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シール五つ集めて葉書に貼って送ってください。(マジックとシンタロー)

「集めて送ったら何がもらえるの?」
「皿」
「……お皿くらい買えばいいのに」
「集めることに意義があるんだよ! ブルジョワが口挟むんじゃねえ!」
「………………………そのブルジョワに育てられたくせに」


死んでしまったらもう、それはただの屍でしかない(マジック)

しかしその屍は数分前まで生きて動いて「兄さん」と私を呼んだのだ。



わたしはにせもの、だ(シンタロー→マジック)

「ジャンとは違う。青の番人の影で、アンタの息子じゃない。
俺は人間ですらない。それでも息子だと言ってくれるか?」


格好悪くてもいい(マジック)

「どんな手段を使ってでも守りたいものがあるんだ」
父が死んだ日から奇麗事は捨て去った。



壊したくない“現在”(いま)(マジックとコタロー)

「おいで」
今までもらったことのない言葉に胸が温かくなる。
至って普通のやり取り。だけど僕たちにはそんな『普通』のことさえ存在していなかった。
それでも言葉だけじゃ足りないんだ。伝えられることには限界がある。
僕はまだ子供だもん、うんと甘えさせて。
加齢臭が移るのも我慢してあげるから、たまにはぎゅーってして欲しいよ。


鴻鵠(こうこく)の志(シンタローとマジック)

「世界なんて手に入れてどうするつもりなんだ」
「……お前にはわからないよ」
覇王の意図がお前などに理解できるはずがない。お前は私の傍にいるだけでいいんだよ。


傷すら愛おしい(マジック→シンタロー。マジシン)

腹の傷に舌を這わせればくぐもった声。
お前を構成するものならば第三者が与えた傷でさえも宝物。



側にいてと言えないかわりに服の裾を握りしめた。(マジックとコタロー)

「お前が寝るまでここにいるよ」
嗅ぎなれない香水の匂いと不慣れな体温になぜか安心したある日の夜。

今まで僕がどれだけのものを犠牲にしてきたか、君には想像もつかないだろう
(マジック→シンタロー)

「身内や他人に関わらず私はすべてを差し出してきた。お前にそれができるの?
時には味方を売ったり自分が犠牲になることもある。
誰も殺したくないなんて甘っちょろい考えを持つお前が
それを実行できるとは到底思えないね。
総帥の任はお前が考えているほど易くはないよ」

瞳(マジック→シンタロー)

君の瞳に映るのが私だけだと良いな。


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わたしと恋を試してみませんか(マジック→シンタロー。マジシン)

「試してみてOKなら本当の恋をしようか」



焚き付けたなら最期まで責任をとりなさい大馬鹿者(シンタロー→マジック。マジシン)

「最後までちゃんといかせろよ馬鹿野郎!」



その瞳は、冷たい人殺しの瞳(マジシン)

垣間見せる人殺しの目。
殺意に満ちた視線を向けられたことはないが、彼に殺されている命を思うと胸が騒いだ。
「愛しているよ、私の大事な大事なシンタロー」
甘い言葉を吹き込まれてもあの両目を見るだけで身が竦む。
――……どれだけの人間の恐怖に歪む顔を映してきたの?
青い宝石は瞼の裏に隠れ、冷たい唇が頬に触れた。



はじめての日(マジックとシンタロー)

「シンちゃ~ん! パパだよ~! 言ってごらん、『パパ』」
「あぅ~。ぶぅ…」
「ほぉら。パ、パ」
「あ、ばぁ」
「パ~パ。はい、もう一回」
「ぱ、ぱ」
「シンちゃんが初めて『パパ』ってゆってくれたああぁぁぁぁぁ!!(感涙)」
「ぅ、パーパ」
「はいはいパパですよ~(着声に設定中)」


答えて応えて堪えて(マジック)

本来ならば自ら迎えに行くべきなのだろうが
4年前の暴走を考えるとどうしても二の足を踏んでしまう。
父親である私が一番に行かなければならないはずなのに
その役目を息子に譲ってしまっている。
私が迎えに行ったところであの子は私の手を取ってくれるのだろうか。
不安を押しのけ、息子達が待つあの場所へ向かった。

いいね、その目。俺が憎くてたまらないみたいだ(マジック→シンタロー)

「そうやって私を憎めばいい。そうすればお前はずっと私のことを考えていられるから」


深淵を覗き込む(シンタローとキンタロー)

暗闇の中で泣く子供。
君は誰? と尋ねると
「君だよ」
いったい君は誰なんだろう?
いつか会えたらいいなと思う。



届かない叫び(キンタロー)

見えているのに聞こえているのに。
自分のものではない意識が体を支配する。
「ここから出して!」
叫ぶ声は届かない。



君を困らせることしか出来ない(マジック→シンタロー)

「困らせたっていいよ。どんな我侭を言ったっていいさ、お前は私の息子だもの。
だけど心配だけはかけないで。お前を失ったら私はどうすればいい?」


苦しめたいわけじゃないのに(マジック→シンタロー。マジシン)

「愛してる」
苦しめているのも判っているよ。それでも気持ちは止められない。


僕には君が理解できない(シンタロー→マジック)

「ずっとそばにいてよ。私から離れないで。」
そう言いながら遠くへ遠くへ逃げていく。
誰も追いつけないほど速く遠くに。
たとえて言うならアンタはそういう人間だ。



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たい手に宿る力(マジック→シンタロー)

奪い取ることしか知らない両手に小さな命を抱いた。
お前だけは殺さないように、お前だけは護れるように、自分自身に戒めを。



カルテット(マジック)

たった四人の兄弟。父が死んでからはたった四人の家族。
僕が守らなければならない、失い難い弟達。
だから僕は誰一人として欠けることは望まなかった。


異論は許さない(シンタローとリキッド)

「今日の昼メシはオムライスです。意見のあるひとー」
姑の左手には今にもこちらへ向けて放たれそうな眼魔砲。
本音はパスタを食べたかったのだが、怖くて何も言えず黙って皿洗いを続けた。



二度とお前はここに帰らない(マジック)

主を待ち続ける部屋がある。
彼が愛用していた実験器具も、大切にしていた書籍もそのままで。
かすかな残り香は彼の死の現実味を遠ざける。
戦地で死体の確認すら出来なかった、すぐ下の弟。
彼自身に決着をつけさせたやりたくて戦争へ送り出したのに、
骸はともかく服の切れ端すら戻ってこない。
「…ルーザー…」
あぁ、私はどうすれば良かったのだろう。

苦渋の決断(シンタロー→ハーレム。ハレシン)

切り捨てたのは自分の決断。誰も責めることなんて出来やしない。
言ったことを覆すのは思ったよりも難しくて。
だけど、どうしても戻ってきて欲しいんだ。
たった4人離反しただけなんだけどそれでも手痛い。
……これは表面上の理由。嘘じゃないけどこれだけじゃない。
あれからやっと家族になろうとしてるのに。アンタだって家族だろ。
何度も「戻って来い」って言ってるのに、
「リストラしたのはてめえだろうが! 誰が戻るか―――ッッ!!!」
リストラしたからって血縁関係が消えるわけじゃない。
でもアンタはいつ何処で命を落とすかわからないような人間だから不安なんだよ。
親父だってアンタのこと、表情には出さないけどすごく心配してるんだ。
『昔から無茶しかやらない子だったから、遠征中はルーザーと二人で心配ばかりしていたよ』
うちの親父もう歳なんだよ。涅槃に旅立つ数ヶ月前なのかもしんないだろ。
だから帰ってきて欲しいんだ。頼むよ。
アンタがいない環境に俺が耐えられそうにないから。



それではお言葉に甘えまして(マジックとシンタロー)

「少しは甘えて欲しいなあって思うんだけどどう?」
「あっそ。じゃあ洗い物して洗濯物たたんで明日の朝飯の支度頼むわ。
んで総帥服クリーニング出しといて」
「…それは甘えるっていうか雑用…」
「あーン? 甘えろって言ったのお前じゃねえかよ」
「……………………うん…そうだね……」

目は口ほどに(マジックとシンタロー)

イヴにマジックと二人で食事に出かけた。
マジックが選んだだけのことはある。なかなかおいしかったし、雰囲気も良かった。
帰り際、マジックが「今度は3人で来れるといいね」と言った。
お前がそれを言うなよと思ったけど声にはならず、
代わりにマジックの目を見つめることしかできなかった。
目は口ほどのものを言うと聞くが、
あの両目には星空が映るだけで何の感情も見出せなくて。
いつまで経ってもこの人の本心がわからないから不安になる。

アプリオリ(シンタロー)

「片目でもいいから、あの眼が欲しかったんだ」
どれだけ外見が似ていなくても、秘石眼さえあればあの人の子だと証明できるのに。

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雨が止むまで / Side S



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 スコールなんてついてない。
 出先ででくわして、立ち往生を強いられて、仕方なく雨が止む迄と入った飛空艦の残骸。
 しかも今回ヤンキーと一緒かよ。
 ……状況的にため息をつきたくなるのは、仕方がないだろ。
 ああ、洗濯物がやり直しだな……面倒くせぇ、とか。
 ヤンキーの視線がウゼェ、とか。
 いつまで降ってんだよ、とか。
 降り止まない雨を見ながら、そんなことを考えていたら。
「……」
「……」
 いつの間にか寝てしまったらしく……。
 目が覚めると、随分とおかしな状況にあった。
「……」
 正面に、顔がある。
 やたらと幸福そうな顔。
「……起きたっすか?」
 笑って話しかけるそれ……を。

 ゴッ!

 多少加減して(少なくとも俺はしたつもりだ)殴りつけた。
「何するんっすかー!」
「お前こそ何する気だっ! いや、まさかもうしたのか?!」
 何で俺がお前に寄りかかって寝てんだよ!
 道理で、この雨の中寝てたってのに寒くなかったはずだ。
 殴られたことに抗議の声を上げる相手を、無視して睨みつける。
 不覚だ……マジで。
 何かしてやがったら殺す。
「な、何もしてませんっ……! ただ、鉄よりは、マシかなって……」
 寄り掛かる前までもたれていたであろう外装は、確かに冷たく硬そうだったが……。
「余計な事すんな」
 普段無下にしている人間にもたれて、全く気付くことなく眠っていたなんて。
 誰が許しても俺自身は許さない。
「すんません。……良く寝てたから……」
 起こしたくなくて……と言葉を続ける。
 だから、無意識にそういう顔をするから嫌いなんだよ。お前は。
「どれくらい寝てた」
「まだ五分と経ってないっすよ。小降りになったけど、まだ雨降ってますし……疲れてるんっすよ」
「違ぇよ」
 言われた言葉を即座に否定する。
 そりゃ、気候に体が慣れないとか、生活リズムがずれてるとか、そういうのはあるんだろうが……。
 そんな事で疲労する程やわな作りじゃねぇ。
 そんなもんとっくに直した。
 俺はただ眠かっただけだ。
「いいっすよ、寝てても。別に急いでるわけじゃないんだし」
「違ぇって」
「ちゃんと起こしますから」
「……」
 人の話なんて聞いちゃいねぇ。おそらく俺を優先してくれているのだろうその好意に、素直に甘えることもできない自分……。
 しかたねぇだろ? 俺はこいつみたいに馬鹿正直に生きちゃいねぇ。
 ……それでも。
「……シンタローさん」
 厄介なことに相手は以外と頑固者で。
「……シン」
「あぁ! くそ! わかったよ!」
 結局、最後で折れてしまう。
 不服に思うがどうしようもない。
「……肩貸せ」
「へ……」
「お前のせいで壁じゃ寝心地悪ぃんだよっ」
 一旦覚えた暖かな感覚は、なかなか忘れられるものでもなく。
「……はいっ」
 悪態めいた呼び掛けにすら、笑って応えるその顔が、何だかやたらにイラついて。
 だから、
「……おやすみ」
「はい」
 心地良いなんて、絶対言ってやらない。







END





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後書き

まただいぶ短くなってしまいました。
ちょっと両想い的雰囲気で。
どうもシンタローさん目線が難しいのです。
やはりシンタローさんに恋するリキッドと同じ目線だからでしょうか(は?)
そんなこんなで結局シンタローさんが好き!なシンタロさん誕生日記念!

2005(May)



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雨が止むまで / Side L



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 ジャングルに雨なんてのは、特別珍しいってわけじゃない。
 すぐあがるような激しいスコールは、このクソ暑い中で木々に歓喜を与えてくれる。
 それはまぁ、植物だけの話じゃなくて、動物や人間にだって言えるのだけれど……。
「っだー! 何で今降ってくんだよッ!!」
 何も今……とは俺も思う。
「まぁ少しの間っすから……」
 今回はちょうどタイミング悪く外に出ていたりして。
 俺も、隣で機嫌をすこぶる悪くしている人も、その場から動けないまま大きく息をつく。
 最初は頬にあたる程度だった雨が、激しく体に叩きつけるようになるまで、そう時間はかからなかった。
 仕方無いと、入った飛空艦の残骸の下、鉄に叩きつける雨音がうるさい。
 ああ、でも二人きりってのは、結構ラッキーなのかもしれない。
「……ぁんだよ」
「いえ、何も」
 顔がにやけそうになるのを必死でこらえて、横顔を盗み見た。
 少しだけ濡れた黒髪が、妙に艶やかで……ドキドキしてくる。
 あー、俺重症。
 雨音がバシバシうるさくて、そんな中で会話を続けるのも面倒だったんだろう、シンタローさんが黙りこんでしまったから、俺も黙るしかなかった。
 息苦しくないと言えば嘘になるけど。
 それでも何か用事とか、話すこととか、浮かんでくるわけでもなかったし、不用意に話し掛ければ「くだらないことで呼ぶな」とか言われるだけだし?
 ……前言撤回。あんまり幸運とは言えない。
 悲しすぎる……。
 どうせ自分は食物連鎖の最下層ですとも。
「……だから何々だよ」
 視線に気付いたのか、やたらと鋭い目線が向けられた。
 二回目なので流石に機嫌が悪いです。
 いや、その、すんません。もう見ません。
「いえ、何でも……」
 構って欲しいだけなのに。
 仕方なしに大人しくしていようと、小さく息をついた。
 すぐ隣にいるというのに、何も出来やしない。
 特に何かしたいのかと言えば、そういうことじゃなくて……。
 一方的なのが寂しい。
 ひたすらぐるぐると考え込んで。
 どうにもならないのは、分かっているんだけど。
 悩みこむのはガラじゃない。
 しかも他人から見ればものすごい馬鹿な悩みだと思う。
 ただ、
 こっちを見て欲しいとか、
 もっと話したいとか、
「構ってくんないのかなぁ…」
 呟いてしまってからハッとする。
 聞こえたかもしれない……!
 あのっ、今のはその……! ただちょっと遊びたい盛りの犬の気持ちというか……。
 慌てて振り返る。と……。
「シンタローさん?」
 てっきり怒られるものと思い込んでいたのに、反応は何もない。
「シンタローさん?」
「……」
 覗きこむと、聞こえてきたのは小さな寝息。
「寝てる……」
 なんて無防備な。
 この人はこの島に来てから良く寝ている。
 きっと、他のどこでそうするより安らかに。
 こうして傍で眠ってくれるのは、信頼されているのだと思ってもいいのだろうか?
 ……あ、ヤバイ。
 今。
 すげぇ嬉しかった。
 俯く横顔を見ながら、その向こうの雨が弱まってきているのに気付く。
 どうやら今回は早々と止みそうだ。
 雨が止めばいつも通りのからりとした日が射す。
 掃除、洗濯、食事の支度、やることは充分過ぎる。
 暇がない。
「……」
 上手くバランスをとる体を、少し傾けさせて自分に寄り掛からせる。
「ん……」
 起こしてしまったかと思ったが、身じろいだだけで、再び寝息が聞こえて来る。
 肩の熱に愛おしさを感じながら、一人で苦笑する。
 掃除、洗濯、食事の支度。
 やることは充分にある。
 それでも
 何を置いても優先させたいなんて言ったら、怒られるんだろうか。
「でもまぁ…」
 しばらくはこのままでもいいだろ?
 これくらいの役得は許されてもいいはずだし。
 雨が止むまで、あと少し。
「おやすみなさい、シンタローさん」







END





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後書き

私のリキシンに対する最初のイメージ。
シンタローさん良く寝てる。という妙な思い込み。
いや、島に帰ってきたばかりの頃はそうであって欲しいという、やはり思い込み。
総帥業の疲れを一気に寝だめ(笑)して回復してるシンタローさんの寝顔に、
胸キュンなリキッド。というのが最初に感じたリキシンだった気がする。
そんなこんなで初心(?)に戻ってみるリキッド誕生日記念!

2005(May)



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