■ラブ☆セクシャル■
ココは夜も煌びやかな、ネオン街
そんなところを不相応とも思える男が歩いていた。
見て、高そうなスーツだと分かる素材のものをビシっと着こなし、夜の妖しい店が立ち並ぶとおりを所在無さげに歩を進めながら、ため息を漏らした。
(しまったな・・・。急ぎの用があるからと、迎えの車を使わずに出てきたが・・・。)
いつの間にかこんな、道にでてしまった。
仕方が無い・・・車を呼ぶかと携帯に手をかけたところで、呼び止められた。
「そこのお兄さん。いい子いるよ~」
みるといかにも胡散臭い、今時ないだろうと思われる・・・ど派手な下品な赤い半天をきた男が立っている。
いかにもな呼び込みだ。
「・・・私のことかな?」
不快感をもろ顔に出しながら、物珍しげにその男の前で立ち止まった。
「今日入った、いい子がいるんだよね。それも高校生!!見ていかないかい?」
手にした写真入りのファイルを広げて、指で示している。
男の私に向かって、男の子を紹介するとは・・・この男どういう了見か・・・。
「どう?今日入った、ど素人だよ~。いかがですか?」
ど素人だからなんなんだ。
男の後をみると、どうやらイメクラのようだ。変なのにつかまったな・・・。
ため息をつくと、見るとも無しに視線を落とした先に、男の広げた写真があった。
だがその写真のなかで、気になる子をみつけた。到底、こんなところにいるような子には見えない。
黒髪の・・・黒い意思の強そうな瞳。
なぜだか、その子に会ってみたくて、気付くと頷いていた。
その時店内では、客待ちの控え室で青年が・・・座ったり立ったりと挙動不信な行動を繰り返していた。
「なにしてんだべ~シンタロー」
シンタローと呼ばれた青年、歳は17、18といったところだろうか。黒い髪を後ろで束ね、意志の強そうな黒い瞳を不安気に濡らしている。
自分に向けられたその言葉にソファに座り込むも、意を決したように立ち上がった。
「やっぱ、オレ帰る!!コスプレなんて、できっかよ!」
「おぃ、シンタロー?ただ、服着て触られるだけだべ」
「・・・簡単かなって思ったけど、俺は無理だ。 悪りぃな、ミヤギ。地道にコンビニあたりでバイトするわ」
すまんと両手を合わせると、ドアを開けようと手をのばした。ドアが開く前にドアが開き・・・・・・。
「シンタローくん、ご指名だよ」
その言葉に、今更辞めるなどとは言えなかった。
「あ、あの・・・」
連れていかれたのは個室ではなく、更衣室。
訳が分からなくて、戸惑っていると・・・ポンと荷物かなにか大きな袋を渡された。
重さはないから、衣装だろうか・・・。
それにしても、この店長らしい男…いやに機嫌がよくないか?さっきから、にやにやと下品な笑みを浮かべている。(シンタローにはそう見える)
「外でお客様がまってるから」
「外?」
外って・・・そんな説明はされていない。納得いかないというシンタローに店長と思しき男が説明する。
「お客様がね、君を気に入って。外に連れ出したいって、言っていうんだよ。普通じゃありえないけど・・・バイト代はずむからさ」
それだけいうと、シンタローが承諾するまえに、グイグイと店の外へ押し出された。
「・・・んだっていうんだよ」
あの様子じゃ、相当金もらってる!!金さえもらえればルールなんて無視かよ。
くそ、話が全然違うじゃねぇか。
こうなったら、このまま逃げ出してやる!!
知ったこっちゃねぇ~。それに、辞めたいと思ったところだ、丁度いいじゃないか。
腹はたつが、そう思えば・・・だいぶ気が楽になった。
バックれてやるっと店に背を向けて歩き出そうとしたとき、肩を掴まれて声をかけられた。
そんなに人生甘くないか・・・。こうなったら、一発ぶん殴って、逃げ出すかと拳に力を入れると振り向いた。
「待ってたよ」
「あ・・・・・・」
どんな変態おやじかと睨みつければ、俺の肩と掴んだ男は、モデル並みの美形だった。
年は30そこそこのだろうか。
きちんと整えられた、金色かかった艶のある髪。
逞しい、がっしりした肩。その鍛えられた身体を包む、いかにも仕立てたような、上質のスーツ。
そして凛々しい眉の下の、切れ長の目。
・・・深い海の色ような、蒼い瞳。
なぜか目をそらすことが出来ずに、引き込まれるように、冷たい蒼い瞳を見つめていた。
到底、イメクラなどとは縁がなさそうな男だ。その思いが頭に浮かんで、ハッと我にかえった。
そうだ、こいつはイメクラ親父だ。いくら見てくれがいいからって油断するだ。
だいたいこういう奴にかぎって危ないんだ。どんな無理難題をふっかけられるか分かったもんなじゃい。
ぶるぶると頭の中の“かっこいいかも2っと思った自分の考えを打ち消した。かわりにギっと音がするほど、相手を睨みつける。
その男は、無言で上から下まで、威圧的に俺をみた。あるで、値踏みでもするようなそのぶしつけな眼差しに腹がたつ。
「あんたが、俺を指名したイメクラ親父か?」
ぶっきらぼうに、冷たく言い放っても相手は眉一つ動かずに俺を見つめている。
くそ、負けるもんか。
しばらく、道の往来で睨みあっていたが、それではらちがあかない。シンタローはふとこの能面のような男の表情を崩してやりたくなった。
そうだっ。どうせなら、言ってやれ!!俺は辞めるんだ!!『残念だったな、変態野郎。俺はたった今辞めた』って言ってやるんだ。
きっと料金を支払済みのはずだから、血相変えて店に乗り込むはずだ。 ほえ面かかせてやるっ!!っと口を開こうとしたところで、
「おいっ。残・・・うわッ・・・なッ・・・・・・・・・」
シンタローが言葉を発している最中にも関わらず、男はシンタローの腕を掴んだ。
「さあ、行こうか」
そして、強引に驚いているシンタローの肩を抱くと、タクシーの後部座席に押し込んだ。
「行ってくれ」
男が短く命令すると、車はゆっくりと走り出した。
そして、有無を言わさずに、タクシーに乗せられホテルへと向かう。
どうせラブホテルだと、たかをくくっていたが、都内の俺でも知ってい有名なホテルを指定した。
自分の場違いな姿に、心もとなくてぎゅっと抱えた荷物を抱きしめた。
シンタローの格好といえば、制服の学ラン。これは、衣装なんかじゃない、れっきとした学校の制服だ。
広々としたロービーに入ると、支配人と思しき男が、目の前の男に話しかけている。
そして、すぐさまカードキーを渡すのが見えた。
どうやら、この支配人の様子からして、男はこのホテルを頻繁に利用しているようだ。
格調と宿泊料金の高さで知られているホテルの、スイートルームに通されたが、シンタローはその室内を見る余裕などない。
男はシンタローの腕を掴み、まっすぐベットの前まで連れていくと。
「さすがだな、すぐ始められるように衣装を着てるってわけか」
「これはっ・・・・・・」
衣装なんかじゃない、制服なのだとはなぜか言い出せなかった。声が喉につまってうまく言葉にできない。
「だが、どうせなら変わった嗜好で楽しみたい。そうだな、セーラー服なんてのはどうかな」
「セーラー服?」
「そうだ。その袋の中に入ってるだろう」
男の言うとおり、袋の中にはセーラー服・・・それに紺のソックスとルーズソックスまではいっている。その他にもブレザーも入っているが、なぜかみんな女ものばかりだ。
「それを着ておいで」
「これをっ!?」
驚いてシンタローが、声を荒げると男は無言で返していたが、
「私はお客様だよ。お客様の言うことは絶対じゃないかな?私は君を時間で買ったんだから。早く着ておいで」
そう言われると、何も言い返せない。弱みをみせたくない、ましてやびびっているそぶりなど、この男に見せたくなかった。
グッと唇を噛むと、ぎゅうっと手の中のセラー服を掴んだ。そして、
「靴下は?・・・靴下はルーズソックスと紺のソックス・・・どっちが好みなんだよ」
極めて事務的に口を開いた。そんなシンタローの様子に、男は微笑を浮かべると紺のソックスを指名する。
「向こうに、浴室がある。そこでもどこでも、空いている部屋を使うといい」
シンタローは無言で男の前を通ると、寝室を後にした。
「やっぱり・・・断ればよかった・・・」
なんで、言えなかったんだろう。言う機会はいつでもあったはずだ・・・。少し面白そうだと思った。
黙っていても、言い寄ってくる奴は腐るほどいそうなのに・・・あんな店に通うなんて・・・。
完璧すぎる男のギャップに引かれて、弱みでも握って自分と同じ人間なのだとホッとしたかったのかもしれない。そんな興味半分でつい、ついてきてしまった。
が、まさか・・・セーラー服とは考えも及ばない。ましてや、自分は袋に何が入ってるかさえ知りえなかったのだ。
姿見の鏡に映る自分の姿にシンタローは、深々とため息をついた。
そりゃ体質的なのか、すね毛だって無くて足はツルツル。まだ身体が出来上がってないせいか、そんなにゴツいわけじゃない。
似合ってないことは・・・ない。と思う。 ・・・が、可笑しいことに違いはない。
こんな広々とした豪華な部屋の中での、自分の惨めな格好・・・不釣合いもいいところだ。
いっそ逃げてしまおうか。
ダメだ、鞄は寝室にある。あの中には学生証が入っているし、万が一通報でもされたら・・・。バイトは校則で禁止になっている。
だから、見つかりにくく、一回で高額なバイトをミヤギから紹介された時、・・・内容も聞かずにOKしたのだ。
それが・・・通報でもされて知れたら・・・停学は必死だ。
今時…珍しいほど厳しい校則の学校へシンタローは通っている。タバコが見つかったからと、1週間の停学をくらわせるのに・・・もし自分がみつかったらと、思うだけゾッとする。
本当のことを言えば、見逃してくれるだろうか・・・。そんな考えもチラリと浮かぶが・・・あの冷淡な顔を思い出して、甘い考えを打ち消した。
どちらにしても、自分には逃げ道がない・・・。やるしかないのだ。
大丈夫、大丈夫。ちょっと触られたりするだけだ。
我慢、我慢!! たった一時間じゃないか・・・、頑張れ俺!!
「よしっ!!」
と気合を入れると、男の待つ寝室へと向かった。
シンタローが寝室に向かうと、先ほどと同じようにベットの前へ立たされた。
「似合うもんだね」
男は椅子を引き摺って運ぶと、シンタローの真正面に陣取った。
椅子に深く腰掛けて腕組みし、爪先から頭の先までをじっくりとシンタローを観察する。
「名前は?」
マジックは目の前の青年を見つめ、問い掛けた。
ベットの前に立ち、格好の恥ずかしさに、動揺しているようだった。だが、マジックを見つめ、
「・・・・・・シンタロー」
と小さくそう答えた。
意志の強そうな切れ長の瞳が、動揺と緊張が入り混じったのを隠そうとしながらも、揺れている。
なんで、あの時シンタローを指名してしまったのか。くだらないと振り切ればいいだけのハズだ。いつもなら、こんな低俗なもに関わるはずがない。
なぜか今日に限って好奇心が働いた。この・・・シンタローの写真をみたからか。 いや、ただ道に迷っての気まぐれだ・・・遊びでしかない。
実物も悪くないな、とマジックは思った。均整の取れた、スポーツを通常こなしているような、引き締まった躯つき。
顔立ちも申し分なく整っている。潔癖さを漂わせるような、形のいい眉。その下の長い睫毛と切れ長の形のいい目、そしてなにより煌く漆黒の瞳。
セーラー服と自分で指名したものの、いかがなものかと思ったが、よく似合ってる。スカートから覗くスラリとした足。
男になる前の、少年のような儚さがなんとも、色香がっていい。
選んで間違いはなかったな。どうせ遊ぶなら、これくらい綺麗な相手のほうが良い。
どこか勝気そうで、生意気そうな性格を滲ませているところもいい。この手のタイプを苛めるのが一番いい、嬲りがいもある。
どうせこんなバイトをするような子だ。
「そうだね、ではシンタローくん・・・おっと今は女の子なわけだから『ちゃん』が正しいのか?・・・オナニーでも見せてもらおうかな」
マジックの要求に、シンタローはカッと顔を赤らめて戸惑いの表情を見せたが、
「さっきも言ったように、私は君とお喋りがしたいわけじゃない。シンタロー君、君は君の仕事をきっちりこなしてもらうよ」
高圧的に言われて、シンタローは悔しげに唇を噛み締めた。ベットの上にのると腰を降ろすし、スカートの中へ手を差し入れた。
「そうそう、とびきり・・・いやらしく頼むよ」
シンタローはおずおずとペニスを引き出すと、片手で根元を持ち、扱き始める。
スカートの中ということもあり、少しでも自分のペニスが男に晒されないことに安堵したが、それは長くは続かなかった。
「もっと、スカートの裾を上げて・・・足を開いて、よく私に見えるようにね」
命令に従いシンタローが両脚を開くのを、男は冷淡に眺めた。
もともと同性に興味はないから、興奮はしない。はずだった・・・。それなのに、なぜかプライドの高そうなこの子が時折見せる羞恥の色合いに、ゾクリと掻き立てられるものがある。
強く興味を引き立てられている自分がいることに気付いた。
「いつもそうやって、亀頭をいじってるの?」
シンタローの手の動きを、細かく解説しては、喉の奥で笑う。その刺すような視線が、脚の付け根にから、剥き出しの股間に容赦なく降り注いだ。
「見るな・・・・・・っ」
「なぜ?見せるためにやっているのだろう」
「ん、っぁ・・・・・・くぅ・・・」
とても正視などできるはずもなく、シンタローは肩口に顔を伏せるようにして目を背けた。
「若いのに、反応がないとは…不感症なのかな?」
消えて無くなりたいほどの羞恥に捕らわれ、身体の中は火照ている。それなのに、肝心のものといえば、
緊張のせいか萎縮して、シンタローがどんなに指で扱いても反応を見せない。
少しも反応を示さない、黙ったままのペニスに、シンタローが途方に暮れ・・・許しを請うようにマジックを見上げた。
そのシンタローの視線を受けたマジックは、さも呆れたように大袈裟に溜息をつき、顔を左右に振った。
「おやおや、困りものだね。そんなんじゃとてもじゃないが、料金は払えない」
「っ・・・。そ、そんな事言ったって・・・・・・。こんな状況じゃ、勃つもんも勃たねぇよ」
シンタローが悔しそうに顔を背ける。・・・今日からだと呼び込みの男が言っていたが、マジックは信じていなかった。
部屋に入り、着替えろといえば開き直ったように、着替えてきたからだ。それに、このぶっきらぼうな言い方・・・初めてだったらももっと、初々しい恥じらいがあってもいいのではないか。
だが、今の戸惑った様子を見るとあながち嘘というわけでも、無いのかもしれない。
「じゃあ、こんな状況じゃなければ、勃つというんだね。 それならば、私が手伝ってあげよう」
その言葉にシンタローは打たれたように、顔を上げた。そして、不安げな色を浮かべてマジックを見上げる。
「下着だけ脱ぎなさい」
どうしてもやらせる気だ・・・。
シンタローはグッと唇を噛むと、のろのろと身体を起こし、なるだけマジックの顔が見えないように下着を脱ぎ捨てた。
マジックはベットの上に乗り上げると、シンタローの膝を掴んで自分の方に引き寄せ、広げた両足の間に身体を置く。
「やめろ・・・・・・ッ!」
荒々しいマジックの動作にシンタローは抵抗の色を濃く示す。
「暴れるな。君が勃たないというから、わざわざ手伝ってあげようというんだよ」
膝の裏を掴むと、極限まで足を広げさせた。そうされると、自然と露になった股間が浮き上がる。
「やっ」
「恥ずかしい?そうだろうね、君の意気地の無い坊やも、蕾も丸見えだからね」
そういうと、シンタローのペニスには触らずに、ホテルに備え付けのボディーローションで指を濡らす。その指で蕾をなぞりあげた。、
「男の子のココには、一発で立たせられる前立腺があるというけど・・・。いい機会だから、試させてもらおうかな」
「ひっ!? やだ!!そんなところ触るなっ!!」
いやいやと顔を左右に振り、マジックの手を掴み、押しとどめようとするシンタローをマジックは冷ややかに見下ろした。
「私は手伝っているだけだよ。ほら、扱きなさい。いつもやってるようにね」
シンタローの腕を引き上がし、自身を握りこませた。
有無を言わさずに、マジックは閉ざされた蕾に容赦なく指を突き立てた。
その瞬間、シンタローの身体は跳ね上がり、シンタローは男を押し返すこともできずに、ペニスを握っていた手でスカートを強く握り締め苦痛に耐えた。
「いっ、痛っ・・・・・・!」
いくら、ローションを使ったとしても、初めて受け入れるソコはマジックの指を拒むように固く閉ざしている。
シンタローの悲痛な声を無視して、乱暴に奥へ奥へと指を押し進めていく。
「かなりきついな」
指が鬱血しそうなほどの、締め付けにマジックが呟いた。たが、それでも指を休める気はないらしく、奥に入れた指を中で回転させた。
シンタローの顔をみれば、苦痛に顔を歪めて歯をくい縛っている。
「息を詰めずに、吐き出しなさい」
シンタローはどうにかこの苦痛・・・身体の掻き混ぜられる異物感、気持ち悪さから逃げだしたくて、言われるままに浅くだが呼吸を繰り返す。
シンタローが息を吐くのを見計らって、男の指が更に奥へと進む。ある場所に指が触れた途端、
「あっ・・・やっ・・・やだ、よせっ!!」
突然、大声をあげて、身体が大きく仰け反った。
今まで味わったようのない快感が、シンタローの身体の中で弾けて押し寄せてくる。
「ココ?ここがいいところか」
見つけた、奥のコリコリとした小さい豆のような突起を刺激すると。
「や、ダメ、ダメっだって! そこ、やだっっ・・・・・・」
いつの間にか触ってもない、ペニスは勃ち上がり、先端からはぷくりと液体が溢れはじめた。
「見てごらん、さっきまで駄々をこねてた君の坊やが、今度は泣き出し始めてる」
男が執拗に一箇所だけクリクリとこね回すたびに、ペニスは大きくなり、反り返って涙を流している。
「いやぁぁぁぁ・・・・・・」
「スカートに染みができてるね…。その歳で粗相とは、いけない子だ」
「ふっ・・・あっいい・・・そこ・・・・・・」
完全にペニスが立ち上がり、スカートの生地を押し返そうとするのを確認すると指を引き抜き、スカートを掴んでいた手をペニスへと誘導する。
「さあ、今ならオナニーできるね」
マジックにそう言われて、もう抵抗する力もないのか、快感の嵐にさらわれたれ逆らえなくなったのか、涙で濡れ蒸気した顔で蜜を流すソコを扱き始めた。
「やればできるじゃないか。ご褒美に手伝ってあげよう」
シンタローの片膝の裏を掴んで自身の肩にかける。露わになった蕾に、指を増やして突きたてる。
中で『の』の字を描くようにして、抜き差ししてやると、シンタローは嬌声をあげて頭を打ち振るい、ペニスを扱く手の動きを早めていった。
「ん、んっ、あ、ぅんん・・・・・・
呼吸も荒く、時折鼻に掛かった喘ぎを漏らして、男に蕾を弄られながら自慰に耽るセーラー服姿の青年は、マジックが今だ見たことが無いほど、卑猥で扇情的だった。
マジックは、足元から興奮がせりあがってくるのを感じた。堪らない・・・興奮でクラクラ眩暈がする。
適当に嬲れば、気が済むと思っていたのだが、それだけでは物足りなくなってきていた。
「さっきは、ピクリともしなかったのに、今はこんなにいやらしい汁を垂れ流して・・・恥ずかしくないのか」
「っん、あぁ・・・いや、恥ずかしい、・・・いわないでぇ・・・」
快感に流されながらも、恥じるように弱々しく首を振るシンタローを、とことん追い詰めたくなる。
「恥ずかしい?恥ずかしいって言ってるわりには・・・こんなトコロに指を2本も入れられて、オナニーに夢中になってるじゃないか」
「あっ、や、嫌、あぁっ、あああっ・・・・・・イクっ」
爪で強く前立腺を押し当て、小刻みに擦ってやると、シンタローの身体がガクガクと波打った。
その刺激でシンタローのペニスがブルリと震え、今にも達しようとしているのにマジックは気付いた。射精を邪魔するよに、指を抜き去さると根元をぎゅっと掴む。
「嫌!、どうして・・・・・・っ」
達する瞬間に、押しと留められたことが不服で、シンタローはマジックの指を振りほどこうとやっきになる。
「誰がイッていいといった?私はオナニーしろとは言ったが、放っていいとは言ってない」
どうにかして、指を離させようとマジックの手の甲に爪を立てても、逆にぎゅうっと強く根元を束縛されるだけだった。
「私はお客さまだよ。君ばかり気持ちよくなるのは、不公平だと思わないかい?」
意地悪く唇をなぞると、マジックはベットの上に膝立ちになり、ズボンのチャックを下ろした。
「舐めなさい。フェラぐらいできるだろう…ん?」
「そ・・・んな・・・・・・俺っ」
シンタローの口元に、ワザとそそり立つ赤黒いペニスを擦り付けた。
「君に拒否権は無いんだよ。私は君を買ったんだから。それに、あれだけ乱れておいて、今更恥ずかしくはないだろう?私のものをしゃぶってイカせればいいだけの話しだ」
自分のものとは、大きさも色も違う…男のモノにシンタローは、顔を逸らそうとしたがそれは適わなかった。
「簡単だろう」
顎を捕らえられ、顔をマジックと目線があうように引き上げられる。
「出来ない?」
「したこと・・・ない・・・・・・」
伏目がちに、弱々しい声でシンタローが呟いた。
したことが無いのが、嘘か本当かは置いておいて。
人間したことがないと、やりたくなる。マジックは是が非でも、この青年が自分のものを咥えて苦痛に歪む姿が見たくなった。
「そう・・・それなら仕方がない。 出来ないというなら、君に突っ込むしかないね」
言うなり、シンタローの両膝を抱えると猛々しくそそり立つペニスを蕾に押し付けた。すると、
「嫌だ! する!ちゃんとしゃぶるからッ・・・・・・ッ」
先ほど見た、指とは大きさも長さも全く違うものが、体内に入るかと思うと背筋が凍るような思いだ。
シンタローは身を竦ませながらも、必死に言い募った。
マジックが身体を離し、膝立ちのままでいるのを見ると、シンタローは身体を起こしマジックの前へ跪いた。
しかし、やったこともなければ、やられた経験もない。あるのは、ビデオでAV男優に奉仕する女の姿だけ・・・。
必死でビデオの様子を、思い出すと、ビデオでやっていたように、おずおずと顔を傾けて、チロリと猛ったモノを舐めた。
首を上下に動かしてながら、唇と舌でペニスの先端から根へ、また根から先端へとの往復を繰り返した。
両側、まんべんなく嘗め回すと、裏筋へも同じ愛撫を繰り返す。
「なかなか、上手だよ。やったことがないなんて、そういえばしゃぶらなくてすむとでも、思った?」
与えられる拙い刺激に、微かに眉をひそめながら、マジックはシンタローの耳をくすぐると、シンタローはくぐもった声を漏らしながら、フルフルと顔を左右に振った。
「そうかな?ペニスを舐めて、君のも大きくなっているようだけど・・・」
男の少し息遣いが、シンタローを昂ぶらせた。澄ました、冷淡なこの男が自分の愛撫で息をあげているという、事実が興奮を呼び起こす。
「まったく、いやらしい子だ」
そう吐き捨てるように告げると、容赦なくシンタローの髪を掴んで、顔を引き起こすとその口許にペニスを押しいれた。
「んぐっ、んんッ、ぐっ・・・・・・」
男のものが大きすぎて、シンタローの口の中をいっぱいにしてもおさまりきらない。
それでも、男に喉まで突き上げられて、シンタローが苦しげに咽た。涙を零して苦しさから逃れようとするも、許されず、
「ほら、舌を使いなさい」
両手で髪を掴まれ、前後に上下に腰を使って揺さぶられる。
伏せた睫毛を涙で濡らしながら、シンタローは必死で吸いつき、舌を亀頭に絡める。
くぐもった呻き声を溢しながら、自分に奉仕を繰り返す、シンタローの姿は健気だった。そんな姿にマジックは目を細めた。
拙すぎるその愛撫に普通ならば、到底イクことは出来ない。が、プライドの高そうな青年がセーラー服に身をまとい、涙ながらに必死に奉仕する姿は・・・視覚的にも・・・
自分を追い上げるのには十分だった。
「そろそろ時間かな?私をイカせたら終わりにしよう。君も出していいよ。ほら、さっきみたいに自分でしなさい。私のを咥えながらね」
心なしか声が上擦っている。そろそろ限界が近そうだ。
シンタローは視線を上げてマジックを見つめると、右手を下半身に伸ばした。
「ん、くっ・・・・・・ん、んっふぅ」
漏れる呻きはすぐに甘い喘ぎかわったことから、シンタローが十分に感じていることがわかる。
シンタローは無意識に、右手を扱き喘ぐたびに臀部をくねらせた。それが何とも挑発的で、マジックは誘われるように指を伸ばすと、シンタローの蕾へ指を突きいれた。
「あ、ぁぁっん・・・んッ・・・んぐ、んぐ・・・!!」
予期せぬマジックの行動に、シンタローは一瞬口を離して、声をあげたが、すぐにマジックに頭を押さえられ咥え込まされる。
「誰が離していいと言った」
「んんんッッ・・・ッ!あぁぁッー!」
お仕置きだというように、中にいれた指の爪を立てて、前立腺を乱暴に捏ね回した。その刺激にシンタローは背筋を逸らし、右手で扱きながら精をほとぼらせた。
「っ・・・・・・・・・チッ」
シンタローの恍惚とした表情を見ると、カァっと熱が急激に高まるのを感じた。
そんな計算外の出来事に、マジックは小さく舌を打つとシンタローの口から自身を抜き取り、解き放ったもので、シンタローの顔を汚した。
「あ・・・・・・・・・。ッ」
シンタローは顔に手を当てて、自分の顔にかかったものの正体を知ると、小さく呟く。そして、すぐに目に涙をためてしゃくりあげた。
ショックだったのと、今まで緊張していた糸がプツリと切れた。
突然しゃくりあげる、シンタローの姿にマジックは驚きとともに唖然とした。あまりに幼い仕草と、何故泣き出したか分からない。
「君・・・。シンタロー君?」
そっと、頬に手を置こうとして、思い切り手を叩かれた。そして、何かを耐えるように、シーツを指が白くなるほど掴むと、シンタローは嗚咽を洩らした。
これが、今まで恍惚とした表情で自分に奉仕してきた青年だろうか?
最初にぶしつけな言葉を投げかけたのも、セーラー服をすんなり着たのも・・・プライドの高さからの強がりか・・・。
初日というのを、どうせ店側の客寄せのリップサービスかと思い、シンタローの発言には耳をかそうとはしなかった。
だが・・・そう思えば、あの拙過ぎる愛撫にも納得がいく。
「はじめてだったのか・・・」
ポツリと呟いた、マジックの言葉に突然シンタローが顔をあげ、声を荒げた。
「だから、最初から初めてだって言ったじゃねぇかっ!だいたい、俺はバイト辞めるつもりだったのに…あんたが俺を指名したから・・・こんな・・・っ・・・こんな」
思い出すと余程、恥ずかしいのか顔を伏せるとシーツを掴んで、怒りにぶるぶると身体を震わせている。
八つ当たりだということは、自分が一番分かっている。バイトを承諾したのも、着いてきたのも自分の意思だ。だが、今までの人生の中で、一番強烈でショックだった。
男なのに、男にいいようにされて、指を突っ込まれてよがって・・・イッテしまうなんて…。消えてしまいたいほど恥ずかしい・・・。
突然、シンタローはグッと拳に力を入れて立ち上がり、マジックを押し退けた。そのまま、男が自分の名前を呼ぶのに、耳も貸さずに鞄を引っつかむと寝室を飛び出した。
「待ちなさいッ」
静止するのも聞かずに、押し退けて行ってしまった・・・。
彼の言っていた言葉も気にかかる。シンタローの突然の行動に呆気に取られて、うっかり出て行かれてしまった。今追えば間に合うだろう。
あの、格好では困るだろうし…。どうしたものかと、立ち上がりながらため息をつくと、床に何かが落ちているのに気付いた。
「これは・・・!?」
その物を拾い上げると。無意識に口元を緩めた。
「また会えそうだね・・・。ガンマ高校、2年C組のシンタロー君」
焦ることは無い。これがあれば、そのうち彼に会えるだろう・・・。幸い、住所も記入してある。これから楽しくなりそうだ。
一人微笑むと、シンタローの学生証を大事そうに、胸元にしまいこんだ。
・・・・・・かたやシンタローといえば、部屋を飛び出した後で自分の格好に気付いた。
幸いすぐ近くに、寝具の部屋があったので、そこで着替えた。男のいる場所から一刻も早く立ち去りたくとも、ガクガクと身体が震えていうことを効いてくれない。
仕方なく、床に腰を降ろした。
「俺・・・なんてこと・・・」
少しでもかっこいいと思った俺がバカだった!!やっぱりあういう奴が一番たちが悪い!! くそッ!!変態野郎ッ親父・・・むっつり野郎。スケコマシ・・・摘まんで捨てろっ!!
手も足も出ずに、いいように振り回され、どんでもないことをされてしまった。
「忘れよう・・・忘れるに限る!!」
バイトも今日で終わりだ。バイト料もらって、明日からすっきり、さっぱり新たしい日のスタートだ。こんなの犬に噛まれたと思って忘れるに限る!!
バイト代がはいったら、学食をうどんセット290円からデラックス定食550円に格上げして、ビンテージのジーンズ買ってパ・・・ーッと豪遊して、忘れてやるっ!!
シンタローは新たに拳をにぎると寝具室の天井にむかって高々と拳を振り上げた
どうにも、豪遊といっていいのか、内容がいまいちせこいが・・・。
飛び出す際に、鞄の中の学生証が落ちたなど露にも思っていない。
早く忘れてやるっ!!と拳を振るシンタローがそのことに、気付くのは数日たって・・・マジックが学校の校門に現れてからの事であった。
まだまだ、縁は切れそうにない。今後どうなるかは、二人が出会ってからということで・・・。
@おわり@
ナオさま5000番キリリク。初のパラレル、コスプレシンちゃんでっす。シンちゃんイメクラ譲になる??の巻でした。
初のパラレルで反応が気になっていましたが、意外や意外。
反響の多さにびっくりとすごく嬉しかったという記憶があります。
続きを・・・という声も頂きました☆私自身も、これはゆっくりでも続きを是非書いていきたいと思ってます。
う~ん、いつになるかは未定ですが、是非!!
さてさて、ここからキリリクはコスプレシリーズへと突入します。
コズプレ祭です。ワッショイ・ワッショイ(笑)
次は裸エプロン!!男の夢!!管理人の夢でもあります。
ありがとうございました。
幸央
ココは夜も煌びやかな、ネオン街
そんなところを不相応とも思える男が歩いていた。
見て、高そうなスーツだと分かる素材のものをビシっと着こなし、夜の妖しい店が立ち並ぶとおりを所在無さげに歩を進めながら、ため息を漏らした。
(しまったな・・・。急ぎの用があるからと、迎えの車を使わずに出てきたが・・・。)
いつの間にかこんな、道にでてしまった。
仕方が無い・・・車を呼ぶかと携帯に手をかけたところで、呼び止められた。
「そこのお兄さん。いい子いるよ~」
みるといかにも胡散臭い、今時ないだろうと思われる・・・ど派手な下品な赤い半天をきた男が立っている。
いかにもな呼び込みだ。
「・・・私のことかな?」
不快感をもろ顔に出しながら、物珍しげにその男の前で立ち止まった。
「今日入った、いい子がいるんだよね。それも高校生!!見ていかないかい?」
手にした写真入りのファイルを広げて、指で示している。
男の私に向かって、男の子を紹介するとは・・・この男どういう了見か・・・。
「どう?今日入った、ど素人だよ~。いかがですか?」
ど素人だからなんなんだ。
男の後をみると、どうやらイメクラのようだ。変なのにつかまったな・・・。
ため息をつくと、見るとも無しに視線を落とした先に、男の広げた写真があった。
だがその写真のなかで、気になる子をみつけた。到底、こんなところにいるような子には見えない。
黒髪の・・・黒い意思の強そうな瞳。
なぜだか、その子に会ってみたくて、気付くと頷いていた。
その時店内では、客待ちの控え室で青年が・・・座ったり立ったりと挙動不信な行動を繰り返していた。
「なにしてんだべ~シンタロー」
シンタローと呼ばれた青年、歳は17、18といったところだろうか。黒い髪を後ろで束ね、意志の強そうな黒い瞳を不安気に濡らしている。
自分に向けられたその言葉にソファに座り込むも、意を決したように立ち上がった。
「やっぱ、オレ帰る!!コスプレなんて、できっかよ!」
「おぃ、シンタロー?ただ、服着て触られるだけだべ」
「・・・簡単かなって思ったけど、俺は無理だ。 悪りぃな、ミヤギ。地道にコンビニあたりでバイトするわ」
すまんと両手を合わせると、ドアを開けようと手をのばした。ドアが開く前にドアが開き・・・・・・。
「シンタローくん、ご指名だよ」
その言葉に、今更辞めるなどとは言えなかった。
「あ、あの・・・」
連れていかれたのは個室ではなく、更衣室。
訳が分からなくて、戸惑っていると・・・ポンと荷物かなにか大きな袋を渡された。
重さはないから、衣装だろうか・・・。
それにしても、この店長らしい男…いやに機嫌がよくないか?さっきから、にやにやと下品な笑みを浮かべている。(シンタローにはそう見える)
「外でお客様がまってるから」
「外?」
外って・・・そんな説明はされていない。納得いかないというシンタローに店長と思しき男が説明する。
「お客様がね、君を気に入って。外に連れ出したいって、言っていうんだよ。普通じゃありえないけど・・・バイト代はずむからさ」
それだけいうと、シンタローが承諾するまえに、グイグイと店の外へ押し出された。
「・・・んだっていうんだよ」
あの様子じゃ、相当金もらってる!!金さえもらえればルールなんて無視かよ。
くそ、話が全然違うじゃねぇか。
こうなったら、このまま逃げ出してやる!!
知ったこっちゃねぇ~。それに、辞めたいと思ったところだ、丁度いいじゃないか。
腹はたつが、そう思えば・・・だいぶ気が楽になった。
バックれてやるっと店に背を向けて歩き出そうとしたとき、肩を掴まれて声をかけられた。
そんなに人生甘くないか・・・。こうなったら、一発ぶん殴って、逃げ出すかと拳に力を入れると振り向いた。
「待ってたよ」
「あ・・・・・・」
どんな変態おやじかと睨みつければ、俺の肩と掴んだ男は、モデル並みの美形だった。
年は30そこそこのだろうか。
きちんと整えられた、金色かかった艶のある髪。
逞しい、がっしりした肩。その鍛えられた身体を包む、いかにも仕立てたような、上質のスーツ。
そして凛々しい眉の下の、切れ長の目。
・・・深い海の色ような、蒼い瞳。
なぜか目をそらすことが出来ずに、引き込まれるように、冷たい蒼い瞳を見つめていた。
到底、イメクラなどとは縁がなさそうな男だ。その思いが頭に浮かんで、ハッと我にかえった。
そうだ、こいつはイメクラ親父だ。いくら見てくれがいいからって油断するだ。
だいたいこういう奴にかぎって危ないんだ。どんな無理難題をふっかけられるか分かったもんなじゃい。
ぶるぶると頭の中の“かっこいいかも2っと思った自分の考えを打ち消した。かわりにギっと音がするほど、相手を睨みつける。
その男は、無言で上から下まで、威圧的に俺をみた。あるで、値踏みでもするようなそのぶしつけな眼差しに腹がたつ。
「あんたが、俺を指名したイメクラ親父か?」
ぶっきらぼうに、冷たく言い放っても相手は眉一つ動かずに俺を見つめている。
くそ、負けるもんか。
しばらく、道の往来で睨みあっていたが、それではらちがあかない。シンタローはふとこの能面のような男の表情を崩してやりたくなった。
そうだっ。どうせなら、言ってやれ!!俺は辞めるんだ!!『残念だったな、変態野郎。俺はたった今辞めた』って言ってやるんだ。
きっと料金を支払済みのはずだから、血相変えて店に乗り込むはずだ。 ほえ面かかせてやるっ!!っと口を開こうとしたところで、
「おいっ。残・・・うわッ・・・なッ・・・・・・・・・」
シンタローが言葉を発している最中にも関わらず、男はシンタローの腕を掴んだ。
「さあ、行こうか」
そして、強引に驚いているシンタローの肩を抱くと、タクシーの後部座席に押し込んだ。
「行ってくれ」
男が短く命令すると、車はゆっくりと走り出した。
そして、有無を言わさずに、タクシーに乗せられホテルへと向かう。
どうせラブホテルだと、たかをくくっていたが、都内の俺でも知ってい有名なホテルを指定した。
自分の場違いな姿に、心もとなくてぎゅっと抱えた荷物を抱きしめた。
シンタローの格好といえば、制服の学ラン。これは、衣装なんかじゃない、れっきとした学校の制服だ。
広々としたロービーに入ると、支配人と思しき男が、目の前の男に話しかけている。
そして、すぐさまカードキーを渡すのが見えた。
どうやら、この支配人の様子からして、男はこのホテルを頻繁に利用しているようだ。
格調と宿泊料金の高さで知られているホテルの、スイートルームに通されたが、シンタローはその室内を見る余裕などない。
男はシンタローの腕を掴み、まっすぐベットの前まで連れていくと。
「さすがだな、すぐ始められるように衣装を着てるってわけか」
「これはっ・・・・・・」
衣装なんかじゃない、制服なのだとはなぜか言い出せなかった。声が喉につまってうまく言葉にできない。
「だが、どうせなら変わった嗜好で楽しみたい。そうだな、セーラー服なんてのはどうかな」
「セーラー服?」
「そうだ。その袋の中に入ってるだろう」
男の言うとおり、袋の中にはセーラー服・・・それに紺のソックスとルーズソックスまではいっている。その他にもブレザーも入っているが、なぜかみんな女ものばかりだ。
「それを着ておいで」
「これをっ!?」
驚いてシンタローが、声を荒げると男は無言で返していたが、
「私はお客様だよ。お客様の言うことは絶対じゃないかな?私は君を時間で買ったんだから。早く着ておいで」
そう言われると、何も言い返せない。弱みをみせたくない、ましてやびびっているそぶりなど、この男に見せたくなかった。
グッと唇を噛むと、ぎゅうっと手の中のセラー服を掴んだ。そして、
「靴下は?・・・靴下はルーズソックスと紺のソックス・・・どっちが好みなんだよ」
極めて事務的に口を開いた。そんなシンタローの様子に、男は微笑を浮かべると紺のソックスを指名する。
「向こうに、浴室がある。そこでもどこでも、空いている部屋を使うといい」
シンタローは無言で男の前を通ると、寝室を後にした。
「やっぱり・・・断ればよかった・・・」
なんで、言えなかったんだろう。言う機会はいつでもあったはずだ・・・。少し面白そうだと思った。
黙っていても、言い寄ってくる奴は腐るほどいそうなのに・・・あんな店に通うなんて・・・。
完璧すぎる男のギャップに引かれて、弱みでも握って自分と同じ人間なのだとホッとしたかったのかもしれない。そんな興味半分でつい、ついてきてしまった。
が、まさか・・・セーラー服とは考えも及ばない。ましてや、自分は袋に何が入ってるかさえ知りえなかったのだ。
姿見の鏡に映る自分の姿にシンタローは、深々とため息をついた。
そりゃ体質的なのか、すね毛だって無くて足はツルツル。まだ身体が出来上がってないせいか、そんなにゴツいわけじゃない。
似合ってないことは・・・ない。と思う。 ・・・が、可笑しいことに違いはない。
こんな広々とした豪華な部屋の中での、自分の惨めな格好・・・不釣合いもいいところだ。
いっそ逃げてしまおうか。
ダメだ、鞄は寝室にある。あの中には学生証が入っているし、万が一通報でもされたら・・・。バイトは校則で禁止になっている。
だから、見つかりにくく、一回で高額なバイトをミヤギから紹介された時、・・・内容も聞かずにOKしたのだ。
それが・・・通報でもされて知れたら・・・停学は必死だ。
今時…珍しいほど厳しい校則の学校へシンタローは通っている。タバコが見つかったからと、1週間の停学をくらわせるのに・・・もし自分がみつかったらと、思うだけゾッとする。
本当のことを言えば、見逃してくれるだろうか・・・。そんな考えもチラリと浮かぶが・・・あの冷淡な顔を思い出して、甘い考えを打ち消した。
どちらにしても、自分には逃げ道がない・・・。やるしかないのだ。
大丈夫、大丈夫。ちょっと触られたりするだけだ。
我慢、我慢!! たった一時間じゃないか・・・、頑張れ俺!!
「よしっ!!」
と気合を入れると、男の待つ寝室へと向かった。
シンタローが寝室に向かうと、先ほどと同じようにベットの前へ立たされた。
「似合うもんだね」
男は椅子を引き摺って運ぶと、シンタローの真正面に陣取った。
椅子に深く腰掛けて腕組みし、爪先から頭の先までをじっくりとシンタローを観察する。
「名前は?」
マジックは目の前の青年を見つめ、問い掛けた。
ベットの前に立ち、格好の恥ずかしさに、動揺しているようだった。だが、マジックを見つめ、
「・・・・・・シンタロー」
と小さくそう答えた。
意志の強そうな切れ長の瞳が、動揺と緊張が入り混じったのを隠そうとしながらも、揺れている。
なんで、あの時シンタローを指名してしまったのか。くだらないと振り切ればいいだけのハズだ。いつもなら、こんな低俗なもに関わるはずがない。
なぜか今日に限って好奇心が働いた。この・・・シンタローの写真をみたからか。 いや、ただ道に迷っての気まぐれだ・・・遊びでしかない。
実物も悪くないな、とマジックは思った。均整の取れた、スポーツを通常こなしているような、引き締まった躯つき。
顔立ちも申し分なく整っている。潔癖さを漂わせるような、形のいい眉。その下の長い睫毛と切れ長の形のいい目、そしてなにより煌く漆黒の瞳。
セーラー服と自分で指名したものの、いかがなものかと思ったが、よく似合ってる。スカートから覗くスラリとした足。
男になる前の、少年のような儚さがなんとも、色香がっていい。
選んで間違いはなかったな。どうせ遊ぶなら、これくらい綺麗な相手のほうが良い。
どこか勝気そうで、生意気そうな性格を滲ませているところもいい。この手のタイプを苛めるのが一番いい、嬲りがいもある。
どうせこんなバイトをするような子だ。
「そうだね、ではシンタローくん・・・おっと今は女の子なわけだから『ちゃん』が正しいのか?・・・オナニーでも見せてもらおうかな」
マジックの要求に、シンタローはカッと顔を赤らめて戸惑いの表情を見せたが、
「さっきも言ったように、私は君とお喋りがしたいわけじゃない。シンタロー君、君は君の仕事をきっちりこなしてもらうよ」
高圧的に言われて、シンタローは悔しげに唇を噛み締めた。ベットの上にのると腰を降ろすし、スカートの中へ手を差し入れた。
「そうそう、とびきり・・・いやらしく頼むよ」
シンタローはおずおずとペニスを引き出すと、片手で根元を持ち、扱き始める。
スカートの中ということもあり、少しでも自分のペニスが男に晒されないことに安堵したが、それは長くは続かなかった。
「もっと、スカートの裾を上げて・・・足を開いて、よく私に見えるようにね」
命令に従いシンタローが両脚を開くのを、男は冷淡に眺めた。
もともと同性に興味はないから、興奮はしない。はずだった・・・。それなのに、なぜかプライドの高そうなこの子が時折見せる羞恥の色合いに、ゾクリと掻き立てられるものがある。
強く興味を引き立てられている自分がいることに気付いた。
「いつもそうやって、亀頭をいじってるの?」
シンタローの手の動きを、細かく解説しては、喉の奥で笑う。その刺すような視線が、脚の付け根にから、剥き出しの股間に容赦なく降り注いだ。
「見るな・・・・・・っ」
「なぜ?見せるためにやっているのだろう」
「ん、っぁ・・・・・・くぅ・・・」
とても正視などできるはずもなく、シンタローは肩口に顔を伏せるようにして目を背けた。
「若いのに、反応がないとは…不感症なのかな?」
消えて無くなりたいほどの羞恥に捕らわれ、身体の中は火照ている。それなのに、肝心のものといえば、
緊張のせいか萎縮して、シンタローがどんなに指で扱いても反応を見せない。
少しも反応を示さない、黙ったままのペニスに、シンタローが途方に暮れ・・・許しを請うようにマジックを見上げた。
そのシンタローの視線を受けたマジックは、さも呆れたように大袈裟に溜息をつき、顔を左右に振った。
「おやおや、困りものだね。そんなんじゃとてもじゃないが、料金は払えない」
「っ・・・。そ、そんな事言ったって・・・・・・。こんな状況じゃ、勃つもんも勃たねぇよ」
シンタローが悔しそうに顔を背ける。・・・今日からだと呼び込みの男が言っていたが、マジックは信じていなかった。
部屋に入り、着替えろといえば開き直ったように、着替えてきたからだ。それに、このぶっきらぼうな言い方・・・初めてだったらももっと、初々しい恥じらいがあってもいいのではないか。
だが、今の戸惑った様子を見るとあながち嘘というわけでも、無いのかもしれない。
「じゃあ、こんな状況じゃなければ、勃つというんだね。 それならば、私が手伝ってあげよう」
その言葉にシンタローは打たれたように、顔を上げた。そして、不安げな色を浮かべてマジックを見上げる。
「下着だけ脱ぎなさい」
どうしてもやらせる気だ・・・。
シンタローはグッと唇を噛むと、のろのろと身体を起こし、なるだけマジックの顔が見えないように下着を脱ぎ捨てた。
マジックはベットの上に乗り上げると、シンタローの膝を掴んで自分の方に引き寄せ、広げた両足の間に身体を置く。
「やめろ・・・・・・ッ!」
荒々しいマジックの動作にシンタローは抵抗の色を濃く示す。
「暴れるな。君が勃たないというから、わざわざ手伝ってあげようというんだよ」
膝の裏を掴むと、極限まで足を広げさせた。そうされると、自然と露になった股間が浮き上がる。
「やっ」
「恥ずかしい?そうだろうね、君の意気地の無い坊やも、蕾も丸見えだからね」
そういうと、シンタローのペニスには触らずに、ホテルに備え付けのボディーローションで指を濡らす。その指で蕾をなぞりあげた。、
「男の子のココには、一発で立たせられる前立腺があるというけど・・・。いい機会だから、試させてもらおうかな」
「ひっ!? やだ!!そんなところ触るなっ!!」
いやいやと顔を左右に振り、マジックの手を掴み、押しとどめようとするシンタローをマジックは冷ややかに見下ろした。
「私は手伝っているだけだよ。ほら、扱きなさい。いつもやってるようにね」
シンタローの腕を引き上がし、自身を握りこませた。
有無を言わさずに、マジックは閉ざされた蕾に容赦なく指を突き立てた。
その瞬間、シンタローの身体は跳ね上がり、シンタローは男を押し返すこともできずに、ペニスを握っていた手でスカートを強く握り締め苦痛に耐えた。
「いっ、痛っ・・・・・・!」
いくら、ローションを使ったとしても、初めて受け入れるソコはマジックの指を拒むように固く閉ざしている。
シンタローの悲痛な声を無視して、乱暴に奥へ奥へと指を押し進めていく。
「かなりきついな」
指が鬱血しそうなほどの、締め付けにマジックが呟いた。たが、それでも指を休める気はないらしく、奥に入れた指を中で回転させた。
シンタローの顔をみれば、苦痛に顔を歪めて歯をくい縛っている。
「息を詰めずに、吐き出しなさい」
シンタローはどうにかこの苦痛・・・身体の掻き混ぜられる異物感、気持ち悪さから逃げだしたくて、言われるままに浅くだが呼吸を繰り返す。
シンタローが息を吐くのを見計らって、男の指が更に奥へと進む。ある場所に指が触れた途端、
「あっ・・・やっ・・・やだ、よせっ!!」
突然、大声をあげて、身体が大きく仰け反った。
今まで味わったようのない快感が、シンタローの身体の中で弾けて押し寄せてくる。
「ココ?ここがいいところか」
見つけた、奥のコリコリとした小さい豆のような突起を刺激すると。
「や、ダメ、ダメっだって! そこ、やだっっ・・・・・・」
いつの間にか触ってもない、ペニスは勃ち上がり、先端からはぷくりと液体が溢れはじめた。
「見てごらん、さっきまで駄々をこねてた君の坊やが、今度は泣き出し始めてる」
男が執拗に一箇所だけクリクリとこね回すたびに、ペニスは大きくなり、反り返って涙を流している。
「いやぁぁぁぁ・・・・・・」
「スカートに染みができてるね…。その歳で粗相とは、いけない子だ」
「ふっ・・・あっいい・・・そこ・・・・・・」
完全にペニスが立ち上がり、スカートの生地を押し返そうとするのを確認すると指を引き抜き、スカートを掴んでいた手をペニスへと誘導する。
「さあ、今ならオナニーできるね」
マジックにそう言われて、もう抵抗する力もないのか、快感の嵐にさらわれたれ逆らえなくなったのか、涙で濡れ蒸気した顔で蜜を流すソコを扱き始めた。
「やればできるじゃないか。ご褒美に手伝ってあげよう」
シンタローの片膝の裏を掴んで自身の肩にかける。露わになった蕾に、指を増やして突きたてる。
中で『の』の字を描くようにして、抜き差ししてやると、シンタローは嬌声をあげて頭を打ち振るい、ペニスを扱く手の動きを早めていった。
「ん、んっ、あ、ぅんん・・・・・・
呼吸も荒く、時折鼻に掛かった喘ぎを漏らして、男に蕾を弄られながら自慰に耽るセーラー服姿の青年は、マジックが今だ見たことが無いほど、卑猥で扇情的だった。
マジックは、足元から興奮がせりあがってくるのを感じた。堪らない・・・興奮でクラクラ眩暈がする。
適当に嬲れば、気が済むと思っていたのだが、それだけでは物足りなくなってきていた。
「さっきは、ピクリともしなかったのに、今はこんなにいやらしい汁を垂れ流して・・・恥ずかしくないのか」
「っん、あぁ・・・いや、恥ずかしい、・・・いわないでぇ・・・」
快感に流されながらも、恥じるように弱々しく首を振るシンタローを、とことん追い詰めたくなる。
「恥ずかしい?恥ずかしいって言ってるわりには・・・こんなトコロに指を2本も入れられて、オナニーに夢中になってるじゃないか」
「あっ、や、嫌、あぁっ、あああっ・・・・・・イクっ」
爪で強く前立腺を押し当て、小刻みに擦ってやると、シンタローの身体がガクガクと波打った。
その刺激でシンタローのペニスがブルリと震え、今にも達しようとしているのにマジックは気付いた。射精を邪魔するよに、指を抜き去さると根元をぎゅっと掴む。
「嫌!、どうして・・・・・・っ」
達する瞬間に、押しと留められたことが不服で、シンタローはマジックの指を振りほどこうとやっきになる。
「誰がイッていいといった?私はオナニーしろとは言ったが、放っていいとは言ってない」
どうにかして、指を離させようとマジックの手の甲に爪を立てても、逆にぎゅうっと強く根元を束縛されるだけだった。
「私はお客さまだよ。君ばかり気持ちよくなるのは、不公平だと思わないかい?」
意地悪く唇をなぞると、マジックはベットの上に膝立ちになり、ズボンのチャックを下ろした。
「舐めなさい。フェラぐらいできるだろう…ん?」
「そ・・・んな・・・・・・俺っ」
シンタローの口元に、ワザとそそり立つ赤黒いペニスを擦り付けた。
「君に拒否権は無いんだよ。私は君を買ったんだから。それに、あれだけ乱れておいて、今更恥ずかしくはないだろう?私のものをしゃぶってイカせればいいだけの話しだ」
自分のものとは、大きさも色も違う…男のモノにシンタローは、顔を逸らそうとしたがそれは適わなかった。
「簡単だろう」
顎を捕らえられ、顔をマジックと目線があうように引き上げられる。
「出来ない?」
「したこと・・・ない・・・・・・」
伏目がちに、弱々しい声でシンタローが呟いた。
したことが無いのが、嘘か本当かは置いておいて。
人間したことがないと、やりたくなる。マジックは是が非でも、この青年が自分のものを咥えて苦痛に歪む姿が見たくなった。
「そう・・・それなら仕方がない。 出来ないというなら、君に突っ込むしかないね」
言うなり、シンタローの両膝を抱えると猛々しくそそり立つペニスを蕾に押し付けた。すると、
「嫌だ! する!ちゃんとしゃぶるからッ・・・・・・ッ」
先ほど見た、指とは大きさも長さも全く違うものが、体内に入るかと思うと背筋が凍るような思いだ。
シンタローは身を竦ませながらも、必死に言い募った。
マジックが身体を離し、膝立ちのままでいるのを見ると、シンタローは身体を起こしマジックの前へ跪いた。
しかし、やったこともなければ、やられた経験もない。あるのは、ビデオでAV男優に奉仕する女の姿だけ・・・。
必死でビデオの様子を、思い出すと、ビデオでやっていたように、おずおずと顔を傾けて、チロリと猛ったモノを舐めた。
首を上下に動かしてながら、唇と舌でペニスの先端から根へ、また根から先端へとの往復を繰り返した。
両側、まんべんなく嘗め回すと、裏筋へも同じ愛撫を繰り返す。
「なかなか、上手だよ。やったことがないなんて、そういえばしゃぶらなくてすむとでも、思った?」
与えられる拙い刺激に、微かに眉をひそめながら、マジックはシンタローの耳をくすぐると、シンタローはくぐもった声を漏らしながら、フルフルと顔を左右に振った。
「そうかな?ペニスを舐めて、君のも大きくなっているようだけど・・・」
男の少し息遣いが、シンタローを昂ぶらせた。澄ました、冷淡なこの男が自分の愛撫で息をあげているという、事実が興奮を呼び起こす。
「まったく、いやらしい子だ」
そう吐き捨てるように告げると、容赦なくシンタローの髪を掴んで、顔を引き起こすとその口許にペニスを押しいれた。
「んぐっ、んんッ、ぐっ・・・・・・」
男のものが大きすぎて、シンタローの口の中をいっぱいにしてもおさまりきらない。
それでも、男に喉まで突き上げられて、シンタローが苦しげに咽た。涙を零して苦しさから逃れようとするも、許されず、
「ほら、舌を使いなさい」
両手で髪を掴まれ、前後に上下に腰を使って揺さぶられる。
伏せた睫毛を涙で濡らしながら、シンタローは必死で吸いつき、舌を亀頭に絡める。
くぐもった呻き声を溢しながら、自分に奉仕を繰り返す、シンタローの姿は健気だった。そんな姿にマジックは目を細めた。
拙すぎるその愛撫に普通ならば、到底イクことは出来ない。が、プライドの高そうな青年がセーラー服に身をまとい、涙ながらに必死に奉仕する姿は・・・視覚的にも・・・
自分を追い上げるのには十分だった。
「そろそろ時間かな?私をイカせたら終わりにしよう。君も出していいよ。ほら、さっきみたいに自分でしなさい。私のを咥えながらね」
心なしか声が上擦っている。そろそろ限界が近そうだ。
シンタローは視線を上げてマジックを見つめると、右手を下半身に伸ばした。
「ん、くっ・・・・・・ん、んっふぅ」
漏れる呻きはすぐに甘い喘ぎかわったことから、シンタローが十分に感じていることがわかる。
シンタローは無意識に、右手を扱き喘ぐたびに臀部をくねらせた。それが何とも挑発的で、マジックは誘われるように指を伸ばすと、シンタローの蕾へ指を突きいれた。
「あ、ぁぁっん・・・んッ・・・んぐ、んぐ・・・!!」
予期せぬマジックの行動に、シンタローは一瞬口を離して、声をあげたが、すぐにマジックに頭を押さえられ咥え込まされる。
「誰が離していいと言った」
「んんんッッ・・・ッ!あぁぁッー!」
お仕置きだというように、中にいれた指の爪を立てて、前立腺を乱暴に捏ね回した。その刺激にシンタローは背筋を逸らし、右手で扱きながら精をほとぼらせた。
「っ・・・・・・・・・チッ」
シンタローの恍惚とした表情を見ると、カァっと熱が急激に高まるのを感じた。
そんな計算外の出来事に、マジックは小さく舌を打つとシンタローの口から自身を抜き取り、解き放ったもので、シンタローの顔を汚した。
「あ・・・・・・・・・。ッ」
シンタローは顔に手を当てて、自分の顔にかかったものの正体を知ると、小さく呟く。そして、すぐに目に涙をためてしゃくりあげた。
ショックだったのと、今まで緊張していた糸がプツリと切れた。
突然しゃくりあげる、シンタローの姿にマジックは驚きとともに唖然とした。あまりに幼い仕草と、何故泣き出したか分からない。
「君・・・。シンタロー君?」
そっと、頬に手を置こうとして、思い切り手を叩かれた。そして、何かを耐えるように、シーツを指が白くなるほど掴むと、シンタローは嗚咽を洩らした。
これが、今まで恍惚とした表情で自分に奉仕してきた青年だろうか?
最初にぶしつけな言葉を投げかけたのも、セーラー服をすんなり着たのも・・・プライドの高さからの強がりか・・・。
初日というのを、どうせ店側の客寄せのリップサービスかと思い、シンタローの発言には耳をかそうとはしなかった。
だが・・・そう思えば、あの拙過ぎる愛撫にも納得がいく。
「はじめてだったのか・・・」
ポツリと呟いた、マジックの言葉に突然シンタローが顔をあげ、声を荒げた。
「だから、最初から初めてだって言ったじゃねぇかっ!だいたい、俺はバイト辞めるつもりだったのに…あんたが俺を指名したから・・・こんな・・・っ・・・こんな」
思い出すと余程、恥ずかしいのか顔を伏せるとシーツを掴んで、怒りにぶるぶると身体を震わせている。
八つ当たりだということは、自分が一番分かっている。バイトを承諾したのも、着いてきたのも自分の意思だ。だが、今までの人生の中で、一番強烈でショックだった。
男なのに、男にいいようにされて、指を突っ込まれてよがって・・・イッテしまうなんて…。消えてしまいたいほど恥ずかしい・・・。
突然、シンタローはグッと拳に力を入れて立ち上がり、マジックを押し退けた。そのまま、男が自分の名前を呼ぶのに、耳も貸さずに鞄を引っつかむと寝室を飛び出した。
「待ちなさいッ」
静止するのも聞かずに、押し退けて行ってしまった・・・。
彼の言っていた言葉も気にかかる。シンタローの突然の行動に呆気に取られて、うっかり出て行かれてしまった。今追えば間に合うだろう。
あの、格好では困るだろうし…。どうしたものかと、立ち上がりながらため息をつくと、床に何かが落ちているのに気付いた。
「これは・・・!?」
その物を拾い上げると。無意識に口元を緩めた。
「また会えそうだね・・・。ガンマ高校、2年C組のシンタロー君」
焦ることは無い。これがあれば、そのうち彼に会えるだろう・・・。幸い、住所も記入してある。これから楽しくなりそうだ。
一人微笑むと、シンタローの学生証を大事そうに、胸元にしまいこんだ。
・・・・・・かたやシンタローといえば、部屋を飛び出した後で自分の格好に気付いた。
幸いすぐ近くに、寝具の部屋があったので、そこで着替えた。男のいる場所から一刻も早く立ち去りたくとも、ガクガクと身体が震えていうことを効いてくれない。
仕方なく、床に腰を降ろした。
「俺・・・なんてこと・・・」
少しでもかっこいいと思った俺がバカだった!!やっぱりあういう奴が一番たちが悪い!! くそッ!!変態野郎ッ親父・・・むっつり野郎。スケコマシ・・・摘まんで捨てろっ!!
手も足も出ずに、いいように振り回され、どんでもないことをされてしまった。
「忘れよう・・・忘れるに限る!!」
バイトも今日で終わりだ。バイト料もらって、明日からすっきり、さっぱり新たしい日のスタートだ。こんなの犬に噛まれたと思って忘れるに限る!!
バイト代がはいったら、学食をうどんセット290円からデラックス定食550円に格上げして、ビンテージのジーンズ買ってパ・・・ーッと豪遊して、忘れてやるっ!!
シンタローは新たに拳をにぎると寝具室の天井にむかって高々と拳を振り上げた
どうにも、豪遊といっていいのか、内容がいまいちせこいが・・・。
飛び出す際に、鞄の中の学生証が落ちたなど露にも思っていない。
早く忘れてやるっ!!と拳を振るシンタローがそのことに、気付くのは数日たって・・・マジックが学校の校門に現れてからの事であった。
まだまだ、縁は切れそうにない。今後どうなるかは、二人が出会ってからということで・・・。
@おわり@
ナオさま5000番キリリク。初のパラレル、コスプレシンちゃんでっす。シンちゃんイメクラ譲になる??の巻でした。
初のパラレルで反応が気になっていましたが、意外や意外。
反響の多さにびっくりとすごく嬉しかったという記憶があります。
続きを・・・という声も頂きました☆私自身も、これはゆっくりでも続きを是非書いていきたいと思ってます。
う~ん、いつになるかは未定ですが、是非!!
さてさて、ここからキリリクはコスプレシリーズへと突入します。
コズプレ祭です。ワッショイ・ワッショイ(笑)
次は裸エプロン!!男の夢!!管理人の夢でもあります。
ありがとうございました。
幸央
PR
■love affair■
あんたはいつも、自分だけがオレのこと好きだというけど、オレだって・・・・・・。
でも、この気持ちはオレだけの秘密。絶対言葉にしない。
うすうすバレてるんだろうけどさ、いつも振り回されてるんだから、それぐらいは、いいだろ・・・。
たまにはあんたにオレと同じぐらいの、甘い傷跡を残してやりたいと思うのは・・・・・・・・・
うだるような暑さの…このおかしな気候のせいかもな。
いつまでも、されてばっかりじゃ~なんだぜ。
足元すくわれないように、気をつけな。
************************
『ンっ・・・ぁ・・・・・・っ』
あん・・・もう・・・も、だめっ!!!
・・・オヤジ、早く・・・っ!!早くッ・・・
っ!!父さ、んっ!!!!
「・・・・・・・・・・・・夢?・・・か・・・・・・ッ///」
ベットから起き上がると…下半身に気だるい感覚。
すごく昔に味わったことがあるような、ないような・・・。
「うそ・・・・・・だろっ」
オレって若いな。とは思うほどまだ人間ができちゃーいない。
もうそんな歳じゃないだろ・・・っていうかオヤジで抜いちゃったよ・・・それも夢精ってどうよ。
そんなに欲求不満なわけ!!? ま…欲求不満だけどさ・・・。
本部出てから2ヶ月か・・・今回は随分長かったな・・・。
その遠征も今日で終り、あとは帰るだけだっていうのに・・・・・・。
そりゃ、いるときはしつこいぐらいにオヤジにやられて、溜るわけもないけど…いくらなんでもこれはないだろ…。
女が抱けないわけじゃない…。オヤジと寝てたって、それとこれは別…。
でも・・・オヤジじゃなきゃ・・・・・・ダメ・・・なんだ。
オレの隙間を埋められるのは…悔しいけれどアイツだけ。
コンプレックスの根源なのに…アイツじゃなきゃ…満たされないオレの心。
馴らされたオレの心と身体。
勝手につくり変えやがって…。
まだ薄暗いベットの中で、膝を抱えると顔を埋め、思わず呟いた。
オヤジは・・・。
「オヤジは平気なのか・・・」
ふとそんな疑問が浮んだ。
オレだけこんな思いをするのは性に合わない。
クスリと自嘲気味に笑うと面白い考えが頭に浮んだ。
******************************
俺は親父の部屋のセキュリティーを解除すると、ゆっくりと一歩足を踏み入れた。
とたんに・・・ムスクの香りが鼻腔をくすぐる。
2ヵ月ぶりの香りに、胸が高鳴った。いや・・・匂いのせいじゃない、部屋を出た時からすでに鼓動が早い。
今からすることを考えるだけで、呼吸が乱れ心臓の音がドクドクとやけに大きく聞こえてくる。
一つ深呼吸をすると月明かりだけを頼りに、ゆっくりと目的の部屋へと向かう。
こんな風にマジックの部屋に忍び込むのは、いつぶりだろうか・・・子供の頃、脅かそうと忍び込んだっけな。
あの時もすごくドキドキしたっけ。
昔とは違うのは・・・今日は親父を驚かすだけじゃない。
今までの仕返しもあるんだ。今まで俺がされたこと・・・今度は親父にしてもらうぜ。
ニヤリと笑みを溢し、音を立てずに足を運ぶと・・・。
ここだ・・・・・・。
ゴクリと唾を飲みこんだ。
心臓がどきどきする。
寝室の前で、呼吸を整えると心の中で気合を一発。よしっと重い扉に手をかけた。
本部には明日帰る予定だと連絡をいれてある。
内密に緊急の予定だからと俺と極少数のものだけ帰ってきた。
大部分は明日の予定。いくら親父といえども…俺がすでに帰っていることなど分かるはずもない。
扉を開くと、ベットに膨らみがみえる。
口元が自然と緩む。
そろそろと足音を立てないように歩くと、肌に身につけているバスローブの擦れる音が響いているような錯覚に、軽く手で足元の生地を押さえた。
ベットサイドにたどり着いて、親父の顔を覗き込むとすやすやと規則正しい寝息が聞こえる。
冷たい蒼い瞳が閉じられていると、だいぶ印象がかわるな…。
そういえば、親父の寝顔って見たことあったかな。寝顔は見られていても、見ることってないからな。
年のわりには本当若いよな・・・なんかしてんのか?? 変な薬飲んでんじゃねぇの。
・・・て、こらしっかりしろ、親父の顔に見入って場合か!? いつ気付かれるか分からないんだぞ。
俺はゆっくりとマジックの上に体重をかけないように膝立ちで跨い、着ているバスローブのタオル生地のベルトを外すし片手で握った。
ベルトを握ったまま、手を左右の枕の横に手をつくと、顔を親父の唇へよせた。
しっとりとした感触が心地よい。舌先で下唇をゆるゆるとなぞると、少し親父の唇がひらく。
「んっ・・・ふっ、んぁ」
面白い・・・ちゃんと反応するんだ。深く舌を絡ませながら、空いた手で親父の両手を縛った。
よし・・・。
ぴちゃぴちゃと音をさせながらさらに深く、口内を侵したその時…意識の無いはずの親父が、俺の舌に吸付いて軽く歯を立てた。
「んっ!!」
飛び上がらんばかりにびっくりして、思わず唇を離した。その拍子に親父の上に腰をおろしてしまった。
信じられない面持ちで、親父をみると、うっすらと瞳があけられて・・・俺を捕らえた。
「シンちゃん・・・おかえり」
穏やかに見つめられて、俺はわかったね。こいつ起きてたんだ。
いつからかは分からないが・・・たぶん俺が乗っかった時には起きてたんだ。
ちぇっと舌を出すと、頬を膨らます俺に親父はクスリと微笑を溢した。
「パパが恋しくて早く帰ってきちゃった? シンちゃんの匂いだってすぐわかったよ」
俺の疑問を打ち消すかのように、先手を打ってくる。
いつも俺の一歩先を行くんだ。本当に意地が悪いったら・・・。
でも・・・この後のことはさすがに読めてないよ・・・ね。
ここで起きられたのは計算外だったけど・・・だまって縛られたのはまずいんじゃねぇの。
俺は先ほど縛った、親父の両手を持ち上げるとベットヘッドにひっかけた。さすがに親父も怪訝そうな表情で俺を見上げてる。
「どうすると思う?」
いつも親父がやるように唇の端を吊り上げて、笑いを含んで言った。
「どうするのかな?」
縛られているのに、全然余裕な表情で・・・本当食えないやつ。
でも、その余裕もいつまでつづくのかな。
俺はその言葉を無視して、俺と親父とを隔てる布団を剥ぎ取ると親父の上に覆いかぶさった。
親父の首筋に顔を寄せると、浮き上がる鎖骨に歯を立てた。跡後がつくほど吸い上げると、鮮やかな赤い色が浮かび上がった。
面白い・・・。
俺はおもちゃを与えられた子供のように、親父の肌に跡をつけた。たまにきつく噛み付くと、ビクっと身体が震えるのがよくわかる。
調子に乗って手を鍛えられた腹筋に這わせた。
相変わらずいい体、羨ましいぐらいに逞しい筋肉を確かめるように手を動かすと指先が何かに触れた。
これは・・・。
全然自分とは違う・・・弄られると、男でも乳首はでかくなるものなのか?
いつも親父にされるように乳首を咥えると、今まで好きなようにさせていた親父が口を開いた。
「シンタロー」
「なに?」
咥えながらしゃべると、嫌なのか少し身を捩る親父が面白い。
「どういうつもりなのかな」
「さあね。たまには俺がしてもいいんじゃない」
いいながら、手をそろそろと下へしのばせると親父のペニスを握りこむ。
「なんだ、少しは感じてくれてるんだ」
互いの唇が触れるか触れないかぐらいまで、顔をよせるとゆっくりとできるだけ厭らしく囁いた。
「親父の息子が…硬くなり始めた」
やばい・・・親父を追い詰めるつもりなのに・・・すごい興奮して下半身が重い。やけに唇が乾いて何度も舌で唇を湿らせた。
そんな俺の様子にまた親父の立派な息子が主張しはじめた。
「どうして欲しい?」
いいながらゆっくりと親父の肉塊を撫で回した。
「いつも俺のこと言葉で煽るよね?いったらしてあげる」
「じゃあ、シンちゃんその厭らしい口でしゃぶってもらおうかな」
うっすらと額に汗を浮かべて、熱い蒼い瞳が俺を捉えて離さない。ゾクリとしたものが背筋を貫いた。
本当はもっと言葉で苛めるつもりだったのに…。俺の身体がもたないみたい。
「OK。じゃあ、口でいかせてあげるよ。パパ」
俺はうざったい髪を掻きあげると、身体を親父の下半身へと移動させ・・・そっと昂ぶりの先端にキスをした。
反射的に親父の身体が揺れたのが楽しくて、俺は親父の熱く昂ぶったものに舌を這わせる。根元までいっては裏筋を舐めるのを何度も繰り返す。
気持ち良さそうな吐息が親父の口から漏れている。
俺は感じ始めたのを確認すると、大きくなってきた肉棒を口に含んだ。
「ん・・・・・・ぅ」
顔をあげて親父の顔を覗き込むと、気持ちよさそうに瞳をとじて身を委ねている。堪らないって感じかな?
いつもは顔なんか見るようなことが無いから、すごく新鮮。
新鮮っていったらこれまでの全てがだけどね。
俺は親父の表情が嬉しくて、もっと感じさせてやりたくて、いつもされていることを思い浮かべながら、舌を動かしたり先端を吸い上げたり、亀頭に舌を這わせて刺激していった。
「うまいだろ・・・俺・・・・・・」
顔をあげると眉をよせ俺を睨み上げる、親父の顔が見えた。
まさか、俺が誰かで試してると思ってる?
そうだよな、親父にしてやったことなんて…数える程度、片手に余る程だもんな。
「勘違いすんなよ・・・俺がこんなこと誰にでもすると思ってるワケ?」
思わず笑ってしまった・・・。それが気に入らないのかピクリと親父の眉が上がる。
「勝手に勘違いしてな・・・」
フッと鼻で笑うと俺は、親父を口に含み直し前後に動かして親父を追い上げた。
「・・・・・・っつ・・・くっぅ・・・・・」
親父のペニスがピクピクと振るえてる。そろそろかな…。
「いきたいだろ?」
「・・・・・・・・・・いかせてくれないのかい?」
親父がニヤリと意地悪く唇を吊り上げる。少しぐらいは慌てろよな。
「イカせない。今日のは今までの仕返しなんだぜ?」
「仕返し? シンちゃんは本当懲りないね・・・・・・」
苦しのだろうに眉を歪めながら、やれやれとため息をついた。
そのため息が癇に障る。なんだよ・・・。そのため息・・・。
「親父のせいで・・・俺は・・・」
そうだ、親父がいけないんだ。
こいつのせいで俺は…不安になったりして…最低なことに夢精まですることになったんだ。
「シンちゃん?」
「ふざけろよ・・・あんたが勝手に・・・・・・だけだなんて、症にあわない・・・俺だけ・・・」
「何がシンちゃんだけなの?」
「この俺が、あんたと離れて、寂しいと思うなんて・・・肌寂しいと感じるなんて」
こんなこと言うつもりじゃなかった…。気付いた思わず呟いていて…ハッとして口を噤んだ時は既に時遅かった。
きっとバカ面下げた親父が、俺をひやかすんだ。
・・・いつもあんたが・・・俺の気持ちを言う前に、好きだの、愛してるのだというから・・・。
俺は自分の気持ちを押し込むしかないんじゃねぇか。
「シンタロー・・・・・・」
「っだよ」
俺は顔をあげることが出来なかった。ぎゅっと自分のバスローブの端を握り締めた。
「シンタロー」
やんわりとした声に、少しほっとしたが・・・恥ずかしくて親父の顔がみれない・・・どうせ目じりがだらしなく下がってる。
「だから何だよ」
「顔をあげてくれないのかい?」
「・・・・・・・・・」
「久々に会うんだ、顔をよく見せて」
「・・・・・・・・・」
俺にも意地がある…フイっと顔を背けると、前から声を押し殺したような笑い声がする。
その笑い声に思わず、俺も笑いを含んだような声がでて、親父の顔をみた。
「んっだよ」
「・・・やっとこっち向いたね」
やっぱり・・・見るべきじゃなかったかな?
と頭の隅で思ったけど、そう言った親父の顔があんまりにも穏やかで、優しかったから・・・目線を外すことができなかった。
そんな俺にゆっくりと、諭すように親父が言葉を続ける。
「おかえり、シンタロー・・・。私も寂しかったよ。逢いにいこうかと思ったほどだよ」
「・・・・・・どうだか」
「おや?おかしなことをいうね・・・。私がどんなにお前のことを思ってるか、今更分からないなんて事いわないよね」
「どうせ、俺がいなくても・・・他の誰かを抱くんだろ」
こんな、女々しい・・・まるで女みたいな。
なじってるみたいじゃないか・・・。そんなことを言うために忍び込んだのか・・・。
違うだろ・・・親父を驚かしてやるんだ。
俺にこんな思いをさせるようにした、親父に復讐してやるって決めたんだから。
親父が何か口をひらこうとするのを、黙らせるように唇を重ねた。
舌を絡ませ、飲み込めない唾液が喉を伝うのを追うように、唇を落とし跡を残していく。
広い胸板を手で滑らせると、そのまま先ほどまでしゃぶっていた、親父のペニスを掴み上下に強弱をつけながらしごきあげる。
既に準備万端で、ヌルヌルとした粘っこい液体が俺の興奮を煽った。
「・・・・・・・・・んッ」
喉の引きつったような音がするが、それがまた俺を高みへと誘うような。
「やべ・・・、すっげぇ興奮してる・・・」
我慢できずに、親父の上に跨り見せ付けるように、バスローブを脱ぐと床に放りなげた。
俺のそこも、親父同様・・・ペニスは堅く勃ち上がっていて、表面が先走りの液でテラついていた。
それを見ただけよけいにテンションがあがる…。
親父を攻めるという、いつもなら考えられないシチュエーションが、俺を酷く興奮させていた。
「突っ込んでやりたいかも」
「私にかい?」
そんなこと、お前にできるのか?とのような態度がえみえみで、余計に頭にくる。
興奮はしているが、親父に突っ込むなどしようとも思わない。
いくら普段の復讐とはいえ、自分よりも体格のいい親父に…もともと男好きじゃないし…それは出来ない。
でも、なんとか一泡ふかせたい。
ともなれば・・・。・・・あ、そうだ!!
「俺にはできないって思ってる?」
フンっと鼻で笑うと、用意していた潤滑クリームを取出して見せ付けるように、親父の目の前でクリームを指にたっぷりとのせる。
「これどうすると思う?」
少しだけ親父の顔色が変わるのを確認すると、改めて、親父の上にのしかかり薄く開いた唇を舌でなぞり、下唇に軽く歯を立てては舐めるといった行為を繰り返した。
うっすらと開いた唇に、舌を滑り込ませると口腔を蹂躙しながら、先ほど手に取ったクリームを自分の後ろへと手を伸ばした。
「・・・あ、・・・んぅ・・・・・・っ」
舌を絡ませながら、もてあます熱をぶつけるように、親父は荒々しいキスを返してくる。
そのキスに応えながら、指を後ろにあてがうと割とすんなり、1本中に入り込んだ。
すぐに2本目を差込むと中で指をグチュグチュと掻き混ぜた。
中に挿れたいという、逸る気持ちを抑えながら、ヌルヌルとする指で溶かし、次への段階へ進むべくそこを慣らしていった。
「んっ、ぁ・・・・・・ん・・・」
準備が整い、ゆっくりと口腔を蹂躙していた唇を離すると、手を親父の膝にかけた。
「入れるよ」
膝を軽く立たせ、腰を起こすと・・・
「シンちゃん・・・」
どこか少し焦った声が聞こえる、いい気味だ。その顔を見ながら、親父の上に跨って片手で親父のペニスを掴み支えると、その場所に昂ぶりを擦り付け、そして…
「あっ、あ、あぁぁ・・・・・・っっ」
一気に腰を降ろした。
ズブズブと中に入っていく…。あまりの圧迫感に身体の毛穴という毛穴から汗が吹き出たような気がする。ゆっくりと深呼吸と繰り返すとようやく全てを飲み込むことが出来た。
「俺にいれられると思っただろ?」
ニヤリと意地悪く笑うと、縛られたままの親父にお返しとばかりに、下肢を上へと突き上げられた。
「ぁあっ・・・っ動くなよ・・・」
入り込んできたものの大きさに、俺は眉をひそめた。
何度も小さく呼吸を繰り返して、身体を力を抜くと、複雑な顔をした親父が目に入った。
「親父は動いたら、ダメだからな」
親父に釘をさして短く息を吐くと、親父の逞しい腹に両手をついて、身体を持ち上げた。
「っ・・・、んぁ・・・・・・くっ・・・」
まだ慣らし足りていなかったからか、久々に親父を咥え込んだからなのか、内臓が引きづられるような圧迫感に息をつめた。
それでも、火のついた身体は疼きっぱなしで、動けと催促してくる。
手に力をこめると、身体を浮かし何度も上下に腰をおろすと、ある一点を擦られて体が後ろに仰け反った。
「あぁッ」
「・・・シンちゃん・・・これ外してくれないかな」
「ダーメっ、・・・ぁん・・・俺が満足、するまでは、・・・はぁ…さないっ」
内部を擦られて気持ちよくて、言葉が喘ぎ声にしかならない。
いつもなら、我慢するのに、今日は親父を犯してるみたいで・・・敏感になってるのか。
声を我慢することが出来ない。
「どうしても外さないっていうんだね」
「ダメだって言っ・・・あぁッ やっ」
下から動ける範囲で親父が腰を打ち付けてきた。奥まで突かれて、腹で支えている腕が萎えそうになるのを必死でつなぎとめた。
「動くなってっ、あぁ・・・いい・・・・・・いぃ」
遠征で禁欲生活だった身体には刺激が強すぎた。それにいつになく興奮していて、夢中で上下左右に動かして快感を貪った。
「あ、もっ・・・だめ」
一気に熱が昂ぶってくる。絶頂に向かって、動きに激しさが増す。
「シンちゃん。外しなさい・・・後で酷いよ・・・ッ」
「あ、も・・・出る・・・・・・っ」
そんな親父の言葉さえも耳にはいらなくて、俺は貪欲に親父の肉棒に絡みついて、最奥をついた。
「あぁぁぁ――っ」
嬌声とともに、親父の腹に精液をぶちまけて、俺はぐったりと胸に崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
荒い息を吐きながら、ゆっくりと身体を起こした。そしてゆっくりと親父のモノを抜き取って復讐は完了だ。
男にとっていけないほど、苦しいものはない。ヤッて、いけないならなおさらだ。今夜は一人悶々とするがいいさ。
明日あたりには解いてやろうかな。
腕に力を入れて、モノを抜きとろうとしたその瞬間に、腰を強く掴まれた。
「あぅ・・・ッ!?・・・お、親父ッッ!!」
再度、腰に打ち付けられて顔をあげれば、腕の縛りはなくなり額に汗を浮かべた残忍な表情をした親父の顔があった。
いつの間に外しやがった!?
そんな俺の狼狽を嘲笑うように、鼻で笑う。
「まさか、これで終わりだなんて思ってないよね」
「やだ・・・離せ・・・・・・っ」
荒々しく、上に乗っかっていた俺を抱え込んで、反転すると俺をベットに押さえ込んだ。
「これが自然な体勢だよね」
足を抱えなおし、片方を自分の肩にかけさせると、いっきに突き入れた。
「アァ・・・っ・・・・・・」
繋がった腰を立て続けに揺すぶられて、抵抗するにも力がはいらない。
「さっき、外しておけば、一回で終わらせてあげようかと思ったけど…」
「っあ、ん・・・・・・っ、・・・けど・・・?」
自分で動いたせいもあって、身体に力が入るはずもなく、なけなしの力で親父の背中に爪を立てた。
「パパが誰も抱いていないって分かるほど、注ぎこんであげるからね」
「や、やだぁ・・・あ、あ、あぁ」
俺の拒絶とも嬌声ともいえる声に、親父はぐっと腰を引き寄せて、奥まで掻き回してくる。
「ずっと、シンちゃんの妖艶な姿見せつけて、一人勝手にイっておしまい。はないよね」
やっぱり間違いだ…。寂しくて会いたいなんて思うなんて、間違ってる
そもそも、この関係事態からして――。
後悔したって、熱に浮かされた頭じゃまともに考えることもできやしねぇ。
「一つ、言っておくけど…」
「・・・うる・・・せ・・・・ぇ」
グイグイ腰を押し付けて、掻き回しながら、何を言うっていんだよ!!
ぴたりと動きを止めると、上から俺の顔をまっすぐに見つめてくる。
なんだか恥ずかしくて、視線を外そうとするとそれを見計らったように親父が口を開いた。
「パパも不安だよ。シンちゃんはどんどん魅力的になっていくのに、パパは年とるし。いつよそ見されるか考えると、気が気じゃない」
「何言いって・・・・・・・・・」
「パパはシンちゃんしか欲しくない。それだけは覚えておいてね」
何いってんだよ。あんたがそんなたまか!?信じられるわけないのに…苛立った気持ちが抜けていくのがわかる。
それを認めるのも嫌で、勝手にしろ。とだけ呟くのが精一杯だった。
そんな俺に、満足そうに微笑むと、
「さて、2か月分埋めようね」
なんて言いながら、再び腰をゆるゆると動かしやがったっ。
――やっぱり、俺が間違ってた!!
「お前なんて、大ッ嫌いだぁ――!!」
★End★
300番を踏んでいただいた。まりあ様のリク☆マジシン、シンちゃん誘い受けです。
最初、ちょっとポエム?ひとり言を入れてみました。・・・これが恥ずかしくて仕方ないです。
なので、ちょっとメルマガで配信したのから変更しました。恥ずかしかったのでιι
誘い受けというのはなかなか、思いつかなかったのですごく新鮮でした!!
シンちゃん同様、ドキドキしながら毎回書かせて頂きました。
ちょっと子供っぽいシンちゃんです。なんとなく、そんな気がします。
それにしても、うちのシンちゃんは快感に弱いというか…本誌の男前っぷりが
すっかりなりを潜めてます。・・・がっくし。
ありがとうございました。
幸央
あんたはいつも、自分だけがオレのこと好きだというけど、オレだって・・・・・・。
でも、この気持ちはオレだけの秘密。絶対言葉にしない。
うすうすバレてるんだろうけどさ、いつも振り回されてるんだから、それぐらいは、いいだろ・・・。
たまにはあんたにオレと同じぐらいの、甘い傷跡を残してやりたいと思うのは・・・・・・・・・
うだるような暑さの…このおかしな気候のせいかもな。
いつまでも、されてばっかりじゃ~なんだぜ。
足元すくわれないように、気をつけな。
************************
『ンっ・・・ぁ・・・・・・っ』
あん・・・もう・・・も、だめっ!!!
・・・オヤジ、早く・・・っ!!早くッ・・・
っ!!父さ、んっ!!!!
「・・・・・・・・・・・・夢?・・・か・・・・・・ッ///」
ベットから起き上がると…下半身に気だるい感覚。
すごく昔に味わったことがあるような、ないような・・・。
「うそ・・・・・・だろっ」
オレって若いな。とは思うほどまだ人間ができちゃーいない。
もうそんな歳じゃないだろ・・・っていうかオヤジで抜いちゃったよ・・・それも夢精ってどうよ。
そんなに欲求不満なわけ!!? ま…欲求不満だけどさ・・・。
本部出てから2ヶ月か・・・今回は随分長かったな・・・。
その遠征も今日で終り、あとは帰るだけだっていうのに・・・・・・。
そりゃ、いるときはしつこいぐらいにオヤジにやられて、溜るわけもないけど…いくらなんでもこれはないだろ…。
女が抱けないわけじゃない…。オヤジと寝てたって、それとこれは別…。
でも・・・オヤジじゃなきゃ・・・・・・ダメ・・・なんだ。
オレの隙間を埋められるのは…悔しいけれどアイツだけ。
コンプレックスの根源なのに…アイツじゃなきゃ…満たされないオレの心。
馴らされたオレの心と身体。
勝手につくり変えやがって…。
まだ薄暗いベットの中で、膝を抱えると顔を埋め、思わず呟いた。
オヤジは・・・。
「オヤジは平気なのか・・・」
ふとそんな疑問が浮んだ。
オレだけこんな思いをするのは性に合わない。
クスリと自嘲気味に笑うと面白い考えが頭に浮んだ。
******************************
俺は親父の部屋のセキュリティーを解除すると、ゆっくりと一歩足を踏み入れた。
とたんに・・・ムスクの香りが鼻腔をくすぐる。
2ヵ月ぶりの香りに、胸が高鳴った。いや・・・匂いのせいじゃない、部屋を出た時からすでに鼓動が早い。
今からすることを考えるだけで、呼吸が乱れ心臓の音がドクドクとやけに大きく聞こえてくる。
一つ深呼吸をすると月明かりだけを頼りに、ゆっくりと目的の部屋へと向かう。
こんな風にマジックの部屋に忍び込むのは、いつぶりだろうか・・・子供の頃、脅かそうと忍び込んだっけな。
あの時もすごくドキドキしたっけ。
昔とは違うのは・・・今日は親父を驚かすだけじゃない。
今までの仕返しもあるんだ。今まで俺がされたこと・・・今度は親父にしてもらうぜ。
ニヤリと笑みを溢し、音を立てずに足を運ぶと・・・。
ここだ・・・・・・。
ゴクリと唾を飲みこんだ。
心臓がどきどきする。
寝室の前で、呼吸を整えると心の中で気合を一発。よしっと重い扉に手をかけた。
本部には明日帰る予定だと連絡をいれてある。
内密に緊急の予定だからと俺と極少数のものだけ帰ってきた。
大部分は明日の予定。いくら親父といえども…俺がすでに帰っていることなど分かるはずもない。
扉を開くと、ベットに膨らみがみえる。
口元が自然と緩む。
そろそろと足音を立てないように歩くと、肌に身につけているバスローブの擦れる音が響いているような錯覚に、軽く手で足元の生地を押さえた。
ベットサイドにたどり着いて、親父の顔を覗き込むとすやすやと規則正しい寝息が聞こえる。
冷たい蒼い瞳が閉じられていると、だいぶ印象がかわるな…。
そういえば、親父の寝顔って見たことあったかな。寝顔は見られていても、見ることってないからな。
年のわりには本当若いよな・・・なんかしてんのか?? 変な薬飲んでんじゃねぇの。
・・・て、こらしっかりしろ、親父の顔に見入って場合か!? いつ気付かれるか分からないんだぞ。
俺はゆっくりとマジックの上に体重をかけないように膝立ちで跨い、着ているバスローブのタオル生地のベルトを外すし片手で握った。
ベルトを握ったまま、手を左右の枕の横に手をつくと、顔を親父の唇へよせた。
しっとりとした感触が心地よい。舌先で下唇をゆるゆるとなぞると、少し親父の唇がひらく。
「んっ・・・ふっ、んぁ」
面白い・・・ちゃんと反応するんだ。深く舌を絡ませながら、空いた手で親父の両手を縛った。
よし・・・。
ぴちゃぴちゃと音をさせながらさらに深く、口内を侵したその時…意識の無いはずの親父が、俺の舌に吸付いて軽く歯を立てた。
「んっ!!」
飛び上がらんばかりにびっくりして、思わず唇を離した。その拍子に親父の上に腰をおろしてしまった。
信じられない面持ちで、親父をみると、うっすらと瞳があけられて・・・俺を捕らえた。
「シンちゃん・・・おかえり」
穏やかに見つめられて、俺はわかったね。こいつ起きてたんだ。
いつからかは分からないが・・・たぶん俺が乗っかった時には起きてたんだ。
ちぇっと舌を出すと、頬を膨らます俺に親父はクスリと微笑を溢した。
「パパが恋しくて早く帰ってきちゃった? シンちゃんの匂いだってすぐわかったよ」
俺の疑問を打ち消すかのように、先手を打ってくる。
いつも俺の一歩先を行くんだ。本当に意地が悪いったら・・・。
でも・・・この後のことはさすがに読めてないよ・・・ね。
ここで起きられたのは計算外だったけど・・・だまって縛られたのはまずいんじゃねぇの。
俺は先ほど縛った、親父の両手を持ち上げるとベットヘッドにひっかけた。さすがに親父も怪訝そうな表情で俺を見上げてる。
「どうすると思う?」
いつも親父がやるように唇の端を吊り上げて、笑いを含んで言った。
「どうするのかな?」
縛られているのに、全然余裕な表情で・・・本当食えないやつ。
でも、その余裕もいつまでつづくのかな。
俺はその言葉を無視して、俺と親父とを隔てる布団を剥ぎ取ると親父の上に覆いかぶさった。
親父の首筋に顔を寄せると、浮き上がる鎖骨に歯を立てた。跡後がつくほど吸い上げると、鮮やかな赤い色が浮かび上がった。
面白い・・・。
俺はおもちゃを与えられた子供のように、親父の肌に跡をつけた。たまにきつく噛み付くと、ビクっと身体が震えるのがよくわかる。
調子に乗って手を鍛えられた腹筋に這わせた。
相変わらずいい体、羨ましいぐらいに逞しい筋肉を確かめるように手を動かすと指先が何かに触れた。
これは・・・。
全然自分とは違う・・・弄られると、男でも乳首はでかくなるものなのか?
いつも親父にされるように乳首を咥えると、今まで好きなようにさせていた親父が口を開いた。
「シンタロー」
「なに?」
咥えながらしゃべると、嫌なのか少し身を捩る親父が面白い。
「どういうつもりなのかな」
「さあね。たまには俺がしてもいいんじゃない」
いいながら、手をそろそろと下へしのばせると親父のペニスを握りこむ。
「なんだ、少しは感じてくれてるんだ」
互いの唇が触れるか触れないかぐらいまで、顔をよせるとゆっくりとできるだけ厭らしく囁いた。
「親父の息子が…硬くなり始めた」
やばい・・・親父を追い詰めるつもりなのに・・・すごい興奮して下半身が重い。やけに唇が乾いて何度も舌で唇を湿らせた。
そんな俺の様子にまた親父の立派な息子が主張しはじめた。
「どうして欲しい?」
いいながらゆっくりと親父の肉塊を撫で回した。
「いつも俺のこと言葉で煽るよね?いったらしてあげる」
「じゃあ、シンちゃんその厭らしい口でしゃぶってもらおうかな」
うっすらと額に汗を浮かべて、熱い蒼い瞳が俺を捉えて離さない。ゾクリとしたものが背筋を貫いた。
本当はもっと言葉で苛めるつもりだったのに…。俺の身体がもたないみたい。
「OK。じゃあ、口でいかせてあげるよ。パパ」
俺はうざったい髪を掻きあげると、身体を親父の下半身へと移動させ・・・そっと昂ぶりの先端にキスをした。
反射的に親父の身体が揺れたのが楽しくて、俺は親父の熱く昂ぶったものに舌を這わせる。根元までいっては裏筋を舐めるのを何度も繰り返す。
気持ち良さそうな吐息が親父の口から漏れている。
俺は感じ始めたのを確認すると、大きくなってきた肉棒を口に含んだ。
「ん・・・・・・ぅ」
顔をあげて親父の顔を覗き込むと、気持ちよさそうに瞳をとじて身を委ねている。堪らないって感じかな?
いつもは顔なんか見るようなことが無いから、すごく新鮮。
新鮮っていったらこれまでの全てがだけどね。
俺は親父の表情が嬉しくて、もっと感じさせてやりたくて、いつもされていることを思い浮かべながら、舌を動かしたり先端を吸い上げたり、亀頭に舌を這わせて刺激していった。
「うまいだろ・・・俺・・・・・・」
顔をあげると眉をよせ俺を睨み上げる、親父の顔が見えた。
まさか、俺が誰かで試してると思ってる?
そうだよな、親父にしてやったことなんて…数える程度、片手に余る程だもんな。
「勘違いすんなよ・・・俺がこんなこと誰にでもすると思ってるワケ?」
思わず笑ってしまった・・・。それが気に入らないのかピクリと親父の眉が上がる。
「勝手に勘違いしてな・・・」
フッと鼻で笑うと俺は、親父を口に含み直し前後に動かして親父を追い上げた。
「・・・・・・っつ・・・くっぅ・・・・・」
親父のペニスがピクピクと振るえてる。そろそろかな…。
「いきたいだろ?」
「・・・・・・・・・・いかせてくれないのかい?」
親父がニヤリと意地悪く唇を吊り上げる。少しぐらいは慌てろよな。
「イカせない。今日のは今までの仕返しなんだぜ?」
「仕返し? シンちゃんは本当懲りないね・・・・・・」
苦しのだろうに眉を歪めながら、やれやれとため息をついた。
そのため息が癇に障る。なんだよ・・・。そのため息・・・。
「親父のせいで・・・俺は・・・」
そうだ、親父がいけないんだ。
こいつのせいで俺は…不安になったりして…最低なことに夢精まですることになったんだ。
「シンちゃん?」
「ふざけろよ・・・あんたが勝手に・・・・・・だけだなんて、症にあわない・・・俺だけ・・・」
「何がシンちゃんだけなの?」
「この俺が、あんたと離れて、寂しいと思うなんて・・・肌寂しいと感じるなんて」
こんなこと言うつもりじゃなかった…。気付いた思わず呟いていて…ハッとして口を噤んだ時は既に時遅かった。
きっとバカ面下げた親父が、俺をひやかすんだ。
・・・いつもあんたが・・・俺の気持ちを言う前に、好きだの、愛してるのだというから・・・。
俺は自分の気持ちを押し込むしかないんじゃねぇか。
「シンタロー・・・・・・」
「っだよ」
俺は顔をあげることが出来なかった。ぎゅっと自分のバスローブの端を握り締めた。
「シンタロー」
やんわりとした声に、少しほっとしたが・・・恥ずかしくて親父の顔がみれない・・・どうせ目じりがだらしなく下がってる。
「だから何だよ」
「顔をあげてくれないのかい?」
「・・・・・・・・・」
「久々に会うんだ、顔をよく見せて」
「・・・・・・・・・」
俺にも意地がある…フイっと顔を背けると、前から声を押し殺したような笑い声がする。
その笑い声に思わず、俺も笑いを含んだような声がでて、親父の顔をみた。
「んっだよ」
「・・・やっとこっち向いたね」
やっぱり・・・見るべきじゃなかったかな?
と頭の隅で思ったけど、そう言った親父の顔があんまりにも穏やかで、優しかったから・・・目線を外すことができなかった。
そんな俺にゆっくりと、諭すように親父が言葉を続ける。
「おかえり、シンタロー・・・。私も寂しかったよ。逢いにいこうかと思ったほどだよ」
「・・・・・・どうだか」
「おや?おかしなことをいうね・・・。私がどんなにお前のことを思ってるか、今更分からないなんて事いわないよね」
「どうせ、俺がいなくても・・・他の誰かを抱くんだろ」
こんな、女々しい・・・まるで女みたいな。
なじってるみたいじゃないか・・・。そんなことを言うために忍び込んだのか・・・。
違うだろ・・・親父を驚かしてやるんだ。
俺にこんな思いをさせるようにした、親父に復讐してやるって決めたんだから。
親父が何か口をひらこうとするのを、黙らせるように唇を重ねた。
舌を絡ませ、飲み込めない唾液が喉を伝うのを追うように、唇を落とし跡を残していく。
広い胸板を手で滑らせると、そのまま先ほどまでしゃぶっていた、親父のペニスを掴み上下に強弱をつけながらしごきあげる。
既に準備万端で、ヌルヌルとした粘っこい液体が俺の興奮を煽った。
「・・・・・・・・・んッ」
喉の引きつったような音がするが、それがまた俺を高みへと誘うような。
「やべ・・・、すっげぇ興奮してる・・・」
我慢できずに、親父の上に跨り見せ付けるように、バスローブを脱ぐと床に放りなげた。
俺のそこも、親父同様・・・ペニスは堅く勃ち上がっていて、表面が先走りの液でテラついていた。
それを見ただけよけいにテンションがあがる…。
親父を攻めるという、いつもなら考えられないシチュエーションが、俺を酷く興奮させていた。
「突っ込んでやりたいかも」
「私にかい?」
そんなこと、お前にできるのか?とのような態度がえみえみで、余計に頭にくる。
興奮はしているが、親父に突っ込むなどしようとも思わない。
いくら普段の復讐とはいえ、自分よりも体格のいい親父に…もともと男好きじゃないし…それは出来ない。
でも、なんとか一泡ふかせたい。
ともなれば・・・。・・・あ、そうだ!!
「俺にはできないって思ってる?」
フンっと鼻で笑うと、用意していた潤滑クリームを取出して見せ付けるように、親父の目の前でクリームを指にたっぷりとのせる。
「これどうすると思う?」
少しだけ親父の顔色が変わるのを確認すると、改めて、親父の上にのしかかり薄く開いた唇を舌でなぞり、下唇に軽く歯を立てては舐めるといった行為を繰り返した。
うっすらと開いた唇に、舌を滑り込ませると口腔を蹂躙しながら、先ほど手に取ったクリームを自分の後ろへと手を伸ばした。
「・・・あ、・・・んぅ・・・・・・っ」
舌を絡ませながら、もてあます熱をぶつけるように、親父は荒々しいキスを返してくる。
そのキスに応えながら、指を後ろにあてがうと割とすんなり、1本中に入り込んだ。
すぐに2本目を差込むと中で指をグチュグチュと掻き混ぜた。
中に挿れたいという、逸る気持ちを抑えながら、ヌルヌルとする指で溶かし、次への段階へ進むべくそこを慣らしていった。
「んっ、ぁ・・・・・・ん・・・」
準備が整い、ゆっくりと口腔を蹂躙していた唇を離すると、手を親父の膝にかけた。
「入れるよ」
膝を軽く立たせ、腰を起こすと・・・
「シンちゃん・・・」
どこか少し焦った声が聞こえる、いい気味だ。その顔を見ながら、親父の上に跨って片手で親父のペニスを掴み支えると、その場所に昂ぶりを擦り付け、そして…
「あっ、あ、あぁぁ・・・・・・っっ」
一気に腰を降ろした。
ズブズブと中に入っていく…。あまりの圧迫感に身体の毛穴という毛穴から汗が吹き出たような気がする。ゆっくりと深呼吸と繰り返すとようやく全てを飲み込むことが出来た。
「俺にいれられると思っただろ?」
ニヤリと意地悪く笑うと、縛られたままの親父にお返しとばかりに、下肢を上へと突き上げられた。
「ぁあっ・・・っ動くなよ・・・」
入り込んできたものの大きさに、俺は眉をひそめた。
何度も小さく呼吸を繰り返して、身体を力を抜くと、複雑な顔をした親父が目に入った。
「親父は動いたら、ダメだからな」
親父に釘をさして短く息を吐くと、親父の逞しい腹に両手をついて、身体を持ち上げた。
「っ・・・、んぁ・・・・・・くっ・・・」
まだ慣らし足りていなかったからか、久々に親父を咥え込んだからなのか、内臓が引きづられるような圧迫感に息をつめた。
それでも、火のついた身体は疼きっぱなしで、動けと催促してくる。
手に力をこめると、身体を浮かし何度も上下に腰をおろすと、ある一点を擦られて体が後ろに仰け反った。
「あぁッ」
「・・・シンちゃん・・・これ外してくれないかな」
「ダーメっ、・・・ぁん・・・俺が満足、するまでは、・・・はぁ…さないっ」
内部を擦られて気持ちよくて、言葉が喘ぎ声にしかならない。
いつもなら、我慢するのに、今日は親父を犯してるみたいで・・・敏感になってるのか。
声を我慢することが出来ない。
「どうしても外さないっていうんだね」
「ダメだって言っ・・・あぁッ やっ」
下から動ける範囲で親父が腰を打ち付けてきた。奥まで突かれて、腹で支えている腕が萎えそうになるのを必死でつなぎとめた。
「動くなってっ、あぁ・・・いい・・・・・・いぃ」
遠征で禁欲生活だった身体には刺激が強すぎた。それにいつになく興奮していて、夢中で上下左右に動かして快感を貪った。
「あ、もっ・・・だめ」
一気に熱が昂ぶってくる。絶頂に向かって、動きに激しさが増す。
「シンちゃん。外しなさい・・・後で酷いよ・・・ッ」
「あ、も・・・出る・・・・・・っ」
そんな親父の言葉さえも耳にはいらなくて、俺は貪欲に親父の肉棒に絡みついて、最奥をついた。
「あぁぁぁ――っ」
嬌声とともに、親父の腹に精液をぶちまけて、俺はぐったりと胸に崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
荒い息を吐きながら、ゆっくりと身体を起こした。そしてゆっくりと親父のモノを抜き取って復讐は完了だ。
男にとっていけないほど、苦しいものはない。ヤッて、いけないならなおさらだ。今夜は一人悶々とするがいいさ。
明日あたりには解いてやろうかな。
腕に力を入れて、モノを抜きとろうとしたその瞬間に、腰を強く掴まれた。
「あぅ・・・ッ!?・・・お、親父ッッ!!」
再度、腰に打ち付けられて顔をあげれば、腕の縛りはなくなり額に汗を浮かべた残忍な表情をした親父の顔があった。
いつの間に外しやがった!?
そんな俺の狼狽を嘲笑うように、鼻で笑う。
「まさか、これで終わりだなんて思ってないよね」
「やだ・・・離せ・・・・・・っ」
荒々しく、上に乗っかっていた俺を抱え込んで、反転すると俺をベットに押さえ込んだ。
「これが自然な体勢だよね」
足を抱えなおし、片方を自分の肩にかけさせると、いっきに突き入れた。
「アァ・・・っ・・・・・・」
繋がった腰を立て続けに揺すぶられて、抵抗するにも力がはいらない。
「さっき、外しておけば、一回で終わらせてあげようかと思ったけど…」
「っあ、ん・・・・・・っ、・・・けど・・・?」
自分で動いたせいもあって、身体に力が入るはずもなく、なけなしの力で親父の背中に爪を立てた。
「パパが誰も抱いていないって分かるほど、注ぎこんであげるからね」
「や、やだぁ・・・あ、あ、あぁ」
俺の拒絶とも嬌声ともいえる声に、親父はぐっと腰を引き寄せて、奥まで掻き回してくる。
「ずっと、シンちゃんの妖艶な姿見せつけて、一人勝手にイっておしまい。はないよね」
やっぱり間違いだ…。寂しくて会いたいなんて思うなんて、間違ってる
そもそも、この関係事態からして――。
後悔したって、熱に浮かされた頭じゃまともに考えることもできやしねぇ。
「一つ、言っておくけど…」
「・・・うる・・・せ・・・・ぇ」
グイグイ腰を押し付けて、掻き回しながら、何を言うっていんだよ!!
ぴたりと動きを止めると、上から俺の顔をまっすぐに見つめてくる。
なんだか恥ずかしくて、視線を外そうとするとそれを見計らったように親父が口を開いた。
「パパも不安だよ。シンちゃんはどんどん魅力的になっていくのに、パパは年とるし。いつよそ見されるか考えると、気が気じゃない」
「何言いって・・・・・・・・・」
「パパはシンちゃんしか欲しくない。それだけは覚えておいてね」
何いってんだよ。あんたがそんなたまか!?信じられるわけないのに…苛立った気持ちが抜けていくのがわかる。
それを認めるのも嫌で、勝手にしろ。とだけ呟くのが精一杯だった。
そんな俺に、満足そうに微笑むと、
「さて、2か月分埋めようね」
なんて言いながら、再び腰をゆるゆると動かしやがったっ。
――やっぱり、俺が間違ってた!!
「お前なんて、大ッ嫌いだぁ――!!」
★End★
300番を踏んでいただいた。まりあ様のリク☆マジシン、シンちゃん誘い受けです。
最初、ちょっとポエム?ひとり言を入れてみました。・・・これが恥ずかしくて仕方ないです。
なので、ちょっとメルマガで配信したのから変更しました。恥ずかしかったのでιι
誘い受けというのはなかなか、思いつかなかったのですごく新鮮でした!!
シンちゃん同様、ドキドキしながら毎回書かせて頂きました。
ちょっと子供っぽいシンちゃんです。なんとなく、そんな気がします。
それにしても、うちのシンちゃんは快感に弱いというか…本誌の男前っぷりが
すっかりなりを潜めてます。・・・がっくし。
ありがとうございました。
幸央
font-size L M D S
■医務室であいましょう■
てぇ~やっちまった…。不覚。情けない…。
練習中に、うっかり不注意で足を捻ってしまった。痛みは我慢できる程度でほっとこうかと思ったが…周りが医務室にいけとせっつくので、しぶしぶシンタローは医務室のドアをあけた。
「おーい。ドクター湿布くれ~」
ん?高松??
乱暴にカーテンに手をかけると、イスに座っている白衣を着た男の後姿が見える。
金色の髪の毛、ふてぶてしい雰囲気…高松とは違うと人目で分かる。
嫌~な予感がする…。
息を深く吸い込んで、呼吸を整えるとその偽高松に声をかけた。
「やぁ、シンちゃん。いらっしゃいv」
クルっと丸イスを回転させると、その男が振り向いた。赤い総帥服の上から白い白衣を身にまとい、聴診器を下げている。
(やっぱり…∑!!)
「オヤジぃ~。何してんだよ」
ぐったりと力なく、近くの棚に手をおいた。
「何って?見て分からない?ドクターの変わりだよ」
「そんな事きいてんじゃねぇよ。なんで、あんたがここにいるかって聞いてるんだ」
「だから~。ドクターが研修で不在だから私がドクターの変わりなんだよ。シンちゃん専属のねv」
…おい…このアーパー親父。
構ってられるか…湿布なんかしなくたって、自然に治る!!
無言で踵を返すと医務室から出るべくドアへ向かった。
「おっと、患者さんどこか具合が悪いんだろ?私に見せてみなさい」
シンタローの腕を掴むと引き寄せる。不意に捕まれたため、バランスを崩しシンタローはマジックの膝へお座りするような態勢になった。
「おい!!…あんな専門知識ないだろ??!」
「まあまあ、これでも多少は心得があるのだよ。私にまかせなさい。」
「…まかせなさいって…あんた自分の仕事は?」
「今日は、1日お医者さんだよ~」
どっかの1日警察官みたいな事いいやがって…。
マジックは腕を前に回しシンタローを抱え込むと、自分の顎をのせた。スリスリと顔をすりよせてくる。
き、きもい…。
ぞわわ…とみみずが這い上がるような、寒気が背筋を駆け上がる。
「きしょいぞッ。 離せよ!!医者なら医者らしいことしろよっ!!セクハラで訴えるぞ」
後に肘鉄をかますと、緩んだ隙に体を前にして足で踏ん張ろうとして…。
「ッ!!!!!……ッッッ」
誤って痛む足で踏ん張ってしまい、
シンタローは突き抜けるような痛みに悶絶し倒れそうになるところを、支えられた。
「ほらほら、暴れるからそうなるんだよ」
誰のせいだ…誰の!!
なんで、医務室にきて足が悪化させられるんだよ…ありえねぇ~。
くぅ…っと痛みに耐えながら、生理的に滲んだ涙を拭い、精一杯の力でマジックを睨めつける。
「じゃあ、よーく診てあげるから、こっちこようね~」
医務室にはベットが5つほど備えられ個別にカーテンのようなもので仕切られている。
そのうちの一番奥のカーテンを開けると、ベットにシンタローを横たえた。
「…おい…一応聞かせてもらうけど…この状況はどういうこと?」
「なにが?」
「おれ、足痛いんだけど…」
「うん、分かってるよ」
「なら、なんで押し倒されなきゃいけないわけ?」
「怪我してるからでしょ」
なにを聞いているんだい?と不思議そうに首を傾げつつも、すでにマジックの手はシンタローのシャツを胸まで捲りあげている。
「だからっ!オレは足を怪我してるわけ!湿布だけ寄こせばいいんだよ」
冷静に、冷静に、声を荒げたら負けだとは思いつつも、いつものように根負けし声を荒げた。
「おや?顔が赤いよ。もしかしたら足のせいで熱が出てきてるのかも」
心配だなぁっなんていいながら、顔を寄せるとマジックはシンタローの額に額をくっつけ熱をはかった。
…ッッッくぅぅぅッ!!!なんと言葉にだせばいいのか。あまりの腹立たしさと、もどかしでおかしくなりそうだ。
これは、頭にきて興奮してるからだろ!!誰のせいだっていうんだっ!!
「あんたが離れれば、平気なのっ!!わかる??」
「熱のせいかな…わけ分からないことを口走ってるね」
ふむ。といいながら、持参していた診断表にカリカリと書き始めた。
「おい!!人の話聞けってばっ」
覆いかぶさっている男を押し退けようと手を突っぱねるが、たやすく一まとめに掴まれると、用意していた包帯で一括りにして、ベットヘッドへ結びつけた。
「痛みと熱で暴れる患者さんには、大人しくしてもわないとね…あいにくと人手不足で助手がいないから、縛るけど我慢してね」
我慢なんてできるかよっ!!
どっと汗が体中から噴きでる。そんなシンタローを尻目に、マジックはもったいつけるようにゴム手袋とはめた。
「さぁ、診断を始めようか」
マジックは軽く乱れた、衣服を整えるとベットの横に立ち、上からシンタローを覗き込んだ。
「まずは…聴診と触診だよ」
聴診器をシンタローの胸の飾りに押し付けた。
機械の冷たさにシンタローの身体がビクリと強張らせた。
「おっと、冷たかったかな。我慢できるよね~?」
胸に当てた聴診器で、左胸の飾りをクニクニと押しつぶしたり、撫で回す。と、その動きに答えるように、小さなそれがプクリと主張しはじめた。
「感度良好と…おや?可愛いさくらんぼが立ち上がってるね」
言いながら、マジックが診断表に書き込むものだから、シンタローはたまったものじゃない。
「足と関係…ないだろ」
羞恥心から、うっすらと頬を蒸気させ男をにらみつけた。
「これは、診断だよ。私は医師の立場から行っているんだから、大人しくしなさい」
いいながらも聴診器で、苛めることを止めない。空いた手の指先で硬くなりつつある右の飾りをゴムで覆われた手で掴み、小刻みに捻りあげと途端にシンタローの口から甘い吐息が漏れた。
「ひゃぁ…あ…っ」
「おや…どうかしたかな」
ニヤニヤと口を歪めながら、執拗に指先に摘み上げた飾りをコロコロと転がす。
「あぁ…んっ…やだっ」
さして経験の無い若いシンタローの身体は、その些細な愛撫にさえ反応を示し始めた。
下半身に集まる知った熱の昂ぶりと、その愛撫にイヤイヤと顔を左右に振ると誤魔化すように足をバタつかせた。
「何がいやなんだい?…ああ、下も見て欲しいんだね」
もぞもぞと膝をあわせるようなシンタローの仕草に溜飲を下げると、指先で胸元を弄ることは忘れずに聴診器をそろそろと胸元から臍へと這わせながら下がっていく。
「ん、んん…やだ!!やっ」
下がっていく器具が布ごしに自身にあてられて、シンタローは思わず息を飲んだ。
「おや?ここも熱だしてるのかな?ドクドクいってるよ」
「や、変なとこ触るなっ」
顔を真っ赤に染めて怒る仕草に、ふっと鼻で笑うと、ズボンに手をかけた。
「シンちゃんのペニスは変なの?先生がちゃんと診断してあげよう」
カチャカチャとベルトが外される音に、シンタローは本格的に焦り暴れだした。手を縛られているとはいえ、さすがのマジックも足を振り上げて暴れられると、脱がせることもままならない。
「元気な患者さんだねι元気なことはいいことだけど…ここは保健室だからね。少しは大人しくしてもらわないとね」
フフっと楽しげに笑うと、暴れるシンタローの左足首を掴みベットの端に縛りつけた。ぎょっとして、一瞬大人しくなったのを見計らって、右足も同じように縛りつけた。
足を広げた形で縛られ、手も頭上で縛られてしまっているため、シンタローから自由が一切消え去った。
「いい眺めだね…これからどうすると思う?」
保健室に通常あるとは思えないが、そこはドクターの保健室だ。何があってもおかしくない。
懐からメスと取出すと、シンタローに見えるようにチラつかせた。
微かに怯えを含ませたシンタローの顔に、満足気に微笑むとゆっくりとメスをズボンにあてた。
「動かない方が賢明だよ。これはよく切れるからね~。誤ってシンちゃんの可愛い足まで切っちゃうかもしれないよ」
恐ろしさに、身を竦ませるシンタローをよそに、楽しそうに蒼い瞳を輝かせてズボンが脱がせられるように切り刻んだ。
既に見る影のなくなった、ズボンをベットの下に落とす。
はだけたシャツとトランクス一枚の姿になったシンタローを楽しそうに見下ろすマジックとは対照的に、シンタローは屈辱に唇と噛んで怒りに、震わせてた。
「いい顔だ…もっと追い詰めたくなる…おっと、もっと患者さんの不安を取り除きたくなるかな」
お楽しみにはここからだよ。っと言わんばかりに口角を上げて笑みを浮かべると、メスをトランクスの左側の腰あたりのゴムに手を添えて当てる、一気に引き裂いた。
「かわいいペニスのお目見えだよ」
同じように右側も切り裂くと、役目を失った布切れを投げ捨てた。
「見るなっっ!!」
なんとも情けない格好に泣けてくる。顔を背けてぎゅっと目を閉じた。
「見るなといっても、診るのが仕事だからね…それに、これはどうしたのかな」
恐怖心でも萎えずに、天を向いているシンタローの息子の鈴口をメスの背でつっついた。
「っつ………ゃぁあっ」
下半身を震わせて、どうにか逃げようとしても、それはマジックを煽るだけしかならない。
「おや、蜜がでてきたね…ちゃんと機能してるか、調べないとね」
メスを傍らに置くと、潤滑ゼリーを手袋に伸ばした。
「足だけ…見れば、いい…ぁん…あっ」
縛られた状態だというのに、抗議の言葉を吐こうとして口を開いたが、マジックに潤滑ゼリーをたっぷりとしたたらせた、手袋でペニスを上下にしごき上げられ、途中から嬌声に変わる。
「足だけ?せっかくの機会だから、すみずみまで触診してあげるよ。シンちゃんの成長の確認も含めて…ねvvv」
「や…気持ち悪…ぁ、ん…んぁぁっ」
ゼリーで濡れたゴムの手袋で扱かれ、ヌルヌルとした体験したこのない滑りにシンタローは最初、不快感を露に眉をよせていたが…先端を指の腹でぐりぐりと押さえつけられ、双方の玉まで揉みしだかれると、途切れ途切れに高い声を漏らした。
「拭っても、拭っても、シンちゃんの蜜があふれ出て来るよ…」
ギチュギチュとわざと音を立たせ、シンタローの羞恥を煽ると、手の中の質量が増し一層大きくなった。
追い討ちをかけるように、先端の入り口を引っかくと
「あああぁっっ!!…」
足の指先を突っ張らせ、背を仰け反らせると精を吐き出、自身の腹へと飛び散らせた。
「ふふ。元気だね…正常に機能しているし…。ただ、ちょっと敏感すぎるかな」
シンタローに見せつけるように、白濁した液とゼリーが混じったものをちらつかせると、顔を真っ赤にしてシンタローが睨みつける。
「お腹にまで、飛び散らせて…シーツも汚れちゃったのに…そんな顔するのかい?」
意地悪く、自身の液で汚れた箇所をなぞると、だんだんと下がっていき、指先で吐き出したばかりの敏感な入口をこね回した。
「っつ!!…いた…くぅ、ぅ…んぁ」
「出したばかりで、痛いかな?…でも感じてるよ」
マジックの言うように、敏感な箇所を捏ね繰りまわされて痛いのに…若いペニスは裏切るように、立ち上がりを見せている。
「恥ずかしいことじゃない…若いんだから当たり前だよ。パパも若い頃は天井まで飛んだもんだよ…。 こんなに早くはなかったけどね」
クスリと笑うと、指先を裏筋から下へと伝っていき…すでにシンタロー自身の液で塗れた下の口で指をとめた。
「ここも、熱くなってる。やっぱり熱があるかもしれない。確かめないと…」
その言葉に指先をあてがった口が、ピクリと縮小する。
「身体も欲しているようだしね」
そういうと、指先を離しカーテンの向こうへと、マジックは姿を消した。
折角、マジックがカーテンの向こうへといったというのに、手足を縛られては、逃げることはおろか、身を隠すこともできない。
そうこうしていると、お目当てのものが見つかったからなのか、これからすることで嬉しいのか、ニヤニヤと顔を崩しながら帰ってきた。
「さあ~熱を計ろうね」
ベッドの端と端に結んでいたのを一旦解くと、シンタローの腰の下に枕をしき、膝を立たせてM字開脚にすると再び結びつけた。
「力を抜いて下さいね~」
子どもに接するような、猫撫で声を発しながら手は持ってきたソレをシンタローの下の口へとあてがった。
「ヒッ」
あてがわれたソレにシンタローは引きつった、声を出した。指とは違う冷たく硬いものを、奥まった場所に感じたからだ。
「体温計だよ」
マジックはあやすように言いいながら、あてがったモノをシンタローに見せた。
「ガラス製だからね…動いたらどうなるか、分かるよね」
含ませた言い方が、シンタローに恐怖心を植えつける…もしなかで割れたりしたら…そう思うと身体が固まった。
体温計をツプリと中へ差込まれても、固まって動くことが出来ない。
「んん…っ…くぅ」
いくら細いとは言っても異物感は拭えるものでない。
シンタローは苦しそうに息を吐くと異物感から逃れたくて、身体を動かしたいが…不用意に動いて割ってしまったら…と思うと満足に抵抗もできない。
そんなシンタローを尻目に、体温計を奥へ奥へと入り込ませると、中で大きく円を描くようにかき混ぜた。
「い…んんんっ…ぁん!」
体温計の先が、シンタローの一点を掠め、思わず身体が体温計を奥へと引き込んだ。
「体温計で感じるなんて、いけない患者さんだね。熱を測ってるだけなんだよ」
いいながらも、何度も体温計の出ている部分を指ではじきシンタローの嬌声を楽しんでいる。
「あっあん…や……だめ…そこっ」
体温計を突っ込まれ、おぞましいと思うのに中で動かされると、もどかしさでどうにかなってしまいそうだった。
じれったくて、身体をくねらせれば上からからかうような声が振ってくる。
「ここかい?ここがたまらないだろう」
執拗に一箇所だけをクリクリと突っつくと、大きく抜き差しを繰り返す。
「あふっ…いいぃ…いい」
「すごい…ぐいぐいと奥へ引き込まれる。割られちゃいそうなぐらいの締め付けだね」
細いものを締め付け、身体の最奥までソレで犯されると味わったことのない、快感に襲われ…でもじれったくて、もどかしくて…縛られて自由がきかない中で腰を突き出した。
その時、雰囲気を打ち消すような、電子音が部屋に響いた。音の出所を目で追えば、測定時間を知らせる小さい黄色い時計から、音が響き渡っている。
「時間だね。どれ…熱はなんどかな??」
中に差込んでいた体温計を引き抜くと、滑りと一緒に体温計が姿を見せた。
「すごい…ヌルヌルしてる…。なんでかな??」
テラテラと光る体温計をかざすと、温度を確認する。
「やっぱり熱あるみたいだね。重症だよ」
そう呟くと、手を顎に唸りながら考えこむ。
「今日は湿布をだしておくよ…それと注射が必要だね」
ニヤリと口角を上げると、白衣はそのままに前だけくつろげる。
ギシリと音を立てながらベットにあがると、縛りはそのままに手で腿を抱え上げながら、昂ぶった熱い注射をあてがった。
「最初はチクリとするけど…我慢してね~」
さして慣らしもしていない場所に、マジックのものが一気に押し入ってきた。
「いやぁ、やだぁああああ…いた…っ…」
いくら初めてではないとしても、大きすぎるマジックのものがすんなりと入るはずがない。
引き裂かれそうなほどの痛みに、声を殺すことも忘れて泣き叫んだ。
それでも、マジックの力は止むことなく押し入ってくる。全部をおさめると動きを止める。
「全部はいったよ…これからたっぷりとシンちゃんのなかに注ぎこんであげるからね」
動きを再開し、めちゃくちゃに突かれ、苦痛にゆがみ涙で視界が霞みながら、だんだんとシンタローは意識と飛ばしていった。
ベットで…治療というなの、性行為に励む医務室の前には…研修から帰った高松が、使用中とかかれたドアの前で微動だにせず固まっていた。
困りましたね…。マジック総帥には…。おっと…今日はドクターマジックでしたね。
★エンド★
医務室での必須アイテムは●聴診器●注射器●包帯●体温計ということで。
よっすぃさま。2222キリリクで医務室ネタのマジシンです。
医務室でパパにいたずらされちゃう、若かりし頃のシンちゃんです。
ほとんどPAPUWAの総帥シンちゃんが多いなかでの、南国時代です。
どちらも好きですね~。隙がある分、南国シンちゃんのがヤリやすい?
でも両思いじゃありません。なので、ちょっと痛い思いをさせてしまいました。
管理人的にはPAPUWAは両思いモードです。あたた、夢見すぎですね。
実はメルマガ限定でバスルームであいましょう。というのを短編送りました。
リクが医務室かお風呂でとの二ついただいたので、オマケです。
ありがとうございました。
幸央
■医務室であいましょう■
てぇ~やっちまった…。不覚。情けない…。
練習中に、うっかり不注意で足を捻ってしまった。痛みは我慢できる程度でほっとこうかと思ったが…周りが医務室にいけとせっつくので、しぶしぶシンタローは医務室のドアをあけた。
「おーい。ドクター湿布くれ~」
ん?高松??
乱暴にカーテンに手をかけると、イスに座っている白衣を着た男の後姿が見える。
金色の髪の毛、ふてぶてしい雰囲気…高松とは違うと人目で分かる。
嫌~な予感がする…。
息を深く吸い込んで、呼吸を整えるとその偽高松に声をかけた。
「やぁ、シンちゃん。いらっしゃいv」
クルっと丸イスを回転させると、その男が振り向いた。赤い総帥服の上から白い白衣を身にまとい、聴診器を下げている。
(やっぱり…∑!!)
「オヤジぃ~。何してんだよ」
ぐったりと力なく、近くの棚に手をおいた。
「何って?見て分からない?ドクターの変わりだよ」
「そんな事きいてんじゃねぇよ。なんで、あんたがここにいるかって聞いてるんだ」
「だから~。ドクターが研修で不在だから私がドクターの変わりなんだよ。シンちゃん専属のねv」
…おい…このアーパー親父。
構ってられるか…湿布なんかしなくたって、自然に治る!!
無言で踵を返すと医務室から出るべくドアへ向かった。
「おっと、患者さんどこか具合が悪いんだろ?私に見せてみなさい」
シンタローの腕を掴むと引き寄せる。不意に捕まれたため、バランスを崩しシンタローはマジックの膝へお座りするような態勢になった。
「おい!!…あんな専門知識ないだろ??!」
「まあまあ、これでも多少は心得があるのだよ。私にまかせなさい。」
「…まかせなさいって…あんた自分の仕事は?」
「今日は、1日お医者さんだよ~」
どっかの1日警察官みたいな事いいやがって…。
マジックは腕を前に回しシンタローを抱え込むと、自分の顎をのせた。スリスリと顔をすりよせてくる。
き、きもい…。
ぞわわ…とみみずが這い上がるような、寒気が背筋を駆け上がる。
「きしょいぞッ。 離せよ!!医者なら医者らしいことしろよっ!!セクハラで訴えるぞ」
後に肘鉄をかますと、緩んだ隙に体を前にして足で踏ん張ろうとして…。
「ッ!!!!!……ッッッ」
誤って痛む足で踏ん張ってしまい、
シンタローは突き抜けるような痛みに悶絶し倒れそうになるところを、支えられた。
「ほらほら、暴れるからそうなるんだよ」
誰のせいだ…誰の!!
なんで、医務室にきて足が悪化させられるんだよ…ありえねぇ~。
くぅ…っと痛みに耐えながら、生理的に滲んだ涙を拭い、精一杯の力でマジックを睨めつける。
「じゃあ、よーく診てあげるから、こっちこようね~」
医務室にはベットが5つほど備えられ個別にカーテンのようなもので仕切られている。
そのうちの一番奥のカーテンを開けると、ベットにシンタローを横たえた。
「…おい…一応聞かせてもらうけど…この状況はどういうこと?」
「なにが?」
「おれ、足痛いんだけど…」
「うん、分かってるよ」
「なら、なんで押し倒されなきゃいけないわけ?」
「怪我してるからでしょ」
なにを聞いているんだい?と不思議そうに首を傾げつつも、すでにマジックの手はシンタローのシャツを胸まで捲りあげている。
「だからっ!オレは足を怪我してるわけ!湿布だけ寄こせばいいんだよ」
冷静に、冷静に、声を荒げたら負けだとは思いつつも、いつものように根負けし声を荒げた。
「おや?顔が赤いよ。もしかしたら足のせいで熱が出てきてるのかも」
心配だなぁっなんていいながら、顔を寄せるとマジックはシンタローの額に額をくっつけ熱をはかった。
…ッッッくぅぅぅッ!!!なんと言葉にだせばいいのか。あまりの腹立たしさと、もどかしでおかしくなりそうだ。
これは、頭にきて興奮してるからだろ!!誰のせいだっていうんだっ!!
「あんたが離れれば、平気なのっ!!わかる??」
「熱のせいかな…わけ分からないことを口走ってるね」
ふむ。といいながら、持参していた診断表にカリカリと書き始めた。
「おい!!人の話聞けってばっ」
覆いかぶさっている男を押し退けようと手を突っぱねるが、たやすく一まとめに掴まれると、用意していた包帯で一括りにして、ベットヘッドへ結びつけた。
「痛みと熱で暴れる患者さんには、大人しくしてもわないとね…あいにくと人手不足で助手がいないから、縛るけど我慢してね」
我慢なんてできるかよっ!!
どっと汗が体中から噴きでる。そんなシンタローを尻目に、マジックはもったいつけるようにゴム手袋とはめた。
「さぁ、診断を始めようか」
マジックは軽く乱れた、衣服を整えるとベットの横に立ち、上からシンタローを覗き込んだ。
「まずは…聴診と触診だよ」
聴診器をシンタローの胸の飾りに押し付けた。
機械の冷たさにシンタローの身体がビクリと強張らせた。
「おっと、冷たかったかな。我慢できるよね~?」
胸に当てた聴診器で、左胸の飾りをクニクニと押しつぶしたり、撫で回す。と、その動きに答えるように、小さなそれがプクリと主張しはじめた。
「感度良好と…おや?可愛いさくらんぼが立ち上がってるね」
言いながら、マジックが診断表に書き込むものだから、シンタローはたまったものじゃない。
「足と関係…ないだろ」
羞恥心から、うっすらと頬を蒸気させ男をにらみつけた。
「これは、診断だよ。私は医師の立場から行っているんだから、大人しくしなさい」
いいながらも聴診器で、苛めることを止めない。空いた手の指先で硬くなりつつある右の飾りをゴムで覆われた手で掴み、小刻みに捻りあげと途端にシンタローの口から甘い吐息が漏れた。
「ひゃぁ…あ…っ」
「おや…どうかしたかな」
ニヤニヤと口を歪めながら、執拗に指先に摘み上げた飾りをコロコロと転がす。
「あぁ…んっ…やだっ」
さして経験の無い若いシンタローの身体は、その些細な愛撫にさえ反応を示し始めた。
下半身に集まる知った熱の昂ぶりと、その愛撫にイヤイヤと顔を左右に振ると誤魔化すように足をバタつかせた。
「何がいやなんだい?…ああ、下も見て欲しいんだね」
もぞもぞと膝をあわせるようなシンタローの仕草に溜飲を下げると、指先で胸元を弄ることは忘れずに聴診器をそろそろと胸元から臍へと這わせながら下がっていく。
「ん、んん…やだ!!やっ」
下がっていく器具が布ごしに自身にあてられて、シンタローは思わず息を飲んだ。
「おや?ここも熱だしてるのかな?ドクドクいってるよ」
「や、変なとこ触るなっ」
顔を真っ赤に染めて怒る仕草に、ふっと鼻で笑うと、ズボンに手をかけた。
「シンちゃんのペニスは変なの?先生がちゃんと診断してあげよう」
カチャカチャとベルトが外される音に、シンタローは本格的に焦り暴れだした。手を縛られているとはいえ、さすがのマジックも足を振り上げて暴れられると、脱がせることもままならない。
「元気な患者さんだねι元気なことはいいことだけど…ここは保健室だからね。少しは大人しくしてもらわないとね」
フフっと楽しげに笑うと、暴れるシンタローの左足首を掴みベットの端に縛りつけた。ぎょっとして、一瞬大人しくなったのを見計らって、右足も同じように縛りつけた。
足を広げた形で縛られ、手も頭上で縛られてしまっているため、シンタローから自由が一切消え去った。
「いい眺めだね…これからどうすると思う?」
保健室に通常あるとは思えないが、そこはドクターの保健室だ。何があってもおかしくない。
懐からメスと取出すと、シンタローに見えるようにチラつかせた。
微かに怯えを含ませたシンタローの顔に、満足気に微笑むとゆっくりとメスをズボンにあてた。
「動かない方が賢明だよ。これはよく切れるからね~。誤ってシンちゃんの可愛い足まで切っちゃうかもしれないよ」
恐ろしさに、身を竦ませるシンタローをよそに、楽しそうに蒼い瞳を輝かせてズボンが脱がせられるように切り刻んだ。
既に見る影のなくなった、ズボンをベットの下に落とす。
はだけたシャツとトランクス一枚の姿になったシンタローを楽しそうに見下ろすマジックとは対照的に、シンタローは屈辱に唇と噛んで怒りに、震わせてた。
「いい顔だ…もっと追い詰めたくなる…おっと、もっと患者さんの不安を取り除きたくなるかな」
お楽しみにはここからだよ。っと言わんばかりに口角を上げて笑みを浮かべると、メスをトランクスの左側の腰あたりのゴムに手を添えて当てる、一気に引き裂いた。
「かわいいペニスのお目見えだよ」
同じように右側も切り裂くと、役目を失った布切れを投げ捨てた。
「見るなっっ!!」
なんとも情けない格好に泣けてくる。顔を背けてぎゅっと目を閉じた。
「見るなといっても、診るのが仕事だからね…それに、これはどうしたのかな」
恐怖心でも萎えずに、天を向いているシンタローの息子の鈴口をメスの背でつっついた。
「っつ………ゃぁあっ」
下半身を震わせて、どうにか逃げようとしても、それはマジックを煽るだけしかならない。
「おや、蜜がでてきたね…ちゃんと機能してるか、調べないとね」
メスを傍らに置くと、潤滑ゼリーを手袋に伸ばした。
「足だけ…見れば、いい…ぁん…あっ」
縛られた状態だというのに、抗議の言葉を吐こうとして口を開いたが、マジックに潤滑ゼリーをたっぷりとしたたらせた、手袋でペニスを上下にしごき上げられ、途中から嬌声に変わる。
「足だけ?せっかくの機会だから、すみずみまで触診してあげるよ。シンちゃんの成長の確認も含めて…ねvvv」
「や…気持ち悪…ぁ、ん…んぁぁっ」
ゼリーで濡れたゴムの手袋で扱かれ、ヌルヌルとした体験したこのない滑りにシンタローは最初、不快感を露に眉をよせていたが…先端を指の腹でぐりぐりと押さえつけられ、双方の玉まで揉みしだかれると、途切れ途切れに高い声を漏らした。
「拭っても、拭っても、シンちゃんの蜜があふれ出て来るよ…」
ギチュギチュとわざと音を立たせ、シンタローの羞恥を煽ると、手の中の質量が増し一層大きくなった。
追い討ちをかけるように、先端の入り口を引っかくと
「あああぁっっ!!…」
足の指先を突っ張らせ、背を仰け反らせると精を吐き出、自身の腹へと飛び散らせた。
「ふふ。元気だね…正常に機能しているし…。ただ、ちょっと敏感すぎるかな」
シンタローに見せつけるように、白濁した液とゼリーが混じったものをちらつかせると、顔を真っ赤にしてシンタローが睨みつける。
「お腹にまで、飛び散らせて…シーツも汚れちゃったのに…そんな顔するのかい?」
意地悪く、自身の液で汚れた箇所をなぞると、だんだんと下がっていき、指先で吐き出したばかりの敏感な入口をこね回した。
「っつ!!…いた…くぅ、ぅ…んぁ」
「出したばかりで、痛いかな?…でも感じてるよ」
マジックの言うように、敏感な箇所を捏ね繰りまわされて痛いのに…若いペニスは裏切るように、立ち上がりを見せている。
「恥ずかしいことじゃない…若いんだから当たり前だよ。パパも若い頃は天井まで飛んだもんだよ…。 こんなに早くはなかったけどね」
クスリと笑うと、指先を裏筋から下へと伝っていき…すでにシンタロー自身の液で塗れた下の口で指をとめた。
「ここも、熱くなってる。やっぱり熱があるかもしれない。確かめないと…」
その言葉に指先をあてがった口が、ピクリと縮小する。
「身体も欲しているようだしね」
そういうと、指先を離しカーテンの向こうへと、マジックは姿を消した。
折角、マジックがカーテンの向こうへといったというのに、手足を縛られては、逃げることはおろか、身を隠すこともできない。
そうこうしていると、お目当てのものが見つかったからなのか、これからすることで嬉しいのか、ニヤニヤと顔を崩しながら帰ってきた。
「さあ~熱を計ろうね」
ベッドの端と端に結んでいたのを一旦解くと、シンタローの腰の下に枕をしき、膝を立たせてM字開脚にすると再び結びつけた。
「力を抜いて下さいね~」
子どもに接するような、猫撫で声を発しながら手は持ってきたソレをシンタローの下の口へとあてがった。
「ヒッ」
あてがわれたソレにシンタローは引きつった、声を出した。指とは違う冷たく硬いものを、奥まった場所に感じたからだ。
「体温計だよ」
マジックはあやすように言いいながら、あてがったモノをシンタローに見せた。
「ガラス製だからね…動いたらどうなるか、分かるよね」
含ませた言い方が、シンタローに恐怖心を植えつける…もしなかで割れたりしたら…そう思うと身体が固まった。
体温計をツプリと中へ差込まれても、固まって動くことが出来ない。
「んん…っ…くぅ」
いくら細いとは言っても異物感は拭えるものでない。
シンタローは苦しそうに息を吐くと異物感から逃れたくて、身体を動かしたいが…不用意に動いて割ってしまったら…と思うと満足に抵抗もできない。
そんなシンタローを尻目に、体温計を奥へ奥へと入り込ませると、中で大きく円を描くようにかき混ぜた。
「い…んんんっ…ぁん!」
体温計の先が、シンタローの一点を掠め、思わず身体が体温計を奥へと引き込んだ。
「体温計で感じるなんて、いけない患者さんだね。熱を測ってるだけなんだよ」
いいながらも、何度も体温計の出ている部分を指ではじきシンタローの嬌声を楽しんでいる。
「あっあん…や……だめ…そこっ」
体温計を突っ込まれ、おぞましいと思うのに中で動かされると、もどかしさでどうにかなってしまいそうだった。
じれったくて、身体をくねらせれば上からからかうような声が振ってくる。
「ここかい?ここがたまらないだろう」
執拗に一箇所だけをクリクリと突っつくと、大きく抜き差しを繰り返す。
「あふっ…いいぃ…いい」
「すごい…ぐいぐいと奥へ引き込まれる。割られちゃいそうなぐらいの締め付けだね」
細いものを締め付け、身体の最奥までソレで犯されると味わったことのない、快感に襲われ…でもじれったくて、もどかしくて…縛られて自由がきかない中で腰を突き出した。
その時、雰囲気を打ち消すような、電子音が部屋に響いた。音の出所を目で追えば、測定時間を知らせる小さい黄色い時計から、音が響き渡っている。
「時間だね。どれ…熱はなんどかな??」
中に差込んでいた体温計を引き抜くと、滑りと一緒に体温計が姿を見せた。
「すごい…ヌルヌルしてる…。なんでかな??」
テラテラと光る体温計をかざすと、温度を確認する。
「やっぱり熱あるみたいだね。重症だよ」
そう呟くと、手を顎に唸りながら考えこむ。
「今日は湿布をだしておくよ…それと注射が必要だね」
ニヤリと口角を上げると、白衣はそのままに前だけくつろげる。
ギシリと音を立てながらベットにあがると、縛りはそのままに手で腿を抱え上げながら、昂ぶった熱い注射をあてがった。
「最初はチクリとするけど…我慢してね~」
さして慣らしもしていない場所に、マジックのものが一気に押し入ってきた。
「いやぁ、やだぁああああ…いた…っ…」
いくら初めてではないとしても、大きすぎるマジックのものがすんなりと入るはずがない。
引き裂かれそうなほどの痛みに、声を殺すことも忘れて泣き叫んだ。
それでも、マジックの力は止むことなく押し入ってくる。全部をおさめると動きを止める。
「全部はいったよ…これからたっぷりとシンちゃんのなかに注ぎこんであげるからね」
動きを再開し、めちゃくちゃに突かれ、苦痛にゆがみ涙で視界が霞みながら、だんだんとシンタローは意識と飛ばしていった。
ベットで…治療というなの、性行為に励む医務室の前には…研修から帰った高松が、使用中とかかれたドアの前で微動だにせず固まっていた。
困りましたね…。マジック総帥には…。おっと…今日はドクターマジックでしたね。
★エンド★
医務室での必須アイテムは●聴診器●注射器●包帯●体温計ということで。
よっすぃさま。2222キリリクで医務室ネタのマジシンです。
医務室でパパにいたずらされちゃう、若かりし頃のシンちゃんです。
ほとんどPAPUWAの総帥シンちゃんが多いなかでの、南国時代です。
どちらも好きですね~。隙がある分、南国シンちゃんのがヤリやすい?
でも両思いじゃありません。なので、ちょっと痛い思いをさせてしまいました。
管理人的にはPAPUWAは両思いモードです。あたた、夢見すぎですね。
実はメルマガ限定でバスルームであいましょう。というのを短編送りました。
リクが医務室かお風呂でとの二ついただいたので、オマケです。
ありがとうございました。
幸央
■策略の媚薬■
おかしい…。
もう、10分経った…そろそろ何かしらの効き目があってもいいはずじゃないか。
チラリと時計を見やりため息をついた。
「シンちゃん、どうしたの?さっきから時計とパパの顔ばかり見てるけど」
そわそわと自分の顔と時計を見比べては、ため息をつく息子の姿に声をかけた。
なんでもない。と首を振りながらも、マジックの前に置いてあるグラスをシンタローは見た。
確かに、飲まれてる。グラスの中の琥珀の液体は半分以上減っている状態だ。
おかしい…。シンタローは説明された言葉を思い返すように、記憶を手繰る。
あれは、1週間ほど前のアジア地域での遠征の出来事だ。
ぶらりと街を散策中に、一軒の古ぼけた店に入った。
その店のドアの張り紙の一枚に気にかかる言葉が書かれていたからだ。
”精力の減退・増進など相談受け付けます”と…。
その言葉に引き付けられるように、漢方を扱うような店内に足を踏み入れ、そのモノを手に入れた。
なぜそんなものを買ったかと言えば…。
いい歳のハズなのに、隙をみせると盛ってくる。シンタローの悩みの種の一つでもある自分の父親だ。
なんとか大人しくする方法はないかと考えた。
高松に頼もうかとも思ったが、その情報がバレればどんな仕打ちをされるか分かったもんじゃない。
そんなこんなで考えあぐねている頃、グッドタイミングとばかりにそのモノを手にすることができた。
言葉の違いはあったから多少の不安はあるが、大丈夫だ。
あれだけ身振り手振りで説明して、最後は分かり合えたと思っている。ちゃんと減退という言葉は認識できた。
そして今日、それを実行に移したのだ。
明日は休み、そうなればマジックがくるのは決まっている。
予想通りやって来て、ベタベタと触る親父をなんとか説き伏せ酒を進めることが出来た。
もちろんその中に、精力減退の粉薬を混ぜた。
無臭とのことだったが匂いのあるアルコールと混ぜれば多少は、毒などに免疫がある親父といえども分かるハズがない。
ましてやそんな薬を使われる経験などないだろう。
そして、その液体を口に含んでから15分が経過した。確か飲んでから10分で何かしら体調に変化があると言っていたが…。
「親父…それ旨い?」
我慢しきれずにシンタローは口を開いた。
「ん?これかいシンちゃんが入れてくれたから美味しいよ。飲むかい?」
「いや…いい。なんともないのか?」
聞いちゃイカンとは思いつつも気になって仕方が無い。値段だって安くはない、効いてもらわねば困るのだ。
「なんともって?まだこれぐらいじゃ酔わないよ」
「そうだよな…。もう一杯飲むか?」
殆ど空になったマジックのグラスを掴んだ。そうすると、自身の手首を掴まれビクっと身体を強張らせた。
バレたか!!ιιι
ススっとマジックの手がシンタローの手首を這うようにして、シャツの袖口から中に入ってきた。
「今日はサービスがいいんだね。でも、パパはお酒よりもシンちゃんを味わいたいなv」
蒼い冷ややかな、それでも確かに情欲を含ませている瞳が自分を捉えた。
「もう一杯ぐらいいいだろ」
なんとか手を引き剥がすと、そそくさとドリンクバーのある一角へと足を向けた。
丁度死角になっていて、自分がなにをやっているからは見えない。
シンタローはため息をつくとアルコールと氷を取出し、そして置くの戸棚から茶色袋のそれを取り出した。
「おかしい…。確かに入れた…。飲んだハズだろ」
殆ど何も書かれていないが、裏に小さな文字で説明書きの欄がある。買ってから説明の欄は目を通していなかった。
薄くかすれている文字を食い入るように見ると…………………ッ!!!!??
効果の内容を見た瞬間、シンタローの喉がヒクっと痙攣し、力が抜けたようにその場にへたれ込む。
……………せ、……精力……促進…ッッッ!!!!
「なるほどね~。そういうわけか」
「ヒッッ!!」
シンタローは後ろから聞こえてきた声に、その場で飛び上がって驚いた。
夢中になって近づかれていることに気付かなかった。
「そういう代物を飲ませたってわけだね」
言葉とともに、逞しい二の腕が伸びてくる。肩越しに袋を奪われ、シンタローは恐る恐る背後を振り返った。
「おっ…お、…親父……」
「漢方ねぇ」
見上げた男は無表情で、シンタローを見下ろす。
「どうにもおかしいと思ってたんだよね。さっきのブランデーに混ぜたんだね、シンタロー」
言いながら、袋の効果の能書きに目を走らせているマジックからシンタローは後退り、そのままマジックの横を通りすぎようとしたところを二の腕に捕まった。
「これは…私じゃ満足できてなかったと考えていいのか?」
「ち…ちがう!!…おれは確かに減退を買ったんだっ!!!…」
「減退……」
「あっ!?いや…あの…その…なんで…確かに……あ!!」
「あの時か…」
その時、恐ろしい考えがシンタローの脳裏を過ぎる。
あの時、確か店内には年配の男がいたような…。
紙袋を受け取った直後に、店内で人とぶつかった。その時誤って袋を取り違えた??
それぐらいしか、思いつかない。確かに買う時に目を皿のようにして減退という文字を睨みつけた。ハズだった。
そうなるとそれしか考えられない。
「何をブツブツいってるんだ。訳はベットの上でゆっくり聞こうじゃないか」
「違う、これは手違いで…」
どんなに言い訳したって、聞く耳など、もっちゃーいない。小脇に抱えられそのままベッドルームへと直行となった。
乱暴にベッドの上に投げ出され、身体がスプリングで安定しないうちにシャツにに手がかかり、破られそうな勢いで脱がされた。
「ま、待てっ…親父っ」
「責任はとってもらうよ…パパをたばかった罪、大きいからね」
いいながらも引き千切らんばかりの勢いで、ズボンに手をかけあっという間に裸にさせる。
「飲んでないんだろっ!!」
当然、飲むはずがない。あんな怪しい見え見えの態度で、私の目を誤魔化したと思っているのかい? 本物は今頃、植木の肥料だ。
「飲んだとしたら。愛しいシンちゃんが用意してくれたものだよ。シンちゃんだって私が飲むところ見ただろう?」
そういわれると頷くしかない。確かに男が口に含むところを目にしていた。それでも時間がかかり過ぎるのではないか?
これは自分を騙し返す為の悪戯だと思い込みたい。
「早くシンちゃんの中に突っ込みたくて、身体がどうしようも無いほど熱いよ…どうしてくれるんだい」
冷や汗が背中を伝う。身体の温度が上昇していくのがよく分かる。
「シンちゃんには、気持ち良くなるお薬を使ってあげよう」
「やだ…飲まない!!」
グッと唇を噛み締め、手で口を覆った。そんなシンタローの仕草にクスッと薄く笑いをこぼすとピンク色した小瓶を手に持った。
一度使いたいと思っていたところだ、丁度いい。
「そんなことしても無駄だよ」
「じゃあ……」
「ここで飲んで貰う」
いいながら、シンタローが暴れて巻きついたシーツをはがしながら、足を広げ指でなぞる。
「…変態!スケベ野郎・オヤジ・万年色情狂っっ」
「いい度胸だ…覚悟しなさい」
ぐっとシンタローの足を掴むと目の前に見えるように引き上げる。
「いっ……やぁ…めろ」
「どうやって使おうか?本当は薄めた方いいみたいだけど…いいよね」
「ばか…冗談だろ…」
喉がヒクリと痙攣を起こす。身体を後ろに退けようともガッチリと足を抱え込まれ、余計に卑猥な格好にさせられることとなった。
「離せっ!離せって!」
足をバタバタとばたつかせるが、肩にかけられているので意味をなさない。
「大人しくしなさい。酷いことはしないさ…。ただ…気持ちよくするだけだよ」
抱えた足の間から目線だけを向け意地悪く笑う男と目があった。目線はそのままに、露になったなったソコをぺロリと舐めた。
見たくなくとも、シンタローの視界には自分では決して見ることのできない、隠された場所をマジックに侵されているのが見えた。
「んっうぅ……ッ」
シンタローの体内を甘い痺れが襲った。
せめて声だけはあげるまいと、両手で口を押さえてせめてもの抵抗を表す。
「ほぅ……」
ニヤリとマジックは口角をあげると、できるものなら耐えてみろとばかりに、突っつくように刺激していた舌を差込む。そして、
空いた手でペニスを掴むと上下に扱い、親指で鈴口をグリグリと刺激を繰り返した。
「うんッ…あぁん…んんっ!」
知り尽くした愛撫に声を漏らすのを防ぐことが出来なくなる。
それでも必死に声を抑えるが、その甘い鼻にかかったような吐息がマジックを挑発している事になっているとは、気づくはずもない。
「頑張るね。……さて、いつまで続くかな」
マジックは指は動かしたままに、器用に片手と唇を使い瓶を開ける。いったん、指をペニスから離し手にその液体を溢した。
本来なら水やアルコールで薄めて使う催淫剤で特別に高松に作らせたものだ。
直接だと…どうなるのかな?楽しみだねぇ。
ネットリとしたゲル状のようなピンクの液体をたっぷりと手にとると、そこから果物を煮詰めたような濃い果実の匂いが漂う。
その手をペニスに擦り付け、そのまま液体にまみれた手で会淫部をたどりアヌスの入り口を人差し指と中指で撫で回すと、ヒヤリとした感触にシンタローは身体を振るわせた。
「あっんん……」
先端から根元…裏の筋や袋もなじませるように揉みしだき、指は焦らすように縁を辿る。
「はぁッ!…ぁああっ」
シンタローの左手がシーツを彷徨い、右手は声を殺すように指を咥えこむと、荒い吐息をあげながら、悩ましげに眉を寄せ頬を蒸気させた。
「ヒクヒクしてる、指いれようか」
言葉とともに、一指し指と中指を第一関節まで差込むと、アヌスからはチュプチュプと濡れた音が響いた。
「うんぁ…もっ…と…ぉ」
「もっとなに?」
中に入れた指を、広げるとそこに液体を流しいれる。
「うぁ…やッいやっ! 入ってくる…」
「…もう効いてきたか…真っ赤になって、厭らしくヒクヒクしてるね」
「や…だ…みるなぁ…あぁ」
指を広げられているから、中に冷たい空気が入ってくる。それが、余計に火照った体に拍車をかけた。
「ココ見たことないだろ?今度見せてあげる。 …シンちゃんは言葉で責められるのが好きだね。パパの指をどんどん締め付けてくるよ」
重厚な声で囁かれた思うと…。だんだんと甘い香りに頭がぼんやりしてきて、ペニスとアヌスがジンジンと疼きだした。
もっと直接的な愛撫が欲しくて、ねだるように腰を浮かせる。
それに答えるように、中にいれた液体を塗りこませるように指が押し挿ってきた。
「あっああんっっ」
ズズっと中に入れた指を奥にまで突き立てられ、擦られると頭にまで走るような快感が通り抜ける。
「っああっ!」
声を噛み殺す為の指はいつしか、マジックの髪を掴みさらに深い快楽を望むように腰を擦り付けた。
「さすがに…濡れてるねもうグチュグチュだ。ほら触ってみたら?」
シーツを彷徨っていた指を掴むと、シンタローの濡れたアヌスに導いた。シンタローは自らのアヌスに触れブルッと腰が震えた。
「あぁ…ん」
酷く柔らかく解けた襞に触れると、触れると解けてしまいそうな肉が自分の指を中へと誘う様に、指を滑り込ませたからだ。
クチュッ…と卑猥な音を洩らして、精液が指を濡らしている。
「あぁ…いやぁ…だめ…だめぇ」
「ほら、ここがシンちゃんのイイトコロだよ」
マジックは指をシンタローの指に絡ませると、指で届く範囲の奥まで指を突きいれた。
「ああんっ!…も、もう…っっ!!」
熱い塊が背中を駆け抜け、静を吐き出そうと腰を前に突き出すと、マジックがシンタローの根元を掴みそれを阻んだ。
「まだだ、もっと我慢すると余計にいい」
「いやっ!…ぁ…ぁん、いきたいっ」
「そんなにいい?どんな感じだい?」
マジックは絡ませていた指を増やすと、それぞれを中で蠢かせ言葉を促す。
「んぁっ…ぁふっ…ん…んっ」
「言わないなら抜くしかないね」
言いざま、指を引き抜く動きに咄嗟に、逃すまいと締め付けるが男の動きの方が一歩早く指を引き抜いた。
そのままシンタローの両手を押さえつけると、自由を奪う。そうされると、自分の両手を使うことも出来ず、いじることが出来ない。
「嫌だ…ッぁ…ぁ、離せ」
指を抜かれるとますますペニスやアヌスは熱を持ち、奥からの疼きが酷くなり我慢することが出来ない。
ただ下半身を捩じらせても、なんの慰めにもならない。
「お…かしく…なっちゃうよぉ…」
「どうして欲しい?」
頬を蒸気させ涙目で、息も絶え絶えに甘い声で訴えられると、むしゃぶりつくしてもっと乱れさせてやりたい!という欲望が沸き起こる。
が、それを叱咤すると意地悪く耳元で囁いた。
抱かれれば、しがみついてヨガるくせに…自分から欲しがるようなことはない。そして、終れば親父が悪いと詰め寄ってくる。
それも悪くはないが…たまにはシンタローの口から欲しい!!という言葉を聞いてみたい。
危うく…不能になるかもしれなかったのだ、そのお仕置きもしなくてはね…。
「助けて…ぇ」
「助けてじゃ、どう助けていいか分からないね」
シンタローが小声で囁いたか、マジック時はあえて無視をした。
「ん? 聞こえないなあ」
「…っ!!」
「…ほら…シンタロー? このままでいいのかな」
疼きは酷くなる一報で、うずうずとした疼きは痛みに変わり頭の先から指の先までズキズキとした痛みが伝わる。
それなのに腰を揺らめかせることしか出来ない。
耐えかねて、息を吸い込むと夢中で言葉をだした。
「お願いだからっ…中をいじって…親父で…めちゃくちゃにしてぇ…!イカせて…っ」
シンタローが泣きながら懇願するのを見て、マジックは満足げに笑みを溢した。
「お望みとおり…イカせてやろう」
わざとシンタローの『イカせて』の部分を強調すると、手を離してシンタローの足を抱えなおす。
前をくつろげると、すでにスタンバイ十分の男根を後ろに押し当てた。
「ん、うっ……あぁぁぁ!!」
待ち焦がれた男のものに、シンタローは入れられただけで放ってしまった。
「おやおや、半分いれただけだよ」
そう言葉を続けながら、ゆっくりと円を描くように腰を動かした。
それだけの動きで、放ったばかりのものがまた立ち上がりをみせる。
「あ、あん…もっと…擦って」
放したというのに、中のウズウズは止まらずに、擦ってもらえればおさまるのは分かっている。
それなのに、マジックはゆるゆると緩慢な動作しかしてくれない。
「あん、そこじゃない…あっぅ」
「っふ…かわいいよ」
微笑を浮かべながら、クイっと腰を奥まで押し込むと、襲ってくる快感と衝撃に身体を強張らせるシンタローをマジックは硬く抱きしめる。
「っ…全部入ったよ」
シンタローの熱さと締め付けに、腰を進めている男が呻いた。
シンタローも自分の中でドクドクとマジックが脈打っているのを感じるだけで、溶けてしまいそうだった。
「あん、あ…もっと…ちょうだいッ」
挿れられても満足せず、身体の奥から痒きは増す一方で…どうにかその奥の部分を擦って欲しくてシンタローは喉を鳴らして足を絡め奥へと誘う。
「痒いよぉ…もっと…奥に…奥までいれてぇ…っ」
何度かゆっくりと腰を動かすと、シンタローの望みどおりに奥を突き上げるように抜き差しを始めた。
「っ…いいか?」
「い…いい、っあ、んっ」
激しく揺すられる度に、シンタローの身体は勝手に震えて、ただその疼きをとって欲しいということだけに夢中になっていて、いいも、悪いもを通り過ぎた刺激に翻弄されてただ、喘ぐことしか出来ない。
「あ、あ、も…でる…ッ」
「出しなさい…空になるまで出してあげる」
シンタローは力の入らない腕で必死にマジックの背中に爪をたてると、ガクガクと腰を震わせて熱を開放した。
************************
「はぁ…はぁ………あぁ」
いい加減にしろと、シンタローは二桁目を数えたセリフを口にした。
「俺が…わる…たかぁ……ら、ん、ん」
声は掠れ、散々泣け叫んで顔は涙と精液で濡れ果て、声帯は悲鳴を上げている。が、
その様子が男をますます煽っているなど分かるはずもない。
「も、もぅ…許して」
「人聞きの悪いことを言うね。最初に仕込んだのは誰かな?危うく使いものにならなくトコロだんだよ、パパは」
シレっとした口調で答えたマジックは、掴んでいたしなやかな腰を立て続けに数回揺さぶった。
ベットに這わされたシンタローの上半身は、すっかりシーツとお友達で支えられた腰だけが高く突き出され男を咥え込んだ格好となっている。
足もすっかり萎えて力が入らず、マジックが支えていたければすぐに崩れ落ちてしまう。
「もうバテたの?シンちゃんは若いからまだ大丈夫だよね」
「も…無理ぃ…あ、あ…っ」
「パパはまだ1回しか言ってないよ」
「ホントに無理…もう離して…」
腰を抑えられながらも、マジックに泣きついた。
が、
「でも、シンちゃんのここはそういってないみたいだよv」
囁くように言って、マジックはゆっくり腰をひいた。
「…っん、あぁぁっ」
一緒に内臓まで引き出されてしまいそうな不快感と快感を伴って、ようやく内蔵を穿っていたマジックが出て行く。
支えを失いガクリと身を投げ出したシンタローは、湿った精液と唾液でグチョグチョのシーツの上で荒い呼吸を繰り返す。
何度出しただろうか?幾度となく体位を変えて吐き出した…確か8回目までは覚えていた気がするが…。抜かずに責立てられ数えることもままならない。
何度も穿たれ摩られた箇所は、マジックが去った今でも何かを含んでいるような感覚を訴えている。
さっきまで、疼きが止まらずにマジックに泣きながら懇願したが、やっと薬もおさまり…酷い脱力感だけが残った。
腰などに力が入るはずもなく、気だるくてこのまま眠りたかった。
「嫌だ………」
呟いたのに背中の中心にマジックの指が這わされた。
「…嫌だっていってるだろ。俺が悪かったから…もうっ」
いい加減にしてくれと言葉続けようとして遮られた。
「何が嫌だって?」
いいながら背中を這い回る指は止まらない。ゆっくりと肩の辺りを彷徨っていたと思ったら、今度は背骨のラインにそって下へ下へと下がっていく。
そして双方の狭間を割っていった。
「マジ……クぅっ!」
あっ、と思った時には遅く、さっきまでマジックを飲み込んでいた部分に指を突っ込まれていた。
「あっ、あっ、や…ふざけろ…っ」
「まだそんな口聞くの?反省の色無しかな? こんなに身体は悦んでいるのにね」
「いつも…そんなだから…しつこいから、薬使おうと…した…だぁ…あぁぁっん」
身を捩って逃れようとするのを、強引に貫いた3本の指で阻止される。
いきなり増えた指に、シンタローは思わず仰け反った。
「あんっ、や、やだ、や」
グチュと厭らしい水音が耳につく。思わず耳を塞いでしまいたいほどに卑猥な…でもその音に身体が熱くなる。
わざと音を立てるように愛撫するマジックのおやじぶりに、身体は…反応する。
「嫌も嫌よも好きのうちだもんね、シンちゃんは」
否定しようと、気力を振り絞って首を振ったが、甘いねだる様な声しか漏れず、効果はない。
むしろもっと、もっととねだられている様な気分になる。
「ココ好きだよね。もっと弄って嬲って欲しいんでしょ」
「や…変態…エロおやじ…っ」
「言ったね」
シーツに突っ伏していたため、シンタローには見えなかったがマジックは心底楽しそうに口元をゆがめると、ねじ込んだ指でシンタローの一番敏感なポイントを強く擦った。
「だめっ…そ…たまん…なぁ…いい…ふっ」
「イイでしょ?こんなに熱くして…本当淫乱なんだから」
「イ………っ」
乱暴に3本の指を最奥まで突きたてられる。身体の奥のたたが外れていくような気がした。
薬の効力なのか、マジックの愛撫がそうさせるのか…自分が淫らになっていくのがわかる。
「い、イイっ…あっあっ、ああー!!」
「二度とパパを嵌めようとしたらダメだよ…これで分かっただろ?」
そう耳たぶを弄びながら囁かれ、夢中で頷いた。
それでも…シンタローは心の奥で、次回こそはと!!希望の光を胸にしまい込み。
シンちゃん次回はどんなトラップを張るのかな?などとほくそ笑むマジック。
結局は、まだまだシンタローとマジックの攻防??は続きそうである。
ただ、四六時中…シンタローの事を考え、どうやったらスムーズにシンタローとヤレるかを考えるマジックと、多忙なシンタローである。
どちらに軍配があがるかは聞くまでもない…。
今のトコロはシンタローに勝ち目無し。といったところだろうか。
次回に向けて頑張れーシンタロー!!
後日、痛む体を支えながら…なんでバレたんだろう?と首を捻るシンタローの姿があったとか。
やっぱり先は長そうだ…。
☆オワリ☆
よっすぃさま。1111キリリクで薬ネタのマジシンです。
サブタイトルは”騙すつもりが騙されて?
パパに薬を仕込もうとしたのに、逆に美味しく頂かれてしまいました。
面白かったですね~。いつも面白いですが、薬ネタは好きです。
もっとヘロヘロな所につけこんで、いやらしいセリフを連発できたらなぁっと
今、読み返して思いました。
う~ん、まだまだだ。
このあたりから、文章の書き方が変わってきたような気がします。
…が、相変わらず誤字脱字が激しいかもしれません。
気がつかれましたら、コソっと教えて頂けると幸いです。
幸央
おかしい…。
もう、10分経った…そろそろ何かしらの効き目があってもいいはずじゃないか。
チラリと時計を見やりため息をついた。
「シンちゃん、どうしたの?さっきから時計とパパの顔ばかり見てるけど」
そわそわと自分の顔と時計を見比べては、ため息をつく息子の姿に声をかけた。
なんでもない。と首を振りながらも、マジックの前に置いてあるグラスをシンタローは見た。
確かに、飲まれてる。グラスの中の琥珀の液体は半分以上減っている状態だ。
おかしい…。シンタローは説明された言葉を思い返すように、記憶を手繰る。
あれは、1週間ほど前のアジア地域での遠征の出来事だ。
ぶらりと街を散策中に、一軒の古ぼけた店に入った。
その店のドアの張り紙の一枚に気にかかる言葉が書かれていたからだ。
”精力の減退・増進など相談受け付けます”と…。
その言葉に引き付けられるように、漢方を扱うような店内に足を踏み入れ、そのモノを手に入れた。
なぜそんなものを買ったかと言えば…。
いい歳のハズなのに、隙をみせると盛ってくる。シンタローの悩みの種の一つでもある自分の父親だ。
なんとか大人しくする方法はないかと考えた。
高松に頼もうかとも思ったが、その情報がバレればどんな仕打ちをされるか分かったもんじゃない。
そんなこんなで考えあぐねている頃、グッドタイミングとばかりにそのモノを手にすることができた。
言葉の違いはあったから多少の不安はあるが、大丈夫だ。
あれだけ身振り手振りで説明して、最後は分かり合えたと思っている。ちゃんと減退という言葉は認識できた。
そして今日、それを実行に移したのだ。
明日は休み、そうなればマジックがくるのは決まっている。
予想通りやって来て、ベタベタと触る親父をなんとか説き伏せ酒を進めることが出来た。
もちろんその中に、精力減退の粉薬を混ぜた。
無臭とのことだったが匂いのあるアルコールと混ぜれば多少は、毒などに免疫がある親父といえども分かるハズがない。
ましてやそんな薬を使われる経験などないだろう。
そして、その液体を口に含んでから15分が経過した。確か飲んでから10分で何かしら体調に変化があると言っていたが…。
「親父…それ旨い?」
我慢しきれずにシンタローは口を開いた。
「ん?これかいシンちゃんが入れてくれたから美味しいよ。飲むかい?」
「いや…いい。なんともないのか?」
聞いちゃイカンとは思いつつも気になって仕方が無い。値段だって安くはない、効いてもらわねば困るのだ。
「なんともって?まだこれぐらいじゃ酔わないよ」
「そうだよな…。もう一杯飲むか?」
殆ど空になったマジックのグラスを掴んだ。そうすると、自身の手首を掴まれビクっと身体を強張らせた。
バレたか!!ιιι
ススっとマジックの手がシンタローの手首を這うようにして、シャツの袖口から中に入ってきた。
「今日はサービスがいいんだね。でも、パパはお酒よりもシンちゃんを味わいたいなv」
蒼い冷ややかな、それでも確かに情欲を含ませている瞳が自分を捉えた。
「もう一杯ぐらいいいだろ」
なんとか手を引き剥がすと、そそくさとドリンクバーのある一角へと足を向けた。
丁度死角になっていて、自分がなにをやっているからは見えない。
シンタローはため息をつくとアルコールと氷を取出し、そして置くの戸棚から茶色袋のそれを取り出した。
「おかしい…。確かに入れた…。飲んだハズだろ」
殆ど何も書かれていないが、裏に小さな文字で説明書きの欄がある。買ってから説明の欄は目を通していなかった。
薄くかすれている文字を食い入るように見ると…………………ッ!!!!??
効果の内容を見た瞬間、シンタローの喉がヒクっと痙攣し、力が抜けたようにその場にへたれ込む。
……………せ、……精力……促進…ッッッ!!!!
「なるほどね~。そういうわけか」
「ヒッッ!!」
シンタローは後ろから聞こえてきた声に、その場で飛び上がって驚いた。
夢中になって近づかれていることに気付かなかった。
「そういう代物を飲ませたってわけだね」
言葉とともに、逞しい二の腕が伸びてくる。肩越しに袋を奪われ、シンタローは恐る恐る背後を振り返った。
「おっ…お、…親父……」
「漢方ねぇ」
見上げた男は無表情で、シンタローを見下ろす。
「どうにもおかしいと思ってたんだよね。さっきのブランデーに混ぜたんだね、シンタロー」
言いながら、袋の効果の能書きに目を走らせているマジックからシンタローは後退り、そのままマジックの横を通りすぎようとしたところを二の腕に捕まった。
「これは…私じゃ満足できてなかったと考えていいのか?」
「ち…ちがう!!…おれは確かに減退を買ったんだっ!!!…」
「減退……」
「あっ!?いや…あの…その…なんで…確かに……あ!!」
「あの時か…」
その時、恐ろしい考えがシンタローの脳裏を過ぎる。
あの時、確か店内には年配の男がいたような…。
紙袋を受け取った直後に、店内で人とぶつかった。その時誤って袋を取り違えた??
それぐらいしか、思いつかない。確かに買う時に目を皿のようにして減退という文字を睨みつけた。ハズだった。
そうなるとそれしか考えられない。
「何をブツブツいってるんだ。訳はベットの上でゆっくり聞こうじゃないか」
「違う、これは手違いで…」
どんなに言い訳したって、聞く耳など、もっちゃーいない。小脇に抱えられそのままベッドルームへと直行となった。
乱暴にベッドの上に投げ出され、身体がスプリングで安定しないうちにシャツにに手がかかり、破られそうな勢いで脱がされた。
「ま、待てっ…親父っ」
「責任はとってもらうよ…パパをたばかった罪、大きいからね」
いいながらも引き千切らんばかりの勢いで、ズボンに手をかけあっという間に裸にさせる。
「飲んでないんだろっ!!」
当然、飲むはずがない。あんな怪しい見え見えの態度で、私の目を誤魔化したと思っているのかい? 本物は今頃、植木の肥料だ。
「飲んだとしたら。愛しいシンちゃんが用意してくれたものだよ。シンちゃんだって私が飲むところ見ただろう?」
そういわれると頷くしかない。確かに男が口に含むところを目にしていた。それでも時間がかかり過ぎるのではないか?
これは自分を騙し返す為の悪戯だと思い込みたい。
「早くシンちゃんの中に突っ込みたくて、身体がどうしようも無いほど熱いよ…どうしてくれるんだい」
冷や汗が背中を伝う。身体の温度が上昇していくのがよく分かる。
「シンちゃんには、気持ち良くなるお薬を使ってあげよう」
「やだ…飲まない!!」
グッと唇を噛み締め、手で口を覆った。そんなシンタローの仕草にクスッと薄く笑いをこぼすとピンク色した小瓶を手に持った。
一度使いたいと思っていたところだ、丁度いい。
「そんなことしても無駄だよ」
「じゃあ……」
「ここで飲んで貰う」
いいながら、シンタローが暴れて巻きついたシーツをはがしながら、足を広げ指でなぞる。
「…変態!スケベ野郎・オヤジ・万年色情狂っっ」
「いい度胸だ…覚悟しなさい」
ぐっとシンタローの足を掴むと目の前に見えるように引き上げる。
「いっ……やぁ…めろ」
「どうやって使おうか?本当は薄めた方いいみたいだけど…いいよね」
「ばか…冗談だろ…」
喉がヒクリと痙攣を起こす。身体を後ろに退けようともガッチリと足を抱え込まれ、余計に卑猥な格好にさせられることとなった。
「離せっ!離せって!」
足をバタバタとばたつかせるが、肩にかけられているので意味をなさない。
「大人しくしなさい。酷いことはしないさ…。ただ…気持ちよくするだけだよ」
抱えた足の間から目線だけを向け意地悪く笑う男と目があった。目線はそのままに、露になったなったソコをぺロリと舐めた。
見たくなくとも、シンタローの視界には自分では決して見ることのできない、隠された場所をマジックに侵されているのが見えた。
「んっうぅ……ッ」
シンタローの体内を甘い痺れが襲った。
せめて声だけはあげるまいと、両手で口を押さえてせめてもの抵抗を表す。
「ほぅ……」
ニヤリとマジックは口角をあげると、できるものなら耐えてみろとばかりに、突っつくように刺激していた舌を差込む。そして、
空いた手でペニスを掴むと上下に扱い、親指で鈴口をグリグリと刺激を繰り返した。
「うんッ…あぁん…んんっ!」
知り尽くした愛撫に声を漏らすのを防ぐことが出来なくなる。
それでも必死に声を抑えるが、その甘い鼻にかかったような吐息がマジックを挑発している事になっているとは、気づくはずもない。
「頑張るね。……さて、いつまで続くかな」
マジックは指は動かしたままに、器用に片手と唇を使い瓶を開ける。いったん、指をペニスから離し手にその液体を溢した。
本来なら水やアルコールで薄めて使う催淫剤で特別に高松に作らせたものだ。
直接だと…どうなるのかな?楽しみだねぇ。
ネットリとしたゲル状のようなピンクの液体をたっぷりと手にとると、そこから果物を煮詰めたような濃い果実の匂いが漂う。
その手をペニスに擦り付け、そのまま液体にまみれた手で会淫部をたどりアヌスの入り口を人差し指と中指で撫で回すと、ヒヤリとした感触にシンタローは身体を振るわせた。
「あっんん……」
先端から根元…裏の筋や袋もなじませるように揉みしだき、指は焦らすように縁を辿る。
「はぁッ!…ぁああっ」
シンタローの左手がシーツを彷徨い、右手は声を殺すように指を咥えこむと、荒い吐息をあげながら、悩ましげに眉を寄せ頬を蒸気させた。
「ヒクヒクしてる、指いれようか」
言葉とともに、一指し指と中指を第一関節まで差込むと、アヌスからはチュプチュプと濡れた音が響いた。
「うんぁ…もっ…と…ぉ」
「もっとなに?」
中に入れた指を、広げるとそこに液体を流しいれる。
「うぁ…やッいやっ! 入ってくる…」
「…もう効いてきたか…真っ赤になって、厭らしくヒクヒクしてるね」
「や…だ…みるなぁ…あぁ」
指を広げられているから、中に冷たい空気が入ってくる。それが、余計に火照った体に拍車をかけた。
「ココ見たことないだろ?今度見せてあげる。 …シンちゃんは言葉で責められるのが好きだね。パパの指をどんどん締め付けてくるよ」
重厚な声で囁かれた思うと…。だんだんと甘い香りに頭がぼんやりしてきて、ペニスとアヌスがジンジンと疼きだした。
もっと直接的な愛撫が欲しくて、ねだるように腰を浮かせる。
それに答えるように、中にいれた液体を塗りこませるように指が押し挿ってきた。
「あっああんっっ」
ズズっと中に入れた指を奥にまで突き立てられ、擦られると頭にまで走るような快感が通り抜ける。
「っああっ!」
声を噛み殺す為の指はいつしか、マジックの髪を掴みさらに深い快楽を望むように腰を擦り付けた。
「さすがに…濡れてるねもうグチュグチュだ。ほら触ってみたら?」
シーツを彷徨っていた指を掴むと、シンタローの濡れたアヌスに導いた。シンタローは自らのアヌスに触れブルッと腰が震えた。
「あぁ…ん」
酷く柔らかく解けた襞に触れると、触れると解けてしまいそうな肉が自分の指を中へと誘う様に、指を滑り込ませたからだ。
クチュッ…と卑猥な音を洩らして、精液が指を濡らしている。
「あぁ…いやぁ…だめ…だめぇ」
「ほら、ここがシンちゃんのイイトコロだよ」
マジックは指をシンタローの指に絡ませると、指で届く範囲の奥まで指を突きいれた。
「ああんっ!…も、もう…っっ!!」
熱い塊が背中を駆け抜け、静を吐き出そうと腰を前に突き出すと、マジックがシンタローの根元を掴みそれを阻んだ。
「まだだ、もっと我慢すると余計にいい」
「いやっ!…ぁ…ぁん、いきたいっ」
「そんなにいい?どんな感じだい?」
マジックは絡ませていた指を増やすと、それぞれを中で蠢かせ言葉を促す。
「んぁっ…ぁふっ…ん…んっ」
「言わないなら抜くしかないね」
言いざま、指を引き抜く動きに咄嗟に、逃すまいと締め付けるが男の動きの方が一歩早く指を引き抜いた。
そのままシンタローの両手を押さえつけると、自由を奪う。そうされると、自分の両手を使うことも出来ず、いじることが出来ない。
「嫌だ…ッぁ…ぁ、離せ」
指を抜かれるとますますペニスやアヌスは熱を持ち、奥からの疼きが酷くなり我慢することが出来ない。
ただ下半身を捩じらせても、なんの慰めにもならない。
「お…かしく…なっちゃうよぉ…」
「どうして欲しい?」
頬を蒸気させ涙目で、息も絶え絶えに甘い声で訴えられると、むしゃぶりつくしてもっと乱れさせてやりたい!という欲望が沸き起こる。
が、それを叱咤すると意地悪く耳元で囁いた。
抱かれれば、しがみついてヨガるくせに…自分から欲しがるようなことはない。そして、終れば親父が悪いと詰め寄ってくる。
それも悪くはないが…たまにはシンタローの口から欲しい!!という言葉を聞いてみたい。
危うく…不能になるかもしれなかったのだ、そのお仕置きもしなくてはね…。
「助けて…ぇ」
「助けてじゃ、どう助けていいか分からないね」
シンタローが小声で囁いたか、マジック時はあえて無視をした。
「ん? 聞こえないなあ」
「…っ!!」
「…ほら…シンタロー? このままでいいのかな」
疼きは酷くなる一報で、うずうずとした疼きは痛みに変わり頭の先から指の先までズキズキとした痛みが伝わる。
それなのに腰を揺らめかせることしか出来ない。
耐えかねて、息を吸い込むと夢中で言葉をだした。
「お願いだからっ…中をいじって…親父で…めちゃくちゃにしてぇ…!イカせて…っ」
シンタローが泣きながら懇願するのを見て、マジックは満足げに笑みを溢した。
「お望みとおり…イカせてやろう」
わざとシンタローの『イカせて』の部分を強調すると、手を離してシンタローの足を抱えなおす。
前をくつろげると、すでにスタンバイ十分の男根を後ろに押し当てた。
「ん、うっ……あぁぁぁ!!」
待ち焦がれた男のものに、シンタローは入れられただけで放ってしまった。
「おやおや、半分いれただけだよ」
そう言葉を続けながら、ゆっくりと円を描くように腰を動かした。
それだけの動きで、放ったばかりのものがまた立ち上がりをみせる。
「あ、あん…もっと…擦って」
放したというのに、中のウズウズは止まらずに、擦ってもらえればおさまるのは分かっている。
それなのに、マジックはゆるゆると緩慢な動作しかしてくれない。
「あん、そこじゃない…あっぅ」
「っふ…かわいいよ」
微笑を浮かべながら、クイっと腰を奥まで押し込むと、襲ってくる快感と衝撃に身体を強張らせるシンタローをマジックは硬く抱きしめる。
「っ…全部入ったよ」
シンタローの熱さと締め付けに、腰を進めている男が呻いた。
シンタローも自分の中でドクドクとマジックが脈打っているのを感じるだけで、溶けてしまいそうだった。
「あん、あ…もっと…ちょうだいッ」
挿れられても満足せず、身体の奥から痒きは増す一方で…どうにかその奥の部分を擦って欲しくてシンタローは喉を鳴らして足を絡め奥へと誘う。
「痒いよぉ…もっと…奥に…奥までいれてぇ…っ」
何度かゆっくりと腰を動かすと、シンタローの望みどおりに奥を突き上げるように抜き差しを始めた。
「っ…いいか?」
「い…いい、っあ、んっ」
激しく揺すられる度に、シンタローの身体は勝手に震えて、ただその疼きをとって欲しいということだけに夢中になっていて、いいも、悪いもを通り過ぎた刺激に翻弄されてただ、喘ぐことしか出来ない。
「あ、あ、も…でる…ッ」
「出しなさい…空になるまで出してあげる」
シンタローは力の入らない腕で必死にマジックの背中に爪をたてると、ガクガクと腰を震わせて熱を開放した。
************************
「はぁ…はぁ………あぁ」
いい加減にしろと、シンタローは二桁目を数えたセリフを口にした。
「俺が…わる…たかぁ……ら、ん、ん」
声は掠れ、散々泣け叫んで顔は涙と精液で濡れ果て、声帯は悲鳴を上げている。が、
その様子が男をますます煽っているなど分かるはずもない。
「も、もぅ…許して」
「人聞きの悪いことを言うね。最初に仕込んだのは誰かな?危うく使いものにならなくトコロだんだよ、パパは」
シレっとした口調で答えたマジックは、掴んでいたしなやかな腰を立て続けに数回揺さぶった。
ベットに這わされたシンタローの上半身は、すっかりシーツとお友達で支えられた腰だけが高く突き出され男を咥え込んだ格好となっている。
足もすっかり萎えて力が入らず、マジックが支えていたければすぐに崩れ落ちてしまう。
「もうバテたの?シンちゃんは若いからまだ大丈夫だよね」
「も…無理ぃ…あ、あ…っ」
「パパはまだ1回しか言ってないよ」
「ホントに無理…もう離して…」
腰を抑えられながらも、マジックに泣きついた。
が、
「でも、シンちゃんのここはそういってないみたいだよv」
囁くように言って、マジックはゆっくり腰をひいた。
「…っん、あぁぁっ」
一緒に内臓まで引き出されてしまいそうな不快感と快感を伴って、ようやく内蔵を穿っていたマジックが出て行く。
支えを失いガクリと身を投げ出したシンタローは、湿った精液と唾液でグチョグチョのシーツの上で荒い呼吸を繰り返す。
何度出しただろうか?幾度となく体位を変えて吐き出した…確か8回目までは覚えていた気がするが…。抜かずに責立てられ数えることもままならない。
何度も穿たれ摩られた箇所は、マジックが去った今でも何かを含んでいるような感覚を訴えている。
さっきまで、疼きが止まらずにマジックに泣きながら懇願したが、やっと薬もおさまり…酷い脱力感だけが残った。
腰などに力が入るはずもなく、気だるくてこのまま眠りたかった。
「嫌だ………」
呟いたのに背中の中心にマジックの指が這わされた。
「…嫌だっていってるだろ。俺が悪かったから…もうっ」
いい加減にしてくれと言葉続けようとして遮られた。
「何が嫌だって?」
いいながら背中を這い回る指は止まらない。ゆっくりと肩の辺りを彷徨っていたと思ったら、今度は背骨のラインにそって下へ下へと下がっていく。
そして双方の狭間を割っていった。
「マジ……クぅっ!」
あっ、と思った時には遅く、さっきまでマジックを飲み込んでいた部分に指を突っ込まれていた。
「あっ、あっ、や…ふざけろ…っ」
「まだそんな口聞くの?反省の色無しかな? こんなに身体は悦んでいるのにね」
「いつも…そんなだから…しつこいから、薬使おうと…した…だぁ…あぁぁっん」
身を捩って逃れようとするのを、強引に貫いた3本の指で阻止される。
いきなり増えた指に、シンタローは思わず仰け反った。
「あんっ、や、やだ、や」
グチュと厭らしい水音が耳につく。思わず耳を塞いでしまいたいほどに卑猥な…でもその音に身体が熱くなる。
わざと音を立てるように愛撫するマジックのおやじぶりに、身体は…反応する。
「嫌も嫌よも好きのうちだもんね、シンちゃんは」
否定しようと、気力を振り絞って首を振ったが、甘いねだる様な声しか漏れず、効果はない。
むしろもっと、もっととねだられている様な気分になる。
「ココ好きだよね。もっと弄って嬲って欲しいんでしょ」
「や…変態…エロおやじ…っ」
「言ったね」
シーツに突っ伏していたため、シンタローには見えなかったがマジックは心底楽しそうに口元をゆがめると、ねじ込んだ指でシンタローの一番敏感なポイントを強く擦った。
「だめっ…そ…たまん…なぁ…いい…ふっ」
「イイでしょ?こんなに熱くして…本当淫乱なんだから」
「イ………っ」
乱暴に3本の指を最奥まで突きたてられる。身体の奥のたたが外れていくような気がした。
薬の効力なのか、マジックの愛撫がそうさせるのか…自分が淫らになっていくのがわかる。
「い、イイっ…あっあっ、ああー!!」
「二度とパパを嵌めようとしたらダメだよ…これで分かっただろ?」
そう耳たぶを弄びながら囁かれ、夢中で頷いた。
それでも…シンタローは心の奥で、次回こそはと!!希望の光を胸にしまい込み。
シンちゃん次回はどんなトラップを張るのかな?などとほくそ笑むマジック。
結局は、まだまだシンタローとマジックの攻防??は続きそうである。
ただ、四六時中…シンタローの事を考え、どうやったらスムーズにシンタローとヤレるかを考えるマジックと、多忙なシンタローである。
どちらに軍配があがるかは聞くまでもない…。
今のトコロはシンタローに勝ち目無し。といったところだろうか。
次回に向けて頑張れーシンタロー!!
後日、痛む体を支えながら…なんでバレたんだろう?と首を捻るシンタローの姿があったとか。
やっぱり先は長そうだ…。
☆オワリ☆
よっすぃさま。1111キリリクで薬ネタのマジシンです。
サブタイトルは”騙すつもりが騙されて?
パパに薬を仕込もうとしたのに、逆に美味しく頂かれてしまいました。
面白かったですね~。いつも面白いですが、薬ネタは好きです。
もっとヘロヘロな所につけこんで、いやらしいセリフを連発できたらなぁっと
今、読み返して思いました。
う~ん、まだまだだ。
このあたりから、文章の書き方が変わってきたような気がします。
…が、相変わらず誤字脱字が激しいかもしれません。
気がつかれましたら、コソっと教えて頂けると幸いです。
幸央
■甘い罠■
ここはガンマ団総帥室。
限られたものしか入室は許可されない。のだが、セキューリティーもなんのその…、部屋の中で不穏な動きをする人物が一名。
真夜中だというのにも関わらず、白いスーツに身を包み新総帥の机をガタガタとあさっている。
「お、あったあった!!これこれ」
針金で机の引出しをあけ、お目当てのものを見つけ出した。
「これでシンちゃんを……フフ」
その資料を握り締め、いやらしく喉を震わせて笑う男の声が、真夜中の総帥室に響き渡った。
*******************************
「かっしなか~。確かあったんだけど…」
長期遠征から戻り、遠征前に残っていた仕事を片づけようと、机を探ってもあるはずの資料がない…。
あの統計の資料がないと仕事にならない…。
ティラミスあたりが片づけたのか??
確かに引出しの2段目に鍵をかけておいたハズなんだけどな。
シンタローは首をかしげ、カリカリと頭をかいた。
そのティラミスに聞こうにも、チョコレートロマンスとともに席を外しており、聞くにも聞けない。
あるべき場所に片したとしたら、場所は資料室しかない…シンタローはやれやれと、席を立つと資料室へと向かった。
資料室は普段あまり使われておらず、シンタローでさえ数えるぐらいにしか足を運んだことは無い。
「なんだか薄暗いなぁ~。今度ちゃんとしたやつ設置させるか…」
まわりの部屋に比べて重要なものもないせいか、防音効果がきちんと施されておらす、静かにしていると廊下の声が微かだか聞こえてくる。
「チっ、仕方ねえな。リフォームするか」
ぶつぶついいながら、今までの統計資料などを探す。
どうにも見つからない。イライラと苛立ちが募り始めた頃…
「手伝おうか?」
シンタローの耳元で、よく聞き慣れた声が低く響いた。
(いつの間に!? 全く気付かなかった)
シンタローは持っていた資料はそのままに、身を捩ると後ろに立っていたマジックに向き直った。
「い……や、平気だからっ」
びっくりしたぁ~。
驚いて動悸している胸を押さえながら、なんとか返事を返したが、声が上ずって動揺を隠しきれなかった。
お互いが触れ合うほど近くの距離から、少し距離をとろうとしても棚に阻まれてすぐに背がぶつかった。
「親父っ、驚かすなよっ!!なんだよ、突然」
「いや~、シンちゃんが戻ってきてるって聞いたから、会いにきちゃった」
まずい…。
今まで、あれやこれやとうるさいから、挨拶だけは欠かさなかったが…。
昨日は、遠征から帰ってきたのが遅く疲れてきっていて、すぐに寝てしまった。
今朝も早朝から会議が入っていたし、まだ挨拶にいってない…ιι
変な難癖を付けられないといいんだが…ι
たかが、挨拶というかもしれないが、されど挨拶。
この挨拶一つで親父のしつこさは変わってくる。
顔を見せれば安心するらしく、そんなにしつこくは迫ってこない。
少しでも遅れようものなら、ネチネチと言葉と身体で絡んでくるんだから始末におけない。
そのため、身の保身の為にオレは遠征に行った時はコタローの次に、義務的に!!
あくまで事務的に親父の部屋に行くようにしていた。全ては己の保身の為だ。
「パパが手伝ってあげるよ」
行く手を阻むようにシンタローの顔の横辺りに、両手を置いた。
そうすると、身体を拘束されるような形になり、ますます動きづらくなる。
(どこが!?これのどこが手伝う姿勢だって言うんだ…危険だ、ヤバすぎる。ここは早々に出た方がいい)
今までの感か学習能力のおかげさまか、シンタローは一歩でもこの部屋を出ようと、
マジックを押しのけようと手を突っぱねた。
「どけよっ。まだ仕事が片付いてないんだからっ」
「だから、パパが手伝ってあげるって言ってるじゃない」
「てめえがいたら、はかどるものも進まねぇよ」
穏便にすますには、ごめんね。
っと首でも傾げて謝ればいいのかもしれないが、それは出来なかった。
頭では分かっていたが、つい声を荒げて…。
力任せに、押しのけようとして腕が棚にぶつかった。
…やべっ!!
整理もされてなく、ただ乱雑に置かれているような棚だ。
この衝撃で棚の上に不安定につんであった書類が耐えられるはずが無い。
シンタローは落ちてくるファイルをよけきれずに、次にくる衝撃にそなえて目をつぶった。
…いったぁ……くない??
書類と言ってもファイリングされているから、厚さは相当ある。当たって痛くないハズがない。
恐る恐るまぶたを開けると、そこには庇ってくれたのだろうマジックがファイルを床から拾い上げ、スーツの埃をはたいている。
「親父……」
意外だった…。
「こんなとこで暴れちゃ危ないよ、シンちゃん」
怪我はない?と心配そうに聞かれるとつい素直に謝ってしまった。
「…わりぃ…」
「………っていうか、お前がこんなとこにいなければ、起きなかったことじゃねぇかっ」
そんな、まともそうな動作に誤魔化されるもんか。いつもそうやって人の事騙して好き勝手にしてるくせに。
絶対その手には乗らねぇぞ!!と思いを込めながら、向かいの男を強く睨み付けた。
「ふ~ん。そう…」
腕を組み、上から下へと舐めるように視線を動かすと、にやりと唇を歪めて微笑んだ。
その、ぞっとするような笑みにシンタローは身体を強張らせると、部屋から出るために肘で目の前の男を押し退けて一歩を踏みだす。
が、その身体はドアにたどり着く前に、マジックに捕らえられた。
「シンちゃんは、パパに挨拶もできない子どう思う?」
後ろから片手でシンタローの顎を捉えると、顔を耳元によせ低い声で囁いた。
もう片方の腕は前に回って腰を抱く。そうされると動くことができない。
「そんな躾のなっていない子には、お仕置きが必要だと思わないかい?」
味見でもするように、シンタローの耳を舐めるとそれが合図だというように、腰を抱いていた手がシャツのボタンをぬって入り込んでくる。
低いベルベットのような声で囁かれ、シンタローはうっすらと額に汗を浮かべると抵抗することも忘れて、一瞬身を強張らせた。が、
「………っ、いつまでもお前の思い通りになると思うなよっ!!」
それでも、なんとか身体を動かすと顎を掴んでいるマジックを振り払い、身体を反転させてマジックに向き直ると拳を振り上げた。
「とっくに、反抗期は終わったかと思ったけど…」
難なくシンタローの腕を掴むと、やれやれとため息をついた。
スッと掴んでいない手を伸ばすと、シンタローが身構えるように身体を反らせた。
「パパに手をあげるなんて、悪い子だね」
マジックはシンタローを棚に押し付けて、シンタローの腕を頭上で一まとめに押さえつけると、顎を捕らえ強引に唇を塞いだ。
「やだ……ん…っ、んっ、ぁ…」
抵抗の言葉を封じ込めるように、舌が強引に中に入ってくる。
歯茎の裏の敏感な箇所を舐められ、舌をきつく吸い上げられる。
「…っあ………」
息が止まるぐらいの激しいキスが続き、飲みきれない唾液が首筋を伝ってシャツの襟元へ落ちていく。
マジックが唇を離す頃には、シンタローの意識は朦朧とした余韻に身を震わせていた。
「感じてたんじゃ、お仕置きにならないかな?」
「ふざけろ。離せ!!…くそ親父っっ!!」
がたがたと身を揺すっても棚が軋む音しか聞こえない。
「あんまり大きな声出すと、人がきちゃうよ」
シーっとシンタローの耳元で囁きながら、手でシンタローのズボンに手をかける。
カチャカチャとベルトが外される音に、シンタローは焦り身体を震わせた。
「みられちゃまずいよね~。こんな姿を」
チャックを下げる音が嫌に、鮮明に耳に入る。
「な……っ」
シンタローは突然身体を震えさせると、口を噤んだ。廊下を微かだが誰かが歩いてくる足音が聞こえたからだ。
マジックにもその音が聞こえたのか意地悪そうに笑うと、半開きにされたズボンのチャックに、ぐっと重量がかけられる。
仕立てがいいのが、スーっと特にひっかかりもせずにジッパーの金具が下げられていく。
布ごしに握りこむと、シンタローのペニスは既に硬くなっており先端からは、蜜を滴らせていた。
「キスだけで、こんなになって…こうされること期待してた?」
「やめっ…」
大きな声を出すこともできず、男を突き放そうにも両手を頭上で押さえつけられている為、目の前の屈強な男を突き飛ばすことなどできない。
「おやおや、シンちゃん下着が濡れてるよ。ちょっと敏感すぎるね」
「くっ・・・」
からかうような口調に、顔を背けて唇を噛みしめた。
複数人なのか、廊下の声と足音はいっこうに静かになってくれない。
それをいいことにマジックは淫靡にシンタローを責め立てる。
「キスしたぐらいで、こんなに染みをつくるぐらい硬くなって、厭らしい身体」
「あ…や…は、離して…」
直にペニスを握りこむと上下に手を動かした。
「離していいの?ここをこんなに大きくして、ヌルヌルさせてるのに?」
握り締めていた根元から、茎のところをもみ始める。
じっとりと滲んしまっている粘膜をわざと長い指に絡めて、くちゅくちゅとぬめった音を響かせた。
「ああぁ!!…や、やだぁ…」
扉の向こうの声に体を強張らせる…聞かれた!?
じっと硬直するシンタローにマジックは、耳たぶにぴったりと押し付けた唇から楽しげに含み笑いを漏らす。
「随分いい声で啼いたね。声聞こえたいの?」
なんとかそのまま足音が遠ざかるよう様子に、シンタローはホッと緊張を解いたが、それをマジックが見逃すはずがない。
「あぁ!」
その瞬間を見計らって、ペニスを抜きあげられながら、長いごつごつと骨ばった指で先端の小孔を弄くられて、シンタローの腰が大きく跳ねた。
「おっと、そう簡単にイカせないよ」
手短にあった輪ゴムを手に取ると、それをシンタローのペニスに乱暴に通し射精を阻む。
ゴムのバネが過敏になっているペニスを痛い程刺激して、シンタローは生理的に涙を滲ませ唇を噛み締めた。
眉をよせ苦痛に耐える姿がマジックの征服欲をさらに煽る。
「イキたいなら、…そうだね自分でしなさい」
その言葉にシンタローは顔を青ざめさせると、ふるふると顔を左右にマジックを睨み付けた。
「フッ、そんな顔は私を煽るだけだよ」
近くにあった本などを縛るような、ビニールテープを手の中で弄んだ。
そしてシンタローの身体を仰向けに倒し膝を割る。
マジックの手にはまだビニールテープが握られている。
シンタローは次の行動が読めずに不安げに瞳を揺らめかせ男を見つた。
「どうすると思う?」
楽しそうに喉の奥で笑うと、持っていたビニールテープをシンタローの右腿と右足首が離れないように結び。左足も同じように結んだ。
そうするとM字の形になり、閉じたくでも足を閉じることが出来ない。ましてや動くことさえもままならない。
「!!っ、なっ…何だよこれ、外せ!!外せよ」
羞恥心で顔を上気させ声を荒げるが、マジックはそんなシンタローの姿を満足気に微笑むと一度身体を退く。
そうして資料室の置くの棚から、手のひらほどのビデオカメラとボールペンの入った箱をを取り出してきた。
その物体を見つけるとシンタローは顔を青ざめ、少しでもマジックの視線から逃れようと身体を横に倒してうずくまる。
「来るな!!そんなもので、どうするつもりだよ」
「どうするって…ビデオカメラっていったら使い道は一つだろう」
唇の端を上げニタリと笑うと、カメラを手に持ったマジックが近づくと、ジーという機械音が室内に響きだした。
「あぁ…や、やめぇ」
マジックの手が伸びたかと思うと、シンタローのペニスの敏感な箇所を引っ掻いた。
「ほら、坊やが泣いてるよ。ピクピクしてイキたいんだろう?」
そのまま指をペニスの裏筋を通って奥の厭らしく蠢くアヌスへと辿り着いた。
「ここも欲しがってるね」
用意していたボールペンを箱から一本取り出すと、シンタローの目の前でそれを口に含むと見せ付けるように、濡らす。
ほどよく濡れた頃、それをゆっくりとシンタローのアヌスへと押し入れた。
「んぁっ!!、や…だ、やぁ」
指やマジックとは違う、無機物なものにシンタローは身を硬くするが細いボールペンは痛みを伴うことなく入っていく。
「いつもはパパが痛くないように、舐めてあげてるよね…でも、今日無しだよ」
2本目のボールペンも入り、3本目のボールペンがあてがわれた。
「はぁ、んんぁ、あぁっ」
身体が勝手に反応して腰が揺れる。先走りにまみれてぬめるそれを弄られ、ペンを掻き回されるとびくっびくっと痙攣するように
腰が動いてしまう。
まるで早くイカせて、と催促しているようだ。
「美味しそうに咥えてる。そうだ…たまには自分で慣らしてみたらどうかな」
ほらっと1本、ペンをシンタローに握らせる。
「こんな細いの3本じゃたりないだろう?あと2本は余裕だよね」
そう言い放つと、マジックは身体を起こした。
「パパはここでシンちゃんのやらしい姿をとらなきゃいけないから、手伝わないよ。解いてほしいならどうしたいいだろうねぇ」
シンタローから少し離れた場所に無造作に置かれたイスに座ると、マジックは長い足を組んでカメラを構えた。
その舐めるような視線に、シンタローは身体の芯からゾクゾクとした快感が駆け抜けるのを感じた。
「早くしないと、誰か入ってくるかもしれないよ…ま、見せたいならずっとそのままでいることだね」
身体中の熱が出口を求めて、蠢いている。
シンタローは目をかたく閉じるとそろそろとペンを握りなおした。
「まずは口に含んで、舌でたっぷり濡らしなさい」
シンタローはたっぷりと唾液で濡らすと、片手で双方割り既に入っているペンに添えるようにおずおずと差込んだ。
敏感な入り口にペンが触れると、ビクっと反射的に体が震えた。
「ぁふっ…んんっ」
敏感な粘膜を無機質なペンが押し入ってくる、無意識にもう一本手にもつと差込んだ。
慣れてきかたからさ、それは濡らさずともスムーズに受け入れた。
「いいよ…。そうしたら、ペンで中もかき回して、グチュグチュってね」
「ひぁぁ……ぁぁ、もう」
それぞれのペンが中で、バラバラに動き床の上で淫らに足を広げさせられながら、上半身がビクビクと痙攣を繰り返した。
「どうした?前もいじっていいんだよ」」
「あぅ、…ん、んん」
今にも弾けそうになっているペニスを手に包むだけで、背筋に快感が這い上がる。
「う…ぅん、…や…ぁ、やだぁ…」
恥ずかしいという感情はあるのに、手が止まらない、腰が跳ねる度に中のボールペンが粘膜を擦り余計に止まらない。
見られているという感覚が余計にシンタローを敏感にさせた。
「くぅっ…あぁ…痛いぃ…んぁ」
もうすぐにでもイケるのに、輪ゴムのせいでイケない…感じれば感じるほど辛くなる。
輪ゴムが食い込むような感覚に、シンタローを無意識に輪ゴムに手をやると外そうと試みた。
「誰がいいっていった」
マジックの叱咤する声に手が止まるが、辛さと快感がまざりあい行き場の無い熱に殻を震わせて、上目遣いにマジックをみつめ哀願する。
「やだ…イキったい…とって…これっ」
「取ってくださいだろ、シンタロー?」
カメラを構えたまま、シンタローの前に膝をつくと濡れそぼりピクピクと震えるペニスを軽く弾いた。
「っああ……!!」
貫くような刺激にシンタローは声を殺して叫んだ。
「父さん…ねが…い」
「ん?どうして欲しいの?」
うずきは身体全体に広がり、身体を捩じらせて紛らわそうとしてもボールペンが敏感な場所を突き、さらに追い込まれるだけだ。
シンタローはマジックの甘い拷問に耐えかね、涙声になって懇願を繰り返す。
「ゴムを…取ってくだ…さ…い。お願いします」
満足そうに微笑むと、マジックは自身の前をくつろがせシンタローの前に突き出した。
「いかせて欲しいなら、分かるよね」
ゴクリと唾を飲み込むと、舌先をマジックのペニスに伸ばした。
「ん、ん、ぅんっ」
「いいこだ、奥まで入れなさい」
口に含むと舌を使い全体を湿らせる。いつもされているように、カリの部分に舌を這わせながら、出てくる液を吸い取った。
「シンちゃん…すごくいやらしいよ」
間近でマジックが一部始終をビデオに収めている。分かっていても止めることが出来ない。
イケない苦しさを紛らわすように、腰をくねらせながらどうにか満足を得ようと丹念に嘗め尽くす。
でも、もう限界だった。
「う…うん…ねがい…父さ…」
体が疼いて…欲しくて欲しくて仕方がなかった。
めまいを覚えるほどに、何も考えられない。ただ、マジックが欲しいということだけだった。
「お…ねがい…ねがいだから…もう…すぐ…して」
すがりつくように、上目づかいでマジックをみると、快感に上擦った声でお願いした。
「何でもパパの言うこときくかい?」
「きく、何でもきく。だからとってぇ」
その言葉を引出しマジックはしてやったりと、笑みを浮かべた。
「しようの無い子だね、シンちゃんは…」
シンタローの足の紐を解くとマジックは、カメラはそのままに床に腰を下ろす。
「私の身体を跨いで、入れてみなさい」
「い、嫌……」
「取って、欲しいんでしょ…」
シンタローは上気した顔を左右に振った。
マジックの言わんとしている体位を知って、恥ずかしさに一瞬理性が戻る。が、
そんなシンタローを追い詰めるように。中に差し込んでいたボールペンを一気に抜き取った。
「あぁ…ん、んぁ」
刺激に体を反らせたが、喪失感と吐き出すことの出来ない熱に身を悶えさせるシンタローの視界に、
マジックの股間で息づく凶器が目に入った。
「挿入てほしくてウズウズしてる。前もいきたがってるしよ、いらないの?」
その言葉にシンタローは操られたように、足を一歩マジックの元へ踏み出すと、棚にもたれかかっているマジックの膝の上に跨った。
「いいこだね・・・そのまま腰をおとしなさい」
シンタローは至近距離にあるカメラをなるべく見ないように下をむくと、
片手をマジックの肩において体勢を安定させ片手でマジックのものを掴んだ。
先ほど自分が咥えていたものと知っていても、その大きさに身が竦みそうになるが、その熱さにブルっと体が誘惑に震える。
これからコレが中に入るのかと思うだけで、歓喜にペニスが震えるのが痛いほと分かる。
そのまま手で支えると自らのアヌスへと招き入れた。
「シンちゃんのココ、嬉しそうにヒクヒクして私のを誘い込んでるね」
「ん、ぁあっ…無理…」
開ききったアヌスに怒張の先端が触れただけで、シンタローは喉を絞って腰を震わせた。
「そのまま腰を落として」
「……っ」
シンタローは眉を顰め、下唇を噛みしばってブルっと総身を慄かせながら、躊躇いがちに腰を沈めていく。
「あッ…あ……はぁ…」
マジックの太い先端が狭い間口に飲み込まれていくと、シンタローは整った顔を歪めて呻きを零した。
いくらペンで慣らしたとはいえ、それを飲み込むのは苦痛が伴う。体はもっともっと奥へと望むのに、なかなか飲み込むことが出来ない。
「ほら、欲しいんでしょ?」
先端のみの挿入を繰り返し、なかなか腰を下ろさないシンタローに焦れたマジックは両手で掴んで引き落とした。
「あ──ッ!…」
一気に奥まで貫かれたシンタローは脳天まで響いた抉痛に絶叫し、マジックの肩に汗が浮かぶ頬を伏せた。
「やっぱり、輪ゴムで縛っておいて正解v」
「うう…ん」
強烈な刺激にイケたハズなのに縛られていてイケず、それでも先から先走りの液がトロリトロリとペニスを伝う。
輪ゴムが食い込み痛みに呻いた。
「い、痛い…ぃ…」
耳元でカメラの機械音が耳につく、その音に荒く熱い息を吐き出しながら、自分の中に存るペニスを内壁で感じ取る。
「痛い?こんなにトロトロになってるのに?」
「ひぃっ…ちが…いた…も…ッ」
マジックは下から突き上げられ、がっしり掴んだ腰を左右上下に揺さ振った。
「ひっ、あぁっ……!!」
──『確か、ここに置いてあったよね』
廊下から声が聞こえ、その言葉にビクっとシンタローは体を強張らせた。ドアの向こうに誰かいる!?
ぎょっとしてマジックを見ればニヤニヤと下品た笑みをこぼすと、シンタローの耳元で囁いた。
「鍵…かけたかな?」
そう囁くと、腰を使い前後左右に熱い楔を打ち込んだ。不意の動きに一瞬あられもない喘ぎ声を漏らすが、マジックの肩口に噛み付き声を押し殺した。
「あ、んっ、っ……、ぐ、ん、んんっ……!」
必死に声を押し殺そうとするのに、漏れた声が薄暗い資料室にエコーのように響いているような気がして、却ってシンタローを刺激する。
「ほら、もっと声をあげれば誰かがきて助けれくれるかもしれないよ」
『おい、グンマ何をしているんだ』
この声は…!?聞き覚えのある声…そういえばさっきのよく通る声も聞き覚えがある…。ま、まさか…
『あ、キンちゃんv実験に使う資料がここにも置いてあったと思うんだ』
『ここにか?ここはお前が実験に使うような資料は無いはずだが…』
「うっふッ…く…」
シンタローの緊張を面白がるようにワザとポイントを突き、声を出させた。目を潤ませながら気丈にも睨みつけるが、快感に溺れて上気した頬濡れた唇に
煽られるようにマジックはシンタローを追い詰めた。
「シンちゃん、こういうの好きでしょ?パパのそんなにおいしい」
「んん…んゥ…っ!?」
マジックの肩口の背広を噛み締めながら、何かを訴えるシンタローにマジックが動きを止め、耳元で囁いた。
「何?…どうして欲しいの」
「離せ…っ…」
「何?聞こえない…どうして欲しいかキチンとお願いしなさい」
クリクリと前に回った手の親指と一指し指で、乳首を摘まれ捏ね繰り回される。
その刺激にビクビクと背を震わせながら口を開いた。
「お…願い…離して…っ」
「…仕方ないね……」
そいうと、乳首を弄んでいた手がすっかり先走りの液で濡れそぼったペニスと掴んだ。
「な…なにっ……あ…あぁッ!!」
「離して下さいっていったから、輪ゴムから離してあげるんだよ」
そう言うと、乱暴に輪ゴムで弾くように外し、同時に腰を上下に動かした。
そのいきなりの刺激にシンタローは声を塞ぐことも出来ずに、マジックのジャケットと自身の腹筋あたりに
白濁とした欲望を吐き出した。
射精後の余韻に、マジックの肩へ倒れこみ全身を振るわせる、乱され漆黒の髪が頬や額に張り付いていた。
それを愛しそうに、生え際に手を沿え掻き揚げる、そんな仕草にも感じるのが、ピクピクっとシンタローは身を震わせた。
『ん、今なにか聞こえなかったか?』
『そう?僕は聞こえなかったけど』
『聞き間違いか?確かに資料室から聞こえたんだが…』
『疲れてるんだよぉ。そういえば、キンちゃんはどうしてここにいるの?』
『シンタローが見当たらないんでな…グンマ見なかったか?』
「ほら、いるって返事してあげたら?」
「やめ……っん、んぁ…あん」
散々いかせてもらえず、やっと開放できた後の敏感な体にマジックの執拗とも言える愛撫は拷問に近かった。
「シンちゃんの…カメラのレンズにまでかかったよ。…溜まってたのかな?」
もう声を抑えることも拒絶の言葉を吐くこともできず、ただマジックの手管に甘い声を漏らしていた。
マジックは達していないため、熱い楔で前立腺を擦り、片手はペニスの袋部分を揉みしだき、片手で乳首を突っついたりとを繰り返した。
「ダメ、だ…っあぁ…っも……っ」
「ほら、私を楽しませて」
必死にマジックの肩口に歯をたてるが、その動きにあわせて声が自然と漏れてしまう。
『シンちゃん?見ないよぉ~。お父様のところじゃない?』
『マジックの?…それは…無いんじゃないか』
だんだんと声は遠ざかっているように、思えるがそれも自分の気のせいかもしれない…確かな意識などとうにないのだから…。
どんなに意識をもとうとも、すぐに男のくれる甘い熱に流されてしまう…。
「はっ…ぁ…んく……んっ」
「ほら、シンちゃんのいじってもいいんだよ」
シンタローはすっかり張り詰めているものに、手を伸ばすと狂ったように擦り続けた。
「シンタローは淫乱だね…キンちゃんにバレてもいいの?この恥ずかしい姿みてもらう?」
マジックのペニスで後ろを揺り動かされて、自身の重みも手伝って絶えず内壁を刺激してくるので、前後の刺激にいつもまにか声を
押し殺すことも忘れ、ドアの前には二人がいること、ビデオにとられていることなどすべてを忘れてしまうほど気持ちがいい。
「んぁ…あっ…いい…、っすご…く」
自分がどんな声を出しているのか、それすらも分からないままにマジックの与える快楽に溺れていた。それなのに、
親父の声だけはどんなに溺れても入ってくる。それすらも愛撫の一つのように、手は自分を慰めながら、必死で腰を揺らめかせてしまう。
ただ、更なる快感が欲しくて、吐き出すことしか頭にない。
「いいよ…シンちゃん…・・・そう、腰で円を描くようにね」
下からさらに奥へと、腰を押し付けるとシンタローの背が仰け反り、体を震わせて。
「ダメだよ…私をいかせてからね」
生理的に涙を滲ませている、シンタローの瞳に舌をよせると涙を舐めとった。
「いいね、征服欲を煽る…男を欲情させる瞳だよ…もっと苛めて喘がせたくなる」
「いやだ…も、くる…いっちゃッ…あぁぁぁッ」
体を押されたかと思うと、体を床に倒され足をマジックの肩へとかけられていた。絶妙な部分を擦られ、背中から一気に射精感を感じる
がせき止められた。
「パパをいかせてからだよ。 自分ばかりイイ思いというのは関心しないね」
体重をかけながら、焦らすように円をかく。抜けるほど引き抜いてから、最奥へと入れる動きを繰り返した。
「この方が、結合部分やいい顔が撮れるね」
「や、いやだ…ぁんっ…あああっ」
いくら顔を背けても、カメラが視界の端に入り逃れることが出来ない、カメラ越しに視犯されているような錯覚に陥り肌が興奮で粟立った。
「やっぱり…視られると感じるんだね…さっきよりも中があつい…吸い付いて離さないよ。ここもそそり立たせて、涙を流してるね」
いやらし汁を滴らせているペニスから、男のものを飲み込み歓喜しているアナルの縁を移しながら、顔へとカメラが移ってくる。
おぞましいと思い、嫌悪しつつもその異常な環境に体が打ち震えてうのが分かった。
「と、さん…もっと…もっ、っと…くっん、揺さぶって」
男のペニスが激しく内壁が擦りあげて、ぐちゅぐちゅっと大きい音を立てる。
「も…父さん・・・も、イク…あぁぁ…イっちゃう」
腰を打ち付けられて最後は殆ど悲鳴になりながら、苦しいほど感じながら男の最後を受け止めてた。
「次は、どんなポーズをカメラに収めたい?」
、徐々に意識が遠のいていくなかで、微かにだが遠ざかっていく足音を聞き、抜け出すことの出来ない罠に嵌まったのだと実感していた。
意識の片隅で、耳に残る機械音が響いていた。
★完★
翡翠様、キリリク贈呈品です。
18禁・20禁止を目指せしちゃえ!!と頑張ったつもりです。が、まだまだ甘いです。
初の長編(?)破廉恥です。
コンセプトは羞恥プレイと言葉責め!!!そして小道具です。っと書くと改めて、できていないとおもいしらされますねιι
ご来読ありがとうございました。
幸央
ここはガンマ団総帥室。
限られたものしか入室は許可されない。のだが、セキューリティーもなんのその…、部屋の中で不穏な動きをする人物が一名。
真夜中だというのにも関わらず、白いスーツに身を包み新総帥の机をガタガタとあさっている。
「お、あったあった!!これこれ」
針金で机の引出しをあけ、お目当てのものを見つけ出した。
「これでシンちゃんを……フフ」
その資料を握り締め、いやらしく喉を震わせて笑う男の声が、真夜中の総帥室に響き渡った。
*******************************
「かっしなか~。確かあったんだけど…」
長期遠征から戻り、遠征前に残っていた仕事を片づけようと、机を探ってもあるはずの資料がない…。
あの統計の資料がないと仕事にならない…。
ティラミスあたりが片づけたのか??
確かに引出しの2段目に鍵をかけておいたハズなんだけどな。
シンタローは首をかしげ、カリカリと頭をかいた。
そのティラミスに聞こうにも、チョコレートロマンスとともに席を外しており、聞くにも聞けない。
あるべき場所に片したとしたら、場所は資料室しかない…シンタローはやれやれと、席を立つと資料室へと向かった。
資料室は普段あまり使われておらず、シンタローでさえ数えるぐらいにしか足を運んだことは無い。
「なんだか薄暗いなぁ~。今度ちゃんとしたやつ設置させるか…」
まわりの部屋に比べて重要なものもないせいか、防音効果がきちんと施されておらす、静かにしていると廊下の声が微かだか聞こえてくる。
「チっ、仕方ねえな。リフォームするか」
ぶつぶついいながら、今までの統計資料などを探す。
どうにも見つからない。イライラと苛立ちが募り始めた頃…
「手伝おうか?」
シンタローの耳元で、よく聞き慣れた声が低く響いた。
(いつの間に!? 全く気付かなかった)
シンタローは持っていた資料はそのままに、身を捩ると後ろに立っていたマジックに向き直った。
「い……や、平気だからっ」
びっくりしたぁ~。
驚いて動悸している胸を押さえながら、なんとか返事を返したが、声が上ずって動揺を隠しきれなかった。
お互いが触れ合うほど近くの距離から、少し距離をとろうとしても棚に阻まれてすぐに背がぶつかった。
「親父っ、驚かすなよっ!!なんだよ、突然」
「いや~、シンちゃんが戻ってきてるって聞いたから、会いにきちゃった」
まずい…。
今まで、あれやこれやとうるさいから、挨拶だけは欠かさなかったが…。
昨日は、遠征から帰ってきたのが遅く疲れてきっていて、すぐに寝てしまった。
今朝も早朝から会議が入っていたし、まだ挨拶にいってない…ιι
変な難癖を付けられないといいんだが…ι
たかが、挨拶というかもしれないが、されど挨拶。
この挨拶一つで親父のしつこさは変わってくる。
顔を見せれば安心するらしく、そんなにしつこくは迫ってこない。
少しでも遅れようものなら、ネチネチと言葉と身体で絡んでくるんだから始末におけない。
そのため、身の保身の為にオレは遠征に行った時はコタローの次に、義務的に!!
あくまで事務的に親父の部屋に行くようにしていた。全ては己の保身の為だ。
「パパが手伝ってあげるよ」
行く手を阻むようにシンタローの顔の横辺りに、両手を置いた。
そうすると、身体を拘束されるような形になり、ますます動きづらくなる。
(どこが!?これのどこが手伝う姿勢だって言うんだ…危険だ、ヤバすぎる。ここは早々に出た方がいい)
今までの感か学習能力のおかげさまか、シンタローは一歩でもこの部屋を出ようと、
マジックを押しのけようと手を突っぱねた。
「どけよっ。まだ仕事が片付いてないんだからっ」
「だから、パパが手伝ってあげるって言ってるじゃない」
「てめえがいたら、はかどるものも進まねぇよ」
穏便にすますには、ごめんね。
っと首でも傾げて謝ればいいのかもしれないが、それは出来なかった。
頭では分かっていたが、つい声を荒げて…。
力任せに、押しのけようとして腕が棚にぶつかった。
…やべっ!!
整理もされてなく、ただ乱雑に置かれているような棚だ。
この衝撃で棚の上に不安定につんであった書類が耐えられるはずが無い。
シンタローは落ちてくるファイルをよけきれずに、次にくる衝撃にそなえて目をつぶった。
…いったぁ……くない??
書類と言ってもファイリングされているから、厚さは相当ある。当たって痛くないハズがない。
恐る恐るまぶたを開けると、そこには庇ってくれたのだろうマジックがファイルを床から拾い上げ、スーツの埃をはたいている。
「親父……」
意外だった…。
「こんなとこで暴れちゃ危ないよ、シンちゃん」
怪我はない?と心配そうに聞かれるとつい素直に謝ってしまった。
「…わりぃ…」
「………っていうか、お前がこんなとこにいなければ、起きなかったことじゃねぇかっ」
そんな、まともそうな動作に誤魔化されるもんか。いつもそうやって人の事騙して好き勝手にしてるくせに。
絶対その手には乗らねぇぞ!!と思いを込めながら、向かいの男を強く睨み付けた。
「ふ~ん。そう…」
腕を組み、上から下へと舐めるように視線を動かすと、にやりと唇を歪めて微笑んだ。
その、ぞっとするような笑みにシンタローは身体を強張らせると、部屋から出るために肘で目の前の男を押し退けて一歩を踏みだす。
が、その身体はドアにたどり着く前に、マジックに捕らえられた。
「シンちゃんは、パパに挨拶もできない子どう思う?」
後ろから片手でシンタローの顎を捉えると、顔を耳元によせ低い声で囁いた。
もう片方の腕は前に回って腰を抱く。そうされると動くことができない。
「そんな躾のなっていない子には、お仕置きが必要だと思わないかい?」
味見でもするように、シンタローの耳を舐めるとそれが合図だというように、腰を抱いていた手がシャツのボタンをぬって入り込んでくる。
低いベルベットのような声で囁かれ、シンタローはうっすらと額に汗を浮かべると抵抗することも忘れて、一瞬身を強張らせた。が、
「………っ、いつまでもお前の思い通りになると思うなよっ!!」
それでも、なんとか身体を動かすと顎を掴んでいるマジックを振り払い、身体を反転させてマジックに向き直ると拳を振り上げた。
「とっくに、反抗期は終わったかと思ったけど…」
難なくシンタローの腕を掴むと、やれやれとため息をついた。
スッと掴んでいない手を伸ばすと、シンタローが身構えるように身体を反らせた。
「パパに手をあげるなんて、悪い子だね」
マジックはシンタローを棚に押し付けて、シンタローの腕を頭上で一まとめに押さえつけると、顎を捕らえ強引に唇を塞いだ。
「やだ……ん…っ、んっ、ぁ…」
抵抗の言葉を封じ込めるように、舌が強引に中に入ってくる。
歯茎の裏の敏感な箇所を舐められ、舌をきつく吸い上げられる。
「…っあ………」
息が止まるぐらいの激しいキスが続き、飲みきれない唾液が首筋を伝ってシャツの襟元へ落ちていく。
マジックが唇を離す頃には、シンタローの意識は朦朧とした余韻に身を震わせていた。
「感じてたんじゃ、お仕置きにならないかな?」
「ふざけろ。離せ!!…くそ親父っっ!!」
がたがたと身を揺すっても棚が軋む音しか聞こえない。
「あんまり大きな声出すと、人がきちゃうよ」
シーっとシンタローの耳元で囁きながら、手でシンタローのズボンに手をかける。
カチャカチャとベルトが外される音に、シンタローは焦り身体を震わせた。
「みられちゃまずいよね~。こんな姿を」
チャックを下げる音が嫌に、鮮明に耳に入る。
「な……っ」
シンタローは突然身体を震えさせると、口を噤んだ。廊下を微かだが誰かが歩いてくる足音が聞こえたからだ。
マジックにもその音が聞こえたのか意地悪そうに笑うと、半開きにされたズボンのチャックに、ぐっと重量がかけられる。
仕立てがいいのが、スーっと特にひっかかりもせずにジッパーの金具が下げられていく。
布ごしに握りこむと、シンタローのペニスは既に硬くなっており先端からは、蜜を滴らせていた。
「キスだけで、こんなになって…こうされること期待してた?」
「やめっ…」
大きな声を出すこともできず、男を突き放そうにも両手を頭上で押さえつけられている為、目の前の屈強な男を突き飛ばすことなどできない。
「おやおや、シンちゃん下着が濡れてるよ。ちょっと敏感すぎるね」
「くっ・・・」
からかうような口調に、顔を背けて唇を噛みしめた。
複数人なのか、廊下の声と足音はいっこうに静かになってくれない。
それをいいことにマジックは淫靡にシンタローを責め立てる。
「キスしたぐらいで、こんなに染みをつくるぐらい硬くなって、厭らしい身体」
「あ…や…は、離して…」
直にペニスを握りこむと上下に手を動かした。
「離していいの?ここをこんなに大きくして、ヌルヌルさせてるのに?」
握り締めていた根元から、茎のところをもみ始める。
じっとりと滲んしまっている粘膜をわざと長い指に絡めて、くちゅくちゅとぬめった音を響かせた。
「ああぁ!!…や、やだぁ…」
扉の向こうの声に体を強張らせる…聞かれた!?
じっと硬直するシンタローにマジックは、耳たぶにぴったりと押し付けた唇から楽しげに含み笑いを漏らす。
「随分いい声で啼いたね。声聞こえたいの?」
なんとかそのまま足音が遠ざかるよう様子に、シンタローはホッと緊張を解いたが、それをマジックが見逃すはずがない。
「あぁ!」
その瞬間を見計らって、ペニスを抜きあげられながら、長いごつごつと骨ばった指で先端の小孔を弄くられて、シンタローの腰が大きく跳ねた。
「おっと、そう簡単にイカせないよ」
手短にあった輪ゴムを手に取ると、それをシンタローのペニスに乱暴に通し射精を阻む。
ゴムのバネが過敏になっているペニスを痛い程刺激して、シンタローは生理的に涙を滲ませ唇を噛み締めた。
眉をよせ苦痛に耐える姿がマジックの征服欲をさらに煽る。
「イキたいなら、…そうだね自分でしなさい」
その言葉にシンタローは顔を青ざめさせると、ふるふると顔を左右にマジックを睨み付けた。
「フッ、そんな顔は私を煽るだけだよ」
近くにあった本などを縛るような、ビニールテープを手の中で弄んだ。
そしてシンタローの身体を仰向けに倒し膝を割る。
マジックの手にはまだビニールテープが握られている。
シンタローは次の行動が読めずに不安げに瞳を揺らめかせ男を見つた。
「どうすると思う?」
楽しそうに喉の奥で笑うと、持っていたビニールテープをシンタローの右腿と右足首が離れないように結び。左足も同じように結んだ。
そうするとM字の形になり、閉じたくでも足を閉じることが出来ない。ましてや動くことさえもままならない。
「!!っ、なっ…何だよこれ、外せ!!外せよ」
羞恥心で顔を上気させ声を荒げるが、マジックはそんなシンタローの姿を満足気に微笑むと一度身体を退く。
そうして資料室の置くの棚から、手のひらほどのビデオカメラとボールペンの入った箱をを取り出してきた。
その物体を見つけるとシンタローは顔を青ざめ、少しでもマジックの視線から逃れようと身体を横に倒してうずくまる。
「来るな!!そんなもので、どうするつもりだよ」
「どうするって…ビデオカメラっていったら使い道は一つだろう」
唇の端を上げニタリと笑うと、カメラを手に持ったマジックが近づくと、ジーという機械音が室内に響きだした。
「あぁ…や、やめぇ」
マジックの手が伸びたかと思うと、シンタローのペニスの敏感な箇所を引っ掻いた。
「ほら、坊やが泣いてるよ。ピクピクしてイキたいんだろう?」
そのまま指をペニスの裏筋を通って奥の厭らしく蠢くアヌスへと辿り着いた。
「ここも欲しがってるね」
用意していたボールペンを箱から一本取り出すと、シンタローの目の前でそれを口に含むと見せ付けるように、濡らす。
ほどよく濡れた頃、それをゆっくりとシンタローのアヌスへと押し入れた。
「んぁっ!!、や…だ、やぁ」
指やマジックとは違う、無機物なものにシンタローは身を硬くするが細いボールペンは痛みを伴うことなく入っていく。
「いつもはパパが痛くないように、舐めてあげてるよね…でも、今日無しだよ」
2本目のボールペンも入り、3本目のボールペンがあてがわれた。
「はぁ、んんぁ、あぁっ」
身体が勝手に反応して腰が揺れる。先走りにまみれてぬめるそれを弄られ、ペンを掻き回されるとびくっびくっと痙攣するように
腰が動いてしまう。
まるで早くイカせて、と催促しているようだ。
「美味しそうに咥えてる。そうだ…たまには自分で慣らしてみたらどうかな」
ほらっと1本、ペンをシンタローに握らせる。
「こんな細いの3本じゃたりないだろう?あと2本は余裕だよね」
そう言い放つと、マジックは身体を起こした。
「パパはここでシンちゃんのやらしい姿をとらなきゃいけないから、手伝わないよ。解いてほしいならどうしたいいだろうねぇ」
シンタローから少し離れた場所に無造作に置かれたイスに座ると、マジックは長い足を組んでカメラを構えた。
その舐めるような視線に、シンタローは身体の芯からゾクゾクとした快感が駆け抜けるのを感じた。
「早くしないと、誰か入ってくるかもしれないよ…ま、見せたいならずっとそのままでいることだね」
身体中の熱が出口を求めて、蠢いている。
シンタローは目をかたく閉じるとそろそろとペンを握りなおした。
「まずは口に含んで、舌でたっぷり濡らしなさい」
シンタローはたっぷりと唾液で濡らすと、片手で双方割り既に入っているペンに添えるようにおずおずと差込んだ。
敏感な入り口にペンが触れると、ビクっと反射的に体が震えた。
「ぁふっ…んんっ」
敏感な粘膜を無機質なペンが押し入ってくる、無意識にもう一本手にもつと差込んだ。
慣れてきかたからさ、それは濡らさずともスムーズに受け入れた。
「いいよ…。そうしたら、ペンで中もかき回して、グチュグチュってね」
「ひぁぁ……ぁぁ、もう」
それぞれのペンが中で、バラバラに動き床の上で淫らに足を広げさせられながら、上半身がビクビクと痙攣を繰り返した。
「どうした?前もいじっていいんだよ」」
「あぅ、…ん、んん」
今にも弾けそうになっているペニスを手に包むだけで、背筋に快感が這い上がる。
「う…ぅん、…や…ぁ、やだぁ…」
恥ずかしいという感情はあるのに、手が止まらない、腰が跳ねる度に中のボールペンが粘膜を擦り余計に止まらない。
見られているという感覚が余計にシンタローを敏感にさせた。
「くぅっ…あぁ…痛いぃ…んぁ」
もうすぐにでもイケるのに、輪ゴムのせいでイケない…感じれば感じるほど辛くなる。
輪ゴムが食い込むような感覚に、シンタローを無意識に輪ゴムに手をやると外そうと試みた。
「誰がいいっていった」
マジックの叱咤する声に手が止まるが、辛さと快感がまざりあい行き場の無い熱に殻を震わせて、上目遣いにマジックをみつめ哀願する。
「やだ…イキったい…とって…これっ」
「取ってくださいだろ、シンタロー?」
カメラを構えたまま、シンタローの前に膝をつくと濡れそぼりピクピクと震えるペニスを軽く弾いた。
「っああ……!!」
貫くような刺激にシンタローは声を殺して叫んだ。
「父さん…ねが…い」
「ん?どうして欲しいの?」
うずきは身体全体に広がり、身体を捩じらせて紛らわそうとしてもボールペンが敏感な場所を突き、さらに追い込まれるだけだ。
シンタローはマジックの甘い拷問に耐えかね、涙声になって懇願を繰り返す。
「ゴムを…取ってくだ…さ…い。お願いします」
満足そうに微笑むと、マジックは自身の前をくつろがせシンタローの前に突き出した。
「いかせて欲しいなら、分かるよね」
ゴクリと唾を飲み込むと、舌先をマジックのペニスに伸ばした。
「ん、ん、ぅんっ」
「いいこだ、奥まで入れなさい」
口に含むと舌を使い全体を湿らせる。いつもされているように、カリの部分に舌を這わせながら、出てくる液を吸い取った。
「シンちゃん…すごくいやらしいよ」
間近でマジックが一部始終をビデオに収めている。分かっていても止めることが出来ない。
イケない苦しさを紛らわすように、腰をくねらせながらどうにか満足を得ようと丹念に嘗め尽くす。
でも、もう限界だった。
「う…うん…ねがい…父さ…」
体が疼いて…欲しくて欲しくて仕方がなかった。
めまいを覚えるほどに、何も考えられない。ただ、マジックが欲しいということだけだった。
「お…ねがい…ねがいだから…もう…すぐ…して」
すがりつくように、上目づかいでマジックをみると、快感に上擦った声でお願いした。
「何でもパパの言うこときくかい?」
「きく、何でもきく。だからとってぇ」
その言葉を引出しマジックはしてやったりと、笑みを浮かべた。
「しようの無い子だね、シンちゃんは…」
シンタローの足の紐を解くとマジックは、カメラはそのままに床に腰を下ろす。
「私の身体を跨いで、入れてみなさい」
「い、嫌……」
「取って、欲しいんでしょ…」
シンタローは上気した顔を左右に振った。
マジックの言わんとしている体位を知って、恥ずかしさに一瞬理性が戻る。が、
そんなシンタローを追い詰めるように。中に差し込んでいたボールペンを一気に抜き取った。
「あぁ…ん、んぁ」
刺激に体を反らせたが、喪失感と吐き出すことの出来ない熱に身を悶えさせるシンタローの視界に、
マジックの股間で息づく凶器が目に入った。
「挿入てほしくてウズウズしてる。前もいきたがってるしよ、いらないの?」
その言葉にシンタローは操られたように、足を一歩マジックの元へ踏み出すと、棚にもたれかかっているマジックの膝の上に跨った。
「いいこだね・・・そのまま腰をおとしなさい」
シンタローは至近距離にあるカメラをなるべく見ないように下をむくと、
片手をマジックの肩において体勢を安定させ片手でマジックのものを掴んだ。
先ほど自分が咥えていたものと知っていても、その大きさに身が竦みそうになるが、その熱さにブルっと体が誘惑に震える。
これからコレが中に入るのかと思うだけで、歓喜にペニスが震えるのが痛いほと分かる。
そのまま手で支えると自らのアヌスへと招き入れた。
「シンちゃんのココ、嬉しそうにヒクヒクして私のを誘い込んでるね」
「ん、ぁあっ…無理…」
開ききったアヌスに怒張の先端が触れただけで、シンタローは喉を絞って腰を震わせた。
「そのまま腰を落として」
「……っ」
シンタローは眉を顰め、下唇を噛みしばってブルっと総身を慄かせながら、躊躇いがちに腰を沈めていく。
「あッ…あ……はぁ…」
マジックの太い先端が狭い間口に飲み込まれていくと、シンタローは整った顔を歪めて呻きを零した。
いくらペンで慣らしたとはいえ、それを飲み込むのは苦痛が伴う。体はもっともっと奥へと望むのに、なかなか飲み込むことが出来ない。
「ほら、欲しいんでしょ?」
先端のみの挿入を繰り返し、なかなか腰を下ろさないシンタローに焦れたマジックは両手で掴んで引き落とした。
「あ──ッ!…」
一気に奥まで貫かれたシンタローは脳天まで響いた抉痛に絶叫し、マジックの肩に汗が浮かぶ頬を伏せた。
「やっぱり、輪ゴムで縛っておいて正解v」
「うう…ん」
強烈な刺激にイケたハズなのに縛られていてイケず、それでも先から先走りの液がトロリトロリとペニスを伝う。
輪ゴムが食い込み痛みに呻いた。
「い、痛い…ぃ…」
耳元でカメラの機械音が耳につく、その音に荒く熱い息を吐き出しながら、自分の中に存るペニスを内壁で感じ取る。
「痛い?こんなにトロトロになってるのに?」
「ひぃっ…ちが…いた…も…ッ」
マジックは下から突き上げられ、がっしり掴んだ腰を左右上下に揺さ振った。
「ひっ、あぁっ……!!」
──『確か、ここに置いてあったよね』
廊下から声が聞こえ、その言葉にビクっとシンタローは体を強張らせた。ドアの向こうに誰かいる!?
ぎょっとしてマジックを見ればニヤニヤと下品た笑みをこぼすと、シンタローの耳元で囁いた。
「鍵…かけたかな?」
そう囁くと、腰を使い前後左右に熱い楔を打ち込んだ。不意の動きに一瞬あられもない喘ぎ声を漏らすが、マジックの肩口に噛み付き声を押し殺した。
「あ、んっ、っ……、ぐ、ん、んんっ……!」
必死に声を押し殺そうとするのに、漏れた声が薄暗い資料室にエコーのように響いているような気がして、却ってシンタローを刺激する。
「ほら、もっと声をあげれば誰かがきて助けれくれるかもしれないよ」
『おい、グンマ何をしているんだ』
この声は…!?聞き覚えのある声…そういえばさっきのよく通る声も聞き覚えがある…。ま、まさか…
『あ、キンちゃんv実験に使う資料がここにも置いてあったと思うんだ』
『ここにか?ここはお前が実験に使うような資料は無いはずだが…』
「うっふッ…く…」
シンタローの緊張を面白がるようにワザとポイントを突き、声を出させた。目を潤ませながら気丈にも睨みつけるが、快感に溺れて上気した頬濡れた唇に
煽られるようにマジックはシンタローを追い詰めた。
「シンちゃん、こういうの好きでしょ?パパのそんなにおいしい」
「んん…んゥ…っ!?」
マジックの肩口の背広を噛み締めながら、何かを訴えるシンタローにマジックが動きを止め、耳元で囁いた。
「何?…どうして欲しいの」
「離せ…っ…」
「何?聞こえない…どうして欲しいかキチンとお願いしなさい」
クリクリと前に回った手の親指と一指し指で、乳首を摘まれ捏ね繰り回される。
その刺激にビクビクと背を震わせながら口を開いた。
「お…願い…離して…っ」
「…仕方ないね……」
そいうと、乳首を弄んでいた手がすっかり先走りの液で濡れそぼったペニスと掴んだ。
「な…なにっ……あ…あぁッ!!」
「離して下さいっていったから、輪ゴムから離してあげるんだよ」
そう言うと、乱暴に輪ゴムで弾くように外し、同時に腰を上下に動かした。
そのいきなりの刺激にシンタローは声を塞ぐことも出来ずに、マジックのジャケットと自身の腹筋あたりに
白濁とした欲望を吐き出した。
射精後の余韻に、マジックの肩へ倒れこみ全身を振るわせる、乱され漆黒の髪が頬や額に張り付いていた。
それを愛しそうに、生え際に手を沿え掻き揚げる、そんな仕草にも感じるのが、ピクピクっとシンタローは身を震わせた。
『ん、今なにか聞こえなかったか?』
『そう?僕は聞こえなかったけど』
『聞き間違いか?確かに資料室から聞こえたんだが…』
『疲れてるんだよぉ。そういえば、キンちゃんはどうしてここにいるの?』
『シンタローが見当たらないんでな…グンマ見なかったか?』
「ほら、いるって返事してあげたら?」
「やめ……っん、んぁ…あん」
散々いかせてもらえず、やっと開放できた後の敏感な体にマジックの執拗とも言える愛撫は拷問に近かった。
「シンちゃんの…カメラのレンズにまでかかったよ。…溜まってたのかな?」
もう声を抑えることも拒絶の言葉を吐くこともできず、ただマジックの手管に甘い声を漏らしていた。
マジックは達していないため、熱い楔で前立腺を擦り、片手はペニスの袋部分を揉みしだき、片手で乳首を突っついたりとを繰り返した。
「ダメ、だ…っあぁ…っも……っ」
「ほら、私を楽しませて」
必死にマジックの肩口に歯をたてるが、その動きにあわせて声が自然と漏れてしまう。
『シンちゃん?見ないよぉ~。お父様のところじゃない?』
『マジックの?…それは…無いんじゃないか』
だんだんと声は遠ざかっているように、思えるがそれも自分の気のせいかもしれない…確かな意識などとうにないのだから…。
どんなに意識をもとうとも、すぐに男のくれる甘い熱に流されてしまう…。
「はっ…ぁ…んく……んっ」
「ほら、シンちゃんのいじってもいいんだよ」
シンタローはすっかり張り詰めているものに、手を伸ばすと狂ったように擦り続けた。
「シンタローは淫乱だね…キンちゃんにバレてもいいの?この恥ずかしい姿みてもらう?」
マジックのペニスで後ろを揺り動かされて、自身の重みも手伝って絶えず内壁を刺激してくるので、前後の刺激にいつもまにか声を
押し殺すことも忘れ、ドアの前には二人がいること、ビデオにとられていることなどすべてを忘れてしまうほど気持ちがいい。
「んぁ…あっ…いい…、っすご…く」
自分がどんな声を出しているのか、それすらも分からないままにマジックの与える快楽に溺れていた。それなのに、
親父の声だけはどんなに溺れても入ってくる。それすらも愛撫の一つのように、手は自分を慰めながら、必死で腰を揺らめかせてしまう。
ただ、更なる快感が欲しくて、吐き出すことしか頭にない。
「いいよ…シンちゃん…・・・そう、腰で円を描くようにね」
下からさらに奥へと、腰を押し付けるとシンタローの背が仰け反り、体を震わせて。
「ダメだよ…私をいかせてからね」
生理的に涙を滲ませている、シンタローの瞳に舌をよせると涙を舐めとった。
「いいね、征服欲を煽る…男を欲情させる瞳だよ…もっと苛めて喘がせたくなる」
「いやだ…も、くる…いっちゃッ…あぁぁぁッ」
体を押されたかと思うと、体を床に倒され足をマジックの肩へとかけられていた。絶妙な部分を擦られ、背中から一気に射精感を感じる
がせき止められた。
「パパをいかせてからだよ。 自分ばかりイイ思いというのは関心しないね」
体重をかけながら、焦らすように円をかく。抜けるほど引き抜いてから、最奥へと入れる動きを繰り返した。
「この方が、結合部分やいい顔が撮れるね」
「や、いやだ…ぁんっ…あああっ」
いくら顔を背けても、カメラが視界の端に入り逃れることが出来ない、カメラ越しに視犯されているような錯覚に陥り肌が興奮で粟立った。
「やっぱり…視られると感じるんだね…さっきよりも中があつい…吸い付いて離さないよ。ここもそそり立たせて、涙を流してるね」
いやらし汁を滴らせているペニスから、男のものを飲み込み歓喜しているアナルの縁を移しながら、顔へとカメラが移ってくる。
おぞましいと思い、嫌悪しつつもその異常な環境に体が打ち震えてうのが分かった。
「と、さん…もっと…もっ、っと…くっん、揺さぶって」
男のペニスが激しく内壁が擦りあげて、ぐちゅぐちゅっと大きい音を立てる。
「も…父さん・・・も、イク…あぁぁ…イっちゃう」
腰を打ち付けられて最後は殆ど悲鳴になりながら、苦しいほど感じながら男の最後を受け止めてた。
「次は、どんなポーズをカメラに収めたい?」
、徐々に意識が遠のいていくなかで、微かにだが遠ざかっていく足音を聞き、抜け出すことの出来ない罠に嵌まったのだと実感していた。
意識の片隅で、耳に残る機械音が響いていた。
★完★
翡翠様、キリリク贈呈品です。
18禁・20禁止を目指せしちゃえ!!と頑張ったつもりです。が、まだまだ甘いです。
初の長編(?)破廉恥です。
コンセプトは羞恥プレイと言葉責め!!!そして小道具です。っと書くと改めて、できていないとおもいしらされますねιι
ご来読ありがとうございました。
幸央