同居人が減って、増えた。
しかも、弟とは違うタイプでありながら、ばっちり美形に分類されるであろう造形を持った人物。
このぶんじゃ、まーた乙女ヴィジョンとやらが発動するんだろうな、あれって俺も巻き添え食らう場合があるから辛いなあ、とか。
思った瞬間、ため息より早く、なぜか心臓が高鳴って。
一気に頭に血が集まったのがわかる。
頬が、熱い。
「ばっ、・・馬鹿か、俺は」
どんなに無理に笑い飛ばしてみたところで、どんなに普段以上に家事に精を出したところで、1度感じてしまったときめきは、消え去りそうになかった。
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