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ガンマ団本部の最上階。
ドーム型のこの部屋はマジックの私室となっている。
全てが見渡せるように、という何ともマジックらしい理由で壁・屋根共に強化ガラス張りだ。
夜ともなれば天も下も光の海となる。
人の暮らす光なれど、それは遠く他に人間は存在しないかのような錯覚を起こさせる。
この部屋に入る事が出来るのは、マジックを除き一人のみだ。
その唯一の人物が広いベッドの上、マジックの隣に横たわっている。
黒髪の人物は、ただ上を見つめている。
視線の先は空。
夜の終わりと朝の始まりが同居している。
左を向けば絶望が、右を向けば希望が待ち受ける。
黒が深い青に飲まれてゆく。
深い青は明るい青、薄い青、そして白くなり、赤くなり、黄色が差し込み、再び鮮やかな青が浮かぶ。
ゆっくりと世界が流れてゆく。
青と赤とは光の下に対となる。
そこには、黒は存在しない。
「シンタローは私との未来は存在しないと?」
逆光でマジックの表情は伺えない。
ただどこか楽しげな揶揄したかのような声が乱れたシーツに吸収される。
その声色はシンタローが自分から逃れられぬ事を確信しているかのようだ。
「いや、そんなことは言っていないだろ。」
それをシンタローも自覚しているのか、軽く否定する。
「今からは、希望だ。」
・・・またすぐに絶望がやってくる。
4.28
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ガンマ団本部の最上階。
ドーム型のこの部屋はマジックの私室となっている。
全てが見渡せるように、という何ともマジックらしい理由で壁・屋根共に強化ガラス張りだ。
夜ともなれば天も下も光の海となる。
人の暮らす光なれど、それは遠く他に人間は存在しないかのような錯覚を起こさせる。
この部屋に入る事が出来るのは、マジックを除き一人のみだ。
その唯一の人物が広いベッドの上、マジックの隣に横たわっている。
黒髪の人物は、ただ上を見つめている。
視線の先は空。
夜の終わりと朝の始まりが同居している。
左を向けば絶望が、右を向けば希望が待ち受ける。
黒が深い青に飲まれてゆく。
深い青は明るい青、薄い青、そして白くなり、赤くなり、黄色が差し込み、再び鮮やかな青が浮かぶ。
ゆっくりと世界が流れてゆく。
青と赤とは光の下に対となる。
そこには、黒は存在しない。
「シンタローは私との未来は存在しないと?」
逆光でマジックの表情は伺えない。
ただどこか楽しげな揶揄したかのような声が乱れたシーツに吸収される。
その声色はシンタローが自分から逃れられぬ事を確信しているかのようだ。
「いや、そんなことは言っていないだろ。」
それをシンタローも自覚しているのか、軽く否定する。
「今からは、希望だ。」
・・・またすぐに絶望がやってくる。
4.28
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