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ss
チームサンタ(シンタロー・マジック)


「シンちゃん、お髭は付けちゃ駄目だよ。
せっかくの可愛いお顔が隠れてしまうのはパパ許さないよ!!」

「っるっせぇ~!!黙ってろ!!動かすのは口じゃね~!!手だ!!」

「シ・・・シンちゃん・・・だ・い・た・ん」ジョバ~~

「うお!!何を想像してやがる!!(知りたくないが)
黙って料理を作り続けろと言ってるんだ!!鼻血をどうにかしろ!!
料理につけやがったら二度とてめぇ~には手伝わせないぞっ!」

「なに!?それは困る。せっかくのシンちゃんとの共同作業だからね。
共同作業・・・良い響きだ。共同作業にもいろいろあるからね。
愛には共同作業がつきものなんだよ~。ふふふ」ジョジョバ~~

「てめぇ~!!もうどっか行け!!冬眠・・・いや春夏秋冬眠しとけ!!」

「シンちゃん・・・一年中パパと一緒に寝たいんだね?」ジョジョジョバ~~

「・・・・・・・・・」シンタローは耐えた。そして自分の忍耐力を称えた。
襲い来る疲労感を少しでも軽減させようとマジックを無視しながら
手作りお菓子の数々を生み出し続けることに決めた。

「あ、そうそう、帽子はちゃんとかぶってね。可愛いお顔も隠れないから。」

「ぬぅわんで俺があんな浮かれ赤帽子をかぶらなければならね~んだ!!
サンタの衣装なんて必要ねぇ。普段着のままでじゅうぶんだろ。
だいたいプレゼントを配る時は皆が寝静まってる時だ。服なんて誰も見ね~よ。」

「パパは見るよ!!シンちゃんがサンタ衣装であろうがなかろうが
パパの寝室に忍び込んでくるシンちゃんにパパは眠ってる場合じゃないからね。」

「ニヤニヤしながら鼻血たらしてんじゃね~!!」

「想像するくらい良いじゃないか!パパはシンちゃんと一緒にサンタ組だから
『寝室に忍び込んで来てくれるシンちゃん体験』ができないんだよ。
本当はパパだってシンちゃんに忍び込んできてほしいよ!

だけどプレゼント配る相手はガンマ団の中でも並みの連中じゃないから、
気配を気取られないようにするのは大変なので、パパに手伝ってほしいという
シンちゃんのたってのお願いを断れるわけがないからね。」

シンタローからお願いされるということはレアな体験なので
マジックは口では文句らしいセリフを言っているものの
全身からピンクな空気をほとばしらせている。

それを見たシンタローは思った。マジックをサンタ組に入れておいて正解だったと。
そう、シンタローはマジックをサンタ組に入れることで、夜中にマジックの部屋へ
自分から忍び込むという危険な行為を回避することに成功したのである。

マジックはマジックで、皆の部屋に忍び込んだシンタローがその部屋主に
捕らえられてあんなことやそんなことをされては一大事!!
パパが可愛いシンちゃんを守らなければ!!とばかりに張り切っている。

そんなお互いの思惑にそれぞれが気づくこともなく2人は作業を続けている。

「ありがとう。シンちゃん。」突然マジックが真剣な顔で呟いた。

「なんだよいきなり・・・?」怪訝そうにシンタローが聞く。

「パパを頼ってくれて、ありがとう。」

「ケッ」照れくさそうに顔を背けるシンタロー。

「パパは『寝室に忍び込んで来てくれるシンちゃん体験』はできないけど
『シンちゃんの寝室に忍び込むサンタパパ』は何度も体験してるから我慢するよ。」

「なにっ!?」ぎょっとしてこちらをむくシンタロー。

「もちろん忍び込むだけなんて勿体無いことはしていないよ?
可愛いシンちゃんが目の前で無邪気に眠っているというのに
プレゼントを置いてくるだけなんてパパができると思うかい?」
フフンとほくそ笑みながら鼻血をたらすマジック。

「思う!!というか思いたい!!プレゼントを置いただけだと
そう言ってくれ・・・。俺のお願いは断れないんだろ・・・?」

「シンちゃんのお願いは断りたくないけど・・・・
パパ嘘つくなんて悪い子になりたくないから正直に言うよ。
シンちゃんのほっぺにスリスリして額やほっぺやあちこちにチュ~して
一緒のお布団に入り込んで添い寝してから・・・」

「それ以上何も言うな。俺、立ち直れなくなりそうだから。」
それって子供の頃の話だよな?と聞きたい気持ちと聞いてはいけない予感に
額からは嫌な汗、目から大量の涙をながすシンタロー。

「ところでシンちゃん?お菓子はそんなに必要なのかい?
もうずいぶん作ったのでじゅうぶんじゃないのかい?」

「駄目だ。グンマのやつが、出来れば何度も見たくない柄の
バカでかい靴下を用意してやがった。しかもみんなのぶんまでな。
その靴下いっぱいにお菓子を入れてもらうとほざいてやがった。

キンタローもサンタのことを興味深そうに聞いてきたし
密かに期待してる感じだったからな。こんなもんじゃ全然足りね~。
・・・ということで口を動かす前に手を動かしとけ!」

「シンちゃん・・・だ・い・た・ん」

「てめぇ~は今すぐ眠りやがれ!!」ちゅど~~ん

「シンちゃ~ん!!おやすみのチュ~~~」という
マジックのセリフが遠のいて行くのを感じながら
まだ終わらぬお菓子作りにせいをだすシンタローだった。

この時シンタローは思った。マジックをサンタ組に入れたのは不正解だったと。
最初から1人で準備するべきだったという後悔を胸に秘めお菓子作りは続く。
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