ひとつ…ふたつ…みっつ……
「まだどすえ」
息苦しさに仰向く顔を、指先を伸ばし、逃さぬように捕まえて。
覆いかぶさり、再び落とす。
よっつ…いつつ…むっつ……
「もうギブアップどすか?」
喘ぐ吐息が耳元にかかり、触れる素肌は火傷するほど熱く。
くすくすと笑いが零れるほどに、感じる全てが楽しくて仕方ない。
それを見せ付けられた手の内にある愛しい人の睨みさえも、いとおしい。
ななつ…やっつ…ここのつ……
「シンタローはん。愛してますえ」
だから、もう止められない。
想いの数だけ口付けを。
愛しい貴方に落としましょう。
でも―――。
とお……では終わらぬ口付けに…貴方はどこまで耐え切れる?
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