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「シーンちゃんッッ!」
ぱたぱたと笑顔で走ってくる兄グンマ。
隣にいるのは真逆で真顔の従兄弟キンタロー。
この科学者コンビが一緒に居る事はまったくもって珍しくない。
珍しいといえばグンマがアフリカ1号に乗っていないと言う事位か。
「ねーねー、シンちゃん!ハッ禁のビデオあるんだけど一緒に見ない?」
「はぁ?!」
笑顔で言う童顔の兄には似合わない台詞にシンタローは思わず驚きの声を上げる。
隣に居たキンタローは終始無表情でグンマの話を聞いていても何も言わない。
「ねー、見ないのー?」
上目使いで見上げられ、シンタローは少し考える。
ハッキンといってもAVとは限らない。
最近ではホラーや、暴力表現の激しいものも全てハッキンとなる事が多いのだ。
「どーゆーやつ。」
「んーとねぇ。」
ガサゴソと持っていた茶色い袋をまさぐる。
そして中から出てきたDVDは全部で3本。
全てAVらしいが、全てコミカルらしい。
題名が有名な映画や、ドラマをパクっている所からそう伺える。
「何故よりにもよってそーゆー奴にした。」
「だぁって!真面目なのにしたらやばくなるかもしれないでしょー?お互いに!」
グンマも男だったんだなと、シンタローは改めてそう思った。
そしてやっぱり気になるのがキンタロー。
そうゆう系のを見たらキンタローはどうなるのか、どんな顔をするのか。
シンタローはすっっごく気になった。
なので。
「じゃあ、さっさと見よーぜー!」
あっさり欲望に負け、二つ返事でOKを出したのだった。










場所はグンマのお伽話の部屋。
何故ピンクなのか。
ピンク好きはもはや直系の遺伝なのか。
コタローもいつかピンクになってしまうのだろうか、と不安になるほどのピンクとレースとお花に囲まれた部屋。
無意味にベッドに天涯までついていて、しかも、縫いぐるみがちょこちょこ置いてある。
AVを見るような部屋では断じてないだろう。
親達が入って来れないようにきちんと鍵を閉めてDVDを再生する。
「俺久しぶりだな。」
「僕も。」
「こういったDVDを見るのは初めてだ。」
「ま、何事も経験だ経験。」
「笑えるよ~?キンちゃん!」
初めてというキンタローに二人はそう薦める。
キンタローはキンタローでクソ真面目な顔をして「そうか。楽しみだな。」と、呟いた。
予告が始まり、三人は食い入るように画面を見る。
すると、金髪の女性二人が上半身を剥き出しにして、不可思議な踊りを踊り初めたり、濃厚なキスを始めたり、揚句の果てには男性と絡んだりし始めた。
シンタローはキンタローの様子が気になったのでチラ、と見てみると、キンタローは唖然としていて、グンマは見るまでもなく笑い転げていた。
しかも、何故か沢山の金髪とか黒髪とかいろんな髪色の女性がダイナマイトボディを決めつつ教師のように居て、同じ位居る男は生徒のようにその女達の話を聞いている。
出来ないと下半身に悪戯されるらしい。
全くもって理解不能である。
「ねー、シンちゃん、あれのマネっこしよーよー!」
きゃ、きゃ、と楽しそうにグンマが画面を指差す。
シンタローは断固拒否をした。
すると、グンマはぷく、と頬を膨らませる。
「だって僕、あんな雌豚じゃ勃たないもん…。」
ん?
シンタローは聞き違いかと思った。
あのグンマが雌豚とか言った?
そんな事言う奴だっけ?あいつ。
キンタローは平然としていた。
まるで当たり前のように。
何故ならグンマはシンタローの前ではぶりっ子だが、他の人間の前では至って普通なのである。
シンタローに可愛がって貰う為、あえてキャラを作っているのだった。
作っている、というより、それが普通になってしまっている所が既にやばい。
「じゃーいーもん!僕が雌豚の役やっちゃうから!」
「ああ?ふざけ…ンンー!」
ふざけんな、と言う前に、グンマがシンの舌に舌を絡めてくる。
ちゅ、ちゅ、と唾液の混ざり合う音が聞こえて、シンタローは目をきつくつぶった。
口を離すと唾液が名残惜しそうにつらつらなり、眉を潜め顔を蒸気させるシンタローを見て、グンマは笑った。
「ほらぁ、キンちゃん!ぼぉっとしてないでシンちゃん押さえてよぉ~!」
「あ?ああ。」
キンタローは訳も解らずシンタローの腕を後ろから押さえる。
くったりとしたシンタローを腕の中に納めると、グンマは又シンタローにキスをする。
「ん、んん、ふん、あ、」
苦しそうに、しかし気持ち良さそうにシンタローが鼻にかかる吐息を吐く。
キンタローは思う。
何故あれしきの破廉恥な映像で、ここまで心が高ぶれるのか。
しかし、シンタローの恥ずかしそうな顔を見て、キンタローの中心も又熱を帯びていた。
グンマはキスをしながらシンタローの鎖骨、そして乳首までをその華奢な指先でつつ、と渡る。
「ん!ンン!」
びく、とシンタローの体が跳ねた。
キンタローがしゅる、とシンタローのズボンの紐を緩め、パンツの中に手を突っ込む。
「ふ。や、あぅ!」
直に触られグンマの口を離し、シンタローは講義の声を出した。
しかし、直ぐに又グンマにキスをされるのである。
口内、乳首、性器と、1番感じる場所を弄ばれて、シンタローは抵抗する事すらできなくなってしまう。
「気持ちいいのか?シンタロー。」
耳元で囁かれ、耳たぶをペロ、と、舌先で嘗められる。
「ふ、うん!」
「シンちゃん、男の子なのに乳首も感じるのぉ~?」
あはは~と、キスを離し、脳天気な笑い声を出すグンマだが、シンタローを攻める事は止めない。
「ン、や、め、ンンッ!」
抗議の声はグンマの口内に掻き消された。
舌を絡められ、吸われ、音を立てながらいたぶられる。
キンタローも、シンタローの下半身に緩急をつけて上下にグラインドさせている。
シンタローの性器が限界を示すかのように硬くそそり立つ。
びく、びく、と体が面白いように震えていた。
「あ、駄目だよぉ~シンちゃん!一人でイッちゃうのは、なし~!」
「あ、だ、て、もぉむりぃ…」
は、は、と浅い息を口から吐きながら、とろんとした目でグンマを見つめる。
その顔を見て、グンマは、知らず知らずのうちに唇の端が上がるのを感じた。
おもむろに自分の首元からネクタイを緩め、しゅる、と、外す。
そしてシンタローの性器に縛り付けたのだった。
間抜けなアヒル柄をプリントしてあるグンマのネクタイは、直ぐにシンタローの液体により、絵柄に似つかない惨事になっていく。
「いた、やだ!取れよ!ふ、あ!」
イヤイヤと頭を振るが願いは聞き届けられそうにない。
間抜けなAVの女優が声をあらげているのが遠くで聞こえる。
今、一番聞こえるのは己の液体を弄ぶ音。
くちゅ、くちゅ、と聞こえるその音にシンタローは耳を塞ぎたくなる。
そして戒め。
イキたくてもイケないもどかしさ。
「や、や、やだぁ!グンマッ!!コレ、取ってぇ…」
取って欲しくてグンマに縋り付く。
細い体に腕を伸ばせば、温かい体温を感じる。
「グンマばかりでは不公平だろう。シンタロー。」
不意に後ろからキンタローの声が聞こえ、シンタローの尿道に爪を立てられる。
カリ、と引っかかれ、シンタローは思わず海老反りに。
喉仏がコクリと上下に動いた。
「そんな口は必要ないな。」
キンタローはそう言い放ち、ストライプの自分のネクタイをシュルリと素早く取ると、シンタローの口をそれで塞いだ。
「ンーンー!!」
「シンちゃん、ソレ、さるぐつわみたーい!」
喜んでグンマはシンタローの汗ばむ額にキスをする。
グンマの長い睫毛がふわりと、近づき、シンタローは目で止めてと訴えるが知らんぷりをされて悲しくなる。
既に体の自由が効かなくなっているので、キンタローの顔を動かす事もできない。
キンタローなら助けてくれるかも、何て淡い期待は次の瞬間跡形もなく消え去る事となる。
シンタローの体が宙に浮き、前に倒された。
視界がグラリと揺れ、離された両腕で咄嗟に自分の体を受け止める。
それでも受け止めた両腕には少し鈍い痛みが走ったが、今置かれている状況の方がシンタローにとって一大事であった。
「ふ、ンン!!ンーンー!!」
目線だけをキンタローに向けるが、それはかちあう事もなく。
すっかり力の入らなくなった体、浮いている腰。
その腰をキンタローは両腕で持ち上げて、既に己の液体でヌルヌルにはなっているソコに指を入れた。
ツプリと音がして、徐々に指を埋め込む。
「ンン!!」
「少し力を緩めろ。いいか。少し力を緩めるんだ。」
クニクニと内側から円を描くようにクルクル指を回し、辛そうに顔を歪めるシンタローの腰を優しく撫でながら、ゆっくり閉じられているソコを解きほぐす。
言われた通りシンタローは少しづつではあるが力を緩め始めた。
それを指先で感じたキンタローは、ふ、と満足そうな笑みを浮かべる。
「え~!二人だけでずるいよぉ~!!僕も!」
そう言ってグンマはシンタローの唇を覆っていたキンタローのストライプのネクタイを外す。
息がシンタローの肺に思い切り吸えるようになり、シンタローは少し咳込んだ。
咳込みが終わるのを待ってから、くい、とシンタローの顎を持ち上げれば。
屈辱と羞恥にまみれ、それでも意識を飛ばせまいとしている意思の強い瞳とかちあった。
「シンちゃん、噛まないでね~」
グンマはニッコリと可愛らしく微笑んで、その微笑みとは正反対の凶暴な己の性器をシンタローの口に無理矢理捩込むのだった。
「ふぐぅっ!!」
いきなり又始まる息苦しさと、口内に広がる苦くて塩っぱい何とも言えない味。
一言で言えばまずい。
しかし、それを舐めているという事実がシンタローを興奮させた。
「シンちゃん、アイスキャンディー舐めるみたいにペロペロ舐めるんだよぉ~」
そう言われて、シンタローは言われた通りに舐め始める。
シンタローの脳内は既にスパークしており、快感のあまり何も考えられない。
ただ言われた事をたどたどしく行動する。
シンタローの舌捌きはお世辞にも上手いとは言い難いものがあったが、そのたどたどしい舌のうねりにグンマは熱い息を吐いた。
そして、シンタローの黒い髪をさらさらと撫でる。
それが心地いいのか、うっとりとするその表情にグンマもご満悦。
そんな空気に浸かっていたのもつかの間。
「ふぐ、ンンンン!!!」
シンタローが声なき声を上げる。
原因は後ろのキンタロー。
もう大丈夫と判断したのか、シンタローの蕾の中に己の高ぶりを捩込む。
ぐぐ、と奥に進み、最奥迄到達すると、キンタローは軽い溜息を吐いた。
シンタローの中はピッチリとキンタローを加え込み、中の肉壁がキンタローを離すまいとうねる。
「ふー、ふー、」
シンタローも、鼻で息をしながら、余りの快楽に涙が一筋流れ落ちた。
「気持ちいいの?シンちゃん。」
そう質問するグンマに、シンタローは素直にコクコクと頭を振る。
「お前の中も相当気持ちいいぞ。」
「もー!キンちゃんったら先にしちゃうんだもん!終わったら次僕だからね~」
そう言うが早いか、グンマはシンタローの頭を掴み腰を前後に動かす。
その度に唾液と交わる卑猥な音がシンタローの聴覚を犯す。
唇の端は既に飲み込めなくなった自分の唾液とグンマの液体。
だらし無く垂れ流される。
そして後ろにはキンタローが腰を掴み、ガクガクと震える足の間に割って入り込み、ガンガン貫く。
熱い。
口の中も体の中も。
前からも後ろからも快楽に犯されて。
なのに中心に縛られている戒めによってイク事が出来ない。
体が壊れてしまうような過ぎた快楽にシンタローの顔が歪む。
睫毛に着いた己の涙をしばたたかせて、それでも消える事のない快楽に身を委ねるしかなく。
キンタローが中を掻き交ぜる。
ゴポゴポと白濁の液体がフトモモに流れ出た。
それに不快感を少なからず感じたが、この快楽の前では微々たるもの。
グンマも乱暴にシンタローの髪をつかむ。
「ん、シンちゃん、きもちいーよぉ…」
上目使いでグンマを見ると、普段から女顔のグンマが潤んだ瞳でシンタローを見ていて目がかちあった。
ニコ、と、笑うグンマだったが、何時ものような無邪気な笑顔ではなくて。
一人の成人男性の顔をしていた。
「シンちゃん、イキたいの?」
その質問にも質問はコクコクと頭を動かす。
「そう簡単には取れないぞ。結び目がお前の、いいか。お前の液体で取れ難くなっているんだ。」
背中から声をかけられ、その吐息が当たり、シンタローはぶるり、と体を震わせた。
「切ってあげるよ~!そのかわり、ちゃんと僕達を満足させたらねν」
悪魔のような囁きをシンタローにぶつける。
「ふ、ううん!!」
グンマとキンタローが無遠慮に律動を繰り返す。
ボロボロ涙を零しながら浅はかないやらしい体を二人に差し出す。
「ん、ん、んんっ!!」
「あ、僕もうやばいかも。」
「俺もだ。」
「あ、キンちゃんも?」
表情を表に出さないキンタローは一言そう言うと、シンタロー自身に手を延ばし、ネクタイに曝されていない場所を直に触る。
「ふ、ッッ!!」
ちょっと触っただけなのにシンタローの体はビクつき、中をきゅ、と締め付ける。
「出すぞ、いいか、シンタロー。受け止めろ。」
「ふえ?ふ、ンンンン!!」
どくり、どくり、と波打つようにシンタローの中に吐き出されるキンタローの白濁の液。
とっくに限界地点を超えているシンタローは虚ろな目で、キンタローの欲望をその中に受け入れる。
体が震える。
膝が笑う。
そんな中、全てを出し切り、キンタローはシンタローの蕾から自身を取り出す。
ズルリ、というリアルな音と、それと一緒にコポと、出てくるキンタローの液。
「じゃ、僕もシンちゃんの中で出そうっと。」
グンマはシンタローを仰向けに押し倒す。
そして、まだ自由のきかない両足を肩に担いで、猛った己をねじこむ。
さっきまで使われていたのですんなりと入っていった。
やっとキンタローという熱から解放されたのに、今度はグンマという熱がシンタローを支配する。
熱さと快楽で身をよじるが、グンマはそれを許さず、シンタローの中に出し入れを早める。
熱の絡み付く感覚だけが妙にリアルにシンタローを支配してゆく。

「シンちゃん、ちゃぁんと受け止めてね~ν」
グプ!
シンタローの奥を貫いた。
「ふ、ふぁ!や、やだ!」
「シンちゃんワンワンみたいνヨダレ垂らしちゃってカワイイν今から切るからシンちゃん動いちゃダメだよぉ~」
ヒタリと、冷たい金属の感触に、シンタローの動きビクリと止まる。

ジャキ、と、近くにあったハサミでグンマは自分のネクタイを切った。
ぱさ、と無残にも真っ二つになったネクタイがシンタローの腹の上に落ちる。
シンタローがそれに気を取られた瞬間をグンマは見逃さず、シンタローの足を思い切り開かせ、ガクガク揺らした。
「ひゃ、あ、あ、ああっ!!」
「シンちゃんッッ!!」
肌と肌がぶつかり、汗が飛ぶ。
「ん、あ、あああああ!!」
ビクリと体をわななかせたかと思うと、グンマを締め付け、シンタローは長い間精子を吐き続けた。
びゅくり、びゅくり、と白濁の液体がシンタローの腹と顔を汚す。
中の収縮運動によって、グンマもまた、シンタローの中に己の精子をぶちまけたのだった。
「シンちゃん、随分出したね~」
「顔まで飛ぶとは若いな。シンタロー。」
「ッッはー、はー、」
誰のせいだとか、恥ずかしいから何も言うなとか、今のシンタローの思いははち切れんばかりのものだったが、体のあの、情事の後のけだるさと痺れによって言い返す言葉も紡ぎ出せない。
寧ろ、喉がカラカラで声がでないのだ。
「みず…」
シンタローはそれだけ言うと、荒い息遣いだけをして、何もしゃべらなくなってしまったのだった。












「テメーらさいッッてーだ!!ばかたれ共ッッ!」
水を飲んで喉を潤したシンタローが放った第一声はそれで。
キンタローとグンマは耳を塞いだ。
AVは既に終わっており、目次の画面に飛んでいる。
「第一グンマ!何でテメーはこーんなチンケなAVでムラムラすんだ!テメー最初笑ってたじゃねーか!」
ビシ、とグンマに指を指す。
「次にキンタロー!何でテメーまで乗るんだ!フツー止めるだろ!フツー!!」
続いてキンタローに指を指す。
「だって。僕シンちゃんが欲しかったんだもん。」
「はぁ!?」
「欲しいものは全力をかける。俺達は青の一族だからな!」
やけに清々しく言い切るキンタロー。
グンマもウンウンと頷いている。
「綺麗にまとめてんじゃねーヨ…」
何だってこの一族は馬鹿しかいないのか。
その馬鹿どもに俺は…クッ!
「シンちゃんだってノリノリだったじゃん。」
「ウム。とても気持ち良さげだったぞ。」
ムーカーツークー!!
ここがグンマだけだったらシンタローは迷う事なく眼魔砲を撃っていた。
しかし、今はキンタローが居る。
力の均衡が平行な奴が居るのだからやたらに撃っても相殺されるか、グンマまで加われば、いくら弱いグンマでも少しは加勢になる。
そして返り討ちに会うのは目に見えているので。
シンタローはただ奥歯をギリギリ噛み締めるのだった。
このゴーイングマイウェーの同世代にシンタローは何時もしない我慢をさせられて。
「ねーねー!そんなにカリカリしないでもーいっかいしよ…」
ゴツン!!
カワイイ笑顔で提案した兄に、シンタローのゲンコツが頭に直撃した。
「ぶわぁああん!!シンちゃんがぶったーー!」
「その位で泣くんじゃねー!俺の方が泣きたいわい!」
「さっき散々鳴いていたじゃないか。」
キンタローじゃなければオヤジギャグかよ!とノリで殴れたかもしれないのに!
キンタローじゃ、100%真面目になので、シンタローは何処に向ければいいか分からない苛々を募らせる。
そして、落ち着く為、はぁ、と溜息をついた。
あ、頭痛くなってきたぞ。つーか、こいつらには悪かったとか、そーゆー懺悔はねーのかよ!
だが、そんな事望むだけ無駄だという事を既にシンタローは知っている。
「シンちゃん。僕ら別に遊びじゃないからね~」
「いいか、よく聞けシンタロー。責任は取る。お前の事は俺達二人共愛しているんだ。いいか。愛しているんだぞ。」
「二度言わんでよーし!」
一人常識的に、血は繋がってなくても、男同士という事とか、従兄弟とか、兄弟とかを考えるシンタローだったが、二人の余りのノーテンキさ加減にコメカミを押さえるのだった。
三人の奇妙な恋愛関係はまだ始まったばかり。









終わり




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