「シンタロー」
久しぶりの休みを寛いでいたところだった。
シンタローは、休みを過ごす場所としてハーレムの部屋を選んだ。
まぁ、恋人と過ごす休日も良いし、つぅか過ごしたいし。
ハーレムの部屋のソファーに座り、雑誌をペラペラ捲っていた。
その間ハーレムは起きたばかりで頭が正常に働かないらしくボーっとテレビを見ていた。
シンタローの横に座っているのに起きてんだか寝てんだかよくわからない。
何を話すわけでもないのにお互いがリラックスして過ごせる時間というのは貴重である。
シンタローはそんな時間が好きだった。
そんでそんな時間を過ごせる相手が大好きだった。
調子に乗るからあまり言ってはやらないが。
そのまま少し時間が過ぎた頃、ハーレムに名を呼ばれた(冒頭)。
何?と雑誌を読みながら返事を返す。
ハーレムは気にする様子も見せず、
「今やりたい事あんだけどよ、協力しろ」
やりたい事?ハーレムに顔を向ければハーレムはすでにシンタローを見ていた。
予想以上に真剣な目をしている。
やりたい事が何なのかは知らないが、大事な事なのだろうと思い、
「俺にできて、なおかつ金がかからないなら」
金をちゃんと出しておく辺りが細かい。
ハーレムは
「金は一円もかからないうえにお前にしかできない」
キッパリと言い切った。
じゃあ、協力してやろうと、何するんだ?と雑誌をテーブルに置き尋ねる。
真剣な顔のまま、ハーレムは予想外の事を言いだした。
「いちゃつきてぇ」
は?と言う事も出来ずにしばし呆然。
真剣な顔と真剣な目で。
やりたい事がいちゃつきたい?
「おっさん、早く夢の世界から出てこい」
頬をペチペチ叩く。
叩いてくるシンタローの手を握り、
「起きてる。真面目」
なお質が悪い。
寝起き故のぼけなのか、はたまたハーレム自身がこうゆうキャラなのか。
頭痛を覚える頭で考える。
「何だよ、光栄に思えよ、シンタロー。俺といちゃつけんのはお前だけって言ってんだぜ?」
…確かにそうだ。
呆気にとられていた感情が恥ずかしいような嬉しいような。
とりあえず手を放してもらいたいと感じるのは逃げ出したいと感じるが故なのだろうか。
「…何したいんだよ」
近づいてくる顔から引きながら尋ねる。
真剣な顔はどこに行ったのか悪戯好きの顔のハーレム。
「だーかーら、いちゃつき」
掴んだ手を一気にひっぱる。
引っ張られるままに抵抗する間もなく簡単に腕の中。
離れようとするが後頭部は大きな手が押さえている。
「にがさねぇぞ~、やるって言っただろ」
あぁ、逃げられない、絶対に。
発言一つで確証した。
逃げれたとしても追われる。
所構わず人構わず思いを実行するに決まってる。
なら二人だけしかいないこの空間で叶えてやった方が安全だ。
シンタローにとって。
諦めて抵抗をやめる。
自らハーレムの背に腕を回す。
おっ。と嬉しそうな呟きが聞こえた。
「人間素直が一番だよなぁ、シンちゃん♪」
あまりにも嬉しそうで幸せそうで。
休日だし。
好きだし。
それで良いか、と頷く。
素直になったというより、諦めた、の方が言葉的にはしっくりくるが。
ハーレムが満足気なのでどうでもよくなる。
「愛してるぜ、シンタロー」
額にキスをしながらいわれ、顔が熱くなる。
大きな手がシンタローの髪を優しく梳く。
気持ち良く感じ目を閉じる。
ネコが甘えるように身を寄せる。
嬉しそうな顔の後に渋い顔。
「…やりにくい」
シンタローを抱き締めていた腕を放す。
不思議に思いながらもシンタローも放す。
ハーレムは立ち上がりテーブルをずらす。
今までテーブルがあった場所に足を伸ばし、ソファーを背もたれにして座る。
ソファーに座ったままのシンタローを見て、自分の太股を叩く。
「お前の特等席」
キッパリとあっさりと。
はい?と目を白黒させる。
ほーら。と手を引っ張られる。
ソファーから立ち、座るハーレムを見つめて呆然。
「座れと?」
「またいで座れよ」
呼吸置かずに言われた。
どんなプレイだっ!と叫びたくなるがハーレムは至って真面目だ。
恥ずかしい、恥ずかしすぎる。
またいで座る、むかい合わせで?
ぐるぐると考え込む。
いつまでもたっていて座らないシンタローの手をクイクイと引く。
早く、と目で訴えられている。
逃げたい気持ちを必死で耐える。
真っ赤な顔でシンタローは座った。
「よしよし、いい眺めだ」
赤い顔で睨み付けられても可愛いだけで、ハーレムの顔には笑みが浮かぶ。
真っ赤な頬に唇を寄せて、そのまま唇も掠め取る。
片手は髪に、もう一方は腰に回して引き寄せる。
シンタローは赤い顔のまま、ハーレムの肩に手を置いている。
自分ばかり赤くなっていて悔しいのか、少し口を尖らせている。
それもハーレムは可愛くて仕方ないと言った顔で見ている。
「…いつまでやってんの、これ?」
早くやめたい思いをこめるが無駄そうだ。
ハーレムに止める気などない。
シンタローの髪に口付けながら、飽きるまで。と一言。
わざとらしくため息をつくが気にする様子もない。
むぅと唇を尖らしたまま額に唇を押しつける。
瞬きを繰り返すハーレムを見て満足したのか、少し笑みを浮かべる。
首に腕を回し、
「愛してるよ、ハーレム」
耳元で囁き、そのまま顔をうめた。
シンタローの体を抱き締めて、ハーレムはこれ以上無い程の笑顔を浮かべていた。
愛しい人との甘い休日。
何するわけでもなくて、ただ甘え合うのも悪くないでしょ?
END
拍手にラブラブな二人をお願いします。的な事を書いてくれた方が居たんで書いてみました。
どうなのかは微妙だけど。
いちゃついてますか、これ?
06.3/4
久しぶりの休みを寛いでいたところだった。
シンタローは、休みを過ごす場所としてハーレムの部屋を選んだ。
まぁ、恋人と過ごす休日も良いし、つぅか過ごしたいし。
ハーレムの部屋のソファーに座り、雑誌をペラペラ捲っていた。
その間ハーレムは起きたばかりで頭が正常に働かないらしくボーっとテレビを見ていた。
シンタローの横に座っているのに起きてんだか寝てんだかよくわからない。
何を話すわけでもないのにお互いがリラックスして過ごせる時間というのは貴重である。
シンタローはそんな時間が好きだった。
そんでそんな時間を過ごせる相手が大好きだった。
調子に乗るからあまり言ってはやらないが。
そのまま少し時間が過ぎた頃、ハーレムに名を呼ばれた(冒頭)。
何?と雑誌を読みながら返事を返す。
ハーレムは気にする様子も見せず、
「今やりたい事あんだけどよ、協力しろ」
やりたい事?ハーレムに顔を向ければハーレムはすでにシンタローを見ていた。
予想以上に真剣な目をしている。
やりたい事が何なのかは知らないが、大事な事なのだろうと思い、
「俺にできて、なおかつ金がかからないなら」
金をちゃんと出しておく辺りが細かい。
ハーレムは
「金は一円もかからないうえにお前にしかできない」
キッパリと言い切った。
じゃあ、協力してやろうと、何するんだ?と雑誌をテーブルに置き尋ねる。
真剣な顔のまま、ハーレムは予想外の事を言いだした。
「いちゃつきてぇ」
は?と言う事も出来ずにしばし呆然。
真剣な顔と真剣な目で。
やりたい事がいちゃつきたい?
「おっさん、早く夢の世界から出てこい」
頬をペチペチ叩く。
叩いてくるシンタローの手を握り、
「起きてる。真面目」
なお質が悪い。
寝起き故のぼけなのか、はたまたハーレム自身がこうゆうキャラなのか。
頭痛を覚える頭で考える。
「何だよ、光栄に思えよ、シンタロー。俺といちゃつけんのはお前だけって言ってんだぜ?」
…確かにそうだ。
呆気にとられていた感情が恥ずかしいような嬉しいような。
とりあえず手を放してもらいたいと感じるのは逃げ出したいと感じるが故なのだろうか。
「…何したいんだよ」
近づいてくる顔から引きながら尋ねる。
真剣な顔はどこに行ったのか悪戯好きの顔のハーレム。
「だーかーら、いちゃつき」
掴んだ手を一気にひっぱる。
引っ張られるままに抵抗する間もなく簡単に腕の中。
離れようとするが後頭部は大きな手が押さえている。
「にがさねぇぞ~、やるって言っただろ」
あぁ、逃げられない、絶対に。
発言一つで確証した。
逃げれたとしても追われる。
所構わず人構わず思いを実行するに決まってる。
なら二人だけしかいないこの空間で叶えてやった方が安全だ。
シンタローにとって。
諦めて抵抗をやめる。
自らハーレムの背に腕を回す。
おっ。と嬉しそうな呟きが聞こえた。
「人間素直が一番だよなぁ、シンちゃん♪」
あまりにも嬉しそうで幸せそうで。
休日だし。
好きだし。
それで良いか、と頷く。
素直になったというより、諦めた、の方が言葉的にはしっくりくるが。
ハーレムが満足気なのでどうでもよくなる。
「愛してるぜ、シンタロー」
額にキスをしながらいわれ、顔が熱くなる。
大きな手がシンタローの髪を優しく梳く。
気持ち良く感じ目を閉じる。
ネコが甘えるように身を寄せる。
嬉しそうな顔の後に渋い顔。
「…やりにくい」
シンタローを抱き締めていた腕を放す。
不思議に思いながらもシンタローも放す。
ハーレムは立ち上がりテーブルをずらす。
今までテーブルがあった場所に足を伸ばし、ソファーを背もたれにして座る。
ソファーに座ったままのシンタローを見て、自分の太股を叩く。
「お前の特等席」
キッパリとあっさりと。
はい?と目を白黒させる。
ほーら。と手を引っ張られる。
ソファーから立ち、座るハーレムを見つめて呆然。
「座れと?」
「またいで座れよ」
呼吸置かずに言われた。
どんなプレイだっ!と叫びたくなるがハーレムは至って真面目だ。
恥ずかしい、恥ずかしすぎる。
またいで座る、むかい合わせで?
ぐるぐると考え込む。
いつまでもたっていて座らないシンタローの手をクイクイと引く。
早く、と目で訴えられている。
逃げたい気持ちを必死で耐える。
真っ赤な顔でシンタローは座った。
「よしよし、いい眺めだ」
赤い顔で睨み付けられても可愛いだけで、ハーレムの顔には笑みが浮かぶ。
真っ赤な頬に唇を寄せて、そのまま唇も掠め取る。
片手は髪に、もう一方は腰に回して引き寄せる。
シンタローは赤い顔のまま、ハーレムの肩に手を置いている。
自分ばかり赤くなっていて悔しいのか、少し口を尖らせている。
それもハーレムは可愛くて仕方ないと言った顔で見ている。
「…いつまでやってんの、これ?」
早くやめたい思いをこめるが無駄そうだ。
ハーレムに止める気などない。
シンタローの髪に口付けながら、飽きるまで。と一言。
わざとらしくため息をつくが気にする様子もない。
むぅと唇を尖らしたまま額に唇を押しつける。
瞬きを繰り返すハーレムを見て満足したのか、少し笑みを浮かべる。
首に腕を回し、
「愛してるよ、ハーレム」
耳元で囁き、そのまま顔をうめた。
シンタローの体を抱き締めて、ハーレムはこれ以上無い程の笑顔を浮かべていた。
愛しい人との甘い休日。
何するわけでもなくて、ただ甘え合うのも悪くないでしょ?
END
拍手にラブラブな二人をお願いします。的な事を書いてくれた方が居たんで書いてみました。
どうなのかは微妙だけど。
いちゃついてますか、これ?
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