(俺はどうしてこんな所に隠れてしまったのだろうか……)
今、ハーレムはシンタローの部屋のクローゼットの中にいる。
なぜ、こんな所に隠れてしまったのかと言うと今から10分ほど前、金目のものを探してシンタローの自室に入り、漁っている途中でこの部屋の主であるシンタローが帰って来たことに気づいた俺は、普通に出て行けばいいものの、この時は何を思ったのかクローゼットの中に隠れてしまったのだ。更に今、出るに出られない状況に置かれていた。様子を窺おうとクローゼットの隙間から外を覗くとシンタローは疲れているのか真っ赤なブレザーを脱ぎソファーの上に置き、シャツとパンツ姿でこちらに歩いてきるのが見えた。
(やべぇな、開けられたら見つかっちまう)
ところが、シンタローはクローゼットを開けず、クローゼットの前に置いてあるベッドに横になった。
(あぶねぇ、あぶねぇ)
ホッとしたのも束の間、ハーレムはあることに気づいてしまった。それは、シンタローのアレが立ち上がっているのが目に入ってしまったのだ。
(マジかよ……あれか?シンタローの奴、疲れマラってやつか?)
その時、シンタローが起き上がり周りをキョロキョロと見渡し、誰も居ないことを確認すると手をトランクスの中に滑り込ませた。
(やべぇって……俺としては嬉しいけど……)
見てはいけないと思いながらもつい凝視してしまう。こんなシンタローを見ることは滅多にない。いや、一生かけてもないかもしれない。あの俺様で、頑固なシンタローが自分自身の手で、自分のそれを扱いている。シンタローの息づかいが板越に響いて妙にリアルで官能的に聞こえてくる。ここで出て行って襲ってしまおうかとも考えたが、もう少しこのいつもと違うシンタローを見ていたいと思った。
しかし、そんな考えはシンタローの発した一言で覆された。
「ハ……レム」
思い切りよくハーレムはクローゼットの扉を開け、目を丸くし驚きのあまり言葉を失っているシンタローのもとへ行き押し倒してキスを奪う。
「なんでお前が…んっ…いるんだよ」
シンタローが問いかけるがやめてやらない。あんなに可愛いことを言われてやめられるほど出来た人間ではない。深く動物的なキスを続けながらシンタローのシャツのボタンに手を掛ける。全部のボタンを外し、開放してやる口唇。
「おい、なんでお前があんな所から出てくんだよ!もしかしなくても……見てたのか!?」
高揚し紅く染まった頬。濡れた口唇。
潤んだ瞳。それは羞恥に耐えられなく泣きそうな眼。
そんな顔を見せられればもっと見たくなってしまう。シンタローの羞恥に歪む顔が見たい。これはサドだろうか?だがきっと男なら好きな奴の泣き顔を見たいと一度は思うに違いない。だからこそはっきり言う。
「見てたよ」
「何で!?何で……」
涙を浮かべるシンタローのまぶたにキスを送る。
「なぁ、今すぐヤリしたいんだけど」
ハーレムが不敵に笑う。この自信にあふれた顔が好き。ハーレムの声が鼓膜に響く。
「や…だよ」
精一杯の抵抗。だが相手は全て知っている。俺の心の中までも。
「お前に俺は拒めない。」
そう言ってつい先ほどまで扱っていたソレをスッと撫でた。
「うわぁ…」
慌ててハーレムの手を止めようとする。だけどそんなのはお構いなしにハーレムの自分よりも少し大きな手が優しく愛撫する。
「やめろって…」
「やめない」
シンタローのソレは握られたまま、いままで何度したのかわからないキスをする。
今までキスだけだった。この男が。今考えてみるとこの男の優しさだったのだろうか。それとも、マジックへの恐れだろうか。
「誰のこと考えてやってたんだ?」
ハーレムが口元を緩め、こちらを真っ直ぐ見る。
「誰でもいいだろ」
こいつは分かっているのに聞いてくる。どうしても俺の口から言わせたいらしい。だから言ってやらない。
それがこいつを喜ばせるだけだと知りながらも。
続く→
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今、ハーレムはシンタローの部屋のクローゼットの中にいる。
なぜ、こんな所に隠れてしまったのかと言うと今から10分ほど前、金目のものを探してシンタローの自室に入り、漁っている途中でこの部屋の主であるシンタローが帰って来たことに気づいた俺は、普通に出て行けばいいものの、この時は何を思ったのかクローゼットの中に隠れてしまったのだ。更に今、出るに出られない状況に置かれていた。様子を窺おうとクローゼットの隙間から外を覗くとシンタローは疲れているのか真っ赤なブレザーを脱ぎソファーの上に置き、シャツとパンツ姿でこちらに歩いてきるのが見えた。
(やべぇな、開けられたら見つかっちまう)
ところが、シンタローはクローゼットを開けず、クローゼットの前に置いてあるベッドに横になった。
(あぶねぇ、あぶねぇ)
ホッとしたのも束の間、ハーレムはあることに気づいてしまった。それは、シンタローのアレが立ち上がっているのが目に入ってしまったのだ。
(マジかよ……あれか?シンタローの奴、疲れマラってやつか?)
その時、シンタローが起き上がり周りをキョロキョロと見渡し、誰も居ないことを確認すると手をトランクスの中に滑り込ませた。
(やべぇって……俺としては嬉しいけど……)
見てはいけないと思いながらもつい凝視してしまう。こんなシンタローを見ることは滅多にない。いや、一生かけてもないかもしれない。あの俺様で、頑固なシンタローが自分自身の手で、自分のそれを扱いている。シンタローの息づかいが板越に響いて妙にリアルで官能的に聞こえてくる。ここで出て行って襲ってしまおうかとも考えたが、もう少しこのいつもと違うシンタローを見ていたいと思った。
しかし、そんな考えはシンタローの発した一言で覆された。
「ハ……レム」
思い切りよくハーレムはクローゼットの扉を開け、目を丸くし驚きのあまり言葉を失っているシンタローのもとへ行き押し倒してキスを奪う。
「なんでお前が…んっ…いるんだよ」
シンタローが問いかけるがやめてやらない。あんなに可愛いことを言われてやめられるほど出来た人間ではない。深く動物的なキスを続けながらシンタローのシャツのボタンに手を掛ける。全部のボタンを外し、開放してやる口唇。
「おい、なんでお前があんな所から出てくんだよ!もしかしなくても……見てたのか!?」
高揚し紅く染まった頬。濡れた口唇。
潤んだ瞳。それは羞恥に耐えられなく泣きそうな眼。
そんな顔を見せられればもっと見たくなってしまう。シンタローの羞恥に歪む顔が見たい。これはサドだろうか?だがきっと男なら好きな奴の泣き顔を見たいと一度は思うに違いない。だからこそはっきり言う。
「見てたよ」
「何で!?何で……」
涙を浮かべるシンタローのまぶたにキスを送る。
「なぁ、今すぐヤリしたいんだけど」
ハーレムが不敵に笑う。この自信にあふれた顔が好き。ハーレムの声が鼓膜に響く。
「や…だよ」
精一杯の抵抗。だが相手は全て知っている。俺の心の中までも。
「お前に俺は拒めない。」
そう言ってつい先ほどまで扱っていたソレをスッと撫でた。
「うわぁ…」
慌ててハーレムの手を止めようとする。だけどそんなのはお構いなしにハーレムの自分よりも少し大きな手が優しく愛撫する。
「やめろって…」
「やめない」
シンタローのソレは握られたまま、いままで何度したのかわからないキスをする。
今までキスだけだった。この男が。今考えてみるとこの男の優しさだったのだろうか。それとも、マジックへの恐れだろうか。
「誰のこと考えてやってたんだ?」
ハーレムが口元を緩め、こちらを真っ直ぐ見る。
「誰でもいいだろ」
こいつは分かっているのに聞いてくる。どうしても俺の口から言わせたいらしい。だから言ってやらない。
それがこいつを喜ばせるだけだと知りながらも。
続く→
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