頂戴!
ひどく億劫そうに、ゆっくりとシンタローは体を起こす。
だらしがねぇな、と喉の奥で笑うと無言で睨まれた。
「まだいいだろ」
「俺は明日も早いんでね」
最近日に浴びることも少なくなったためか肌の色は帰ってきた頃より白い。
その裸身が闇の中に浮かび上がり、それに夜色の髪がまとわり付くさまはどうにもこちらの欲情を煽る。
一族と違った象牙の肌と夜色の髪の組み合わせは何故か昔から気に入っていた。
「まだ、いいだろ?」
「言ったろ?あんたと違って暇じゃないんだ」
こちらを一瞥して、それより煙草、焼け焦げなんてつくんなよ。と的外れなことを言ってくる。
そして帰るために投げ出されていたシャツを手に取り手を通す。
それを着終わる前に目の前にある、先ほどまでつかんでいた腰を舐め上げた。
「!?」
にや、と笑って見せるとこちらの意図を察したか慌てて立ち上がろうとする。
それを煙草を持っていないほうの手で無理やり腰に手を回しそのまま再びベッドに逆戻りさせる。
「てっめ・・このナマハゲ!!」
「うるせぇ」
のしかかりベッドに押さえつけると噛み付くように唇を重ねる。
息が上がった唇の上で囁いた。
「いいからお前を寄越せよ。シンタロー」
FIN
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(07.07.02.)
ひどく億劫そうに、ゆっくりとシンタローは体を起こす。
だらしがねぇな、と喉の奥で笑うと無言で睨まれた。
「まだいいだろ」
「俺は明日も早いんでね」
最近日に浴びることも少なくなったためか肌の色は帰ってきた頃より白い。
その裸身が闇の中に浮かび上がり、それに夜色の髪がまとわり付くさまはどうにもこちらの欲情を煽る。
一族と違った象牙の肌と夜色の髪の組み合わせは何故か昔から気に入っていた。
「まだ、いいだろ?」
「言ったろ?あんたと違って暇じゃないんだ」
こちらを一瞥して、それより煙草、焼け焦げなんてつくんなよ。と的外れなことを言ってくる。
そして帰るために投げ出されていたシャツを手に取り手を通す。
それを着終わる前に目の前にある、先ほどまでつかんでいた腰を舐め上げた。
「!?」
にや、と笑って見せるとこちらの意図を察したか慌てて立ち上がろうとする。
それを煙草を持っていないほうの手で無理やり腰に手を回しそのまま再びベッドに逆戻りさせる。
「てっめ・・このナマハゲ!!」
「うるせぇ」
のしかかりベッドに押さえつけると噛み付くように唇を重ねる。
息が上がった唇の上で囁いた。
「いいからお前を寄越せよ。シンタロー」
FIN
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(07.07.02.)
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