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後ろから十二ページ、上から三行にメッセージ(キンタロー+シンタロー)

『口の端にケチャップがついている』
「…言えよ!」


だいたいひとりぼっち たまにふたりぼっち(シンタロー→マジック)

肌と肌が触れ合うほど近くにいても、アンタはたまに遠くにいるよね。
その両目は俺の手の届かない過去ばかり見ているんだ。


その背を追い続けていた(シンタロー→マジック)

追いつけると思っていた
だけど今は追いつくのが恐い
このままずっと、アンタを追いかけさせて



胸に穿たれた楔を引き抜く(マジック→シンタロー)

そうしたらお前は私の傷を癒してくれるかい



the beginning of the end 結末のきざし,不幸を予見するきざし
(シンタロー→キンタロー)

いつの頃からだろう、同じ夢を繰り返し見るようになった。
闇の底で泣いている子供の夢だ。
「どうして泣いているの?」
金髪の子供は涙に濡れた顔をごしごしと手の甲で拭う。
「ひとりぼっちで寂しいんだ」
その子供はどこかで見覚えのある顔だった。
綺麗な瞳に涙の膜が張り、後から後から途切れなく雫が落ちて。
可哀相、と思って手を伸ばすと目が覚めている。そんなことの繰り返し。
1年に数回、その少年の夢を見る。
年を経るごとに少年は成長していった。まるで実際に存在しているかのように。
「どうしてここから出てこないんだ?」
少年は既に青年になり、うずくまって泣くのではなく力強い瞳でこちらを見ていた。
「お前のせいだ」
静かな怒りと共に青年は告げた。
「お前がいるから俺はここにいるしかないんだ!」
何かを言いかけて目を覚ます。何も変わりない朝だった。
ただしその日以降は青年の夢は見られなくなってしまったが。



握り締めた体温(マジック)

父は獅子のように力強く、彼の腕に抱き締められると酷く安心した。
幼い日々に何度も感じた父の体温。
もう忘れてしまったけれど。
ずっとあの温かさを探している、今も。



たった一度の我が儘だから(マジック)

『お願いだから目を開けて』
願いは届かず父は二度と目を覚ますことは無かった。



囚われ人(シンタロー→マジック)

望めば世界も手に入れられる。
望めば世界すら破壊できる。
万能なように見えるアンタに出来ないことが、たったひとつだけある。
どう足掻いてもその力からは逃れられない。
たとえ叔父のように目を抉りとっても、アンタの強大な力は残るんだろう。
両目の力と青の呪縛に捕まって、縛られたままだ。

I am here in body, but I am with you in spirit.
体はここにあっても、心はあなたの所へ飛んで行っています(マジックとシンタロー)

「いつだってお前のことばかり考えてる」
それだけじゃいけないんだ。もうひとりの子供のことを忘れたわけじゃないだろう。
「私には、お前だけだよ」
そう繰り返すたびに、俺はアンタに絶望するんだ。



青が悲しむから僕は行かない(マジック)

あの子達が何処へ行っても、私だけは、此処に残らなければ。
あの子達の帰る場所がなくなってしまうからね。

地獄に落ちるというならば、それでも構わない(マジック)

「地獄も私のものにするだけさ」



all or nothing 全か無か(マジック)

「両方だ」
覇王の生み出す青い力が全ての命を無に返す。


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