忍者ブログ
* admin *
[1247]  [1246]  [1245]  [1244]  [1243]  [1242]  [1241]  [1240]  [1239]  [1238]  [1237
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ms
その夜、俺はトットリとミヤギ、コージ達と(+隅にいたアラシヤマ)で酒を飲んだ。

気晴らしになるはずだった-

 

 

自室に帰り、飲み足りなかった俺はさらに酒を飲んでいた。
そこへ、タイミング悪く奴は来た。

「ずいぶんお酒くさいね。誰と飲んできたんだい?」

俺は親父を無視して熱った身体をソファに沈める。
冷蔵庫から出しておいたビールを一気に煽った。

「まだ飲む気なの?」

隣に座った親父が身体に悪いと咎める。

-気晴らしのはずだったんだ・・・

「飲みたりねぇんだよ・・・。」

(イライラする・・・目が熱い・・・)

もう一本ビールを煽る。

「飲みすぎるとよくないよシンちゃん。」

俺を気遣う親父の声。
その声に、俺の目はさらに熱くなった。
覗き込んでくる親父の顔が涙でぼやける。

「シンちゃん?」

いきなり泣き出した俺に困惑する親父。

「どうしたの?なんで泣いてるの?」

(嗚呼、ぼやけて親父の顔が見えない…)

「親父…。」

俺はマジックの顔を両手で包むとそっと引き寄せた。

「シンタロー…?」

めずらしく戸惑った声を無視して唇を塞いでやった。

 

 

「シンちゃん?酔ってるの?」

(シンタローからキスだなんて…)

マジックは少し困惑していた。


(何か合ったのかな?)

酒に強い彼は滅多に酔うことはない。
それに、仕事に備えてか普段はブレーキをかけて飲んでいる。

「酔ってなんかねぇよ…。」

酔っ払いは、自分で酔っているとは言わないものだ。

「こんな積極的なお前はめずらしいからね。」
「あぁ?じゃぁ普段は消極的だって言いたいのか?」

酔っ払いは、なんでも挑発と受け取ってしまうようだ。

「ん~…別にそういうわけじゃないけど…」
「…気に入らない…」
「え?」

シンタローが小さく呟いた。

「俺だってなぁ……」

耳元にシンタローが囁く。

 

「アンタのこと愛してる・・・」

 

酒は理性を溶かしてくれる。
その夜、私はシンタローのその言葉に酔っていた。

PR
BACK HOME NEXT
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
as
(06/27)
p
(02/26)
pp
(02/26)
mm
(02/26)
s2
(02/26)
ブログ内検索
忍者ブログ // [PR]

template ゆきぱんだ  //  Copyright: ふらいんぐ All Rights Reserved