11月11日
さぁ、何の日?
「シンタローさ~ま♪」
やたらテンションの高い男が入ってきた。
シンタローの眉間に皺が寄る。
「オイオイ、こんな日まで仕事かよ」
派手な金髪が目に入る。
それはシンタローの見知った連中。
「…何の用だ、おっさんと愉快な仲間達」
「普通に呼んだ方が早いと思いますよ」
直ぐに要らないツッコミも入る。
シンタローは頭痛を感じながら連中に目を向ける。
「今日は何の日?」
入ってきた時からテンションの高いロッドがニコニコと尋ねる。
はぁ?疑問を浮かべるシンタローに、
「正解は、はい!G君!」
「…ポッキーの日、です」
「そんなわけでポッキーです」
愉快な仲間達の一連の動きに確な頭痛を感じつつ目に入った物に苦笑する。
ポッキーの沢山入ったスーパーの袋。
普通にレジに並んで買ったのかと思うと面白い。
「仕事中断。ポッキーを食え」
シンタローの意見など全く聞く気のないハーレムの言葉。
大きく息を吐いてハーレム達の座っているソファーのハーレムの隣に座る。
「はい、どうぞ」
渡されたポッキーを口にいれなからテーブルを見る。
「結構種類あるんだなァ」
驚く種類の多さ。
ですねぇ、だな、はい、そうですね。
ニュアンスの違う様々な返事。
あぁ、面白い奴等。
暫く経つとシンタローは眠気と戦い出した。
疲れた時には甘い物。
程良い満腹感。
隣に人の体温。
日々の疲れ。
あ、おちる…。
本人自覚の元、眠りに落ちた。
こてん。
肩に触れた温もりと重さ。
ハーレムはシンタローが眠った事を確信する。
「…寝ましたね」
「作戦成功ですね」
暫く起きそうにない顔を見ながら笑い合う。
「無理矢理休ませよう作戦も成功しましたし」
「我々は行きます」
「隊長はどうぞごゆっくり枕になってて下さい」
ロッド、マーカー、Gは口々にそう言い出ていった。
「自己管理くらい、自分でしろよ」
ハーレムは自分の肩を枕に眠るシンタローを見ながら呟く。
すやすやと眠る顔に苦笑する。
「適当適度って言葉をしらねぇのかねェ、このガキは」
流れてくる髪を指に巻いて遊ぶ。
休もうとしないシンタローを休ませる為に今日は来たのだ。
「一人で全部抱えてねェで、少しは回りを頼れよな」
黒い髪の一房に口付ける。
シンタローが目を覚ますまで、ハーレムはそこにじっと座って枕になっている。
本人も暇に耐えかね睡眠に入ってしまったが。
「なぁ、ティラミス。俺達は扉に札を掛けてもう入らないべきだよな」
「そうだな。【只今総帥仮眠中】札をはって入らないようにしよう」
秘書二人、仲良く眠る上司二人の後ろ姿を見て出ていった。
黒と金がくっついて眠る。
二人の前にあるテーブルにはポッキーの山。
END
05.11/14
さぁ、何の日?
「シンタローさ~ま♪」
やたらテンションの高い男が入ってきた。
シンタローの眉間に皺が寄る。
「オイオイ、こんな日まで仕事かよ」
派手な金髪が目に入る。
それはシンタローの見知った連中。
「…何の用だ、おっさんと愉快な仲間達」
「普通に呼んだ方が早いと思いますよ」
直ぐに要らないツッコミも入る。
シンタローは頭痛を感じながら連中に目を向ける。
「今日は何の日?」
入ってきた時からテンションの高いロッドがニコニコと尋ねる。
はぁ?疑問を浮かべるシンタローに、
「正解は、はい!G君!」
「…ポッキーの日、です」
「そんなわけでポッキーです」
愉快な仲間達の一連の動きに確な頭痛を感じつつ目に入った物に苦笑する。
ポッキーの沢山入ったスーパーの袋。
普通にレジに並んで買ったのかと思うと面白い。
「仕事中断。ポッキーを食え」
シンタローの意見など全く聞く気のないハーレムの言葉。
大きく息を吐いてハーレム達の座っているソファーのハーレムの隣に座る。
「はい、どうぞ」
渡されたポッキーを口にいれなからテーブルを見る。
「結構種類あるんだなァ」
驚く種類の多さ。
ですねぇ、だな、はい、そうですね。
ニュアンスの違う様々な返事。
あぁ、面白い奴等。
暫く経つとシンタローは眠気と戦い出した。
疲れた時には甘い物。
程良い満腹感。
隣に人の体温。
日々の疲れ。
あ、おちる…。
本人自覚の元、眠りに落ちた。
こてん。
肩に触れた温もりと重さ。
ハーレムはシンタローが眠った事を確信する。
「…寝ましたね」
「作戦成功ですね」
暫く起きそうにない顔を見ながら笑い合う。
「無理矢理休ませよう作戦も成功しましたし」
「我々は行きます」
「隊長はどうぞごゆっくり枕になってて下さい」
ロッド、マーカー、Gは口々にそう言い出ていった。
「自己管理くらい、自分でしろよ」
ハーレムは自分の肩を枕に眠るシンタローを見ながら呟く。
すやすやと眠る顔に苦笑する。
「適当適度って言葉をしらねぇのかねェ、このガキは」
流れてくる髪を指に巻いて遊ぶ。
休もうとしないシンタローを休ませる為に今日は来たのだ。
「一人で全部抱えてねェで、少しは回りを頼れよな」
黒い髪の一房に口付ける。
シンタローが目を覚ますまで、ハーレムはそこにじっと座って枕になっている。
本人も暇に耐えかね睡眠に入ってしまったが。
「なぁ、ティラミス。俺達は扉に札を掛けてもう入らないべきだよな」
「そうだな。【只今総帥仮眠中】札をはって入らないようにしよう」
秘書二人、仲良く眠る上司二人の後ろ姿を見て出ていった。
黒と金がくっついて眠る。
二人の前にあるテーブルにはポッキーの山。
END
05.11/14
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