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今日も今日とて家政夫業に精を出す。
パプワとチャッピーそしてシンタローさんはオヤツを済ませ夜ご飯の食材を獲りに行っている。
シンタローさんも家事を手伝ってくれるが、彼はこの島にいつまでも居られる訳ではない。
パプワと少しでも多くの時間をすごせる様に主に食材獲りをお願いしている。
普段ならパプワも気が向いたときしか手伝ってくれないのだが、
シンタローさんが来てからというもの毎日一緒に出かけている。

シンタローさんとパプワの仲の良さには、今この島を預けられている番人としては複雑な思いを
抱かないわけではないが、彼らの嬉しそうな顔を見るとそんな思いも吹き飛んでしまう。
それに、その事に感謝してくれてか唯我独尊、天上天下な俺様シンタローさんがオヤツ当番の時には、
俺に何時もより少し多く作ってくれている。
それを少し残しておき、オヤツの後片付け・洗濯の取り入れ後の休憩に食べるのが
俺の至福の時間の一つだ。

シンタローさんが来て、コタローが日本に帰ってしまったから洗濯の量は今までと大差ない。
それにシンタローさんが着ている物をこうやって触れるのは嬉しい。
自然、にへら~と顔が緩んでしまう。
こんな所を誰かに見られたら単なる変態になってしまう。
いかんいかん、と緩めていた顔を締める。
そんな事を繰り返し洗濯物を畳み箪笥にしまう。
休憩しようと先ほどちゃぶ台に用意しておいたチーズケーキへと振り向こうとした。

カサ。

ぴぴくぅ。俺の動きが止まる。
誰しも一度は聴いた事があるであろう、あの音が聞こえた。

カサカサ。

やばい、固まっている場合ではない!慌てて振り返る。
ちゃぶ台の上にヤツはいた。

あんなに小さいのに感じるプレッシャー。
黒光りし、異様に早く動くアレ。人類普遍の敵。
シンタローさんが俺のために作ってくれたチーズケーキが!!ヤツに狙われているっ!!
ゴキブリ目ゴキブリ科。
俺はあんな生き物を節足動物とは認められないっ!
いや、生き物ですらないっ!悪魔だっ地獄の使いだっ!

カサカサカサ。

いや~な音を奏でケーキに向かって突き進んでいる!
俺の為のシンタローさん特製愛情ケーキまであと数センチまで迫るっ!
ダメだ、このままでは敵にやられてしまう!
抹殺っ!
電磁波!!

ケーキと家具を破壊するわけにはいかないからごくごく僅かとなる。
力を抑えると敵に到達するまでの時間が通常より遅くなる。

しかしそれが仇になったのか、

カサササッ。電磁波が着弾する寸前、ブブヴヴヴッッ!足に力を入れ飛び立つ。
生意気にも避ける人類の敵!
よっし、でもケーキからは反れた!
ヤツはそのままケーキの脇を通り過ぎ壁へととまる。
ピタっと動きを止め俺のほうを見た、様な気がする。

甘いんだよ、坊や。

ヤツに鼻なんて高尚なものは無いが、そう鼻で笑われたような気がした。

・・・っ!!くっそ~、下等生物め!
憤っているとそこに、
「ただいま~」
「帰ったぞ。」
「わうぅ」
声と同時にドアが開き入ってくる二人と一匹。
「いや~、今日は魚が沢山釣れたから、鍋にでもすっか。リキッドはどーよ?」
愛しいシンタローさんの声が聞こえたが、答えたくとも答えられない。
いつ飛び立つとも判らないヤツから目を離す事が出来ない。
そんな俺を不審に思ってか、シンタローさんが
「あん?オマエどうしたんだよ」
と声を掛けてくれた。
ヤツから目を離さずに指を向ける。
「ああ、なんだゴキブリか。あれ嫌いなんだ。まあ、好きなやつなんかいないよな。
 意外に可愛いところあるじゃんか。あんなんに怯えて声も出せないなんてさ。」
言うがな、どこからともなくナイフを取り出しとばす。
ヒュンっと風を切り、一直線に飛び壁に突き刺さる。

壁とナイフの間にはまだしぶとくピクピクと動いているヤツが居た。

「す、すごいっす!シンタローさんっ」
俺が感動に打ち震えている間に、シンタローさんは紙を取り出しヤツの始末をした。
台所のゴミ箱に、ソレを投げ入れナイフを洗う。
パプワにするようにぽんっと頭の上に軽く手を置き、髪をくしゃっと軽く撫でてくれた。
そしてそのまま軽く笑いながら、
「俺が居るときなら退治してやるよ。」
っと言ってくれた。

4.19
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