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h.
こう、ムズ痒いような。
そんな気持ちになるのは。

ただ一心に。

お前のことが好きだから。




「勘弁してくれ」

部屋に入るなり、呟いた声が聞こえた。
それはきっと俺に向けられた声。

「どうした?世界の終わりみたいな声出して」

首をひねって顔を見る。
はぁ、と額を押さえているシンタローが見える。

「何でいるんだよ」

半眼で睨んでくるシンタロー。
そんな風に睨まれても、愛しいのだからしょうがない。

「何で、か…」

座り心地のいいソファーに身を沈めて。
問われた内容を考える。
どうして自分は。
こんな風に文句を言われるとわかっていたのに。
こいつの部屋にきたんだろう。

「会いたくなったから、じゃねぇか?」

それしか思い浮かばなかった。
会いたかったのだ。
なんにおいても。
どうしても。
この愛しい奴に。

「…頭でも打ったのか?」

失礼な奴だな。
ま、顔が赤くなってるから許してやろう。

「仕様がねぇだろう?」

そういう時もあるんだよ。

そう、ムズ痒くなるほどに。
自分の考えに照れたって。
信じられなくたって。

「こんなにも愛しちまったんだから」

自分でも驚くほどに。
シンタローを愛しいと思ってしまうのだから。

「…もう喋るな」

シンタローが赤い顔でそっぽを向く。
確かに、今日の俺は何かと恥ずかしいことを言ってる気がする。
それでも、言いたいのだから仕方がない。
伝えたいのだ。
本当に愛しているのだと。
何よりも愛しいのだと。

「愛してるぜ、シンタロー」

腕を引っ張る。
そのまま自分の胸に引き寄せて。
限りない愛を込めて。

キスを落とした。





「…なんかあったのか?」

腕の中のシンタローが呟く。
確かに、そう思うのも不思議じゃない。
むしろ正しい。

「いや、何も」

別に何かがあったわけでは決してない。
ただ、そう。

ふと、実感してしまったのだ。




本当に、愛しているのだと。


END


あまっ!
はい、捺樹のハレシンラブラブ甘々注意報!
意味不明!
好きなんですよ、甘いハレシン。
他所様じゃドライな二人が多い中。
うちの二人は甘すぎます。

06.8/25
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