種取り揃えております(マジックとグンマ)
「士官学校の制服シンちゃん、総帥服シンちゃん、南国シンちゃん。
他にも小さい頃のシンちゃんとか…」
「おとーさまったら~。そんなもの作ってるからアンケートの改善点1位に
『前総帥のバカなところ』が選ばれるんだよ」
連戦連敗(マジシン?)
負けっぱなしは性に合わない。だけど勝てない人がいる。
「シンちゃん今日も可愛いね~」
「ッ!! 人の尻を触るな!」
こんなのが覇王だなんて何かの冗談じゃないのか。
常備品(マジシン)
「コンd」
「死ね死ね死ねええぇぇぇっっっ!!!」
ネタ切れ(マジシン)
「四十八手はやりつくしたし…」
「普通にしろよ普通に」
直筆サイン入り(シンタロー。マジシン)
たまたま時間が空いて暇だったので、ネットを流れていたら
マジックの書いた本の予約販売が行われているサイトにぶち当たった。
抽選で直筆サイン入りの本がもらえるらしい。
くだらないと思ってページを閉じたが、言葉に出来ない苛立ちがつのり
ついさっきマジック本人でウサ晴らししてきた。
焦げた親父を見てスッキリ……するはずだったのにそうでもない。
なんで俺ばっかり振り回されてて、なんでこんなにもあいつのことを気にしてるのか。
突き詰めて考えるほど余計にこんがらがってイライラして、結局どうにもならなくなった。
傾ぐ(マジック→シンタロー)
シンタロー、お前は彼とは違うよね?
お前だけは私を棄てていくはずがないものね?
最後には私のところへ帰ってきてくれるはずでしょう?
なのにお前は赤を選ぶの?
お前だけは私を裏切らないと思っていたのにな。
舐める(マジシン)
「あの獅子舞親父めええ! 年下だからってナメやがって!」
「ええええ!? シンちゃんを舐めていいのはパパだけでしょッ!?」
「お前の舐めるとハーレムのナメるは違う! こじれるから黙ってろ!」
忙しいんだ、後にしろ!(マジック、ハーレム、サービス)
「まったくお前たちときたら……何度言えばわかるんだ。あれほど仲良くしなさいと…」
マジックの背後で電話が鳴った。それでも続くお説教に恐々とハーレムが言った。
「…兄貴、電話……」
舌打ちをしながら受話器を手に取るマジックに、双子はこっそりと肩の力を抜いた。
かれこれ30分は叱られている。
「まったくこんな時に…私だ。内乱? そんなもの放っておけ。今は弟の情操教育が優先だ」
「いや…別に俺たちは……なあ? サービス」
「うん……」
振り返ったマジックの両目が爛々と光っていたので、
双子は項垂れて大人しくすることに決めた。
「とにかく、今は家庭の問題で忙しい。説教が終わるまでなんとかしろ。わかったな」
無理な注文をつけて電話を切る長兄。
こうなったらマジックの気が済むまで叱られるしか道は残されていない。
ハーレムとサービスはあと1時間は続くであろうマジックの説教を思ってため息をついた。
嫌な光景(ハーレム、マジック、シンタロー)
「あっ! 兄貴ずりーぞ! ひとりで何食ってんだよ!」
「……『ただいま』くらい言いなさい」
「そんなことより俺にもそれよこせ!」
「…これが最後のひとつなんだよ。ほら、はんぶんこにしてあげるから」
言って大きいほうを弟に与えるマジック。満面の笑顔でそれを受け取るハーレム。
二人の年齢を足せばちょうど百歳。
「…アンタらいくつだ……」
そして複雑な胸中の息子がひとり。彼もまた同じようにほかほかの肉まんを頬張った。
鎖骨(マジシン)
昂ぶった身体にきつく吸い付かれ、赤くて小さな跡を残された。
喘ぎながら「それ以上つけたらっ……殺す…!」と涙目で訴えたら
「殺して良いよ」とさらに跡をつけられた。
嗚呼、殺す暇も惜しいよ。もっともっとアンタを頂戴。
愛情の押し売り(マジックとシンタロー)
「シンちゃんったらほんとにほんとに可愛い~!」
ふくふくとやわらかい頬にキスを落としながら抱きしめると、
息子は手をつっぱらせてこう言った。
「もう、パパ! 僕は可愛いんじゃなくて格好良いの! わかった?」
頬を膨らませて主張する姿はやはり恰好良いというよりは可愛かった。
ホームシック(シンタローとマジック)
「俺も……一緒に帰っていい………かな…」
マジックは驚いたようにシンタローを振り返った。
腕の中で眠る子供を抱きなおし、彼は諭すように言った。
「何言ってるのシンちゃん。当たり前でしょ」
「…でも、俺は…アンタの子供じゃないし……人間でもないし…それなのに」
コタローを片手で抱きかかえ、うなだれるシンタローの頭を引き寄せる。
バカだねぇ、と呟いて。
いつもなら激昂する言葉にすら反応せず、シンタローはされるがままになっていた。
「言ったじゃない。お前も私の息子だよ」
だから一緒におうちに帰ろう。キンタローやコタローも、皆で。
お前の帰る処はひとつしかないのだから。
揃って踏み出した一歩は家族になるための始まりの一歩。
どこで道を間違ったんだ・・・(マジック)
父が死んだあの時のような気がするし、
彼に出会ったあの瞬間だとも思う。
もしかしたらあの子が私の元に来てくれた5月の終わりなのかもしれない。
でも実際は、この両眼に力を宿して生まれた日だと知っている。
焼きたてホカホカ(グンマ、キンタロー、マジック)
通路にシンタローの眼魔砲を真っ向から受けたマジックが転がっていた。
ホコホコと煙が燻っているところを見るに、さほど時間は経っていないらしい。
「焼きたてというか焦げたてだよね」
「そうだな」
持っていたボールペンで黒焦げの半死体をつつく二人。
「グンちゃん、キンちゃん、見てないで助けて…」
ふざけんな、バカヤロー(マジシン?)
「お前も私のことが嫌い?」
そんな顔で言われたら嫌いとも好きとも言えなくなるじゃないか。
義理でも何でも、三親等以内の関係(マジック→シンタロー)
「お前が何者であっても、私の息子であることに変わりはないよ」
薫風(マジック)
木陰で眠るハーレムを抱き上げると、春風のようなふわりとしたにおいが鼻先をくすぐる。
すやすやと眠る弟を連れてお日様の下を歩く春の日のことだった。
「士官学校の制服シンちゃん、総帥服シンちゃん、南国シンちゃん。
他にも小さい頃のシンちゃんとか…」
「おとーさまったら~。そんなもの作ってるからアンケートの改善点1位に
『前総帥のバカなところ』が選ばれるんだよ」
連戦連敗(マジシン?)
負けっぱなしは性に合わない。だけど勝てない人がいる。
「シンちゃん今日も可愛いね~」
「ッ!! 人の尻を触るな!」
こんなのが覇王だなんて何かの冗談じゃないのか。
常備品(マジシン)
「コンd」
「死ね死ね死ねええぇぇぇっっっ!!!」
ネタ切れ(マジシン)
「四十八手はやりつくしたし…」
「普通にしろよ普通に」
直筆サイン入り(シンタロー。マジシン)
たまたま時間が空いて暇だったので、ネットを流れていたら
マジックの書いた本の予約販売が行われているサイトにぶち当たった。
抽選で直筆サイン入りの本がもらえるらしい。
くだらないと思ってページを閉じたが、言葉に出来ない苛立ちがつのり
ついさっきマジック本人でウサ晴らししてきた。
焦げた親父を見てスッキリ……するはずだったのにそうでもない。
なんで俺ばっかり振り回されてて、なんでこんなにもあいつのことを気にしてるのか。
突き詰めて考えるほど余計にこんがらがってイライラして、結局どうにもならなくなった。
傾ぐ(マジック→シンタロー)
シンタロー、お前は彼とは違うよね?
お前だけは私を棄てていくはずがないものね?
最後には私のところへ帰ってきてくれるはずでしょう?
なのにお前は赤を選ぶの?
お前だけは私を裏切らないと思っていたのにな。
舐める(マジシン)
「あの獅子舞親父めええ! 年下だからってナメやがって!」
「ええええ!? シンちゃんを舐めていいのはパパだけでしょッ!?」
「お前の舐めるとハーレムのナメるは違う! こじれるから黙ってろ!」
忙しいんだ、後にしろ!(マジック、ハーレム、サービス)
「まったくお前たちときたら……何度言えばわかるんだ。あれほど仲良くしなさいと…」
マジックの背後で電話が鳴った。それでも続くお説教に恐々とハーレムが言った。
「…兄貴、電話……」
舌打ちをしながら受話器を手に取るマジックに、双子はこっそりと肩の力を抜いた。
かれこれ30分は叱られている。
「まったくこんな時に…私だ。内乱? そんなもの放っておけ。今は弟の情操教育が優先だ」
「いや…別に俺たちは……なあ? サービス」
「うん……」
振り返ったマジックの両目が爛々と光っていたので、
双子は項垂れて大人しくすることに決めた。
「とにかく、今は家庭の問題で忙しい。説教が終わるまでなんとかしろ。わかったな」
無理な注文をつけて電話を切る長兄。
こうなったらマジックの気が済むまで叱られるしか道は残されていない。
ハーレムとサービスはあと1時間は続くであろうマジックの説教を思ってため息をついた。
嫌な光景(ハーレム、マジック、シンタロー)
「あっ! 兄貴ずりーぞ! ひとりで何食ってんだよ!」
「……『ただいま』くらい言いなさい」
「そんなことより俺にもそれよこせ!」
「…これが最後のひとつなんだよ。ほら、はんぶんこにしてあげるから」
言って大きいほうを弟に与えるマジック。満面の笑顔でそれを受け取るハーレム。
二人の年齢を足せばちょうど百歳。
「…アンタらいくつだ……」
そして複雑な胸中の息子がひとり。彼もまた同じようにほかほかの肉まんを頬張った。
鎖骨(マジシン)
昂ぶった身体にきつく吸い付かれ、赤くて小さな跡を残された。
喘ぎながら「それ以上つけたらっ……殺す…!」と涙目で訴えたら
「殺して良いよ」とさらに跡をつけられた。
嗚呼、殺す暇も惜しいよ。もっともっとアンタを頂戴。
愛情の押し売り(マジックとシンタロー)
「シンちゃんったらほんとにほんとに可愛い~!」
ふくふくとやわらかい頬にキスを落としながら抱きしめると、
息子は手をつっぱらせてこう言った。
「もう、パパ! 僕は可愛いんじゃなくて格好良いの! わかった?」
頬を膨らませて主張する姿はやはり恰好良いというよりは可愛かった。
ホームシック(シンタローとマジック)
「俺も……一緒に帰っていい………かな…」
マジックは驚いたようにシンタローを振り返った。
腕の中で眠る子供を抱きなおし、彼は諭すように言った。
「何言ってるのシンちゃん。当たり前でしょ」
「…でも、俺は…アンタの子供じゃないし……人間でもないし…それなのに」
コタローを片手で抱きかかえ、うなだれるシンタローの頭を引き寄せる。
バカだねぇ、と呟いて。
いつもなら激昂する言葉にすら反応せず、シンタローはされるがままになっていた。
「言ったじゃない。お前も私の息子だよ」
だから一緒におうちに帰ろう。キンタローやコタローも、皆で。
お前の帰る処はひとつしかないのだから。
揃って踏み出した一歩は家族になるための始まりの一歩。
どこで道を間違ったんだ・・・(マジック)
父が死んだあの時のような気がするし、
彼に出会ったあの瞬間だとも思う。
もしかしたらあの子が私の元に来てくれた5月の終わりなのかもしれない。
でも実際は、この両眼に力を宿して生まれた日だと知っている。
焼きたてホカホカ(グンマ、キンタロー、マジック)
通路にシンタローの眼魔砲を真っ向から受けたマジックが転がっていた。
ホコホコと煙が燻っているところを見るに、さほど時間は経っていないらしい。
「焼きたてというか焦げたてだよね」
「そうだな」
持っていたボールペンで黒焦げの半死体をつつく二人。
「グンちゃん、キンちゃん、見てないで助けて…」
ふざけんな、バカヤロー(マジシン?)
「お前も私のことが嫌い?」
そんな顔で言われたら嫌いとも好きとも言えなくなるじゃないか。
義理でも何でも、三親等以内の関係(マジック→シンタロー)
「お前が何者であっても、私の息子であることに変わりはないよ」
薫風(マジック)
木陰で眠るハーレムを抱き上げると、春風のようなふわりとしたにおいが鼻先をくすぐる。
すやすやと眠る弟を連れてお日様の下を歩く春の日のことだった。
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