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「えー!シンちゃん参加してくれないのー!!??」
「あほか。大の男が何が悲しゅうて夜中に甘ったるい菓子に囲まれてお茶会なんぞしなきゃならねえんだよ」
夕方から夜という時間に変わっていく時間帯。
突然元気いい甘ったるい声でグンマが夜中のお茶会っつーモンの誘いにきた。
で、オレは即断ったって訳。
「楽しいのにー!」
そりゃオマエだけな。言うとまたぎゃんぎゃん言われそうだし胸の中だけで。
「毎日仕事仕事でクタクタなんだよ。はしゃぐ気力なんて残ってねぇって」
「わー、シンちゃんオッサンくさーい」
ゴツン!!
「ぶわ~ん!!シンちゃんが殴ったぁ~~~!!!」
「誰がオッサンだ!大体テメエも同い年だろうが!」
グンマは涙目で頭を摩りながら目で軽く睨んでくる。
殴られた痛みより、茶会を断られた事に対しての不満を訴えてるんだろ。
ま、確かに最近グンマともあまり会話らしい会話してねえし、付き合ってやってもいいとは思うが夜はなー…。
「昼なら付き合ってやるよ」
「ホント!?」
さっきまで恨みがましそうだったグンマの目がキラキラと輝く。
「ま、たまにはな。暇が取れたら付き合ってやるよ。コタローとキンタローも呼んで4人でやろうぜ。その方が賑やかで楽しいだろ」
「わーいv有難うー!ぜーったい約束だよシンちゃん!!」
抱きついてくるグンマの頭をぽんぽんと叩いて「ああ」と頷いた。
「でもさ」
あ、また強請る時の面になってやがる。
……嫌~な予感…。
「夜中のお茶会はお昼にするよりわくわくで特別で面白そうだからその内やろーね!」
「あのなー…、だから夜は駄目だっての」
「なんでー!?」
コタローちゃんが夜は参加出来ないから!?とか言ってくるが、そういう問題じゃねえんだよ。
いちいち言い訳考えるのも面倒で適当に受け流してまだやり掛けの仕事が残っている総帥室に足を向ける。
「あー!シンちゃーんー!」
「仕事片付けねえと昼の茶会にも出てやれねけどいいのかよ」
「うー…」
ノルマこなさねぇとグンマに付き合ってもやれないし、それに今夜の予定もお流れになっちまう。
「ぶぅー!シンちゃんにも夜は駄目って断れちゃったよー!!」
頬を膨らませながら………多分自室か開発部に戻っていった。

………あ…?さっきグンマなんて……。

―――シンちゃんに“も”断れちゃったよ―――


「シンタローのトコにも来たのか、アイツは」
散々ベッドの中でいちゃつきまくった後、オレを抱き込みながらキンタローがふぅと溜息を吐いた。
「やっぱりなー。オレ以外でアイツが誘うってったら、オマエしかいねーし」
昼間ならコタローも誘うだろうが、まだ幼い子どもに夜遊びは厳禁って事くらい皆心得ている。
「でも仕方ないよなぁ?夜はさ」
「そうだな」
キンタローがふっと笑って軽く頷いて顔を寄せてくる。
心得てオレも積極的にキンタローの唇に吸い付き、舌を口内へ導いた。
毎夜のようにキンタローとオレはどちらかの部屋で呑んでは他愛ない会話をしてベッドへ縺れ込む。

キンタローがこの世界に出てきて数年。今日から明日へ変わるその変わり目を共に越す瞬間、その僅か前の時を共に迎える。
2人で今日を終わらせ、明日を始めよう。
この熱いキスもあと僅かな時間で昨日になるだろう。
互いに更に深く舌を使い絡め合う。
明日になるまであと何秒―――…?





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