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『愛している』と告白すれば、ジャンは抵抗する事なく私と口付けを交わして
私を受け入れた。
‘総帥’としての立場を利用しなかったとは言い切れないが
だが、彼は最初から歯向かう事を放棄していた。

ジャンに既に想い人がいる事は知っていた。
私は、彼を、ずっと見てきたから…。
知っていたけれどわざと気付かない振りをして
聞く事もしなかった。
始めは、身体だけの関係でも
いつか、いつかは私の気持ちに応えてくれるかもしれない。
私が彼を想うように、彼も私を想ってくれるようになるかもしれない。
そんな馬鹿な事を本気で考えていた。
例え、恋敵が自分の血を分けた実の弟だと解かっていても
諦めることがどうしてもできなかった。
けれど、どんなに身体を重ねても心を重ねなければ
人形を抱いているのと同じだ。
それが哀しくて、彼を後ろから抱き締めてはキスをして涙を堪えた。

でも、シンタローは違う。

シンタローはいつだって私の全力に全力で応えてくれる。
全力で否定して、全力で拒む。
私の事をちゃんと見てくれる。

追いかければ逃げるし、
キスをすれば怒るし、
‘好きだ’と言えば『馬鹿を言うな』と貶される。

だけどそれは、全部シンタローの意志だ。

キスをして眼を閉じるのも
抱きしめて抱きしめ返すのも
私のために、涙を流すのも。

シンちゃん、

シンタロー

パパはキミの事が好きだよ。
本当に、心から。

25年もキミなしの人生を送れた事が信じられない。
キミを好きでいるのをやめる位なら、死んだ方がマシだ。

悪い父親だと周りから非難されても、
地獄に落ちても構わない。

一生、シンタローを好きでいたい。

私が死ぬ時キミが横にいて、
最期まで‘シンちゃん大好き’って言えたら

パパは幸せだよ。シンちゃん。



だからお墓に入っても  ずっとキミを想ってる。

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