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「なぁ、お前これからどうするの?」
パプワが何処かへと去り、コタローが力を放出し過ぎ見渡す限りすっかり風景が変わってしまったパプワ島。
それを眺めながら何故か隣に立っている、本来今の自分の居場所にいる筈だった、人間へと問う。
「どうするか、とは?」
あまり感情の伺えない表情ながらも答えが返ってくる。少し安堵する。
「新しい生活。」
ああ、それよりもまず、とどこか自嘲気味に笑う。
「俺との決着をつける?」
「それもよかろう。」
その言葉を聞き、やはりね、と更にその色が濃くなる。
「が、もうそんなことはいい。」
は?と思わず声が漏れる。こいつが言うと本当にどうでもよさそうに聞こえる。
今までの歳月を思えばそんな一言では片付けられるはずはないのに。
「俺はお前に興味がある。」
同じようにパプワ島を眺めていた視線をついっとこちらに向ける。じっと、青の目が見つめてくる。
持っていて当然なのに、持っていなかったもの。
その理由が明らかになった。
ああ、やはりマジックの、いや青の一族でもなかったんだなぁと腑に落ちた。
青に捕らわれるように、思考が深みへと落ちていく。
「だから付いていく事にした。」
「そうか、付いてくるのか・・・」
相手の言葉を反復する。意味を飲み込むと意識が浮上した。
「あ?付いてくる!?」
ああ。とあっさりうなずく。やはり特に感情は感じない。
「何か問題でも?」
「無い・・・無いけどよ・・・・」
そんな閉じ込めていた人間と一緒に行動できるな、という言葉を発しようとしたが飲み込んでしまう。
「何だ?罵倒でもされたかったのか?」
元々は俺の中にいた相手だ。俺の考えることなど分かるのだろう。
「・・・・。」
「ふん。図星か?意外に小心者だな?
 ああ、表には見せなかったがお前はコンプレックスが強いからな。意外でもないか。」
ぐっと言葉に詰まる。強く出ようにも、強く出られない。
会話すると非常に疲れる相手だ。
「・・・誰が小心者だよ。・・・せめて繊細と言え。」
「繊細・・・。そうか、繊細かもな。意外に。」
「なんだよ、その妙に含みをもった言葉は。」
「いや、特に含みなどない。」
「・・・さいですか・・・」
やっぱり、疲れる。がくっと膝にくる感じだ。さて、と無駄に気合をいれる。
このよく分からない相手に声を掛ける。



さぁ、行こうか。

6.19
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