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厄日2(パプワファミリー・ウマ子※微妙にリキ→シン)


あの日(厄日)以来、シンタローさんは料理を作ってくれない。
掃除や洗濯はしてくれるけど、料理は作ってくれない。
食べられないとなると、余計に食べたくなるもんだよ・ね。


「シンタローさん、料理作ってくださいよ~。」「嫌だ。」

即答ですね。お姑さん・・・。
でも!ここでおとなしく引き下がる俺じゃない!

「パプワだって何も言わないけど、本当のことを言えば
シンタローさんの手料理が食べたいんだと思います。」

パプワの名前を出すとシンタローさんは黙ってられない。
卑怯な気もするけど、ウソついてるわけじゃないしな。

「そうか・・・わかった。じゃあこれからは俺がつくる。」
そう言い出したシンタローさんに俺は内心小躍りをしたくなった
・・・のだが、そのあとに「パプワとチャッピーだけにな。」
と付け加えられた言葉に撃沈。そうきましたか。

しか~し!俺は諦めない。諦めるわけにはいかない。

「シンタローさん・・・俺だって俺だって
愛情のこもった特製手料理を食べたいんです!!
1つのお皿をつつきあったり、『はい、あ~ん』とか言ったり
ほっぺについたご飯粒を食べてもらったりしたいんです!!」

さりげなく本音を言って、1人で熱くなってる俺を
驚いたように見つめるシンタローさん。そして・・・
「じゃあ、いっそのこと、二人で住むか?」

ゆ、夢じゃないよね?今聞いた言葉は幻聴じゃないよね?
心の中で先ほど言われた言葉を反芻していると、
「以前に獅子舞が住んでた場所で良いよな?」と続けられ、
先ほどの言葉も現実のものだったのだと知る。

「あの、でも・・二人で住むと言ってもパプワをほっとけないし。」
「パプワのことなら心配しなくて良いぜ。俺に任せとけ。」
漢っすよ!シンタローさん!ブラコンだけど。

ああ、ついに・・・ついに・・・夢にまでみた、
シンタローさんと俺との、めくるめくラブ生活が始まるのかっ!?

その時だった。俺の肩に、やけにでかい手が置かれたのは。
振り向かなくてもすぐに誰だかわかる。ウマ子だ。
いつの間にか、俺のすぐ後ろにウマ子が立っていたのだ。

「ウ・・・ウマ子・・・いつの間に!?」
「お前がウマ子の特製手料理を食べたいと言ってたあたりだぞ。」
「わう!」パプワ達までがそこにいて、説明してくれた。

「リッちゃんを驚かせようと思って気配を消して近づいたんじゃ。
でもウマ子のほうがリッちゃんに驚かされてしも~た!
まさかリッちゃんがウマ子との新婚生活を考えちょったとは」もじもじ

パプワは「ウマ子は愛されているんだな!」といってバッと扇を広げた。
その時、パプワが俺を見てニヤリと笑ったのを、今回も見逃したかった。

それを聞いたウマ子は頬を紅く染め、俺に容赦ない張り手を繰り出した。
「リッちゃんとウマ子が相思相愛だなんて照れるのぅ~」バチコ~ン
んぎゃ~~~!!ドゴン!!げふぅ

張り手で飛ばされ精神的にもぐったりする俺を、ウマ子はすぐさま
引きずりながら連れて行こうとする。向かう先は獅子舞ハウス。

助けて!お姑さん!!涙で訴えるも虚しく、
「さて、飯にすっか~。」「わ~い!メーシ!メシ!」「わう!」
そんな、みんなの声がどんどん遠ざかっていくのだった。

ああ・・・やっぱり今日もついていない。
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saa
勝負(アラシヤマ・シンタロー)


「この勝負作戦は完璧どすえ!ふふふふふふ・・・」
アラシヤマはトージくんを握り締めながら笑うと
すぐさまシンタローのもとへ走って行った。

「シンタローはん!勝負どす!!」

洗濯を終えてパプワハウスに戻ろうとしたシンタローの前に
突然現れたアラシヤマは意気揚々と宣言した。

「わてとシンタローはんが勝負して、わてが勝ったら
シンタローはんには心友のわてとルームメイトになってもらうどす!
もしわてが負けたら、わてがシンタローはんの家政婦になるどす!」

あざやかにスルーしようとしたシンタローに慌てたアラシヤマは
わざとシンタローのプライドを刺激する言葉を発した。

「ガンマ団の総帥ともあろうお人が、まさか挑まれた勝負から
逃げ出すなんてことはあらしまへんやろな?」

「う・・」そう言われるとさすがに無視できなくなり
シンタローはしぶしぶ勝負を受けることを承諾した。

「ほな、いきますえ~。」と言って構える前に
「上司パ~ンチ!!」バキ  げふぅ・・・
「縦社会キ~ック!!」ドカ  ごはぁっ・・・

見事な連続技を披露するシンタローは、アラシヤマが
ある程度ボロボロになると手を止めた。

「大丈夫か?アラシヤマ。」

シ・・シンタローはんがわてのことを心配してくれてはるぅ~!
「もっもちろん大丈夫どすえ~~!!」
目をピンクハートにして答えるアラシヤマに
シンタローはニッコリと微笑んで言った。

「じゃあお前はまだ負けてないな。俺も負けじゃない。
と言う事で、この勝負は引き分けだな。」

「え゛!?」ハートから点に変るアラシヤマの目。

「じゃ、そ~ゆことで~。」スタコラサッサ

「シンタロ~は~ん!待っておくれやすぅ~~!!」

全力疾走で去り行くシンタローの背中に向かって
手を伸ばしてみても、その手が届くことはなかった。
srs
心配(リキッド・シンタロー※微妙にリキ→シン)


今日もリキッドは神妙な顔をしている。
きっと俺とパプワのことを考えているに違いない。

「そんなに帰りたいのか?」とパプワに聞かれ、
それからはあまり口に出さないようにしている。
そんな俺とパプワのことを心配しているのだろう。

そっと、こちらの様子をうかがうように眺めてくる。
いつもいつも心配顔。

そんなリキッドの顔を見てしまうと・・・・
なんと言って良いのかわからなくなる。
何の力もない自分がもどかしい。

いっそのこと、みんな一緒にここで暮らそうか?
そんな考えが微塵もよぎらないと言えば嘘になる。
だが、そんなことが叶うはずもなく。

今日もリキッドは心配顔。





オマケ
その頃のリキッドはといえば――――――

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・うっしゃ!今日は5回も目が合ったぞ!!)

明日は無視されないかと心配中。
sr
思案(リキッド・シンタロー)


今日もシンタローさんは難しい顔をしている。
きっとガンマ団のことを考えているに違いない。

「そんなに帰りたいのか?」とパプワに聞かれてからは
あまり口には出さないようにしているみたいだ。
でも・・・態度には出ている時がある。

そっと物憂げに空を眺めていたり、海を眺めていたり。
いつもいつも思案顔。

そんなシンタローさんの顔を見てしまうと・・・・
何て声をかけていいのかわからない。
何の力にもなれない自分がもどかしい。

いっそのこと、「ずっとパプワ達と一緒に暮らして下さい」
そんなふうに言ってしまおうか?という考えがよぎる。
でも本当にそんなことを言えるはずもなく。

今日もシンタローさんは思案顔。






その頃のシンタローはといえば――――――

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・うっし!やっぱり明日はオムレツにしよう!)

今日も献立を思案中。
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厄日(パプワファミリー・ウマ子※微妙にリキ→シン)


どうしてこんなことになったのだろう・・・。
ことの始まりは、いつものウマ子の襲撃によって幕を開けた。


今朝は俺が起きると、すでにシンタローさんが朝食の用意をしていた。
「こいつもタダ飯ばかりくわさんと、働かせねばな!」
なんて口では言っているパプワだが、その本心といえば
ただシンタローさんの料理が食べたかったにすぎない。
(俺としてはちょっぴり切なくも感じるが・・・・)

それでも俺もシンタローさんの激ウマ料理を食べられることに
心の中でパプワに感謝したことは誰にも内緒だ。
そしていざ、頂こうとしているときにウマ子がやってきたのだ。

シンタローさんの料理が目の前に並んでいたので上機嫌なパプワが
ウマ子にも一緒に食べるように勧めたのだった。
最初は渋っていたウマ子だったが、パプワやシンタローさんに勧められ
おとなしく食卓につき、味噌汁を手にしていた。

その時に俺は嫌な事を思い出したのだ!!
ウマ子は俺が作った味噌汁にでさえ「結婚」の二文字を口にしたこと。
そして現在のような状態に至っている事を。

そんなウマ子がシンタローさんの激ウマ味噌汁なんかを食べた日にゃ~
「夜明けの熱い味噌汁を向かい合って飲もうペアのストローさして」
なんてことになりかねん!!!
危険だ!!シンタローさんの身が果てしなく危険だ!!

そんなことを考えながら、ハッとしてウマ子を見ると、
今まさに味噌汁に口をつけようとしている瞬間だった。

「それを飲んじゃイカ~~ン!!!」バッシ~~ン!バシャーン!!

「・・・・ふう・・危なかっガブリ
んぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~っ!!!

「危ないのはお前だ!いきなりプラズマを出すんじゃない!
見ろ!お前のプラズマでせっかくの料理がめちゃくちゃになったぞ!」
「わう!!」

パプワの言葉に強く同意を示しているチャッピーの後から
もっと危ないオーラを秘めたお姑さんの手にエネルギーが集中していた。

「てんめぇ~~!!何が危ないと言うんだ?ああ~ん?
俺が味噌汁に一服盛ったとでも言いたいのか?ああ~?」
お姑さんの顔はすでに鬼姑と化していたのは言うまでもない。

チャッピーに噛まれたところから大量に出血していることに構わず
俺は必死に弁解を試みた・・・が、出る言葉は「あの・・その・・」だけ。
お姑さんの手に集まった光が俺に向かって放たれる!そう思ったとき、
「リッちゃんは悪くない!・・・ワシのせいなんじゃ~!!」

ウマ子の一言でシンタローさんは眼魔砲を撃つことなく手がおろされた。
俺を救ってくれたことに、今回だけは感謝しながらウマ子を見て固まった。
ウマ子の横で不機嫌そうなパプワの秘石眼が妖しくきらめいていたからだ。

「リッちゃんは、ウマ子が自分以外の男がつくった料理を
食べるのが嫌だったんじゃな!リッちゃんにやきもちを焼かせて
ウマ子は罪深い乙女じゃ!!」そういいながらモジモジしている。

パプワが「ウマ子は愛されているんだな!」といってバッと扇子を広げた。
その時、パプワが俺を見てニヤリと笑ったのを見逃したかった。

それを聞いたウマ子は頬を紅く染め、俺に容赦ない熱き抱擁をしてきた。
ギュ~~~ンムムム・・・メシメシ・・ボキ・・・ペキ・・・

嫌な音を気にも留めないシンタローさんは「それなら仕方ねぇ~な」と呟くと
散らばったお皿や料理を片付け始め、フと振り返って言った。
「んじゃあ~、これからはお前1人で料理しろよ!俺はもうつくらねぇ~。」

その一言に対してパプワの機嫌はさらに急降下したことだろう。
骨の軋む俺に容赦なく突き刺さる視線の痛みが増した。
もう眼を合わせることができない・・・。やめて・・秘石眼・・・。

どうしてこんなことになったのだろう・・・・。
せっかくのシンタローさんの料理を食べ損ねただけでなく
パプワの機嫌も激しく損ね、さらに家事を押し付けられ
未だにウマ子の熱い抱擁からは開放されない。

ああ・・・今日は・・・というか、今日もついていない。
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