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アラシヤマは悩んでいた。
(な、なんで、トットリはんには、デコパッチンで、わてには焼き鏝なんやろか・・・。)
そんな彼は、体育座りをし、目の前に置かれたトージ君人形に話しかけている。
「トージ君、どう思わはる?」
「・・・・・」
「えっ!?シンタローはんは、わてのこと親友や思てるから、照れ隠しやて?」
「・・・・・」
「そうどすな、シンタローはんはテレ屋さんやさかいな。トージ君、ええこと言わはりますわ!!」
トージ君は何も言っていないにも関わらず、アラシヤマ勝手に元気付けられたようである。
「んなわけねェだろ。1人で人形に話しかけて勝手に自己完結してんなヨ、根暗男」
ふいにアラシヤマが座っている前の地面に、影が差しかけ、アラシヤマは背後によく見知った気配を感じた。
 「はうっ!シ、シンタローはん!?わてのためにわざわざ来てくれはったんですのん?う、嬉しおす~~vv」
がばっと立ち上がり、笑顔でアラシヤマはシンタローに抱きつこうとしたが、あっさりとかわされ、地面と抱擁するはめになった。
 「別に、お前のためにわざわざ来たわけじゃねぇヨ」
そう言って、少し笑った後、シンタローはアラシヤマの隣に腰を下ろした。
(わ、わての隣に、シ、シンタローはんが座ってはる!!き、緊張しすぎてどないかなってしまいそうやわ~~)
 「ただ、お前も親父のワガママに付き合って、ここまでコタローを探しにきてくれたんだろ?ありがとナ」
 「わ、わては、あんさんのためでしたら、火の中水の中、どんな危険な目にあっても何のことあらしまへん!!なんてったって、わてはあんさんの心友どすから!!」
シンタローは驚いたように目を丸くした後、少し困ったように笑った。
 「ハハッ、お前って、しょーがない奴だな」
それを聞いた、アラシヤマは少し涙が出そうになった。
 「わて、あんさんにそう言ってもらえるんやったら、どんなにしょーがない奴でも、かまやしまへん。・・・ただし、甲斐性はあると思いますえ?あんさん1人ぐらい養うのは朝飯前どすから、いつでもわての腕の中に飛び込んできておくんなはれvvv」
「調子に乗ってんじゃねぇ!眼魔砲!!」
「ああっ!愛が痛いどす~~~~」



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