ティラミス「拍手、ありがとうございます」
チョコレートロマンス「拍手、ありがとうございます」
ティラミス「以下、御礼SSだそうです。よろしければ、ご覧下さい」
チョコレートロマンス「『当サイト名物、叩いて行く度危険度が増えるッ♪』SSです………って、こんなの披露してもいいのか?(こっそり)」
ティラミス「………聞くな、オレに」
洗濯日和 ~マジシン編~
見上げると、目に染み入るような青。
白い雲とのコントラストも、眩しい―――そんな。
天下一品の、秋晴れの朝。
ふんふふふ~~~ん♪♪ と。
鼻歌混じりの、実に上機嫌なご様子で。
鮮やかな手並みでもって、次々と洗濯物を干して行くのは。
堂々たる体躯に、レーシィなシャツの良く似合う、金髪英国紳士。
…………と。
「親父ィッッ!!」
実に平和な(視覚的に、ちょっと妙だが)朝の一幕に。
突如、乱入してきたのは。
艶やかな黒髪を誇る、東洋美人な―――彼が、溺愛してやまない――― 一番上の息子。
「何してんだ、テメッ!!」
………が。
いっそ迷惑なほどの愛情を、一心に注がれている、彼は。
現れるなり、ドスを効かせた声で、そうスゴみ。
「んー? 洗濯物、干してるんだヨ??」
それがどうかした? とか言わんばかりの、アッサリ口調で。
マジックは、キョトン、と。邪気なく、首を傾げてみるが。
「その、手にもってンのはッッ!!??」
「パンツ」
「………誰のッ!?」
「シンちゃんの♪」
――――――みぃん、とした沈黙が。
ほんの数瞬、辺りを支配し。
「勝手に、洗ってんじゃねぇぇ――――ッッ!!」
罵声と同時に、シンタローは。
力一杯、タメ無し眼魔砲を放っていた。
親譲りに、家事の得意なシンタローである。
いつもであれば、忙しい日々の中でも。
自分の下着ぐらいなら、入浴時に、一緒に洗ってしまうのだけれど。
昨日は、仕事がかなり押して。
家にたどり着いたのは、早朝と呼ばれる時間。
そのまま、部屋に入るなり。
バタンキューで、眠ってしまった。
―――まぁ、丁度。今日は、久々の休みであるし。
制服と一緒に洗えばいいかー、とか。
先刻。シャワーを浴びつつ、思っていたのだが。
風呂から、上がってみると。
着替えだけを残し………脱いだ服は一式、その場から消えていて。
思わず血相を変え、駆けつけた次第である。
「………う、だ、だってっ!! 一人分だけ別なんて、不経済でしょぉ??」
頭ごなしに、眼魔砲の洗礼に会い。
ぷすぷすと、黒くくすぶりつつ。
でも割と平気そうに―――ええいっ、この人間離れした中年めッッ!! ―――意見してくる、マジックから。
「いいから返せよッ、触ンなっ、オレが干すッッ!!!」
シンタローは、洗濯カゴを奪い取ると。
――――まったく、油断もすきもあったもんじゃねぇ、と。
ブツブツ、悪態を吐きつつ。
オロオロと謝罪するマジックを、完璧に無視し。
父親以上の、手際の良さで。
さっさっと、籠の中身を片付けていく……………。
「………ねェ、キンちゃん?」
お砂糖タップリ♪ のフレンチトーストに。
更にたっぷり、ハチミツを注ぐという。
見ているだけで胸焼けのしそうな、朝食を摂りつつ。
グンマは、実に可愛らしく。
向かいに座る従兄弟に向かい、小首を傾げた。
「何かー、アレ。”やもめの父親と思春期の娘”の会話に、聞こえるんだケド………」
………気のせいかナ?
更に、反対側に首を傾けた、その意見に。
問い掛けられた、キンタローは。
バターを塗っただけの、トーストを。
コーヒーと共に、飲み下して。
「イヤ。オレにも、そう聞こえる」
―――きっぱりと、断言し。
そのまま、顔を見合わせた従兄弟達は。
………”やもめの父親”だけなら、そのままだったのに、と。
流れゆく雲を、見つめつつ。
とことん不器用な、従兄弟を想い。
つくづくと、溜息をついた。
<終>
○●○コメント○●○ 子離れできない母親と、思春期の娘でも可デス(笑)
それでも、シンちゃんは、娘………(爆)
パンツに名前を書いてそうvv というご感想を下さった方、ありがとうございますvv
コタローちゃんのパンツに書いてるンだから、もちろん、シンちゃんも書かれるでショーね。
マジシンの、パンツにナマエ、な攻防戦も楽しそうですー♪♪
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