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ss
ハロウィーン(パプワ島の方々)


その日は島中から、たくさんのお客さんがやって来ていた。

「やっほ~!パプワく~ん!遊びに来たよ~。」
「リキッドくん!お菓子をくれなきゃ10円キズつけちゃうよ~」

「いらっしゃい、エグチくんとナカムラくん。はい、お菓子だよ。」

「わ~い!ありがと~!」「ありがと~。」

微笑ましく眺めているリキッドは肩をちょんちょんとつつかれたので
振り返るやいなや大絶叫した。そこには溶けかけたイトウくんがいた。
イトウくんに驚き後ずさったリキッドに後から黒タイツを頭に被された。
もうすでに声にならない悲鳴を上げているリキッド。

「どう~お~?私の捨て身のイタズラは?さっき海に入ってきたの。」
「私は脱ぎたての黒タイツをプレゼントしてみたの~。喜んでくれた?」

「はっはっは。イタズラがすぎるぞ。イトウくん、タンノくん。」

「やだ~。今のはほんの可愛いイタズラよ~。パプワくん。」
「私のはイタズラじゃないわよ。プレゼントしてあげたんだから~。」

「二人ともリキッドは固まってるから僕がお菓子をあげるぞ!」

「わ~ありがとう!パプワくん。」「ありがとう~。嬉しいわ~。」

そうこうしているうちに時間が過ぎ、お客の足も途絶えた頃、
やっと復活したリキッドは夕食の準備にとりかかろうとした。
するとパプワとチャッピーのために作っておいたお菓子が
少しだけ残されていたことに気付いた。

「パプワ・・・チャッピー・・・もしかして不味かったのか?」

「そんなことはないぞ!なっ、チャッピー?」「わう!」

「はっ!?さては俺のために残してくれたんだな!!
ありがとう!!ではさっそくいっただっきま~~す!!」

んばばば~~~!!ドゴン!!わう!ガブリ!!ドピュ~~~!!

「あの、パプワさん?どうして俺は蹴られたうえに噛まれたの?」

「あれは僕とチャッピーのお菓子だぞ!人の物に手を出すなんて
とんだ家政婦だな!!全く油断もできないぞ。」「わう!」

リキッドは流血したまま意識が遠くなりそうな頭で考えた。
パプワが今まで自分のために作られたお菓子を残すことはなかった。
・・・と、いうことは・・・あのお菓子は・・・きっと・・・。


「シンタロー、お前は大人だけどイタズラっ子だからな!
僕達がわざわざお前のためにお菓子を残してやったんだぞ。
今からお前の変わりに食べてやるから、イタズラするなよ!」

リキッドには聞こえないほどの小さな声の呟きに「わう」と
パプワを気遣うような声で傍らにいたチャッピーが鳴いた。
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