「お前を殺す」
だなんて、そんな。
全身で。
痛いほどに叫ばなくとも。
愛を乞う人
ああ髪を切ったんだなぁとか、思った。
俺と同じ長さだったのに、ちょっと残念だ。
まぁ見た目は似ていないって誰もが言うかも知れないけど。
淡く長い金の糸。
薄い目の色は、光を見る度痛そうで。
メラニン色素が薄い肌は抜けるように白かった。
俺の持つ髪は漆黒。
とりあえず普段は、黒曜石と言われるような瞳で。
日に焼けた肌は健康的に黒い。
まるで、正反対の色を持った俺達。
印象がまるで違うから、似ていないと思うのは当たり前かも知れないけど。
ああでもあの男は言ってたっけな。
まるで、色違いの双子だねと。
あの体にいたんだし。
流石にまったく親に似てやしない子どもは、怪しいだろうし。
俺とこいつの顔は、実は同じなんだけど。
受ける印象と、表情の違いからあまりそうは思われていない。
それでも、彼本人には分かることだろう。
「自分で切ったのか?」
「……………」
答えはない。
もし、彼が自分で切ることを決めたのならば問題はない。
自己同一性からの、第一歩。
ずっと俺の中で育ってきた彼の、自我確立の第一歩だ。
それが、彼自身の意志だとすればだが。
「これ、切ったの高松だろ」
自分で問うて置いてなんだが、彼自身が切ったのではないことぐらい分かる。
まだまだ何も知らない彼が、自分から髪を切るなんて自由意志は持たない。
他に色々知るべき事は多い。
自分の容姿など、頓着するはずがなかった。
それに。
なによりも。
「ルーザーおじさん、そっくり」
それでも何も答えない彼。
痛いほどに伝わってくるのは敵意。
島から帰る時点では、お互い戸惑ってはいたがあからさまな殺気はなりを潜めていた。
それが何故今更。
また、彼が自分に敵意を向けるのか。
その答えは。
「お前を殺す」
彼自身なのか、その姿の人なのか。
けれど彼自身の本音もその言葉に含まれている。
お前を殺すだなんて、そんな。
思わず口端があがってしまう。
どうやって伝えてあげようか?
痛いほどに、愛を叫んでいるこの幼子に。
とりあえずは。
「『シンタロー』自身を、全部返して貰わないとな?」
その言葉にようやく彼が。
表情を、変えるのだった。
-------------------------------------------------------------
ちょっと分かりにくい感じででこんにちは。
脳内GF祭り中です。
けど読んでません!ええと、読んだ身内から内容をことこまかに聞き作り上げてみました…。
いや読む予定なんですがもう聞いただけでうっかり妄想です。
まずキンちゃんの髪の毛を切ったのが高松。
お前かよ!
おいおいお前等本当に同じ顔ってのが好きだねぇ…。
ルー兄そっくりなキンちゃんですが、そうしたのは高松ですか、そうですか。
また色々と愉しい…。(またなんか痛いこと考えてますよ)
で、鏡をみているキンちゃんとか。
おまえを殺すの台詞とか。
そんなのをまとめて上の散文を(日本語変ですよ)作ってしまいましたよ。
ルー兄が関わっていると思うのは…早計かと思いつつさっさと真相が分からないうちに書き逃げです。
シンちゃんとキンちゃんは同じ顔、シンちゃんとジャンは同じ顔、けどジャンとキンちゃんは違う顔です。(三段論法を無視)
とりあえずうちのシンちゃんとキンちゃんは双子ですから!(顔が同じという設定は今回が初めてですが。これまでも似てはいる)
シンちゃんとキンちゃんの基本スタンスを、これからの番外編読みつつ書いていきたいと思いつつ。かける日は来るのか。
(PAPUWAではなく、南国から空白の四年間での)
-------------------------------------------------------------
以上、9月のGF突発妄想時のものをそのままアップ。
トップ画からリンクで読めるようになっておりました。
トップ外してそのままだったのでようやく整頓。
しかし脳内沸騰具合がよく分かりますな…。
06/04/05(05/09/23)
BACK
広告 60才でも仕事があります♪ しかも年金の○○倍! 通販 花 無料 チャットレディ ブログ blog
PR