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砂が舞い上がる。






その様はまるで。

















曖昧な世界の中心で曖昧な僕が叫ぶこと

























「シンタローはん?」



擦れて、聞き慣れた自分の声とは思えない音が溢れた。

返事は無い。


背中合わせで座り込んでいる為表情は分からないが、伝わる肩の上下で安堵し、そのまま続ける。



「シンタローはんからも、砂が踊るのが見えてます?ずーっとずぅっと向こうまで」



背中に少し重みが増した。


話を聴く体勢をとったのか、唐突な話題への抗議なのか。



普段なら考えずとも解るソレが今は全然で、少し己に失望する。



「砂達が舞うこの光景は、まるで世界にノイズが走っている様やんなあ。

霞んで、途切れて、曖昧で。

世界が壊れ始めている様に見えますえ?」



そう言って嘲った声さえ霞んでいて、余計に、可笑しかった。

          
返事は、矢張り無いまま。



「今なら、総て壊して奪って喪失しても。誰にも知られないで済みまんなぁ。

何をしたって咎めるお人なんて居らんですわ」


「居らんから、シンタローはん」









「『還って』も、良いんどすえ?」









あの、多分世界で最後の鮮やかな場所。



そして世界の終わるその瞬間まで暖かな。






「わては何処へでも付き従いますから。今なら、あんさんの『生きたい』場所へ」







自分は貴方が好きだけれど、総帥を担っている貴方はとても綺麗だけれど。



あそこでの貴方は眩しくとも柔らかな、原初の人間そのままのそれだったから。





こんな自分がそう想えるのも、きっとあの島のお陰。















ぐっ 














「い・・・・っ!?」



急に胸と膝が接近して、酷使した体が軋んだ。



「バァーッカ」



やっと声が聞けたのに。


その声が響かせたのは、そんな言葉。



「シ、シンタローはん?」

「俺はまだ、逢いに行けねぇよ」

「・・・・・シンタローはん」

「まだ俺は、アイツに自分を誇れねぇ。こんな、全部が中途半端じゃな」






                         ・・・ああ。






如何してこんなにまで、この人は自分に厳しい。


人に厳しい以上に、ずっと、ずっと、酷なのだ。


そんな揺るぎ無く紡ぐそれは、絶対に覆る事は無い。彼が口に出した以上、絶対。


だから行かないだろう、今はまだ。


何かやむを得ない事情が出来るまで、彼が行くのにどれだけの時間が必要で。



どれだけの傷を負うだろう。


          





でも。







今ある生が終わったら、必ず彼の魂あの島へ還るのだろう。















せめてその瞬間まで傍に居られる事を、信じてもいないけれど神に祈り続けよう。






















































なんだかよく分からない話。
多分戦闘中の小休憩中か何かだと。(曖昧だな)
コタローの事がなかったら、シンタローさんはパプワ島に帰って来なかったのかも、と思いました。


けれど回帰する処は。



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