初めて、愛という存在を知った。
初めて、人を愛するということを知った。
『マーカーは、火となかよしなんだね』
幼い子供が無邪気に笑った。
きっと、あの瞬間を私は忘れないだろう。
忌み嫌われた能力。
ガンマ団に入っても恐れられ続けた能力。
ある一部には認められ、私にも仲間ができた。
しかし、やはり、恐れられていた。
炎術使い。
しかし、幼い子供は無邪気に笑い、
『マーカーは、火となかよしなんだね』
そう、言ったのだ。
恐れる素振りを微塵も見せず。
懐かしい、夢を見た。
久しく夢など見なかったのに。
見た夢は、私の中の良い記憶。
「仲良し、か」
指先に炎を宿し、小さな蝶を作り出す。
それを放てば炎の蝶はひらひらと部屋の中を飛び回る。
アレが、人を殺す事もできるというのに。
今なら、あの子供だった方も、恐れるだろうか。
「あなたは、火を恐れますか?」
は?
黒い髪がサラリとゆれる。
報告書を届け、しばらく雑談をかわし、唐突な問い掛け。
困惑して当然。
それでも何となく、この口は言葉を発していた。
「火を、恐れますか?」
指先から作り出した炎の蝶が部屋の中を舞う。
シンタロー様は、
「別に。正しく使えばこれ以上便利なもんねぇだろ」
と言いながら蝶を目で追っている。
やはり、少しは恐れているのだろうか。
蝶の姿をしていても炎にかわりはないのだ。
「相変わらず綺麗だよな、マーカーの作る蝶」
え?
恐れなど、欠片も見せずに。
「…人を、殺すこともできるのですよ」
ソレは簡単に。
歩く事と同じように自然に。
それでも、綺麗だといえますか?
「生かす事も、できるさ」
瞬きをする。
私は考えたこともない。
私の炎が人を生かすなど。
「マーカーは、使い方を知ってるだろ。だから」
マーカーの火は恐くないよ。
シンタロー様が笑う。
幼いときと、何ら変わらない笑顔で。
マーカーの炎は俺を守ってくれるから。
だから恐くないよ、今も昔も。
そう言った貴方を、私は心から愛しているのです。
忌み嫌われし能力は、貴方を守る力。
貴方の敵を、殺す力。
この炎は呪われし力。
瞬く間に人を殺す力。
けれど、愛する人を守れる力。
愛する人しか守れぬ力。
END
マカシン。
マーカーは難しい。
大好きですけどね。
いまいち分かりにくいし、まとまりないし。
まいったね★
06.7/1
初めて、人を愛するということを知った。
『マーカーは、火となかよしなんだね』
幼い子供が無邪気に笑った。
きっと、あの瞬間を私は忘れないだろう。
忌み嫌われた能力。
ガンマ団に入っても恐れられ続けた能力。
ある一部には認められ、私にも仲間ができた。
しかし、やはり、恐れられていた。
炎術使い。
しかし、幼い子供は無邪気に笑い、
『マーカーは、火となかよしなんだね』
そう、言ったのだ。
恐れる素振りを微塵も見せず。
懐かしい、夢を見た。
久しく夢など見なかったのに。
見た夢は、私の中の良い記憶。
「仲良し、か」
指先に炎を宿し、小さな蝶を作り出す。
それを放てば炎の蝶はひらひらと部屋の中を飛び回る。
アレが、人を殺す事もできるというのに。
今なら、あの子供だった方も、恐れるだろうか。
「あなたは、火を恐れますか?」
は?
黒い髪がサラリとゆれる。
報告書を届け、しばらく雑談をかわし、唐突な問い掛け。
困惑して当然。
それでも何となく、この口は言葉を発していた。
「火を、恐れますか?」
指先から作り出した炎の蝶が部屋の中を舞う。
シンタロー様は、
「別に。正しく使えばこれ以上便利なもんねぇだろ」
と言いながら蝶を目で追っている。
やはり、少しは恐れているのだろうか。
蝶の姿をしていても炎にかわりはないのだ。
「相変わらず綺麗だよな、マーカーの作る蝶」
え?
恐れなど、欠片も見せずに。
「…人を、殺すこともできるのですよ」
ソレは簡単に。
歩く事と同じように自然に。
それでも、綺麗だといえますか?
「生かす事も、できるさ」
瞬きをする。
私は考えたこともない。
私の炎が人を生かすなど。
「マーカーは、使い方を知ってるだろ。だから」
マーカーの火は恐くないよ。
シンタロー様が笑う。
幼いときと、何ら変わらない笑顔で。
マーカーの炎は俺を守ってくれるから。
だから恐くないよ、今も昔も。
そう言った貴方を、私は心から愛しているのです。
忌み嫌われし能力は、貴方を守る力。
貴方の敵を、殺す力。
この炎は呪われし力。
瞬く間に人を殺す力。
けれど、愛する人を守れる力。
愛する人しか守れぬ力。
END
マカシン。
マーカーは難しい。
大好きですけどね。
いまいち分かりにくいし、まとまりないし。
まいったね★
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