赤と緑がクリスマスカラー。
と,言う事は…。
「隊長、今日、明日って何か予定入ってます?」
携帯のスケジュールを開いて問い掛ける。
隊長はタバコの煙を吐き出しながら、
「一族恒例クリスマスパーティー」
今年も二日間やるのか。
隊長の返答にそう思った。
「…去年はシンタロー様いませんでしたよね?」
確か去年シンタロー様は仕事に追われてパーティーに出れなかった。
「あぁ、そういやぁ、そうだな」
で、シンタロー様がいないと分かると隊長もいなくなったけど。
全く、大の大人が可愛らしい恋愛しちゃって。
うらやましいなぁ…。
俺もそんな恋愛したいなぁ…。
今年はどうなるのかなぁと思い、様子を見に行く途中、
「…ロッドか。今行っても会話はできんぞ」
廊下であったキンタロー様に暗い声で言われた。
今年も無理そうって事かな?
シンタロー様がいないと皆テンション下がるんだよなぁ。
まぁ、その方がらしいけど。
とりあえず会って行こうと総帥室に顔を出した。
書類の山とクリスマスカードの山。
そして大量の電報が置いてあり、シンタロー様はいた。
書類に目を通し、印を押しているシンタロー様。
書類だけならパーティーには終わりそうだが、カードまでは手がまわらなそうだ。
「パーティー」
無理そうですね。
言い切る前に、
「俺欠席」
即答された。
恐らくキンタロー様も言われたんだろう。
「パーティーの時間もここにいるんですか?」
俺の問いに短く、あぁ。と返された。
でもそれじゃあ、せっかくのクリスマスなのに…。
「じゃあ、シンタロー様」
俺はここで、考えていた案をシンタロー様に出した。
パーティーの時間。
俺たち特戦も参加させてもらう。
つぅか、親しい人達参加可能。
宴会騒ぎの様なものが好きな一族だからこそだろう。
俺は隊長よりもマーカー、Gよりも早く会場に向かう。
派手に飾り付けられた会場には、種類豊富な料理が並べられてある。
シンタロー様に出した案を実行するためにあたりを見渡す。
「早いんだね?」
グンマ様が誰よりも早く来ていた。
まだ飾り足らないのか、手にはリボンを二種類持っている。
クリスマスカラーの緑と赤のリボン。
俺に気がついたグンマ様は俺の傍までやってきて、
「今年もシンちゃんは欠席。寂しいよねぇ」
しゅんとしたグンマ様はそう言った。
けれどすぐに笑顔を浮かべ、
「でも、楽しまないとね。シンちゃんが責任感じないようにね」
にこりと笑うグンマ様に、そうですね。と同意して、手に持っているリボンを分けてもらう。
どうして?不思議そうに聞いてくるグンマ様に訳を話すと、
「ずるーい。…でも、いい案だね。がんばってね」
笑顔でそう良い、飾り付けをしようと元いた場所に戻っていった。
「あ、隊長」
隊長の軍服を持って、会場に向かう途中で隊長を見つけた。
「…何やってんだ、お前」
不思議そうに言われる。
隊長の隊服とリボン。
そりゃ不思議か。
「隊長、手、貸してください」
隊長はなかなか素直に右手を差し出してくれた。
その右手に赤いリボンを結ぶ。
ますます不思議そうな隊長に隊服を着てもらい、
「会場変わったんですよ、案内します」
そう言って歩き出すと、隊長はしばらく考えて、ついてきてくれた。
俺が向かうのは特別会場。
「ここです」
「ここって…」
隊長ににらまれる。
そりゃそうかもしれない。
だってここは、団の開いてる一室でしかない。
「まぁまぁ、入ってくださいよ」
きっと、隊長の喜ぶものがありますから。
ニコニコ笑って、ドアを開け、隊長を押す。
あぁ?
不思議そうな隊長だがとりあえず言われるがままに中に入ってくれた。
ここで拒否されたらどうしようもない。
「…よ」
赤い総帥服のシンタロー様が、中にはいる。
隊長が驚いたのがよく分かった。
「……なんで、いんだよ」
俺はこっそりと笑う。
だって、隊長が驚いてるんだぜ?
しかも俺の作戦で。
嬉いったらないね。
「…プレゼント、らしいぜ?」
ロッドからの。
シンタロー様が俺を指差して言う。
隊長が振り向く。
「シンタロー様は隊長に、隊長はシンタロー様に」
にっこりと笑う。
隊長は、もしかしてコレか?と右手を出す。
そうですvと笑うと、叩かれた。
いてぇ!と叫んだが、あまり痛くない。
隊長はシンタロー様に近づいて、右手をつかむ。
シンタロー様の右手には緑のリボンが結んである。
「ま、そんなわけなんで、今日はお二人でごゆっくりどうぞ」
俺は一人ドアに向かう。
だってさ、二人ともお互いが大好きなくせに、我慢するんだもん。
少しは素直になったら良いのに。
だから、素直になれない分は俺がプレゼントって事でホロー。
後は、二人だけにしてあげればラブラブなクリスマスを迎えられるだろう。
「それじゃ、メリークリスマス☆」
出て行くときにそう言って手を振ると、
「…メリークリスマス」
とシンタロー様が返してくれる。
シンタロー様は明日お仕事忙しいけど、そこは、我慢してもらおう。
「…今月はちゃんと給料払ってやる」
と、隊長が!
マジですか!?
「早く行け」
はーい。
どうやら二人とも気に入ってくれたらしい。
よかったよかった。
クリスマスカラーは緑と赤。
残念なことに俺は、じゃあ、隊長とシンタロー様の日か。
なんて思ってしまった。
隊長の隊服とシンタロー様の総帥服。
緑と、赤。
真っ先に、思い浮かんだそれ。
そう思ったら、二人で会わしてあげたいなぁ…って。
思った事は即実行。
で、こんなことができたわけ。
隊長以外の皆には我慢してもらって、今日という一日を二人にプレゼント。
だって俺は、隊長とシンタロー様が大好きだからね☆
END
ロッドいいこだなぁ。
一足早いんですが、書きました。
ついでに言えばパソコンで入力したので2ページですみましたよ。
画期的です。
05.12/22
と,言う事は…。
「隊長、今日、明日って何か予定入ってます?」
携帯のスケジュールを開いて問い掛ける。
隊長はタバコの煙を吐き出しながら、
「一族恒例クリスマスパーティー」
今年も二日間やるのか。
隊長の返答にそう思った。
「…去年はシンタロー様いませんでしたよね?」
確か去年シンタロー様は仕事に追われてパーティーに出れなかった。
「あぁ、そういやぁ、そうだな」
で、シンタロー様がいないと分かると隊長もいなくなったけど。
全く、大の大人が可愛らしい恋愛しちゃって。
うらやましいなぁ…。
俺もそんな恋愛したいなぁ…。
今年はどうなるのかなぁと思い、様子を見に行く途中、
「…ロッドか。今行っても会話はできんぞ」
廊下であったキンタロー様に暗い声で言われた。
今年も無理そうって事かな?
シンタロー様がいないと皆テンション下がるんだよなぁ。
まぁ、その方がらしいけど。
とりあえず会って行こうと総帥室に顔を出した。
書類の山とクリスマスカードの山。
そして大量の電報が置いてあり、シンタロー様はいた。
書類に目を通し、印を押しているシンタロー様。
書類だけならパーティーには終わりそうだが、カードまでは手がまわらなそうだ。
「パーティー」
無理そうですね。
言い切る前に、
「俺欠席」
即答された。
恐らくキンタロー様も言われたんだろう。
「パーティーの時間もここにいるんですか?」
俺の問いに短く、あぁ。と返された。
でもそれじゃあ、せっかくのクリスマスなのに…。
「じゃあ、シンタロー様」
俺はここで、考えていた案をシンタロー様に出した。
パーティーの時間。
俺たち特戦も参加させてもらう。
つぅか、親しい人達参加可能。
宴会騒ぎの様なものが好きな一族だからこそだろう。
俺は隊長よりもマーカー、Gよりも早く会場に向かう。
派手に飾り付けられた会場には、種類豊富な料理が並べられてある。
シンタロー様に出した案を実行するためにあたりを見渡す。
「早いんだね?」
グンマ様が誰よりも早く来ていた。
まだ飾り足らないのか、手にはリボンを二種類持っている。
クリスマスカラーの緑と赤のリボン。
俺に気がついたグンマ様は俺の傍までやってきて、
「今年もシンちゃんは欠席。寂しいよねぇ」
しゅんとしたグンマ様はそう言った。
けれどすぐに笑顔を浮かべ、
「でも、楽しまないとね。シンちゃんが責任感じないようにね」
にこりと笑うグンマ様に、そうですね。と同意して、手に持っているリボンを分けてもらう。
どうして?不思議そうに聞いてくるグンマ様に訳を話すと、
「ずるーい。…でも、いい案だね。がんばってね」
笑顔でそう良い、飾り付けをしようと元いた場所に戻っていった。
「あ、隊長」
隊長の軍服を持って、会場に向かう途中で隊長を見つけた。
「…何やってんだ、お前」
不思議そうに言われる。
隊長の隊服とリボン。
そりゃ不思議か。
「隊長、手、貸してください」
隊長はなかなか素直に右手を差し出してくれた。
その右手に赤いリボンを結ぶ。
ますます不思議そうな隊長に隊服を着てもらい、
「会場変わったんですよ、案内します」
そう言って歩き出すと、隊長はしばらく考えて、ついてきてくれた。
俺が向かうのは特別会場。
「ここです」
「ここって…」
隊長ににらまれる。
そりゃそうかもしれない。
だってここは、団の開いてる一室でしかない。
「まぁまぁ、入ってくださいよ」
きっと、隊長の喜ぶものがありますから。
ニコニコ笑って、ドアを開け、隊長を押す。
あぁ?
不思議そうな隊長だがとりあえず言われるがままに中に入ってくれた。
ここで拒否されたらどうしようもない。
「…よ」
赤い総帥服のシンタロー様が、中にはいる。
隊長が驚いたのがよく分かった。
「……なんで、いんだよ」
俺はこっそりと笑う。
だって、隊長が驚いてるんだぜ?
しかも俺の作戦で。
嬉いったらないね。
「…プレゼント、らしいぜ?」
ロッドからの。
シンタロー様が俺を指差して言う。
隊長が振り向く。
「シンタロー様は隊長に、隊長はシンタロー様に」
にっこりと笑う。
隊長は、もしかしてコレか?と右手を出す。
そうですvと笑うと、叩かれた。
いてぇ!と叫んだが、あまり痛くない。
隊長はシンタロー様に近づいて、右手をつかむ。
シンタロー様の右手には緑のリボンが結んである。
「ま、そんなわけなんで、今日はお二人でごゆっくりどうぞ」
俺は一人ドアに向かう。
だってさ、二人ともお互いが大好きなくせに、我慢するんだもん。
少しは素直になったら良いのに。
だから、素直になれない分は俺がプレゼントって事でホロー。
後は、二人だけにしてあげればラブラブなクリスマスを迎えられるだろう。
「それじゃ、メリークリスマス☆」
出て行くときにそう言って手を振ると、
「…メリークリスマス」
とシンタロー様が返してくれる。
シンタロー様は明日お仕事忙しいけど、そこは、我慢してもらおう。
「…今月はちゃんと給料払ってやる」
と、隊長が!
マジですか!?
「早く行け」
はーい。
どうやら二人とも気に入ってくれたらしい。
よかったよかった。
クリスマスカラーは緑と赤。
残念なことに俺は、じゃあ、隊長とシンタロー様の日か。
なんて思ってしまった。
隊長の隊服とシンタロー様の総帥服。
緑と、赤。
真っ先に、思い浮かんだそれ。
そう思ったら、二人で会わしてあげたいなぁ…って。
思った事は即実行。
で、こんなことができたわけ。
隊長以外の皆には我慢してもらって、今日という一日を二人にプレゼント。
だって俺は、隊長とシンタロー様が大好きだからね☆
END
ロッドいいこだなぁ。
一足早いんですが、書きました。
ついでに言えばパソコンで入力したので2ページですみましたよ。
画期的です。
05.12/22
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