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|単発| |女体化| |リキシンお題| |シン受けお題| |キンシンお題|
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二人仲良く並んで夕食の後片付け。
パプワは後ろで仲良く、チャッピーと食後の踊りを踊っている。
洗い終わった食器を隣に立っているシンタローさんに渡し拭いてもらう。
が、さっきから視線を感じる。
チラっと横を見るとシンタローさんとバッチリ目が合ってしまった。
『どっ』
心臓が一瞬止まったかのような錯覚が起こる。
見られているのは分かっていても実際に確認すると吃驚する。
しかも目視線がかち合ったなら尚更だ。
「何だよ?」
見ていたのはシンタローさんで、見られていたのは俺なのに相も変わらず俺様な態度で聞かれる。
「いっいえ、なんでもないっす。」
それ以外どう答えろと・・・心の中でそう言い意識を切り替えまた食器洗いに専念する。
まだ視線を感じる。暫らくするとやっぱり気になる。
どーにも落ちつかない。そのうち食器を落としてしまいそうだ。
そんな失敗をするまいに、と思い切って聞いてみる事にした。
食器をシンクに置き泡の付いた手を洗う。
よっし、と気合を入れて横のシンタローさんに体を向ける。
「なんすか?シンタローさんっ。言いたい事があるなら言って下さい!」
「は?別に無いけど?」
皿を拭く手を止め、きょとんと俺を見る二つの目。
あ、カワイイと思ってしまう。
いやここで流されちゃダメだと口を開く。
「嘘っす!さっきからずっと俺のこと睨んでるじゃないっすか!」
「いや、別に睨んでないけど。」
サラリと言われて、別に怒られている訳ではないのだなと安心する。
「じゃあ、どうして俺のこと見てたんですか?」
悲しい事に怒られる以外で見られる理由が思い浮かばない。
「いいよなぁ。」
ポツリとシンタローさんの声が漏れる。
「え?」
何を言われたか解らないので思わず聞き返してしまう。
「だからコレ。」
皿をカタンと置いて手を俺に向かって伸ばしてくる。思わず体に力が入る。
が、手は頭上で止まり髪を一房つかみ軽くツンっと引っ張る。
「髪、っすか?」
「そう。オマエ染めてんの?やっぱヤンキーだしさ。」
不良に対して誤った偏見がシンタローさんにはあるみたいだ。
俺ってシンタローさんにとったら一生ヤンキーのままかなぁと思い落ち込んでしまう。
名前も殆ど呼んで貰ったことないし・・・
気持ちの下降と共に自然顔も俯いてしまう。
「でも自然な色だよなぁ。」
とまたツンツンと引っ張られる。
髪を引っ張られ顔を上げると、真剣な色を湛えた黒い瞳。
そんな瞳に見られ顔に熱が集まる。
「いえ、元々この色っす・・・」
赤くなったであろうままで答える。
そんな俺の様子には気にもせずにシンタローさん手を引っ込め呟く。
「そうか・・・俺も染めたらそんな色になるかなぁ。」
「え?」
シンタローさんが髪を染める?その姿を想像する。
・・・似合わない・・・
今のままの方がいいっすよ、と言おうとした時。
「僕は今のシンタローが好きだぞ。」
さっきまで踊っていたはずのパプワの声が唐突に掛かる。
その声に俺とシンタローさんはパプワを振り返る。
なっチャッピー、とパプワはチャッピーに同意を求める。
「わうぅ。」
チャッピーも力強くパプワに頷き返す。
「そうか。」
それを見たシンタローさんは破顔した。
「これで俺は俺だもんな。サンキュ。」
と笑みが更に深くなる。
俺が、俺が言おうと思った台詞なのにっ!
横からパプワに引っ攫われたぁ!
しかも笑顔まで!
思わずパプワを見るとそんな俺の心の内などお見通しなのか
ニヤリ。と笑った。
や、やられた・・・・
5.2
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二人仲良く並んで夕食の後片付け。
パプワは後ろで仲良く、チャッピーと食後の踊りを踊っている。
洗い終わった食器を隣に立っているシンタローさんに渡し拭いてもらう。
が、さっきから視線を感じる。
チラっと横を見るとシンタローさんとバッチリ目が合ってしまった。
『どっ』
心臓が一瞬止まったかのような錯覚が起こる。
見られているのは分かっていても実際に確認すると吃驚する。
しかも目視線がかち合ったなら尚更だ。
「何だよ?」
見ていたのはシンタローさんで、見られていたのは俺なのに相も変わらず俺様な態度で聞かれる。
「いっいえ、なんでもないっす。」
それ以外どう答えろと・・・心の中でそう言い意識を切り替えまた食器洗いに専念する。
まだ視線を感じる。暫らくするとやっぱり気になる。
どーにも落ちつかない。そのうち食器を落としてしまいそうだ。
そんな失敗をするまいに、と思い切って聞いてみる事にした。
食器をシンクに置き泡の付いた手を洗う。
よっし、と気合を入れて横のシンタローさんに体を向ける。
「なんすか?シンタローさんっ。言いたい事があるなら言って下さい!」
「は?別に無いけど?」
皿を拭く手を止め、きょとんと俺を見る二つの目。
あ、カワイイと思ってしまう。
いやここで流されちゃダメだと口を開く。
「嘘っす!さっきからずっと俺のこと睨んでるじゃないっすか!」
「いや、別に睨んでないけど。」
サラリと言われて、別に怒られている訳ではないのだなと安心する。
「じゃあ、どうして俺のこと見てたんですか?」
悲しい事に怒られる以外で見られる理由が思い浮かばない。
「いいよなぁ。」
ポツリとシンタローさんの声が漏れる。
「え?」
何を言われたか解らないので思わず聞き返してしまう。
「だからコレ。」
皿をカタンと置いて手を俺に向かって伸ばしてくる。思わず体に力が入る。
が、手は頭上で止まり髪を一房つかみ軽くツンっと引っ張る。
「髪、っすか?」
「そう。オマエ染めてんの?やっぱヤンキーだしさ。」
不良に対して誤った偏見がシンタローさんにはあるみたいだ。
俺ってシンタローさんにとったら一生ヤンキーのままかなぁと思い落ち込んでしまう。
名前も殆ど呼んで貰ったことないし・・・
気持ちの下降と共に自然顔も俯いてしまう。
「でも自然な色だよなぁ。」
とまたツンツンと引っ張られる。
髪を引っ張られ顔を上げると、真剣な色を湛えた黒い瞳。
そんな瞳に見られ顔に熱が集まる。
「いえ、元々この色っす・・・」
赤くなったであろうままで答える。
そんな俺の様子には気にもせずにシンタローさん手を引っ込め呟く。
「そうか・・・俺も染めたらそんな色になるかなぁ。」
「え?」
シンタローさんが髪を染める?その姿を想像する。
・・・似合わない・・・
今のままの方がいいっすよ、と言おうとした時。
「僕は今のシンタローが好きだぞ。」
さっきまで踊っていたはずのパプワの声が唐突に掛かる。
その声に俺とシンタローさんはパプワを振り返る。
なっチャッピー、とパプワはチャッピーに同意を求める。
「わうぅ。」
チャッピーも力強くパプワに頷き返す。
「そうか。」
それを見たシンタローさんは破顔した。
「これで俺は俺だもんな。サンキュ。」
と笑みが更に深くなる。
俺が、俺が言おうと思った台詞なのにっ!
横からパプワに引っ攫われたぁ!
しかも笑顔まで!
思わずパプワを見るとそんな俺の心の内などお見通しなのか
ニヤリ。と笑った。
や、やられた・・・・
5.2