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srs
「なぁ、ロッド」

背後から声。
背中合わせで座ってるシンタロー様。
俺に体重を掛けるように、シンタロー様は座ってる。

「な~んですか?」

少しだけ首を後ろに向ける。
シンタロー様の黒い髪しか見えない。

「もしも」

もしもの話だぞ?
繰り返すシンタロー様に苦笑して続きを急かす。
少し、沈黙が続いた。


「殺してくれって言ったら、どうする?」


思考が止まった。
頭が真っ白になった。
暫くして、コツンとシンタロー様の頭が背中を叩く。
動揺が伝わらないように、明るく振る舞った。

「お断りしますよ。大体、そんな事したら一族の方々に何回殺されるか分かったもんじゃないですよ」

何とか、笑った。
そっか。
シンタロー様の呟きが聞こえた。
最初は背中合わせじゃなくて、正面にいて欲しいと思ってた。
今は、背中合わせで良かったと思っう。

「冗談だよ、ロッド」

背中に預けられていた体重が一瞬消える。

「お前にそんな事頼まないよ」

ふわりと、腕が回されて、後ろから抱き締められた。
この人は、優しいから。
俺にそんな酷な願いはしない。
けど、だけど。
もし、もしも。

「泣くなよ、ロッド」

この人の願いを叶える人が、現れたら?
もしも、シンタロー様を、失ったら?
苦しい。
辛い。
視界がボヤける。
温もりだけが、現実の様で。


「ごめんな」


あぁ、この人を失いたくない。
けれど、いつかその日は来るんだ。
優しいこの人は俺に言ったりはしないけど。

俺はいつか、失う。
この人を。


「愛してます、シンタロー様」


回された腕を握る。
離れていかないように、失わないように。
温もりを、忘れないために。

END


ロドシンがハレシンの次に好きです。
マイナー好きですみません。
ロッドはもっとお茶らけてる方が好きです。
自分で書いといてなんですが…

05/11.6
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