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シュンっとドアが軽い音をたて開く。
 と、同時にドアが開く時間すら惜しむ勢いで人が飛び込んできた。

「高松ーーっ!!」
 恵まれた体格、黒く長い髪の非常に整った顔立ちの男性が怒鳴る。
 新生ガンマ団総帥の若きカリスマ、シンタローその人だ。

「どぉいうことだよ!コレは!!」
 彼が、ビシっと指した先には、ついで姿を現した
 コレと呼ばれた青の一族特有の金髪碧眼の容姿をもった男性がいる。
 シンタローに負けず劣らずの容姿だが、身長は僅かに高い。

 ガンマ団の不思議現象の源その一。こちらも長髪黒髪、タレ目が特徴の科学者だ。
 ちなみにその二はシンタローの従兄弟であるグンマだ。
「なんですか、総帥ともあろうものがそんなに慌てて。」
 示しがつきませんよ?と眼を向ける。
「・・・。そちらの方マジックさまの若い頃にそっくりですね?」

「『そっくりですね?』」
 とどこか人を食った物言いを意外にもうまくまねし、
「じゃねーよ!マジックだよ!マジック本人!!」
「ほぉ~、じゃあ成功ですね。さっそく経過をレポートに纏めなくては。
 ・・・おや?でも使う人間間違ってませんか?マジックさま。」

 今まで大人しく静観していたマジックは尋ねられ口をひらいた。
「ところで君は誰だ?なぜこのシンちゃんが成長したらこの姿かな~vと
 思う男性は総帥服を着ているのかな?」
「う~~ん、思っていた効果と違いますね。記憶はそのままに肉体だけ若返らせる
 薬だったのですけどね。記憶まで肉体年齢になっちゃってますね。」
 いやはや失敗などとつぶやく。
「高松っ!んなことどうでも良いからさっさと戻せ!色々と問題が起こる前に!」
「ああ、そのままほっといて大丈夫ですよ。試作品ですからね。
 効果は精々2日~1週間ってとこじゃないですか?」
 シンタローが怒鳴るより早く
「解毒薬を作るより、ほっといた方が早いですよ。きっと。
 そんなことより、マジックさまに今の状態を説明したらどうですか?
 その色々と起こる問題の前にね。」
 いけしゃあしゃあと言い放つ。
 あまりの高松の言いように、肩が落ちたシンタローが疲れたように呟く。
「お前が元凶じゃねーかよ・・・。」

 今はちょっと手が離せないんですよ、と高松に体よく追い出されたシンタローは、
 まさかこの状態のマジックを野放しにも出来ず、
 今日の仕事は切り上げると、頼れる副官と側近二人に連絡し自宅に戻った。

「いまの状況を説明しよう。」
 不気味なまでに静かなマジックに説明を始めた。
 俺は、あんたの息子のシンタロー。
 正確に言えば息子ではないのだが事態がややこしくなるのでそこは伏せる。
 現在27歳。怪しげな科学者の怪しい薬によってアンタは若返ってしまったのだ、と。

「そうか。じゃあ君は間違いなくシンちゃんなんだね?
 私は引退し、ガンマ団はシンちゃんが引き継いだ。」
 そうだと、首肯するシンタロー。

 息子の前では頭が腐ったとしか思えない行動をしていてもさすがは元総帥。
 いやこの頃は現総帥か。落ち着いて現状を受け止めている。
 と感心して若返ったマジックを眺めていたシンタローは油断していた。

「シンちゃーん!!」
 と鼻血をながしつつ、突然マジックが抱きついてきた。
「ぐぇっ」
「ああっ、小さいシンちゃんも勿論可愛いけど、大きいシンちゃんも可愛いっ!
 パパは嬉しいよ!!」
 さあ、シンちゃん!いざ行かん!と抱きついていたシンタローを離し、
 ひょいっと身長192センチの大男を俗に言うお姫様だっこをした。
 そのまま寝室へむかって歩き出す。

 慌てて抵抗を始めるシンタロー。
 膝裏と背中にまわったマジックの腕はまるで吸盤がついているが如く離れない。
 シンちゃんは照れ屋さんだなvvなどとハートマークを乱舞しているマジック。

「アンタ何考えてんだよっ!」
「何ってナニだよ?」
 とよくある下品なことを真顔でサクっと言い、歩を進める。
「俺が子供の時からアンタそんな目で見てたのかよ・・・」
 行き過ぎた親の愛情だとは思っていいたが、そこまでとは、と全身が総毛立つ。
 よく俺今まで無事だったな、とも。

 シンタローがトリップしている間に、いつの間にかドアの前だった。

 その後のシンタローの行方は、マジックのみぞ知る。

H16.4.16
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