ガンマ団には曜日の概念など無くて、休みの入った日が日曜日で、仕事の入った日が平日、という、一般の会社じゃ考えられないシステムだった。
総帥室も仕事が少しで終わった日が珍しく日曜日と重なり、ティラミスなんかは久しぶりに訪れた休日にどこか落ち着かない感じで居た。
「暇だな」といえば「暇だな」と返ってくる。それほどに、暇だった。
シンタローはひとつ、大きな欠伸をした。が、すぐに「総帥」の顔つきに戻る。その様子を見てキンタローがくすくすと笑う。
「・・・なんだよ、キンタロー」
照れて大げさに睨みつけるが、キンタローは痛くも痒くもないようだった。
「いや、何でも無い」
笑い声を押し込めるように、キンタローはカップからコーヒーを一口、胃に流し込んだ。時間も経ちもうぬるくなったはずのそれを、キンタローは美味そうに飲む。
「日曜日だぞ」
はぁ、とコーヒーの香りがする息を吐きながら、キンタローは言う。
「・・・・・・分かってる」
日曜日でも「総帥」の名札を脱がないシンタローに、キンタローは問いかけるように言うものの、シンタローは流すだけ。
全く、不器用な男だった。
「明日は日曜日じゃないからな」
そう呟き、シンタローは最後のコーヒーを呑み干した。
総帥室も仕事が少しで終わった日が珍しく日曜日と重なり、ティラミスなんかは久しぶりに訪れた休日にどこか落ち着かない感じで居た。
「暇だな」といえば「暇だな」と返ってくる。それほどに、暇だった。
シンタローはひとつ、大きな欠伸をした。が、すぐに「総帥」の顔つきに戻る。その様子を見てキンタローがくすくすと笑う。
「・・・なんだよ、キンタロー」
照れて大げさに睨みつけるが、キンタローは痛くも痒くもないようだった。
「いや、何でも無い」
笑い声を押し込めるように、キンタローはカップからコーヒーを一口、胃に流し込んだ。時間も経ちもうぬるくなったはずのそれを、キンタローは美味そうに飲む。
「日曜日だぞ」
はぁ、とコーヒーの香りがする息を吐きながら、キンタローは言う。
「・・・・・・分かってる」
日曜日でも「総帥」の名札を脱がないシンタローに、キンタローは問いかけるように言うものの、シンタローは流すだけ。
全く、不器用な男だった。
「明日は日曜日じゃないからな」
そう呟き、シンタローは最後のコーヒーを呑み干した。
PR