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作・斯波




きっとどこにいてもすぐ分かる。
この人を、見間違えたりはしない。



FACE



シンタローさんの指が好き。
俺よりちょっと大きな掌からすっと伸びた指は、長くて細くて器用で。
だけど俺を殴る時その指は、涙が出るほど容赦ない凶器に変わるんだ。

シンタローさんの髪が好き。
真っ黒でさらさらの髪は、手入れをしている様子もないのにとても綺麗だ。
少しの風で揺れる様は、まるで俺を誘ってるみたいだといつも思う。

シンタローさんの唇が好き。
綺麗な弧を描くそれは、いったん口を開くと罰当たりな言葉を吐き散らすのだけれど、それでも月明かりの下では切なく俺の名前を呼び続ける。

シンタローさんの眼が好き。
いつも真っ直ぐ相手を凝視めるその瞳は、黒曜石より強く輝いている。
この人には、秘石眼なんか必要ない。


―――なあんだ。結局俺、シンタローさんの全部が好きなんだ。

「何じろじろ見てんだよヤンキー。喧嘩売ってんのか、ああ?」
「ちっ違いますよ! 何でそう好戦的なんすかアンタ!」

さっきまでその手で俺にすがりついていたくせに。
その髪を白いシーツの上に乱していたくせに。
その唇で俺の欲望を呑み込んだくせに。
その眼で俺を散々煽り立てたくせに。


「俺だけなのかな」
「ん?」
「アンタを見てるとキスしたくなんのは」
「さあ・・・して欲しいのは、おまえだけだけど。―――」

耳許で囁かれたかすれ声に不意打ちを食らってノックアウト。


―――今夜もこの人から、目が離せない。


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大人向けマークをつけるには温すぎだろうと思ったんですが、
純情リキシン派の皆様にはギリギリなんでしょうか?
リキッドはシンタローさんに振り回されていれば良いのだというお話。

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