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~できると思ってたのに~

キ「今日は…6月2日か」

グ「うん、そうだねー」

キ「大安、だ」

グ「へー、詳しいねキンちゃん」

キ「結婚式を挙げるなら今日のような日がもっとも良き日だ。ちょうどジューンブライドだしな」

グ「へー…」

キ「俺は挙式をするならやはり教会だと思うのだが。シンタローの髪は黒く艶やかだから、白いドレスによく映えるだろうな。丘の上の教会で鐘の音に祝福されたいものだ。いや、しかし和式も捨てがたい。白無垢姿のシンタローの横で共に三三九度を飲み交わすのもわ(以下略)」

グ「ふぅーん…ねぇキンちゃん。その前に男同士は結婚できないんだよ」

キ「な、ななな何をいっているんだグンマ。いやいやそんなはずは…今日は大安なんだぞ。いいか、今日はたいあ…」

グ「大安でも仏滅でも無理だよ」

キ「な、なんだってぇぇぇ!?(がびーん)」


 ・終・

愛があればなんでも出来るんだと信じていたキンタロー(4歳)。


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見上げればふわりふわりと真っ白な雲が浮かんでいる。
僕はそんな青空の下で、芝生の上にぽつんと座っていた。
きっと今の僕は「青空と緑と美少年」というとっても絵になる構図だと思う。
まぁ、僕の場合は美少年すぎるからどこにいても絵になるんだけどね。
と、思ってみても話す相手が誰もいないので、雲に向かって話しかけてみた。心の中でだけど。

ごろん。

そのままふわふわした雲を目で追っていたら、視界がぐるりと回って空が少し遠くなった。
どうやら見上げすぎて後ろにころっと倒れちゃったみたい。
僕ってばとんだドジッ子だ。
せっかくだからぐっと手足を伸ばして大の字になってみた。
清々しかったけれど、そんなに楽しくはなかった。

「あーぁ、つまんないや」

僕は不満そうに言葉をはきだした。
けれど誰もいないので反応も何も返ってきやしない。
完全に独り言だ。
よけいにつまらないしなんだか寂しくなった。

「おにいちゃん、はやく仕事終わらないかなー」

もう一度つぶやく。また独り言だ。
独り言を言うなんてまるでアラシヤマみたいだなー、なんて思ってしまったから僕は少し(いや、かなり)嫌な気分になった。
気分転換のつもりでごろりと体ごと横に向けば、綺麗に整えられた芝生の色が目の前に広がる。

(でも、今僕が見たいのはこんなんじゃないんだ)

僕は目を閉じた。
次に目を開くときは兄がいるようにと願いながら。


 ・終・

お仕事中のシンタローさんを邪魔しないようにお外で待ってるコタちゃん。
この兄弟はお互いにお互いのことを大切に思い、依存しあっていると思う。


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 ★☆ワンクッション☆★

この先の小咄は、グンちゃんとシンタローさんは今は従兄弟じゃなくて兄弟なんじゃないか?という妄言から生まれた小咄です。
南国終盤でグンマの本当の父親はマジックだと分かり、そしてシンタローさんも血の繋がりはないが「お前は私の息子だ」と、この先もマジックとは本当の親子です。
この二人の父親は同じマジックなので……ってことは兄弟なんじゃねーの?
しかもこの二人っと同じ5月生まれだけど、グンちゃんのが早いから…グンマがお兄ちゃん!
シンタローさん弟でグンマがお兄ちゃぁぁぁぁぁあん!!

そんな暴走で出来た小咄なので、ぷっ、何その妄想って方は見なかったことにしてください。


では、どうぞ!



~グンマお兄ちゃんとシンタローくん~

グ「と、いうことで!」

シ「…何がだよ」

グ「これからは僕のことをお兄ちゃんと呼びなさい!」

シ「はぁ?嫌に決まってんだろ」

グ「えー何で!だってよくよく考えてみたら、今の僕とシンちゃんっておとーさまが同じ人だから兄弟なんだよ!」

シ「だからって何でお前が兄貴になるんだよ」

グ「だってほら、僕のが誕生日早いじゃない」

シ「つっても、12日早いだけじゃねぇか」

グ「でも僕のが早いのは事実だよ、だから僕がお兄ちゃん!ね、お兄ちゃんだから頼って良いんだよ?」

シ「お前に頼る日は来ねぇよ。って、何で両手広げてんだよ」

グ「え?お兄ちゃんらしく弟を抱擁しようかと思って?」

シ「しなくていい!閉じろ!」

グ「ほら、シンちゃん!お兄ちゃんの胸に飛込んできても良いんだよー」

シ「話を聞けぇぇぇ!!」

 ・終・

シンタローさんのお兄ちゃんになったらグンちゃんは喜んで無駄に張り切ると思う!


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~グンマお兄ちゃんとシンタローくん・その2~

キ「……何を、やっている」

シ「キンタローいいところに!とりあえずこいつを何とかしてくれ!」

キ「何とか、と言われてもな…グンマ、何をやっているんだ」

グ「何って…兄弟のスキンシップ?」

シ「俺に聞くな!そしていい加減その広げた手をどうにかしろ!」

キ「兄弟…と、言ってもここにはコタローがいないというのにどうやって兄弟のスキンシップを取るんだ?」

グ「え?だからシンちゃんとだよー」

キ「…お前たちは兄弟ではなく従兄弟だろう」

グ「ところがどっこい違うんだよね!僕のおとーさまとシンちゃんのおとーさまは同じマジックおとーさまでしょ?だから僕たちは兄弟なんだよ!」

キ「……確に、そう言われれば一利あるな」

シ「…お前もあっさり納得するのかよ」

グ「だから僕ね、お兄ちゃんらしくシンちゃんをぎゅってしてあげようと思ったんだ。ほら、兄弟のスキンシップって大切でしょ?」

キ「ああ、確にそれはそうだな」

シ「え、それも納得!?今の内容でちょっとはおかしいなって思うとこあるだろ!」

グ「だからほら、お兄ちゃんの胸に飛込んでおいでー」

シ「行かねぇよ!だからその手を止めろってグンマ!」

キ「………、」

シ「な、何だよキンタロー…って、何でお前が羨ましそうにこっち見てんだよ!おい、だから何でお前まで両手広げてこっちに迫ってんだ!飛込まねぇぞ!絶対飛込まねぇからな!!ちくしょう負けるもんかぁぁぁ!」

 ・終・

前門のグン、後門のキン。
そしてキンちゃんは兄弟がちょっと羨ましくなりました。
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