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sro
風もない。
雲もない。
青い空。
照りつける太陽。





暑くてありえない。
いやいや、ありえちゃってんだよ。
あまりの暑さにシンタローの頭は混乱していた。





夏の暑さは確実にシンタローを襲っていた。
しかも、なんと悲しいことか。
どっかの馬鹿な科学者(仮にJとしておく)が実験を失敗させ、爆発させた。
そのせいで、冷房故障。
つけると冷やすどころか暖める。
今日一日はどうやら直りそうもない。
しかもその科学者J(仮)は『あはは。ごめん☆』と言い残し笑いながら去って行ったという噂だ。

「あらあら、暑そうですね、シンタロー様」

暑そうですね、じゃない。
暑いんだ。
口に出す事さえ今のシンタローにはもったいない。
こんな突っ込みで体力を減らしている場合じゃないのだ。
長い髪は暑くて仕方ない。
高いところでポニーテールにされ、首に触れないように器用にお団子ができている。
赤い総帥服は脱がれ、シャツ一枚。
それでも暑く、ボタンは五つあけてある。

「ちょっと、セクシー過ぎですよ」

パタパタと持ってきた報告書でシンタローに風を送る。
そよそよと送られてくる風は、

「ぬるい…」

温かい空気を混ぜて、送るだけだった。
ロッドは苦笑して、手を止めた。
しょうがないですねぇ、と笑って窓に近づく。

「…あ、涼しい」

冷たい風がシンタローの背中に触れた。
何で?と振り向けばロッドが立っていた。
にっこりと笑ったロッドは、

「冷たい風、送ってあげますね」

便利だ。
シンタローはロッドを尊敬しかけた。

「夏は便利だな」

涼しさにうっとりしながらシンタローが笑う。
ロッドは、

「お代は体でいただきますよ★」

バッチコーン☆
ウインクが飛んできた。





涼しい風に吹かれながら、少しげんなりした。


END


ロドシン。
捺樹の家には扇風機がありません。
うちわか自然かクーラーか。
ロッド、風使いだから、冷たい風起こせますよね?

06.7/28
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