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穏やかに笑う
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この人は髪を梳くのが好きなのだろうか。
頭を撫でるってよりはそんな感じ。
俺がんなことしようとすれば、拳一発、機嫌悪い時は眼魔砲。
でも、触れて欲しいと思うから、何も言わないでおく。
子どもに見られてるってことなんだろうけど。
自分の特性くらい活かしていいだろ?
金髪碧眼。
この人にとって重い意味を持つそれを、一応アメリカンな俺も持っていて、
彼はたまに、そして多分無意識に、手を伸ばしてくる。
くしゃりと、指が髪を梳くのが気持ちいい。
何か、こう、安心できるって言うか……。
そんな感じ。
けれど数秒して。
彼が正気に返ったように顔を赤くして、慌てて手を離すと終了。
……別に良いのに。
「ッ……!!」
やっちまった。とかそんな顔をして、口元を抑えている。
ああ、年上に向かってどうかと思うけど。
ホント、可愛いです……。
「あの……?」
「~~っ! ぼーっとしてんなヤンキー!」
……怒ラレマシタ。
んな理不尽な。
いや、照れ隠しだって分かってはいるんだけどね。
もう、そういうとこが可愛くてならない。
「なぁにニヤけてやがんだよ!」
いえ、だって。
「油断したんだ! 今のは!」
油断って……。
でもまあ、そんなあなたを見れるのは、今は俺だけですよね?
それだけでも、きっと。
かなり幸せなんだと思います。
END
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後書き
段々何がしたいやら分からなくなってませんか自分?
たまにはこういういい思いしててもいいかなーと。
まあでも子供に見られてるって事。
そしてリッキーがどんどん計画的に……!
恐ろしい子!!
管理人脳内で「シンタロー弱体化」、および「リキッド天然したたかさUP」が現在進行中
どんどん偽者になっていくよー?偽者。
2004(April)
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