しかしシンタローは全てが初めて。
どうやって舐めるかさえ解らないのだ。
「口に含んでるだけじゃ駄目だ。キャンディを舐めるみたいに、ホラ、舐めてご覧。」
二本の指を咥内に入れられているので、シンタローの咥内はいっぱいいっぱいだ。
でも。サービスが舐めろと言っているのだから舐めなければ。
シンタローは懸命にサービスの細い指先を舌でねっとりと舐める。
「そうだ。中々上手いじゃないか。」
サービスに褒められて嬉しくなって、シンタローの舌は大胆になってゆく。
咥内にも性感体は存在していて。
「ん、ふぅ、」
徐々に立ち上がってくるシンタローのソコ。
それをサービスが気付かないはずもない。
動かさなかった指をサービスは出し入れし始めた。
じゅぷ、じゅぷ、と、空気の音が出始める。
余程興奮しているのだろうか、シンタローのソコからは先程達したばかりなのに白濁の液がテラテラと滴り落ち、サービスの黒いコートに染みを付けていた。
「そろそろいいか。」
サービスは一言そう呟き、シンタローの咥内から己の指を出す。
ちゅぽん、という音がして、咥内からサービスの指が出たかと思うと、シンタローは物足りなさそうにサービスの指を見た。
サービスの指と、シンタローの舌には名残惜しそうな銀の糸が繋がっていて。
それを断ち切るのは惜しいと思ったが、サービスは濡れた指をシンタローの蕾に持って行き、片手で尻を開き、つぷりと指先を中に入れたのだった。
「ヒッ!」
シンタローが悲鳴を上げる。
そのまま入れるのは戸惑われ、サービスは溜息をついた。
その音に敏感に気付いたシンタローは、ビクビクとサービスの顔色を伺う。
もしかして、呆れられてしまったのだろうか。
悲鳴なんて出すなんて。
処女の女じゃあるまいし、なんて思われてしまったかもしれない。
「あ、あの、サービス叔父さん…ごめんなさい…」
叱られた子供のように謝れば、サービスはフ、と笑ってくれた。
心の中で安堵する。
「謝る事はないさ。俺が急ぎ過ぎた。」
お前の恥態に押さえが効かなくなってしまったんだ。
そう付け加えられて、シンタローは頬が熱くなるのを感じた。
「少しずつ慣らしていけばいい。」
そう言ってシンタローの背中にキスを一つ落とす。
そして、その唇をシンタローの蕾迄持って行き、赤い舌先を蕾の中に入れる。
「や!な、なに!?」
慌てたようにサービスを苦しい態勢で見ると、己の蕾に顔を埋めている。
シンタローは驚愕の表情を浮かべた。
「やめ!叔父さん!サービス叔父さんやめて!!」
美貌の叔父に、そんな事させられない。
そんな汚い所舐めさせる訳にいかない。
シンタローは無意識に腰を引こうとするが、ぐい、と、サービスに引き戻されてしまう。
蕾にヌルリとした生暖かい感触が捩込まれる。
「ひぅ!」
ビクビクッと、鳥肌が立つ。
何とも言えない感覚と、感触。
「や、やめ、汚いから…ッッ…」
涙を瞳いっぱいに溜めながら、シンタローは必死にサービスに聞き入れてもらおうとする。
が、サービスの舌の動きは止まらない。
寧ろ、シンタローが痛がっていないと解って、先程よりも激しい位だ。
「ひゃ、あ、サービスおじさ…」
ビクビクと体を震わせ、コートをきつく握る。
ちゅる、ちゅる、とサービスの舌が出たり入ったりする感覚に、今のシンタローが出来る事は快感にうちひしがれる事だけ。
ちゅ、と、音がして、舌の感触と、音が止む。
「シンタロー。大丈夫か?痛くはないかい?」
恥ずかしさと快感に、顔をほてらせたシンタローに聞く。
「サービス叔父さん…も、俺やだよ。…恥ずかしいし、変なトコ舐めるし…」
いつもの元気は何処へやら。
蚊の鳴くようなか細い声でサービスを咎める。
「痛くは、ないみたいだな。」
サービスは一言そう言うと、細い指先をシンタローの中に入れた。
「んああああッッ!」
初めて入れた時のような悲痛な叫びではない。
明らかに艶を含んだ喘ぎ声。
気持ち良いのか、と踏んで、サービスはヌポヌポと、出し入れをし始めた。
その度にシンタローはなまめかしい、切なそうな声を上げる。
「あ、あ、おじ、サービスおじさ、あ、ッッ…」
コートに顔を埋めて、腰を高く掲げ、掻きむしられるような快感に身を任せる。くるくると中を掻き交ぜられて、シンタローは自分がどうにかなってしまいそうな感覚に襲われた。
「随分解れてきたかな。」
サービスの冷静な声が響く。
熱で浮かされて居るのは自分だけなのでは、と、頭の隅でシンタローは思った。
しかし、その思いも次の瞬間違うと確信した。
ひたり、とサービスの熱いモノが蕾に当たる。
ああ、自分だけじゃなく、サービスも興奮しているのだと解りシンタローは熱い吐息を吐いた。
「シンタロー、いくぞ。」
グ、と、推し進められるサービスの熱い雄。
「ちょ!ま、待って!待っておじさ、あ!あああッッ!!」
確かに準備は調っていた。
だが、初めて男を受け入れるのに、シンタローは恐怖を拭いさってはいなかった。
なのに無遠慮に捩込まれるサービスのソレ。
シンタローの制止の声が虚しく響く。
「ああああ!!」
喉が潰れる程の声を上げてシンタローは除けぞった。
後ろでは、サービスの激しい腰使いの音が聞こえ、サービスはシンタローの想像とは裏腹に荒々しい抱き方をする。
熱い。熱くて痛い。
ビリビリする痛みと、瞳から流れ落ちる涙。
「シンタロー、は、あ」
「おじさ!いた、痛いッッ!サービスおじさ!あ、あ!!」
噛み締めていた唇から血が滲み、鉄の味が味覚を支配する。
萎えてしまったモノをサービスは握り、上下に動かす。
そして、シンタローの良い所を探そうとする。
痛みを早く無くし、快楽に変えてやろうと、サービスの優しさから。
ぷくりとした奥を付く。
「あ、あん!!」
シンタローの声色が変わった。
それを見逃さなかったサービスは、何度も何度も奥を貫く。
「ひゃ、あ!あ!や、な、なんか変!」
甘い痺れが又シンタローを支配した。
ビリビリやってくるエクスタシーと、靄がかかる頭と視界。
「後ろだけで…イケるな?」
後ろから耳元で囁かれ、耳たぶを加えられた。
それがとても気持ち良くて、シンタローの理性なんてものは遥か彼方に吹っ飛んでしまう。
「ホラ、シンタロー。イケるだろう?」
いやに優しく囁かれて、シンタローは飲み込めなかった唾液を唇の端から垂らし、コクコクと、頷く。
もっと、もっと。
激しく抱いて欲しい。
気持ち良くておかしくなってる俺。
後で笑われてもいい。
だから。
顔を後ろのサービスに向ける。
シンタローの唇の中にある赤い舌がチロチロと、サービスを誘うかのようにうごめいた。
サービスも顔には出さないが限界が近いようで。
シンタローのいやらしさに彼も又酔っていた。
「おじさ、サービスおじさ、キモチ、いい」
舌っ足らずの子供のように、しかし、何処か大人のように無意識にサービスを誘う。
誘われれば、サービスのあまのじゃく、もとい女王様精神が湧き出てくる。
ピタ、と、上下に動かしていた手をピタリと、止める。
シンタローが怪訝に思い、上目使いでサービスを見上げた。
「ひゃ!あん!」
次の瞬間、サービスはシンタローの根本を思い切り握り締める。
これじゃ、イケないじゃねーか。
限界まで焦らされたシンタローは、浅ましいと思いながらもイキたいと渇望した。
それでも、サービスの細い指が邪魔してイケない。
イケるか、なんて聞いてきたくせに、これじゃ無理。
出すに出せない。
「な、で…?」
苦しくなってサービスを見れど、サービスは平然としている。
そして、シンタローの背中にキスを一つ落とすと、サービスの熱いモノが、中で一瞬大きく膨らみ、更に熱い液体がシンタローの中に注ぎ込まれた。
「く…ッッ!」
「ひゃ、あああッッ!」
ドクドクと注ぎ込まれるソレ。
シンタローの中の粘膜が、ヒクヒクと、無意識に動いているのが解る。
ズ、と、抜かれ、シンタローは切なそうな溜息を漏らした。
抜いた後も、物欲しげにヒクヒク動く穴にも、もう既に理性なんて切れてしまっているシンタローは恥ずかしいとさえ、思わなくなってしまっていた。
「シンタロー、お前のココの穴、物足りないみたいだな。本当は経験者なんだろう?」
クスリと笑われ、ヒクつく蕾に指を宛がう。
「ひ!」
「誰と寝たんだい?シンタロー。俺に教えてご覧。そんないやらしい体に誰がした?」
「してな…おれ、おれ、サービスおじさんが初めて…ホント…本当だよ…」
まさか疑われているのだろうか。
俺が誰かと寝たって。
そんなの有り得ないのに…。
シンタローは少し悲しくなって濡れた睫毛を数回瞬いた。
どうやったら信じて貰えるんだろう。
俺が叔父さん以外に抱かれた事がないって。
どうやって…。
「じゃあ、俺を信じさせてみろ。」
そう言って綺麗に笑う。
サービスは初めからシンタローが自分以外とシていないと知っていた。
知識もないし、テクニックもない。
又、士官学校に行っていたサービスには解る。
学校がどうゆう所かを。
そんな浮いた事が出来る所ではない。
朝から晩迄殺しの訓練。
就寝時間にもなればクタクタで倒れるように眠りにつく。
クラスメイトと話すのなんて、知識の勉強の休憩時間位。
青の一族という事で、周りは余り近寄っても来ない。
まあ、シンタローの性格なら、それは当て嵌まらないかもしれないが、一般の人間から比べれば、やはり近寄り硬いのはあるだろう。
「ど、どうすれば…いいの?」
怖ず怖ずと、小さい声でシンタローはサービスに聞いた。
「そうだな。…俺のを口で綺麗にしてもらおうか。」
そう言って自身をシンタローの口元に持っていくのだった。
できない、とシンタローは思う。
麗しの叔父の肉体の中で唯一グロテスクなソレ。
しかも、先程迄己の蕾に入っていたのだ。
潔癖症の気があるシンタローには途方もない無茶難題だと言っていい。
手で触るならまだしも口の中に入れるなんて、そんなビデオの世界みたいな事できない。
口を一向に開こうとしないシンタローに痺れをきかせたサービスは、シンタローの頭を右手でグイ、と掴む。
「!?」
驚いているシンタローの口に己を宛がい、シンタローの固く閉じられた口を無理矢理こじ開ける。
シンタローの口内にはサービスのモノが入り、苦い、何とも言えない味がした。
「噛むんじゃないよ、シンタロー。」
チラ、と、サービスの方を見ると、金色の絹糸のような長い髪が、銀色の月に照らし出され、何とも幻想的な写真。もとい、一枚の絵のように見える。
しかし、今、自分の口内に入っている遺物感までは拭い去る事はできなかった。
舌で必死に逃げようとするが、サービスの片手にガッチリ捕まえられてしまっているので、頭さえ引く事ができない。
「んーー!ンムーー!!」
苦しくて、声を出す。
叔父さんのを…自分の中に入っていたモノを口で加えてしまった!
ど、どうしよう!
口の中が気持ち悪い。
ウンウン唸っても、サービスは決して抜こうとはしない。
寧ろ愉しんでいる。
「ホラ、俺だけしか知らないという証拠を見せてご覧?ちゃんと俺を納得させられるなら信じてあげよう。それに。」
ツプ、と、シンタローの蕾に指を入れる。
すると、ソコは物足りないと言うかのように、パクパクと口を開いてサービスの指を誘い込む。
そんなシンタローを見てサービスは言葉を続けた。
ココにご褒美をあげてもいい。
そう艶やかな声で言われて、シンタローはゾクリと身震いした。
欲しいとは、思う。でも、欲しくない、とも思う。
体は既に限界寸前で、早くイキたいと言っているのだが、心は、自分の好きという純粋な気持ちを弄ばれているような気がしてこのままじゃいけない気がするのだ。
俺は叔父さんと肉体関係が持ちたかった訳じゃない。いや、最終的にそうなるのは構わないが、俺はサービス叔父さんと、ちゃんと好きとか嫌いとか、きちんとしてからが良かったのに。
なし崩しで来てしまった今に、シンタローは疑問を持ち始めてしまったのだ。
ジャンの変わりではない、という事は信じる。いや、どちらかといったら信じたい。
シンタローは、それすら自信がない。
一度疑問に思うと、総てが疑問になる。
もしかしたら、この長い特訓の間に溜まった性欲を、ジャンの面影のある自分で満たそうとしているのか。と、そこまで考えてしまうネガティブな自分。
相手なんて、誰でも良かったのかもしれない。
自分じゃなくても。
サービスは綺麗だが、綺麗過ぎて近寄り難い雰囲気がある。
シンタローは、そんな所も好きだった。
クールな叔父の劣情を垣間見れて、さっきまでは嬉しかった。優越感に浸れた。
でも、いきなりこんな。こんなモノを加えろだなんて。
しかも自分が経験者だなんて。
信じて貰えない。
信用していないのか、と思うと、より一層淋しくて惨めな気持ちになる。
瞳を伏せて、黒い睫毛がサービスの視界に入る。
「シンタロー?」
そんなシンタローの異変に気付いたサービスは、シンタローに声をかける。
少しやり過ぎたかもしれないとサービスは思った。
本気で嫌がっているシンタローの口内から、己自身を抜き取ると、シンタローはゴホゴホ、と苦しそうな咳をした。
「サービス叔父さん…」
問い詰めるような瞳。
それを難無く受け流す。
「なんだい?」
「叔父さん、本当はただ、こうゆう行為がしたかっただけなの?相手は本当に俺で合ってる?俺、こんな…こんなのって…」
それは本気の拒絶の言葉。
口の端からサービスの白濁の液体が流れてきて、シンタローは片手でグイ、と拭いた。
はらはらとシンタローの真っ黒な眼から涙がとめどなく溢れる。
ふわ、と温かいものが体に触れた。
一瞬何が起きたか解らなかったが、サービスが、自分を抱きしめている事に気付く。
「シンタロー…すまない。不安にさせたね。俺が先走り過ぎたようだ。」
温かい体温がシンタローを支配する。
どっ、と安心感が湧き出てきた。
「だけれど、これだけは覚えておきなさい。俺は相手を間違ってなどいない。俺の相手はシンタロー。お前だけだ。」
そう言って、赤い舌先で、シンタローの頬を伝う涙をそっと掬い取るのだった。
子供をあやすように、よしよしと、頭を撫でてやれば、安心した顔をするので、サービスはずっと撫でてやる。
「意地悪を言ってすまなかったね。」
それがさっきの、経験者なんじゃないかという問いの事を言っているんだと解る。
肩で息をし、恍惚の表情を浮かべ、目には涙を溜め、己の粗相を詫びる。
サービスの腕につけてしまった己の精。
「随分溜まってたんだな。」
サービスは無表情でシンタローを見る。
怒ってしまったのだろうか?
自分が汚いものをサービスに付けてしまったから。
ビクビクしていると、サービスはシンタローの出した白濁の液を赤い舌先で舐めた。
そして、シンタローの顔を指で持ち上げ、顔にかかったのまで舐める。
「おじさ…汚いから…」
どうしたら良いのか解らず、シンタローは目の焦点を何度も動かす。
「どうして汚いんだい?シンタロー。お前が汚い事は絶対にない。」
寧ろ汚いのは私だ。
お前が私に逆らえない事を解っていて、こんな事をした。
無理強いと変わらない。
私は卑怯だ。
解っていてもお前の体に欲情してしまう。
許して欲しい。汚い私を。
「どうだった?シンタロー。気持ち良かったかい?」
シンタローの視線に自分の視線も合わせる。
シンタローは恥ずかしそうにサービスを見た。
そして、コクリ、と頷く。「そうか…でも、お前だけ気持ち良くなるのは不公平だと思わないか?」
え、と、シンタローはサービスを驚きの表情で見る。
やはり怒ってしまったのか。
しかし、それは間違いだと気付かされる。
サービスがシンタローのズボンをパンツごと下ろす。
そして、自分のコートを脱ぎ、地面に敷いた。
「シンタロー、この上に座ってご覧。痛いだろう?」
「で、でも、そんな事したらサービス叔父さんのコートが…」
戸惑うシンタローを無理矢理抱き上げ、コートの上に乗せる。
そして、後ろを向かせ、手足を付けさせた。
四つん這いである。
「ヒッ!!」
サービスの指が、シンタローの蕾を触る。
シンタローは怯えた声を出した。
「ココ、使った事はあるかい?」
シンタローは髪を揺らしながらぶんぶんと頭を左右に振る。
怖いのか、サービスのコートを強く握りしめていた。心なしか、フルフルと体が震えている。
「じゃあ、ゆっくり慣らそう。」
舐めなさい、とシンタローの口にサービスは指を二本入れる。
「ちゃんと舐めないと、後で痛い思いをする事になるぞ。」
そう言って、指でシンタローの咥内をなぶる。
しかしシンタローは全てが初めて。
どうやって舐めるかさえ解らないのだ。
「口に含んでるだけじゃ駄目だ。キャンディを舐めるみたいに、ホラ、舐めてご覧。」
二本の指を咥内に入れられているので、シンタローの咥内はいっぱいいっぱいだ。
でも。サービスが舐めろと言っているのだから舐めなければ。
シンタローは懸命にサービスの細い指先を舌でねっとりと舐める。
「そうだ。中々上手いじゃないか。」
サービスに褒められて嬉しくなって、シンタローの舌は大胆になってゆく。
咥内にも性感体は存在していて。
「ん、ふぅ、」
徐々に立ち上がってくるシンタローのソコ。
それをサービスが気付かないはずもない。
動かさなかった指をサービスは出し入れし始めた。
じゅぷ、じゅぷ、と、空気の音が出始める。
余程興奮しているのだろうか、シンタローのソコからは先程達したばかりなのに白濁の液がテラテラと滴り落ち、サービスの黒いコートに染みを付けていた。
「そろそろいいか。」
サービスは一言そう呟き、シンタローの咥内から己の指を出す。
ちゅぽん、という音がして、咥内からサービスの指が出たかと思うと、シンタローは物足りなさそうにサービスの指を見た。
サービスの指と、シンタローの舌には名残惜しそうな銀の糸が繋がっていて。
それを断ち切るのは惜しいと思ったが、サービスは濡れた指をシンタローの蕾に持って行き、片手で尻を開き、つぷりと指先を中に入れたのだった。
「ヒッ!」
シンタローが悲鳴を上げる。
そのまま入れるのは戸惑われ、サービスは溜息をついた。
その音に敏感に気付いたシンタローは、ビクビクとサービスの顔色を伺う。
もしかして、呆れられてしまったのだろうか。
悲鳴なんて出すなんて。
処女の女じゃあるまいし、なんて思われてしまったかもしれない。
「あ、あの、サービス叔父さん…ごめんなさい…」
叱られた子供のように謝れば、サービスはフ、と笑ってくれた。
心の中で安堵する。
「謝る事はないさ。俺が急ぎ過ぎた。」
お前の恥態に押さえが効かなくなってしまったんだ。
そう付け加えられて、シンタローは頬が熱くなるのを感じた。
「少しずつ慣らしていけばいい。」
そう言ってシンタローの背中にキスを一つ落とす。
そして、その唇をシンタローの蕾迄持って行き、赤い舌先を蕾の中に入れる。
「や!な、なに!?」
慌てたようにサービスを苦しい態勢で見ると、己の蕾に顔を埋めている。
シンタローは驚愕の表情を浮かべた。
「やめ!叔父さん!サービス叔父さんやめて!!」
美貌の叔父に、そんな事させられない。
そんな汚い所舐めさせる訳にいかない。
シンタローは無意識に腰を引こうとするが、ぐい、と、サービスに引き戻されてしまう。
蕾にヌルリとした生暖かい感触が捩込まれる。
「ひぅ!」
ビクビクッと、鳥肌が立つ。
何とも言えない感覚と、感触。
「や、やめ、汚いから…ッッ…」
涙を瞳いっぱいに溜めながら、シンタローは必死にサービスに聞き入れてもらおうとする。
が、サービスの舌の動きは止まらない。
寧ろ、シンタローが痛がっていないと解って、先程よりも激しい位だ。
「ひゃ、あ、サービスおじさ…」
ビクビクと体を震わせ、コートをきつく握る。
ちゅる、ちゅる、とサービスの舌が出たり入ったりする感覚に、今のシンタローが出来る事は快感にうちひしがれる事だけ。
ちゅ、と、音がして、舌の感触と、音が止む。
「シンタロー。大丈夫か?痛くはないかい?」
恥ずかしさと快感に、顔をほてらせたシンタローに聞く。
「サービス叔父さん…も、俺やだよ。…恥ずかしいし、変なトコ舐めるし…」
いつもの元気は何処へやら。
蚊の鳴くようなか細い声でサービスを咎める。
「痛くは、ないみたいだな。」
サービスは一言そう言うと、細い指先をシンタローの中に入れた。
「んああああッッ!」
初めて入れた時のような悲痛な叫びではない。
明らかに艶を含んだ喘ぎ声。
気持ち良いのか、と踏んで、サービスはヌポヌポと、出し入れをし始めた。
その度にシンタローはなまめかしい、切なそうな声を上げる。
「あ、あ、おじ、サービスおじさ、あ、ッッ…」
コートに顔を埋めて、腰を高く掲げ、掻きむしられるような快感に身を任せる。くるくると中を掻き交ぜられて、シンタローは自分がどうにかなってしまいそうな感覚に襲われた。
「随分解れてきたかな。」
サービスの冷静な声が響く。
熱で浮かされて居るのは自分だけなのでは、と、頭の隅でシンタローは思った。
しかし、その思いも次の瞬間違うと確信した。
ひたり、とサービスの熱いモノが蕾に当たる。
ああ、自分だけじゃなく、サービスも興奮しているのだと解りシンタローは熱い吐息を吐いた。
「シンタロー、いくぞ。」
グ、と、推し進められるサービスの熱い雄。
「ちょ!ま、待って!待っておじさ、あ!あああッッ!!」
確かに準備は調っていた。
だが、初めて男を受け入れるのに、シンタローは恐怖を拭いさってはいなかった。
なのに無遠慮に捩込まれるサービスのソレ。
シンタローの制止の声が虚しく響く。
「ああああ!!」
喉が潰れる程の声を上げてシンタローは除けぞった。
後ろでは、サービスの激しい腰使いの音が聞こえ、サービスはシンタローの想像とは裏腹に荒々しい抱き方をする。
熱い。熱くて痛い。
ビリビリする痛みと、瞳から流れ落ちる涙。
「シンタロー、は、あ」
「おじさ!いた、痛いッッ!サービスおじさ!あ、あ!!」
噛み締めていた唇から血が滲み、鉄の味が味覚を支配する。
萎えてしまったモノをサービスは握り、上下に動かす。
そして、シンタローの良い所を探そうとする。
痛みを早く無くし、快楽に変えてやろうと、サービスの優しさから。
ぷくりとした奥を付く。
「あ、あん!!」
シンタローの声色が変わった。
それを見逃さなかったサービスは、何度も何度も奥を貫く。
「ひゃ、あ!あ!や、な、なんか変!」
甘い痺れが又シンタローを支配した。
ビリビリやってくるエクスタシーと、靄がかかる頭と視界。
「後ろだけで…イケるな?」
後ろから耳元で囁かれ、耳たぶを加えられた。
それがとても気持ち良くて、シンタローの理性なんてものは遥か彼方に吹っ飛んでしまう。
「ホラ、シンタロー。イケるだろう?」
いやに優しく囁かれて、シンタローは飲み込めなかった唾液を唇の端から垂らし、コクコクと、頷く。
もっと、もっと。
激しく抱いて欲しい。
気持ち良くておかしくなってる俺。
後で笑われてもいい。
だから。
顔を後ろのサービスに向ける。
シンタローの唇の中にある赤い舌がチロチロと、サービスを誘うかのようにうごめいた。
サービスも顔には出さないが限界が近いようで。
シンタローのいやらしさに彼も又酔っていた。
「おじさ、サービスおじさ、キモチ、いい」
舌っ足らずの子供のように、しかし、何処か大人のように無意識にサービスを誘う。
誘われれば、サービスのあまのじゃく、もとい女王様精神が湧き出てくる。
ピタ、と、上下に動かしていた手をピタリと、止める。
シンタローが怪訝に思い、上目使いでサービスを見上げた。
「ひゃ!あん!」
次の瞬間、サービスはシンタローの根本を思い切り握り締める。
これじゃ、イケないじゃねーか。
限界まで焦らされたシンタローは、浅ましいと思いながらもイキたいと渇望した。
それでも、サービスの細い指が邪魔してイケない。
イケるか、なんて聞いてきたくせに、これじゃ無理。
出すに出せない。
「な、で…?」
苦しくなってサービスを見れど、サービスは平然としている。
そして、シンタローの背中にキスを一つ落とすと、サービスの熱いモノが、中で一瞬大きく膨らみ、更に熱い液体がシンタローの中に注ぎ込まれた。
「く…ッッ!」
「ひゃ、あああッッ!」
ドクドクと注ぎ込まれるソレ。
シンタローの中の粘膜が、ヒクヒクと、無意識に動いているのが解る。
ズ、と、抜かれ、シンタローは切なそうな溜息を漏らした。
抜いた後も、物欲しげにヒクヒク動く穴にも、もう既に理性なんて切れてしまっているシンタローは恥ずかしいとさえ、思わなくなってしまっていた。
「シンタロー、お前のココの穴、物足りないみたいだな。本当は経験者なんだろう?」
クスリと笑われ、ヒクつく蕾に指を宛がう。
「ひ!」
「誰と寝たんだい?シンタロー。俺に教えてご覧。そんないやらしい体に誰がした?」
「してな…おれ、おれ、サービスおじさんが初めて…ホント…本当だよ…」
まさか疑われているのだろうか。
俺が誰かと寝たって。
そんなの有り得ないのに…。
シンタローは少し悲しくなって濡れた睫毛を数回瞬いた。
どうやったら信じて貰えるんだろう。
俺が叔父さん以外に抱かれた事がないって。
どうやって…。
「じゃあ、俺を信じさせてみろ。」
そう言って綺麗に笑う。
サービスは初めからシンタローが自分以外とシていないと知っていた。
知識もないし、テクニックもない。
又、士官学校に行っていたサービスには解る。
学校がどうゆう所かを。
そんな浮いた事が出来る所ではない。
朝から晩迄殺しの訓練。
就寝時間にもなればクタクタで倒れるように眠りにつく。
クラスメイトと話すのなんて、知識の勉強の休憩時間位。
青の一族という事で、周りは余り近寄っても来ない。
まあ、シンタローの性格なら、それは当て嵌まらないかもしれないが、一般の人間から比べれば、やはり近寄り硬いのはあるだろう。
「ど、どうすれば…いいの?」
怖ず怖ずと、小さい声でシンタローはサービスに聞いた。
「そうだな。…俺のを口で綺麗にしてもらおうか。」
そう言って自身をシンタローの口元に持っていくのだった。
できない、とシンタローは思う。
麗しの叔父の肉体の中で唯一グロテスクなソレ。
しかも、先程迄己の蕾に入っていたのだ。
潔癖症の気があるシンタローには途方もない無茶難題だと言っていい。
手で触るならまだしも口の中に入れるなんて、そんなビデオの世界みたいな事できない。
口を一向に開こうとしないシンタローに痺れをきかせたサービスは、シンタローの頭を右手でグイ、と掴む。
「!?」
驚いているシンタローの口に己を宛がい、シンタローの固く閉じられた口を無理矢理こじ開ける。
シンタローの口内にはサービスのモノが入り、苦い、何とも言えない味がした。
「噛むんじゃないよ、シンタロー。」
チラ、と、サービスの方を見ると、金色の絹糸のような長い髪が、銀色の月に照らし出され、何とも幻想的な写真。もとい、一枚の絵のように見える。
しかし、今、自分の口内に入っている遺物感までは拭い去る事はできなかった。
舌で必死に逃げようとするが、サービスの片手にガッチリ捕まえられてしまっているので、頭さえ引く事ができない。
「んーー!ンムーー!!」
苦しくて、声を出す。
叔父さんのを…自分の中に入っていたモノを口で加えてしまった!
ど、どうしよう!
口の中が気持ち悪い。
ウンウン唸っても、サービスは決して抜こうとはしない。
寧ろ愉しんでいる。
「ホラ、俺だけしか知らないという証拠を見せてご覧?ちゃんと俺を納得させられるなら信じてあげよう。それに。」
ツプ、と、シンタローの蕾に指を入れる。
すると、ソコは物足りないと言うかのように、パクパクと口を開いてサービスの指を誘い込む。
そんなシンタローを見てサービスは言葉を続けた。
ココにご褒美をあげてもいい。
そう艶やかな声で言われて、シンタローはゾクリと身震いした。
欲しいとは、思う。でも、欲しくない、とも思う。
体は既に限界寸前で、早くイキたいと言っているのだが、心は、自分の好きという純粋な気持ちを弄ばれているような気がしてこのままじゃいけない気がするのだ。
俺は叔父さんと肉体関係が持ちたかった訳じゃない。いや、最終的にそうなるのは構わないが、俺はサービス叔父さんと、ちゃんと好きとか嫌いとか、きちんとしてからが良かったのに。
なし崩しで来てしまった今に、シンタローは疑問を持ち始めてしまったのだ。
ジャンの変わりではない、という事は信じる。いや、どちらかといったら信じたい。
シンタローは、それすら自信がない。
一度疑問に思うと、総てが疑問になる。
もしかしたら、この長い特訓の間に溜まった性欲を、ジャンの面影のある自分で満たそうとしているのか。と、そこまで考えてしまうネガティブな自分。
相手なんて、誰でも良かったのかもしれない。
自分じゃなくても。
サービスは綺麗だが、綺麗過ぎて近寄り難い雰囲気がある。
シンタローは、そんな所も好きだった。
クールな叔父の劣情を垣間見れて、さっきまでは嬉しかった。優越感に浸れた。
でも、いきなりこんな。こんなモノを加えろだなんて。
しかも自分が経験者だなんて。
信じて貰えない。
信用していないのか、と思うと、より一層淋しくて惨めな気持ちになる。
瞳を伏せて、黒い睫毛がサービスの視界に入る。
「シンタロー?」
そんなシンタローの異変に気付いたサービスは、シンタローに声をかける。
少しやり過ぎたかもしれないとサービスは思った。
本気で嫌がっているシンタローの口内から、己自身を抜き取ると、シンタローはゴホゴホ、と苦しそうな咳をした。
「サービス叔父さん…」
問い詰めるような瞳。
それを難無く受け流す。
「なんだい?」
「叔父さん、本当はただ、こうゆう行為がしたかっただけなの?相手は本当に俺で合ってる?俺、こんな…こんなのって…」
それは本気の拒絶の言葉。
口の端からサービスの白濁の液体が流れてきて、シンタローは片手でグイ、と拭いた。
はらはらとシンタローの真っ黒な眼から涙がとめどなく溢れる。
ふわ、と温かいものが体に触れた。
一瞬何が起きたか解らなかったが、サービスが、自分を抱きしめている事に気付く。
「シンタロー…すまない。不安にさせたね。俺が先走り過ぎたようだ。」
温かい体温がシンタローを支配する。
どっ、と安心感が湧き出てきた。
「だけれど、これだけは覚えておきなさい。俺は相手を間違ってなどいない。俺の相手はシンタロー。お前だけだ。」
そう言って、赤い舌先で、シンタローの頬を伝う涙をそっと掬い取るのだった。
子供をあやすように、よしよしと、頭を撫でてやれば、安心した顔をするので、サービスはずっと撫でてやる。
「意地悪を言ってすまなかったね。」
それがさっきの、経験者なんじゃないかという問いの事を言っているんだと解る。
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