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一緒に泣いたり笑ったり。

ずっとずっとそうしたいって。

僕はずっと前から思ってたんだ。

でも、僕だけだったのかな。

だって、僕は見てない。

だって、シンちゃんは見せてくれない。




シンちゃんの泣き顔。




僕は見てない。

シンちゃんが泣いた顔なんて。

本当に小さい時に見ただけ。







「どうかしたのか?グンマ」
「…キンちゃん」

ある日突然出来た僕の従兄弟。
あんなに攻撃的だった瞳は、今はとても優しい。
見る人によっては冷たく見えるみたいだけど、僕やシンちゃんには優しく見える。
アラシヤマ君が相手だとこの上なく冷たい。

「シンちゃんの泣き顔」

見た事ある?
「シンタローの?」
うん。
キンちゃんは暫く考え込む。

「…アイツの中にいた頃なら何度か」

…僕の知らない所で、泣いてたんだね。
僕はよくシンちゃんの前で泣いて、怒られた。
でも、シンちゃんは僕が泣き止むまで側にいてくれた。
それが凄く嬉しかったんだよね。
「シンタローの泣き顔が見たいのか?」
キンちゃんに聞かれて、

「…そう、かな?一緒に泣いたり笑ったりしたいんだ。でもシンちゃん僕の前で泣いてくれないから」

「シンタローは弱い自分をさらけ出す事が嫌いだからな」

それは、仕方ないな。
うん、その上意地っぱりだし。

「俺は、見たくないがな」

「え?」
「俺はシンタローの泣き顔は見たくない」

苦笑混じりの顔。

「俺はシンタローの笑顔が見れればそれで良い」

あぁ、そっか。
僕もシンちゃんの笑顔を望んでたんだ。
シンちゃんが笑ってくれてたら、他には何も望まないって。
そう思ってた。


小さい頃はシンちゃんも僕の前で泣いてた。
でも、シンちゃんが泣くと僕まで悲しくなっちゃって。
いつのまにか僕まで泣いちゃってた。

だから、シンちゃんは泣かなくなったのかも知れない。
シンちゃんは優しいから。

「そう、だね」

キンちゃんが不思議そうな顔をする。
僕は、にっこり笑って、

「僕も、シンちゃんの笑い顔が見れれば、それで良いや」

シンちゃんが笑ってくれてたら、僕も笑えるから。

「笑顔が見れれば、それで良いよね」
「…あぁ」

二人で笑い合う。
僕はにっこりと。
キンちゃんは微笑。
僕達はシンちゃんが大好きなんだ。
シンちゃんの事が大好き。

昔は困らせたくなくて。
泣いて欲しくなくて。

それなのに、いつの間にか僕は欲張りになってたみたい。

笑ってくれてたら、他には何も望まないって、思ってたのに。

シンちゃん、泣かないで。
でも、泣きたくなったら、泣いても良いよ。

でも、でもね。
一人で泣いたりしないでね。

僕は、シンちゃんに笑ってて欲しいんだ。
だからこそ、シンちゃんが嬉しいときも辛いときも一緒にいたいんだよ。

一緒に泣いたり笑ったり。

僕だけじゃなくて、キンちゃんだって、シンちゃんが頼ってくれたら嬉しいんだからね。







「…二人で、何してんだよ」

少しすねたようなシンちゃんの声。
僕とキンちゃんはまた笑い合う。
普段忙しくて構ってくれないくせに、仲間はずれにするとすねるんだもん。


「僕達はシンちゃんが大好きって話してたの。ね、キンちゃん♪」
「あぁ、そうだな」


「…あぁ、そうかよ」
シンちゃんがちょと赤い顔で僕等の前の椅子に座る。


シンちゃんの笑顔が。
シンちゃんが。

「だ~いすき★」


コレだけは間違いないよ。

END


まとまりがない、ごめんなさい。
泣き顔はもう良いの?って感じ。
シンちゃん出せないかと思いました。

05.12/5





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