シンちゃんはキンちゃんに甘い。
それはシンちゃんが24年間、本当ならキンちゃんの物になるはずだった身体を
占領してたと云う負い目からくるものも多少はあるとは思うんだけど。
実際の所は面倒を見れる相手が居るのが嬉しいんじゃないかと僕は思う。
あの島で主夫していたのも、コタローちゃんを可愛がっていたのも、
キンちゃんの世話を焼いてるのも。
結局の所、根っこにある部分は一緒なんじゃないかな。
そう僕は見ている。
シンちゃんは一部特定の人間意外には基本的に面倒見がいい。
そして、一部特定の人間には絶対的に甘い。
現在全く面倒を見てもらえない側の一部特定の人間筆頭は僕の隣に居る「お父様」で
絶対的に甘やかされている一部特定の人間筆頭がキンちゃんだ。
実際、実社会との関わりにおいてはキンちゃんは子供みたいなもんだから、
仕方ないって云えばそうなんだけど。
僕はチラリと二人を見る。
今もシンちゃんはキンちゃんに対してネクタイを直してやったりなんかしてる。
「あぁ憧れの新婚さんシチュエーション…」
ちょっとアレな発言をしながらハンカチ噛んでお父様は羨ましがってるけど、
僕は「あーあ」とか溜息をついてしまう。
分かってないよねぇ。
キンちゃんも多分未だ気付いてないから、あぁやってシンちゃんに
面倒をみてもらってるんだろうけど。
僕は二人の従兄弟のやりとりを眺める。
感情表現が未だ不完全な従兄弟は口ではどうこう言いつつも
シンタローが自分を構うのが嬉しいんだろう。
その表情は普段より柔らかい。
まぁ確かに家族としてなら、あの状況も嬉しいんだろうけど。
でも対等に見てもらいたい身としては……
だいぶ前途多難だよ、キンちゃん。
ホットミルクをかき混ぜながら僕は内心で一人ごちる。
だってシンちゃんが甘いのって相手が庇護対象って事だもん。
言うなればあれは母の愛のような物で。
…やっぱり、それはちょっと嬉しくないんじゃないかなぁ。
いくら、男の初恋は母親似が多いと言っても。
自分も最近だいぶ甘やかされている事には目をつぶって、
僕はシンちゃんの作ってくれた甘い甘いホットミルクを飲み干した。
それはシンちゃんが24年間、本当ならキンちゃんの物になるはずだった身体を
占領してたと云う負い目からくるものも多少はあるとは思うんだけど。
実際の所は面倒を見れる相手が居るのが嬉しいんじゃないかと僕は思う。
あの島で主夫していたのも、コタローちゃんを可愛がっていたのも、
キンちゃんの世話を焼いてるのも。
結局の所、根っこにある部分は一緒なんじゃないかな。
そう僕は見ている。
シンちゃんは一部特定の人間意外には基本的に面倒見がいい。
そして、一部特定の人間には絶対的に甘い。
現在全く面倒を見てもらえない側の一部特定の人間筆頭は僕の隣に居る「お父様」で
絶対的に甘やかされている一部特定の人間筆頭がキンちゃんだ。
実際、実社会との関わりにおいてはキンちゃんは子供みたいなもんだから、
仕方ないって云えばそうなんだけど。
僕はチラリと二人を見る。
今もシンちゃんはキンちゃんに対してネクタイを直してやったりなんかしてる。
「あぁ憧れの新婚さんシチュエーション…」
ちょっとアレな発言をしながらハンカチ噛んでお父様は羨ましがってるけど、
僕は「あーあ」とか溜息をついてしまう。
分かってないよねぇ。
キンちゃんも多分未だ気付いてないから、あぁやってシンちゃんに
面倒をみてもらってるんだろうけど。
僕は二人の従兄弟のやりとりを眺める。
感情表現が未だ不完全な従兄弟は口ではどうこう言いつつも
シンタローが自分を構うのが嬉しいんだろう。
その表情は普段より柔らかい。
まぁ確かに家族としてなら、あの状況も嬉しいんだろうけど。
でも対等に見てもらいたい身としては……
だいぶ前途多難だよ、キンちゃん。
ホットミルクをかき混ぜながら僕は内心で一人ごちる。
だってシンちゃんが甘いのって相手が庇護対象って事だもん。
言うなればあれは母の愛のような物で。
…やっぱり、それはちょっと嬉しくないんじゃないかなぁ。
いくら、男の初恋は母親似が多いと言っても。
自分も最近だいぶ甘やかされている事には目をつぶって、
僕はシンちゃんの作ってくれた甘い甘いホットミルクを飲み干した。
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