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超小話

「大丈夫だよ、シンちゃん」
グンマが春の暖かい日差しを思わせるような穏やかな笑顔に言葉をのせる。
「シンちゃんがね、『好きだ』って思っていることは必ず伝わっているよ
僕はシンちゃんのこと大好きだよ。僕の気持ちがシンちゃんにも伝わっていて、だから
シンちゃんも忙しい合間を縫って僕と会ってくれるんだよね?従兄弟って事やガンマ団員って事を抜いてさ」
シンタローはグンマと会うのに理由なんか考えたことも無い。そう自然に、だ。
振り返ってみれば単に馬鹿騒ぎしたいときや、気分が沈んだときグンマの顔を見ると心が軽くなった。
だがそれを素直に認めるのは癪に障る。なにせ能天気と書いてグンマと読むような人間が相手だ。
「……勝手にオマエがここまで押しかけてるんだろ」
一拍置いてそんな事を言っても、それは却ってグンマの言い分を肯定しているようなものだ。
事実、シンタローからグンマに会いに行く割合は半々と行った所だろうか。
従兄弟の照れ屋ぶりを重々承知しているのでグンマはうん。と頷き、知ってた?と続ける。
「僕と一緒にいるときのシンちゃん、間抜けな顔してるでしょ。それ見れるの僕だけだと思うとちょっと自慢」
そんなシンタローには分からないことをいいながらにゅっと両手を伸ばし、人差し指と親指で軽くシンタローの頬を掴むと横へと引っ張る。
「何すんだよっ」
シンタローは珍しくグンマがまじめな顔をして話すものだから油断してあっさりと頬を摘まれた。
青の一族にしては筋肉の付いてない細っこい腕を振り払う。
「ね?」
茶目っ気たっぷりに微笑む。
ふんっと顔を背ける。
「耳、あかいよー」うふふと女の子のような忍び笑いを漏らしながらグンマは素直じゃない従兄弟をからかう。
「うっせ」
横に向いたままのシンタローの頬を両手で挟み、バツが悪そうに目をそらせようとするシンタローの伏目がちな黒い目と無理やり視線を合わた。
「大丈夫だよ」
グンマは繰り返す。
「僕は、僕達は、シンちゃんのことが大好きだから」

H18.5.22
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